アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

11 / 105
推しの子二次創作の導入とプリキュアの変身バンクとツバサ君の横に単独顕現するバーソロミューが頭にチラつくので初投稿です


とあるコラボの脇役事変 DC−4 戦闘後

「ムグ!!ンググ!?」

『何かの表紙に指が滑っちゃうから暴れんなよ、暴れんな』

「ングッ……〜〜ッ!」

「はぁ……貴方よく、つまらない人間って言われたりしません?」

『そうだな…直接言われた事は君を合わせて2、3人くらいかね』

 

 リスタを脅しながらの余りにも普通な回答に、ライト…もとい先導者フェイスレスは目を細める。それと同時に、彼女の雰囲気が更に重くドロリとしたものに変化した。

 その異様な空気に、フェイスレスへ怒鳴ろうとしていたベール副隊長も思わず口を閉じてしまう。

 

『そんな怖い顔するなよ。一目惚れした可愛い顔が……いや、その顔もいいな。好きだ』

「そうですか、私は貴方の事が嫌いになりましたけど」

『えっマジ?!嘘だろ傷つくな……具体的にどの辺りから好感度落ちたんでしょうか』

「え、聞きたいです?放送の時から徐々にですかね」

『マジかぁ……』

 

 まるで幼馴染と一緒に登校しながら会話しているかの様な雰囲気を崩さないホモ。対してフェイスレス君ちゃんは……あ〜いけませんいけません。物凄く嫌そうな顔をしています。

 

 フェイスレスはその間性からか、面白い事を優先する。それ故に、彼女は今、自らが立てた筈のこの計画が、考えた通りに事が運ばれているのを退屈に思っていた。

 故に、順調に事が進んでいた所に現れたホモはまさに彼女の求めていた退屈を紛らわすイレギュラーだった。

 

 唐突にこの地獄へ君臨し、狂乱する感染者を遠慮無しにバッサバッサと薙ぎ払う。あぁそうだ、希望はなくてはならない。その光が強ければ強い程、影は濃くなる。絶望は大きくなる。

 

 などと思っていた時期が彼女にもありました。目の前の黒コートは、影が出来るならその影に光を当てればいいじゃない、を地で行くホモだった。ガハハ。

 そんな存在を、愉悦精神に満ちた彼女が好く筈がない。それどころか好感度がマイナスに振り切れたりした。そしてこのホモをゴミを見る様な目である。

 

「ですがまぁ、褒めて上げてもいいですね。私も正直驚きました。彼女が言っていた戦闘力も本当みたいですし、私の正体も見破っていたようで。いったい何時から、どうやって知ったんですか?」

『なんだ知りたいのか』

「えぇ、次変装する時の参考までに」

『そうかそうか。んじゃそうだな……』

 

 空いた片腕の指をカチカチと動かしながら、イモータルは丁寧に発声し始める。

 

『先ず、君が女性であることは最初からわかっていた』

「……あのぶつかった時ですか」

『そうそう。君を起こす時、最初は男だと思ったのだけれどね?所々の動きが女性的だったモンだから一度言い直したワケだが、その時君は……』

「えぇ、あの時は男と言いましたね」

『そう!その言葉で私不安になっちゃってさァ……

 

 

つい、君の裸体を服の上から透視で確認しちゃった☆』

「へぇ〜成るh………は?」

「あ?」

「モゴッ?」

「え?」

「へ?」

「……は?」

 

 おっと、さっきまでのドロっとした雰囲気がどっか行っちまったぞ。

 

『いやァ安心したよ。ちゃんと息子♂はなかった。でもまぁ、それでも男と言い張るのだから、おそらくそういう類いの人だと思ってさ。その時は余り触れなかったのよね』

 

 銃を口に突っ込まれているリスタが、ライトの正体を知ってて黙っていたのを追求しようと思っていたベール副隊長が、密かにこの密閉空間から脱出する算段を立てていたエンペラーが、フェイスレスの容姿を見てフリーズしていたテキサスが、なんでも無いかの様にセクハラ発言を発声し続けるホモを注視している。

 

『そして君が本当の意味で隠し事をしているのがわかったのが、テキサスの台詞だ』

「………」

「私か…?」

 

 突然のカミングアウトに、驚いた表情をするテキサス。

 

