アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート 作:ゲルゲルググ
〈境界無きレチタティーヴォ〉
味方全体の攻撃力+20%
「……ん?テメェ、その首に掛けてるの何だ?さっきまでつけて無かったよな?」
『あ?あぁ、コルルァただの魔除けだ魔除け』
「……テメェそういうの信じる質なんかよ。なんかキメェな」
『良いでしょうが別に。ほら、そろそろ出発だ……………いやシンプルに酷い事言われたな今』
貴族街の門の前に並ぶ行列。その先頭に立つのはジャスパー、テキサス、レティシア、イモータル×5。
レティシアがこの作戦に加わる事に、最初は反対する者が複数出たが、コレに対しイモータルがこれ以上時間は掛けれない事を懇切丁寧に説明しつつ土下座する事で解決した。
『というわけで兵士の皆様方。今からやるのは戦いじゃあ無い、救助活動だ。故にマニュアル通りにやれば必ず上手く行くし……行かなくても、俺様達とジャスパーが絶対に死なせない。それでは、後は作戦通りという事で。んじゃジャス叔父、最後に一言』
「……ン゙ン゙っ………テメーら!よく聞け!」
「
門が開く。
「ッ……!」
誰かが上げたその小さな悲鳴は、大量の喚き声によって掻き消された。貴族街を覆うように張られた透明の膜を、源石で尖った爪や牙で引き裂こうとするフェイスレスの傀儡達。
その量は、目視出来る限りでも数えるのが面倒になる程だ。
その虚ろな目に宿る殺意がこちらを向く度、兵士達は恐怖を憶える。が、もう支配されることは無い。
何故なら…………
『んじゃ、行って来るぜ!頼んだぞジャスティス・ランフォード!』
「ジャスパーだ馬鹿野郎!」
「ちょっ、テメェ!この持ち方はねぇだろうが!」
「もう少し優しめに持ってくれないか」
『注文が多いわァァ!!!』
テキサスとレティシアを両脇に抱え、自ら張ったシールドと群がる傀儡共を吹き飛ばし、遠くへ小さくなっていくホモ。
「行くぞォォォ!!!俺に続けェェェ!!!!!」
「「「「オォォォォォォォォォォ!!!!!!」」」」
そして、クレアスノダールを守護する、雷獣がいるのだから。
【使用楽曲コード:148-6312-0>そンじゃワタシ達も、爆裂的に鎮圧と参りますかね】
黒コートの義体達も傀儡達へ向け我先にと跳躍し、先制攻撃を仕掛ける。ギターを振り回し、ハンドキャノンを放ち、盾で吹き飛ばし、拳の乱打を叩き込む。
こうして4つの義体が固まっていた傀儡達を倒しながら分散させ、クレアスノダール兵達に残りを対処させる。彼らも3人一組となって、傀儡達を危なげなく倒していた。
そして、雷鳴が複数の傀儡達を吹き飛ばす。
【ヒュー!スゲェなありゃ!雷獣ジャスパー・ランフォードだっけ?オレチャン達の方にはいなかったが、確かにパトリオットと並んで英雄扱いされるだけはあるなァ!エロ漫画で例えると…いや例えが思いつかねぇわ!ヒャハハ!】
ハンドキャノンで緑色の光弾を撃ち込む義体は、ジャスパーの雷に興奮しながら、素早く体と二丁のハンドキャノンを回し四方八方に光弾をばら撒く。
それぞれ頭部に撃ち込まれ動かなくなった傀儡を兵士達が拘束するのを余所に、態勢を立て直した義体はホモが向かって行った方向を改めて観測した。
【………やっぱり何かいるな?】
『やっぱり何かいるか』
「なにが?!」
「………来る」
『よっ』
両手が塞がれたホモへ向けられた、2方向からの完全なる奇襲。ソレを軽々と回避し、着地と同士に発射された黒塗りの矢を、いち早く地面に着けた片足で滑る様に移動する事で回避する。
「チッ、頭全体に目ェついてんのかよアイツ」
「だが…これ以上は通さん」
仕掛け人は、少し前に戦ったばかりの三馬鹿の2人。後一人の狙撃手はまた何処か遠くに潜伏している事だろう。矢の軌道を逆算したが、その場所には既に影も形も無かった。移動が速いことで。
ソレに…とホモはその変わり果てた姿に警戒する。
「アイツらは…!」
「知ってるのかレティシア」
