アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート 作:ゲルゲルググ
「ドゴハァ!………クッソ!あのヴィーヴル女、体ん中筋肉で敷き詰められてんじゃねぇだろな?!」
『ソウダナー、ドウミテモノウキンダナー。んな事より早く起き上がって逃げろJK。無理に戦う必要は存在せんぞ』
「わぁってるっての……おい待て、ガキは何処行った?」
『あっ』
「あ、じゃねーよこのポンコツ!」
って、こんなバカみてぇな会話してる暇ねぇわ。クッソ、何処行ったんだあのガキ……。
「何を話しているか知らんが、諦めろ。もうお前に勝ち目は無い。外のドローンも、直に全滅するだろう」
俺の眼の前までやって来たヴィーヴル女が、俺の頭に銃口を向ける。あぁクソッ!ガキはコイツが脇に抱えてやがるじゃねぇかよ!
完全に終わりじゃねぇか。ドローンも潰れ、ガキは奪われ、残るものは役立たずの声とアーツのみ。誰が見てもわかるだろう、ゲームオーバーだ。
頭の中で、妙に懐かしい光景から、最近あった光景までが頭ん中でグルグルしてやがる。なる程、コレが走馬灯ってヤツなのか。
はっ、死ぬ直前に人生の反省が出来るってか?……ったく、この機能を人間に追加した奴はさぞいい趣味をしてんだろなぁ………。
まぁ、悪かねぇがな。
俺が感染者になったのは、小学生の頃からだ。金持ちのクソガキ共がちょっかい出してるのを止めに入ってたら、どっかから持って来たオリジニウムで頭をぶん殴られた。アレめっちゃ痛かったんだけど。
それからだな。みんな俺を気持ち悪い虫みたいに見て、俺はいない者扱いされた。俺自身、ウルサスでは珍しい鬼族だったから、俺が感染者になったって噂が広まるのは早かったよ。金持ちのクソガキ共にちょっかい出されていた奴らも、俺を無視してた。
両親は最後まで味方してくれたが、ウルサス帝国で感染者の味方をする事は死を意味するも同然。両親は殺され、俺は採掘場に連れてかれて労働生活の始まりだ。滅茶苦茶辛いものだったよ。満足に飯は食えないわ、理不尽な理由で殺されかけるわ………今までよく生きてたな俺。
そんな労働生活を10年間程続けてたある日、一緒に労働してた仲間達が脱出計画とやらを考えてたのを教えられた。どうやらこの採掘場にいる全員の感染者が一斉に逃げ出す算段らしいが、どう見たってガバガバな作戦だったよ。
そして作戦が始まった。俺の予想通り、大勢の感染者が殺されていったよ。おかしいよな?俺達は別に悪いことをしていない筈だ。なのになんで、こんな仕打ちをされているんだろうな?
そんな事を考えながら必死で逃げて、そんで集合地点に集まったのは500人程の感染者。多いと思うだろ?最初は千人いたんだぜ。半分位が死んでいったんだよ、俺達の為に。
それからは、レユニオンムーブメントとやらに入る為に、いつの間にか作っていたらしい腕章をつけて、テラの大地を徒歩で移動した。でも、そんな事は無理だ。食料問題から天災まで、この大地を歩くには問題があり過ぎた。
特に食料問題だ。逃げる途中で奪って来た食料じゃ、この数の飢えを到底カバー出来なかった。俺か?ウルサス兵の死体から剥ぎ取った武器以外、何も持ってきてなかったよ。
それから俺は、段々と自分がお荷物何じゃないかって思って来た。だって、俺は採掘場の奴らに何もしてやれてねぇんだ。ただウルサス兵の理不尽な暴力からガキ共を庇ったりしただけしか出来てねぇ。
なのに、なんでそのガキ共が死んで、俺が生きてるんだろうな。
それから半月、俺たちの数も300人まで減った頃、天災の余波によって、俺達は集団とはぐれてしまった。
俺を含めた8人は、合流を目指して歩きだした。だが、食料は2日分しか無いし、俺達は何処に飛ばされたのかもわかんなかったからな。誰もが無理だと思っていた。俺は出来る限り食料を他の7人に回していたが、ただの悪足掻きにしかならなかっただろう。
そして、食料が無くなった時、あの移動都市を見つけた。
「クッソ、暗いなオイ」
「あ、オレが目で照らすんで」
「アンタのアーツが役立ってるの初めて見たわ」
「なんッスかそれ〜」
「ちょっ、眩し!こっち向けないで!」
へっ、いいじゃねぇか。俺のアーツなんて音楽がなるだけだぞ。