『君が彼女を兄と言ったのが気になってね。だから彼女の顔をスキャンしたら……お前ループスじゃねぇか!って感じだ。それに尻尾も背中に貼り付けて服で抑えて隠してたし、露出した源石は特殊メイクか何かしたのだろうね』

「な、成る程…」

『まぁ、最初の時点で頭と背中も見てりゃよかったんだが……そこは失敗したなァ。つい効率的に終わってしまった。で最後は、あの放送の声だ。ハッキングした時に録音を手に入れてな、バスの中で君に演説を強要させたのは、この声と君の声を照らし合わせたかったからだ。で、特徴が見事に一致して、君がフェイスレスだとほぼ確信したってワケ』

「っテメェ、いったい何処まで考えてやがったんだ……?」

『( ^o^)』

 

 一部始終を聞いて思わずそう口にしたベール副隊長に対して、イモータルは白い顔文字を浮かばせた黒いのっぺら坊を向ける。んでその顔文字はどういう意味だよ。

 

「あ、貴方は……」

『ん?』

「貴方は…へ、へ……!」

 

 途中から黙っていたフェイスレス君ちゃんが、体を両手で抱きしめながらワナワナと震えだし、さっきとは別ベクトルの怒気を孕んだ瞳をカッ開いて、ホモをゴミを見るような目で睨みつけ、叫ぶ。

 

「変態か何かですか貴方はァァァ!??!!」

『ハァイ!実は私変態(ホモ)だったんですねぇ!!WRYYYYYYYYYY!!!』

 

 最低である。

 

「素直にキモいな」

「あぁ、気持ち悪い」

「モゴモゴ」

「俺らこんなキモいのに助けられてたったマジ?」

「キモ過ぎだろ」

『アジのキッモ』

「うわウザ」

 

 今までこのホモ野郎に助けられた奴らは思った。こんな奴に助けられてしまっていたんだなと。そしてその全員の心は、出来るならもう手を借りたく無いなと思ってしまっていた。

 まぁ状況的に手は借りなければならないし、そうしなくても向こうから助けようと這い寄って来るのでどの道詰みである。南無三。

 

 そしてその気持ちは、フェイスレス君ちゃんだって例外ではなかった。だがそれは裸を見られた事ではなく…いや裸を見られていた事も女性としてダメージは負ったが、彼女が生理的に嫌悪したのはそこではない。

 彼女が嫌悪したのは、ホモの人間性だ。だって多分コイツ、この状況にならなかったらずっと喋らないまま何食わぬ顔をしてたぜ?ヤバすぎだろ。

 そして同時に、この中で彼女だけが、その事実を直感した。

 

 コイツは手段を選ばないタイプの、最も厄介な敵だ。

 

「ハーッ!ハーッ!…本当に気持ち悪いですね貴方」

『そうだよ(自覚者)んじゃそっちの質問にも答えたし……あっそうだ!最後に気になったんだけどさ、ぶっちゃけテキサスとの関係は実際どうなの?』

「ッ……!」

 

 顔を上げたテキサスと、ホモの言葉を聞いて、一瞬で無になった顔をテキサスの方へ向けたフェイスレスの目が合う。

 

「兄さ―」

「……さぁ?」

「……え?」

 

 テキサスは、彼女の目が何も写していないと理解してしまった。拒絶とも思われる感情が、テキサスの心に穴を開ける。

 

「私に家族なんていませんでした……よっ!」

『ッ!』

 

 カァンッ!といい音を鳴らしながら、イモータルはフェイスレスが飛ばしてきた巨大な何かを上に向かって蹴飛ばした。

 

『チッ、源石操作系のアーツか。こんな物騒なモン投げるんじゃないよ』

「拒絶しないでくださいよ。テラの人間には必要不可欠な呪いなんですから!!」

 

 更にフェイスレスは2つの源石の槍を何処からともなく作り出し、イモータルへと射出。さっきよりも数も大きさも増えた攻撃に対し、イモータルも2つの脚で対応する。

 空いた腕を地面に押し付け、脚を地面から離して振り上げて一本目の槍をさっきと同じように蹴り上げ、もう一本を体を捻りながら横に蹴り、そのまま避けていればリスタに当たっていたであろう源石槍の軌道を逸らす。

 

 自分に当たると思って身構えていたリスタは、驚いた表情でイモータルの背中を見上げた。

 