「知ってるつっても、いつもアルハイム様の隣に居た奴らって位しか知らねぇけどよ……だが気をつけろ。コイツらは強いぞ」
『あぁ、なんかイメチェンもしたみたいだしな』
その体は、今後ろで鎮圧されている傀儡達と同じ、至る所から源石が生えた目も当てられない様な酷い状態だった。
だが傀儡達とは違い、明確に自我がある。コイツらは別格だ。
「そォら死にやがれェ!!!」
素早く背中に6つ突き刺さっている自律飛行型アーツユニットを4つ展開し、その内の2つで傘状のシールドを形成して三バカの一人、アサルトの攻撃を防ぐ。
だが――
「しゃあァらくせェェェ!!!」
〘ッ!……コイツッ〙
気持ち良い音と共に割れるシールド。そして地面を抉る剣と、その剛腕が裂け弾ける血飛沫。
身体が壊れない為に脳が制限するリミッター、それを取っ払った一撃。遅れて砕ける地面によろけながら、咄嗟に脇に抱えてる2人へ追加のシールドを張ってよかったと演算するホモ。
「貰ったァァァ!!!」
『貰ってねぇよッ』
「あァ?!」
素早く残りのアーツユニットから緑の光線を照射。攻撃モーションに移行していたお陰で諸に光線を受けたアサルトは、明らかに動きが鈍くなる。
ソレもその筈。この緑の光線はフェイスレスの源石操作のアーツをホモ好みにしたもの。フェイスレスが源石へ語り掛け操る様に、この光線の形をした命令を源石へ撃ち込み、一時的に活性化を抑える代物だ。故に、源石と一体化した傀儡達は、この光線によって暫くの間無力化出来ると言う寸法よ。
そして動きが鈍った隙を逃さず、ホモはアサルトの腹へヤクザキックをかまし、遠くへ吹き飛ばした。
「アサルト!」
「ごべっ?!」
《「なにやってるのよ、もう…援護するわ」》
源石が生えた大盾を持った男、イージスがその盾でアサルトを受け止め、後ろへ軽く放り投げると共に、追撃してくる光線を盾で防ぐ。
『ちぇっ』
「おいテメェ!俺達を降ろせ!邪魔になってんだろうが!」
「両手が塞がれた状態でアイツらを相手するつもりか?」
『なわけ…っと、ないよ…っと。そもそも此処で無駄に気力を消費してられないんでね』
次々と飛来してくる黒塗りの矢を避けながら、撃ち落とされない様にアーツユニットを回収し、それと同時に自身を中心とした円を一瞬で広げる。
『距離は掴めたんでな。君達には向こうに行ってもらう』
「ッ!ホークアイ!今すぐ距離を――」
『じゃあね。楽しんで来てくれたまえ』
そう言うと同時に、ホモの周囲が僅かに光、三馬鹿の姿が跡形も無く消え去った。
「……何をした?」
『ワープさせただけだ。向こうは予定よりちょっとハードワークになりそうだが……まぁ被害が出るよりマシだな。頑張れジャスパー。頑張れ
テキサスの答えにそう返すと、ホモは跳躍移動を再開した。
┌(┌^o^)┐
【で、お前さン達の前にワタシ達がいるってわけよ】
アサルトは警戒する。イージスとホークアイから離され、傀儡達とクレアスノダール兵達が戦っている場所のど真ん中に、いつの間にか立っていた。
そして目の前には、エレキギターを携えた黒コート。
「…ったくよォ、なんで2人に増えてんだお前ェ」
【2人じゃないよ。6人だ】
おいおいアルハイム。もしかして俺達とんでもネェ奴と戦ってんじゃないか?と今更ながらにアサルトは思う。
そんな理由で、尻尾巻いて逃げる訳でも無いが。
「なら先ずはテメェから血祭りにあげてやるぜェ!!!」
【威勢が良くて大変よろしい!】
ギターの細い所を持ち、顔の横で構えるエレキギターの黒コート……通称『響音増幅型』へ急接近し、力任せに刃を振り下ろす。その刃はエレキギターとカチ合い……流れる様に軌道をずらされ地面を砕いた。
「なッ―?!チィ!」
【成る程】
そのまま軌道をずらされた剣を振り上げ、剣の軌道をずらしたギターを振り降ろし、瞬く間に高速の剣戟へと移行する。
【源石の頭部侵蝕による脳の異常。それがお前さンの身体にかかるリミッターを外している訳か、コレは怖い。身体の限界を外した先民…流石に一撃の威力が強いのも納得だ】
(コイツッ…この俺を勝手に分析してやがるッ!)
