アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

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1.5周年を迎えたので初投稿です。


幕間

『ようこそ私の中へ(意味深)来てくれて嬉しいよロドスの皆々様。それに近衛局の皆さんもな。来なかったらこっちから景気のいいケーキでも持って挨拶しn痛ったァ?!誰だトマト投げた奴?!』

「…………」

『いや特に嫌味とかボケとか無いからそんな怖い顔すんなってマジで……いやゴメンって』

 

 ミーシャが目を醒ました次の日、境界無き方舟の中心広場にて、チェン隊長と2名の近衛局兵、アーミヤとドクターとオペレーター複数名が集まっていた。まぁ、方舟のオペレーター達は1度は顔を向けるものの、直ぐに目を外して何処かへ歩いていく。

 

『さてと、君達の携帯端末にこの舟の案内をブチ込んだから各自自由に行動してクレメンス。んじゃ解散!あ、ミーシャは案内所の部屋にいるから、早く用事を済ませてやってくれよ?』

「言われなくとも分かっている。行くぞ」

 

 そう言うと、近衛局兵を連れて案内所へ強歩で向かって行った。

 

『あらあらまぁまぁ……所でアーミヤちゃん達さ』

「え?あ、何でしょうか?」

『いや、さっきから二人だけポカーンとしてるからどしたのかなと』

「あ、その…ちょっと面食らったと言うか……凄かったと言うか……」

「アーミヤの言う通りだめっちゃ凄い。こう…なんと言うか、皆活気で満ち溢れてると言うか。それと君の姿にもね。てっきりドローンで出迎えて来るのかと」

『あらやだアーミヤ姉貴とドクター兄貴は褒めるのが上手いですねぇ!結婚したい、結婚しよう(ライナー)』

「「いや、それはちょっと……」」

『うん、知ってた(諦め)まぁ、義体でわざわざ出迎えたのはちょっとした礼儀の様なものだよ。さて、近衛局共が話し終わるまで散歩でもするかい?』

「いいね、ちょうど私も君と話しをしたかった。アーミヤはどうする?」

「勿論、同行しますよドクター」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 はぁ、なんで近衛局とロドスを招待してんだよあのバカ。見ろ、さっきからそこら辺の奴らがピリピリしてんぞ。どいつか絶対ちょっかい出しに行って騒ぎになるっての。

 

 はぁ………ま、その時はどうにかするかね。

 

「さぁ続きましては、悪魔と共に世界を変えた少年兵の物語」

「とある科学者の白衣を仕立てた日、少年の過酷な物語が幕を開けます」

 

 お、久しぶりにここでネブラの演劇やってるな。ついでに見てくか。

 ……ネブラが団員以外を起用するのは珍しいな。ありゃロドスのオペレーターか?

 

「隣り、いいですか?」

「ん?あぁどうぞ」

 

 そう言って、俺の隣りに座った二人組みを見やる。

 

「………ライン生命…」

「っ………」

「っいや、スマン。聞かなかった事にしてくれ」

 

 危ねえ危ねえ。つい口からポロッと出ちまった。

 ………方舟のジャケットを着てないから……多分ロドスにいる奴なんだろうけど。つか奥のガキめっちゃはしゃいでんなオイ。いやカワイイからいいんdいや良くないだろ。

 

「イフリータ、気持ちはわかるけど落ち着いて」

「えぇ〜なんだよ、つまんねぇな」

 

 ふぅ、やっと落ち着いて見れる。にしても良くもまぁ堂々とここまで来たな。少なからずキツイ目を向ける奴はいただろうに………いや待て、もしかしたらコイツらあの時のライン生命にいた職員だったりしねぇだろうな?