「どうしたッスか?」
「なんでもねぇ。つかこっち向くな」
「みんな酷くない?!」
知るか。にしても意外と広いなこの移動都市。手分けして探索するか。
「そっちは懐中電灯持って、取り敢えずこの移動都市を探索してくれ。こっちは制御中枢を目指して、電気を復旧出来ないか試してみる」
「了解した。気をつけていけよ」
「わぁってるよ」
テメェらも気をつけろってんだ。
一緒にいたガキ二人と女一人をデカい奴に任せる。残りの俺達は、制御中枢に向かって歩き始めた。
「と言うか、制御中枢が何処にあるかわかるんですか?」
「知らん。だから1つずつ探すんだよ」
「うわぁ、凄く適当……」
「でも、彼の言うとおりにするしかないでしょ。文句言わないの」
あぁ、今の俺達には考えてる時間が無い。故にこうするしかないのだ。だが、移動都市の構造上、制御中枢はだいたい上の方にある筈だ。だから早く見つかるだろう。
取り敢えず、最上階まで登り、四人で手分けしてしらみ潰しに捜索する。
「ここは……」
そう呟きながら、薄暗い部屋の中を見回す。部屋の構造的に、ここは制御中枢……かもしれない。小学生の頃に見た図鑑に載っていた写真と似ている、と言う根拠もクソも無いものだが。
「え〜っと………」
…………なんか、一箇所だけめっちゃ自己主張の激しい場所を見つけたんだが。
「まさか、コレで動くんじゃねぇだろうな……」
流石に無いかもしれないが、もしかしたら自爆スイッチと言う可能性も無くはない。だが、電気系統がダウンしてる状態で流石に自爆は無いだろう。そう思いながら、自己主張の激しい装置を起動させてみた。
『システム起動………AIナビゲーター、及び人格プロセスを構築………完了しました』
「うぉあ!動いた?!」
「どした?!なんかあったか?!」
俺の声を聞きつけた目からライトが、俺の所までやって来た。つか、そんなに大きな声出して無い筈だが……響きが良いのかなココ。
『ハイミナサンオハヨーゴザイマース!』
それに、なんかやたらテンションの高そうなウザい声色の声が聞こえた気がする。
『なーんか声小さいなぁ……挨拶したら挨拶し返すのが基本だろ?さんはい!オッハー!』
…………いやまて、なんだコイツは。
突然過ぎる展開に、俺達とさっきのデカい声を聞いて後からやって来た残り二人は硬直する。するしかなかった。
『挨拶出来ないとはなってないなー……まぁ良いだろう。次は自己紹介だ。私の名前はベイマックス!お前たちの心と健康を守るAIだッ!』
「心と健康を……」
「守るぅ?!」
ようやく頭の中で情報を整理できた俺達は、このAIが言ったことに反応する。
『いやまぁ、嘘だけどな!』
は?
『実際にはお前たちの鉱石病を治療し、死ぬまでいい暮らしをさせたいAIだ。名前もベイマックスでは無く、イムホテップ・イモータル。略してホモだ』
「なぁ、コイツ何言ってるかわかる?」
俺に聞くな。つか誰が聞いてもわかるだろ、コイツは俺たちが理解できる言語で話していない。
『いや、ちゃんと理解出来る言語の筈だが……』
「思考を読まないでくれるか?」
『まぁ良いだろう。では早速お前たちの治療に移る……と言いたい所だが、生憎と治療施設が建設されていなくてな!そんな訳で、お前達に最初のミッションをくれてやる』
「オイ待て!勝手に話を―――」
『その名も、作ってワクワク!治療施設!そこの机に手順が記されたコピー用紙があるから、それを見てくれ』
「もうなんなんだコイツッ……!」
俺は訳わからな過ぎて頭を抱えてしまった。それを見た仲間達も、頭を抱えたり天井を仰いだりする。どうやらみんな同じ事を思っているらしい。
そんな訳で、コレが俺達とこの移動都市の出会いだった訳だが、よく見ると最低だなオイ。
最高の友は最低な出会いから始まる………かもしれない。
と言う訳で、ここらで一つ、アークナイツ世界目線のを投降してみました。ついでにエレキ君の本名とホモAIの名前も決まりました。まぁ、過去話の出来がちょっとアレかな………それと、2話のセリフと違う所とかありますしお寿司。ママエアロ(風属性上位魔法)
そんな事より、シリアスのやる気がとことん感じられない文だなオイって見返して思った作者である