【ついでに、動かして壊れた所は源石で修復していると見た。成る程厄介極まれり!】
「しゃらくせえェ!!!」
2人の間で金属音と火花が無数に咲き乱れた後、押し返したのはアサルト。横一閃を後方へ飛んで回避した響音増幅型へ離すまいと接近し、攻撃を続ける。
【まぁそンな怖い顔しねぇでよ、楽しもうぜ】
ギターを掻き鳴らして叩きつけ、前方扇状に火柱を吹き出させる。だがアサルトはその中を自分の体が焼けるのを承知で突っ込み、地面が砕ける勢いで2回ほど剣を振るう。それを流れる音楽にテンポを合わせ、踊るように回避しながらギターを掻き鳴らし、冷気を纏ったギターを逆袈裟に振ってアサルトを凍らせてから返すギターでぶん殴り、体を再生しながら凍った体なぞなんのそのと言わんばかりに突っ込んでくるアサルトへ、ギターを展開させ顕わになった長四角の銃口から緑の光線を複数本射出。動きをもう一度鈍らせてからバットの様にギターを振るって吹き飛ばし、跳躍して接近しながらギターを掻き鳴らして、生成した複数本の雷の槍を全てアサルトの体へ撃ち込んだ。
最後にギターを1度鳴らし、雷の槍を炸裂させる。
【ヒューッ!エンジンが温まってきたぜ】
そう言って響音増幅型は振り返り、それと同時にアサルトは今だ帯電している体を立ち上がらせる。
「成る程なァ……テメェがフェイスレスの言っていた音楽アーツを使う奴か」
【おやおや、元気良くていいね】
流石に面倒くさそうにそう発音する響音増幅型。そしてアサルトへ向かって、もう一度アーツを発動しようとギターを持ち直し――
ドゴシャア!!!
――ア?何が起きた?
突如として後ろから襲いかかる衝撃。レーダーにはさっきまで後ろに誰の反応も無かった。地中にいた訳でもないだろう。ならば狙撃だが、空気の流れを見る限りそれも有り得ない。
未来演算に突如介入してきた未知数。未知は駄目だ。必ず障害となる。解明せねばならない。響音増幅型は素早くギターを振りながら後ろを向き……
【ッ…いねぇ?!】
直ぐ様横に降ったギターを後ろに構えてアサルトの攻撃を防ぐ。攻撃が来たであろう方向には、戦い合っているクレアスノダール兵と傀儡しかいない。
「わからねぇよなァ!」
ギターと剣が鍔迫り合い、またアサルトが押し返す。ここまではさっきと同じ。だがここから違うのは、響音増幅型がアサルトの攻撃を防ごうとする度に何処かから衝撃がクリーンヒットし、義体の姿勢制御を崩す所。
義体の装甲たるヤメチクリウム超合金を破る事は出来ていないものの、確実に内部にダメージが蓄積していっている。
――このままではワタシは負ける
「テメェら今、俺達に楽勝出来ると思ってたろ」
また態勢を崩された所に、アサルトの刃が迫る。この不可視のアーツによる不意打ちの仕組みを、不意打ちが来る方角の法則性をまだ解析出来ていない以上、この攻撃を避ける事は不可能だ。
最後に、顔に向かってくる刃が3つに分裂する光景を写しながら、響音増幅型は吹き飛んでいった。
【あ?やられてるし、なにやってんのアイツ?エロ漫画で言う所の寝盗られる元彼みてぇな酷さだな?】
意味のわからない事を言いながら、スピード特化に調整された義体…彗速走行型に肩車された状態で、遠距離特化の義体…千里観測型が傀儡と飛来する黒い矢をそれぞれ撃ち落とす。
【こっちだって面倒くさいのにさ。躱しちゃいけない上に、まるで早漏の様に矢が尽く未来演算の予想より速く着弾しやがるってのに…なぁ、お前あの狙撃手に近づいて仕留めてきてくんね?】
【・・・失敗確率76%>現状維持ヲ推奨>】
【マジ?俺チャン的にはあの狙撃手の女…エロ漫画で言うと攻めで一瞬でわからせれるタイプだと睨んでんだが……】
【問題ハ・機動力ノ低下ニヨル・防衛能力ノ低下>】
【成る程、俺チャンが鈍足だからか】
【肯定>】
【なんだよ最初から言えよ後ろ拡張すんぞテメェ。ま、原因がわかればやりようはある。つまりは強くなりゃ良い訳だ。エロ漫画的に言えば攻め逆転って所だな!】
「お仲間が1人やられたようだが?」
【あんらイヤだ。チェリーパイが1人やられても、第2第3のチェリーパイが現れるわよん】
「意味のわからん事を…!」
意味のわからん事を発音する適応特化の義体…万能適応型にシールドアタックを仕掛けるイージス。だがそれをヌルリと軟体動物の様に気持ち悪く回避する万能適応型。実はこのやり取りは既に数回目。さっきからずっと、イージスが攻撃を仕掛けては万能適応型が回避するのを繰り返している。