「ッ…フェイスレス!小隊長に当たったらどうするつもりだ?!」

「ん?あぁ、すみませんすみません。予定変更です」

「なにィ?!」

「リスタ小隊長には、アレを此処で殺す為に名誉の戦死を遂げてもらいます」

 

 肩を掴んだリスタの部下にニッコリと笑顔を向けながら、無数の源石槍を生成して射出する。

 

「なっ――」

『だァ?!クソバカッ!』

「……小さいとはいえ、あの数をその態勢のまま片脚で受け流すってマジですか」

「オイ!今すぐ止めろフェイスレス!…クソッ!所詮は気色の悪い感染者が!総員――」

「遅い」

 

 フェイスレスの直ぐ側でボウガンを構えた彼が、それ以上言葉を発する事は無かった。何故なら、その彼の口を塞ぐように、地面から源石の結晶が勢いよく生え彼の体を刺し貫き、鉱物と生物が合わさったオブジェを生み出したのだから。

 

「ンンゥッ?!」

「マジかよ……」

「そんな……」

「い……いやぁぁぁぁぁ!!!!」

「煩いですね。邪魔な人達はご退場願いましょうか」

「なっ?!リスタァ!!!」

『ッ!圧縮!!』

「クソッ!ヤツを撃てェ!!!!」

 

 死が開花する。

 一面に広がるは結晶世界。発射された矢がフェイスレスに届く事は無く、それと同時にリスタの部下達は源石に刺し貫かれ、瞬く間に呑み込まれた。

 

 大量の源石で一瞬にして保管庫を殆ど埋め尽くすフェイスレス。その光景はまるで――

 

『天災気取りかよ』

 

 イモータルは余裕そうな態度を崩さないまま、アーツを発動させる為に伸ばしていた片腕をゆっくりと降ろすが、発声された音声は怒りを孕んでいそうな語気だった。

 それもそうだ。イモータルはフェイスレスがアーツを発動させる兆候を目視し、被害を予測した上で彼女と話しながら組み立てていたアーツ術式を発動。照明をつける時にしたハッキングで予めロックを解除していた保管庫の扉を開け、外の指定した座標へ集まる様に彼らと座標までの距離を『圧縮』させた。

 

 そこまでして、手の届く所にいた人間を全員助けられなかったのだ。

 

「……もしかして、貴方怒ってます?」

 

 此処に来て初めて、フェイスレスの口が孤を描く。自分以上に感情を貼り付けた様な、文字通り機械の様な男が初めて見せた怒りだ。この女は真っ当な精神をしていないが故に、その怒りを見逃す筈がない。

 それに、今まで散々カッコつけてた野郎がどんな形であれ余裕を失くすのは、見ていて気持ちが良いからね。

 

(それにしても、あの男の近くにある源石はどうして上手く操れない?……いや、今は――)

「どうしました?あぁいや、別にいいんですよ?貴方は人を守りたかった。私は貴方の守りたかった人を殺した。貴方が私に怒りを覚えるのは当然ですし、やり返す権利もあります」

 

 フェイスレスはそう言葉を紡ぎながら源石の弾丸を大量に生成し、イモータルは再び掌を向ける。

 

「でも貴方、出来ないですよね」

 

 源石の弾丸と緑色の膜が衝突する。

 

「っ…リスタァ!!!」

「待て待て!落ち着けベール!おいテキサス!抑えるの手伝え!」

「………」

「テキサス!」

「ッ……!わ、わかった…!」

「離せチクショウ!……クソッ!やめろライトォ!!」

 

 皆と共に保管庫の外へ移動させられたベールがフェイスレスを止めようとしてエンペラー達に抑えられ、ヤケクソ気味に叫ぶ。だがフェイスレスは聞き耳すら立てる気すらも無く、源石弾の量を増やしイモータルのシールドアーツを砕きにかかる。

 

「ハハハッ!やっぱりそうだ!貴方は人を殺さない、いや殺せないのでしょう?!そうじゃなきゃ、安全装置は外しているハズですからねぇ!」

『………』

「言い返しもしない。全くつまらない人間です。そして何時までその女を守っているのだか……まぁ、また目の前で殺すだけですが!」

 

 緑の膜にヒビが入る。が、それでも微動だにせず、自身を源石弾の雨から守り続けるイモータルに、リスタは只々疑問を浮かべるしか出来なかった。

 