おちょくられている……と最初は思ったが、今のイージスは警戒していた。観察されているのだ、ずっと。己だけではない。アサルトも、ホークアイも。
【それとチェリーパイ!死体はちゃんと確認するものよ〜!】
「チィッ!」
【それにねチェリーパイ】
シールドアタックを避けられ、そのまま振り返ると同時に繰り出した拳を包み込む様に受け止められる。
【いったいいつから、ワタクシ達が本気で相手していると錯覚していたのかしら?】
「ッ?!」
慌てて手を振り払い、後ろへ下がるイージス。
【勘違いしないでちょうだーい!別に人助けに手を抜いていたわけじゃないわァ!ただ本気で無い事と全力である事は同時に存在出来るってだけ】
そう発音しながら、四角い物…例の変身ベルトを懐から取り出し…突如コートのジッパーを無理やり引き千切り胸板を晒す万能適応型。
【なにより…ワテクシ達の本気っていうのは、貴方みたいなチェリーパイを助ける為に取ってあるのだもの】
その変身ベルトを胸の窪みに嵌め込むと同時に、イヤな予感がしたイージスは万能適応型へ向かって駆け出した。
「……なにィ?」
吹き飛んでいった響音増幅型がぶつかった瓦礫。その衝撃で出来た土煙が晴れた所には、アサルトが想像していたモノと別の光景があった。
足をほうり出し、瓦礫に背を預け力なく項垂れる黒コート。だが、ギターを手放してしまったその片腕は、力強く空へ伸びている。
【音楽はな、音だ】
その掌の中指と親指が触れ合う。
【故に、どンなに汚く、どンなに短い音も…音楽だ】
小気味よい、空気の破裂する音。それが鳴ると同時に、手放した筈のギターが手元にあった。そして、そのギターのチューニングの時に弄る所に、さっきまで無かった変身ベルトが装着されている。
「テメェ!」
アサルトのアーツが腕に当たり、またギターが弾け飛ぶ。
が、弾かれた腕の袖から素早くカードを器用に取り出し、そのまま上に投げ、ギターに装着された変身ベルトの窪みに通した。
「なっ?!」
一瞬の出来事に反応出来ないアサルトを他所に、ふらつきながらも勢い良くスタイリッシュに立ち上がり、ギターを手にすると同時に、ベルトのボタンを押す。
《確認>ガラクシアブレードアーマー・転送完了>》
【なぁ傭兵。音楽は好きか?】
ホークアイはスコープ越しに目にする。さっきから肩車でこちらの狙撃を迎撃している2つの黒コート。その内の上にいる千里観測型が持っている二丁拳銃の片方のグリップに、変なモノが刺さっているのを。その変なモノに、変なカードを通したのを。
素早く速射アタッチメントを取り付け、マシンガン並みの掃射をするホークアイ。そして千里観測型をポイッと投げつつ、蹴りでそれらを叩き落としながら折り畳み式の板にカードを通す彗速走行型と、空中で態勢を整えながらそれらを撃ち落とす千里観測型。
ホークアイは、致命的な事をやらせてしまったと理解する。
《確認>デッドアイバスターアーマー・転送完了>》
《ビルドアップ>》
まるで踊るように攻撃を躱しながら、胸に埋め込んだベルトにカードを通す万能適応型。
《確認>フリーダムストライクアーマー・転送完了>》
そして、貴族街で感染者の治療を行ってた複写治療型が、触手を器用に使い、脊髄の窪みに嵌め込んだベルトにカードを通す。
《確認>オーイスクメディカルアーマー・転送完了>》
赤、緑、黄、白、銀、それぞれの色の鎧に身を包まれ、それぞれの色に染まる5つの義体。
「ッッ〜…!体までヒーロー気取りかよォ!!!イライラすんなマジでェ!!!」
唯一、子どもの頃にそういうモノを視聴していたアサルトが叫ぶ。
そして、ここにもヒーローが1人。
「よォ、アイン」
対峙するは、正気を失った瞳で己を写す傀儡。だが、怖気づくわけには行かないと、ベールはこの言葉を口にする。
「ッ…お前を、連れ戻しに来たぜ」
遅れて申し訳ない。タクティカル祓魔師と言うオープンシェアワールドにハマってたのだ。許せサスケ。
次回はベール君が男の中の漢になる予定です。楽しみに待っててな。それではまた次回、サラダバー!
おま◯け
ホモ×5
命名候補として、絶(対に)救(助する)戦隊イモータルズがあるぞ。因みに黒枠はノーマルのホモです。
三馬鹿
パワーアップした!コレで勝つる!
なんか向こう変身したんですけど??