(何故この男は逃げない?彼らを殺されてしまった今、私は人質としての価値は無くなった筈だ。それどころか足で纏い……そもそも、私は味方ですらないんだぞ?どうして――)

『ったく、ウザってぇなマジで。どうしてエーシェンツはどいつもこいつも人を生かす理由を聞いてくるんだかね』

 

 さっきまで珍しく黙っていたイモータルが漸く音声を発した。

 

「なんです?やっと言い返す気になりましたか?」

『そうだな、じゃあ耳かっぽじってよーく聞け。そもそも君達は他人を助けるには何か他の理由がある筈だって考えがちなんだよ。勝手に考えんな。人を生かしたいって願いの為に人を助けてんのこっちは!わかる?この行動原理。こっちはエーシェンツあるあるなつまらん思考回路で動いてねぇんだYO!』

 

 人を生かしたい願いの為……そう発声した所で、フェイスレスの顔がピクリと反応し、イモータルが喋り終わると同時に殺意が膨れ上がる。

 

「……あぁ本当にイライラするなァ貴方は!!!」

『急にキレるじゃん。なに?そういう日なの?』

 

 お前は急に喋りだすじゃん。なに?テンション乱高下の日なの?

 

『うおっヤベェ?!』

 

 無数の源石弾が合体し始め、複数の源石槍になったのを見て慌ててシールドの維持に集中するイモータル。それでも、射出された源石槍は衝突と同時に砕けながらも、確かに緑の膜にさっきよりも速いペースでダメージを与えてくる。

 

「いらないんですよ、三流の喜劇なんてものは!」

『せやろか?!テラのシリアスなんて飽和してんだし、別に1つ位あっても良いと思うんですけど!ねぇリスタさん!』

モゴゴッ(知るかッ)!!」

「人を助けると言っておいて、下層エリアで苦しむ感染者が、理由なく差別されるサルカズ達が……家族に縛られ、人形扱いされ続ける子供が!彼ら彼女らが助けて欲しい時に限って来ないクセにね!!!」

『キツい事実陳列ノルマも達成しなくていいんだがね!まぁ幾ら指摘されようが考えもやる事も変わらないけどさ!』

「………そういう所なんですよ!貴方は私の演劇にいらない、だからここで完全に壊します。人を生かしたいだなんて言う、貴方に押し付けられた巫山戯た呪い(願い)と共に――

 

ダァンッ

 

「―――っ?!」

 

 その出来事を理解するまで、ほんの数秒かかった。先ず初めに理解出来たのは、眼の前に突然火花が散った事。次に、その火花の正体が自身の周りを漂う源石と弾丸がぶつかったものだと理解した。

 そして最後に、小さな穴が空いた緑の膜の奥に、唾液で艶めく銃口を向けたイモータルを見て、漸く一連の現象を理解した。

 

 自身へ向ける黒い顔に、フェイスレスは形容し難い何かを感じ取る。

 

(リスタの口から抜き取った瞬間が見えなかった?それに今……いや、コレはコレで好都合!)

 

 フェイスレスは周囲の源石槍と、源石のオブジェクトから源石を集め、破城弩に使われる様な大きさの源石槍を作り出す。狙うは一点。ヒビが集中していて、ついさっき穴も空いた箇所。そこに撃ち込む。

 だがそれと同時に、拳銃を握っているイモータルの腕のアーマーが生き物の様に蠢きだし、ベールの拳銃を包み込んで厨ニ的な禍々しい外見へと変化させた。

 

「お別れです!」

 

 源石槍が射出され、白い内部装甲が剥き出しになった指が引き金を引く。

 

 2つは一瞬で距離を縮め、激突……いや

 

「ッ?!」

 

 明らかにハンドガンの…いや、マグナム弾よりも大きな弾丸が源石槍を貫き

 

 

 閃光が、彼女の視界を奪い取る。

 

 

「くっ――!何が………なッ?!」

 

 光から漸く解き放たれたフェイスレスの視界には、既にホモと愉快な人質がいなくなっていた。彼女は辺りを見回し……振り返る。

 

 いた。リスタを脇に抱え、保管庫の外に移動させた連中の眼の前にいつの間にか立っていた。

 

「今……なにをしたんですか?」

『そうだな。取り敢えずドリャ』

「ぐべっ?!」

「リスタァ?!」

 

 手刀でリスタを気絶させ、適当に放り捨ててからフェイスレスへと振り返る。

 

『ナァに、ただ君の無駄にデカい源石を発光させただけに過ぎんさ。後は出来た隙に目線の先数メートルに空間跳躍と。まぁ、弾の加工に装甲を幾らか使っちまったがね』

「チッ……また貴方はそうやって――!!」

『……別にお前が何言おうがどうでも良いけどさ、少しお前に言っておきたい事が出来た』

「はぁ……?」

 

 そう言いながらイモータルはアーツ回路が収納されている方の腕を軽く掲げ、筋力強化のアーツを発動させた拳を握る。

 

『私はな、誰かが遺した遺言だとか、託された夢だとか、それらを思い出したり叶えようと足掻く人を指さして呪いだとか言ってる奴を……いや、正直に言おう――

 

 

 

 

 

()の願いを呪いだとか抜かした奴は、洩れなくブン殴る事にしているんだ』

 

 その瞬間、空気が爆発する。イモータルはさっきまでいた場所からヒビ割れた地面を残して姿を消し、保管庫から硬いもの同士をぶつけ合った様な甲高い音が響き渡った。

 

「チクショウ!両方ともデタラメだなオイ!」

「ライトの野郎はどうなった?!やったか?!」

「いや………」

 

 エンペラーとベールの言葉に、テキサスは独り言の様に口を開く。

 

「兄さんはまだ、倒れてない」

「「「「ッ……!」」」」

 

 彼女の言う通り、フェイスレスの顔面を狙って放たれた拳は届いておらず、障壁として生成したのであろう源石が粉々に散らばり、尚その拳を防ごうと顔の前にもって来た腕の片方が拳と諸に接触。見るも無惨な状態になっていた。

 だがそれでも彼女は立っている。それどころか、無事な腕を使って一瞬でイモータルの腕を掴み、離れない様にした。

 

『…なんだコレはたまげたなぁ』

「漸く、思い通りに動いてくれましたね」

(……やっぱり、この黒コートがアーツでの干渉を邪魔していますね。ですが触れば私の方に――)

 

 

「……え?」

 

 思わず変な声を出してしまうフェイスレス君ちゃん。

 まぁ驚くのも無理はない。フェイスレス君ちゃんは、エーシェンツの血液に必ず含まれている微量の源石を急成長させ、ホモを内側から破壊しようとした。その為にホモの腕を掴み、血液を流れる微量の源石を探そうと精神を集中させようとしたのだ。

 

 ここで思い出してほしい。義体を動かす為に、ホモの体に何が流れているのかを。

 

「貴方は……」

『君さぁ』

 

『「もしかして人間じゃないんですか?(もしかして人間じゃない感じ?)」』

 

 まぁそれはそれとして、フェイスレスは直ぐに思考を切り替え、アーツを発動。結晶化した源石が装甲を突き破り、内側から侵食する。

 

『ッ…シャットダウン』

「ッ?!今度は何を――くぅっ?!」

 

 いきなり源石との繋がりを絶たれ、驚愕と同時に蹴りを受けてのけぞるフェイスレス君ちゃん。それでも離すまいと彼女は腕を強く握っていたが、イモータルが腕をパージさせた事で簡単に距離を離されてしまう。

 

『ふぅ、さっきから何かとヴィクトリアでの嫌な事を思い出すな。あぁいうヤツの為に対策していてよかった』

「逃がすとでも……!」

『いいや逃げるさ。一旦仕切り直してからまた会いに来る』

「待っ――」

 

 イモータルはフェイスレスの言葉を待つこと無く、保管庫のドアを遠隔で閉め彼女を閉じ込めた。

 

『よし、じゃあ逃げるか!』

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「そうです、レティシアの所へ向かってください……えぇ、少しイレギュラーが出ましてね。母親を殺す機会を作れなくて……大丈夫ですよ。それではお願いしますね、では」

 

 なにが………

 

《人を生かしたいって願いの為に人を助けてんのこっちは!わかる?この行動原理》

 

 なにが……ッ

 

《テラのシリアスなんて飽和してんだし、別に1つ位あっても良いと思うんですけど!》

 

 なにがッ!!!

 

()の願いを呪いだとか抜かした奴は――》

 

「なにが人を助ける願いですか……!」

 

 あぁ、生まれ直して……いや、今まで生きてきた中でこんなにイライラするのは初めてですよ。

 あの男…まぁ男でいいですか。人間かどうかはわかりませんが、そこは今はいいでしょう。兎も角、あの男は生かしておけない。この演劇の過程はどうなっても良いですが、フィナーレに辿り着かない事はまた別です。

 

 あの男に私のフィナーレを邪魔されるなんて、冗談じゃありませんよ。それも、希望などというものに彩られながらなんてね!

 

「一部の段階を前倒しに……あぁもう、折角の演出も滅茶苦茶ですねホント!!」

 

 言動全てが癪に障る!なにが人を助けるだ!自分が主人公とでも言いたいんですか!眼の前の人間も助けれなかった人が!肝心な時に助けに来ない人が!何も出来ていない人がどの口を…

 

 どの口を!どの口を!どの口を!どの口をどの口をどの口をどの口をどの口を!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 どうして

 

 どうしてあの時(・・・)

 

 ()が一番助けて欲しかったあの瞬間(・・・・)

 

 

 

 貴方は、助けに来てくれなかったんですか




よう、読者の兄貴姉貴達か。まぁ座れよ、この8000文字を読んできたんだろう?

というわけで遅れた理由ですが、4月特有の忙しさに加え、空いた時間を推しの子だとか、崩壊スターレイルだとか、fgoコラボイベントだとか、白猫プロジェクトのコラボだとか、まぁそこらに時間を注ぎ込んで執筆時間を取らなかったホモのせいです。煮て燃やしてください。
 そこに少しのスランプ状態と、コラボ先の主人公君ちゃんのセリフを書いては消して書いては消して………


 すまねぇ有機栽培茶さんァ!!!!今回のフェイスレス君ちゃん上手く書けませんでしたァ!!!レ
 煮て燃やしてくださいマジで。コラボ先の主人公もまともに書けないホモがいるってマジ?書くの下手過ぎんだろ。


 まぁ、やるからには最後までやりますがね。

 それに今回は殆ど話が進みませんでしたからね。次回からちゃんと進めます。あとちゃんと早く投稿します。

それではまた次回、サラダバー!




ホモ

実はこのホモが使っている汎用義体は改良が重ねられた最新型なのだ。各種機能の改良や追加に加え、片腕には狂撃制圧型装備されていたナノマシンが、もう片方には透過強襲型の複合源石回路のパズルが装備されているぞ。
そして何やら数年前にヴィクトリアでなにかあったみたいだ。なにがあったんでしょうかね。


リスタ

ホモにブツを突っ込まれ♂乱暴な扱いをされ(直喩)最終的に気を失うという散々な扱いだった。まぁ本来もう死んでるし、仲間裏切ったし、多少はね?


テキサス

実は兄さんが拒絶してきたのとホモが裸を見たという証言によってずっと情緒がぐちゃぐちゃしてた人。


フェイスレス君ちゃん

シリアスブレイク!救済!希望!努力!未来!ビューティフルスター!人を助ける理由?人を助けてってお願いされたからだけど。
上記の塊に計画どころかフィナーレすらも壊されそうになって常にキレてた人。おまけに裸も見られた。お陰で好感度はマイナスだぜ!
 それとキレてた理由がもう一つあって、ホモに対する同族嫌悪の様な物と、ホモが自分と素晴らしく真反対な存在な事に対しての嫉妬などがあったりなかったり。


パージされたホモの腕

No.810 晶化義体腕
効果 術攻撃を行うオペレーターを配置した時、一定確率でどちらかの効果が発動
配置後、即座にHP最大値の50%分のダメージを受け、1秒毎にHPの最大値の7.0%減少
配置後、即座にHP最大値の50%分のダメージを受け、1秒毎にHPの最大値の7.0%減少、攻撃力+120%、攻撃速度+50、3秒毎にSPを2回復させる
退場まで効果継続

様々な源石回路が収納されている腕。源石回路をパズルの様に組み替えることで、様々なアーツを発動できる。今は結晶化した源石の影響でパズルを動かす事は出来ないが、工夫すればアーツを増幅させる事が出来るかもしれない。ただしご利用は慎重に。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。