 

「………」

「……っ?!」

 

ん?いきなりギョッとした表情してどうし………ヒェッ、いつの間にかあの時のヴィーヴル女が反対側の俺の横に座ってたんだけど。なんだコレ地獄かね?あーなんかまた落ち着かなくなってきた。

 

 

 

 

 

 シミュレーションルームの前で、二人のアビサルハンターが対峙する。

 片方は美しい顔立ちの女性で、長く綺麗な銀髪の間から、その紅い眼に目の前の男を映している。そんな女性を彼、スパラディは面倒くさそうな表情で見ていた。

 

「……用が無いならそこを退けスカジ。今の俺は忙しい」

「えぇ、見ればわかるわ。でもそれはそれとして、私は貴方の事を知りたいの」

「それはそれとするな受け入れろ厄災頭が。俺の事も知らなくていい」

「そう………知ってるかしら?アビサルハンターの間じゃ貴方はお尋ね者で、全てのアビサルハンター達には貴方を見つけ次第身柄の確保、あるいは討伐を命じられていたのよ。まぁ、今じゃ遠い昔の話だけれど」

「ハァ……ここまで堕ちて、いや、いつかは直面する狩りだな、まぁいい。で、それがどうした」

「狩りと言うのは、獲物を知る所からでしょう?ソレを建前に貴方を知る事が出来ると考えたの。付き合って頂戴」

 

 スパラディは顔を下に向け、溜め息を大きく吐く。

 

「帰れ」

「イヤよ」

「…………」

「……」

「………………」

「……」

「……………………いいだろう。その昔から足りない思考力が少し成長していた事に免じて、相手はしてやる」

「………ありがとう」

「だが待て。先ずはコイツらを片付けてからだ」

 

 そう、さっきからスカジと話していたスパラディは、少年を肩車し、少女を脇に抱え、肩にぶら下がる少年を支え、足には数人の少年少女に纏わりつかれて動けない&割とキツイ態勢で話していたのである。

 

「………そうね、手伝うわ」

 

 

 

 

 

『さて、やっとこさ二人きりになれたなドクター』

「あぁ、そうだな…?」

 

 あの後、3人で他愛もない話をしながら艦内を歩き回っていた。そして丁度一周した所で近衛局の人達がミーシャの取り調べを終えたらしく、アーミヤは案内所の入口でずっと立っていたケルシー先生と共にミーシャ姉貴とお話に行った。

 そんな訳で、只今絶賛司令官が二人きり、何も起きない訳も無く……。

 

『さて、率直に行こうかドクター』

「………」

 

 突然重苦しい雰囲気になり、ドクターは息を呑む。

 

『実は、と言うか、君は既にわかっていると思うが、私の部下達は君達を信用していないのはわかってるね?』

「あ、あぁ……最初の時はよくわからずにいたけど、昨日君のオペレーター、エレキ君と一緒に任務をしていてわかったよ」

 

 そう言いながら、龍門スラム街での彼らの行動を思い出す。表面上、彼らは文句無く自分の指揮に従ってくれていたが、二人共なにか納得のいかない様な顔で私とオペレーターを見ていた。

 それに、我々ロドス、BSWやペンギン急便の戦いと比べ、彼らの戦い方は……上手く言えないが、まるで戦っていないかの様に見えた。

 

『ヨシ(確認猫)んじゃ実を言うけど、私も君達に対して疑問を抱いている』

「えっ?!」

『HAHAHA!そんなに驚く必要は無いよ。なにせ一番驚いているのはこの私だ。自分から協力を持ちかけるきっかけを出しておきながら、その事に持つ筈が無いと思っていた疑問を持っていたんだからね』

「それはどう言う……」

『なに、一種のバグだろう。俺が君達に絶対な信頼を置いている事に疑問を持つだなんて、そんな事を思うデータは私には存在しない。だからきっとバグだろうと考えている』

「そうなのか…放置してていいのかソレ?」

『ええやろ多分』

「えぇ……(困惑)」

『さて、話を戻そう。私が疑問を持っている事について解析をしてみたんだが、正直言って君達の戦い方に言いたい事があるのよ』

「うぐっ」

『と言うか、君も思ってるだろう?どうして感染者を保護する組織が、感染者を殺しているんだろうって』

 

 そうだ。最初に目覚めた時はなにがなんだか分からなかったからそこまでよく理解しなかったが、状況の整理がついていて、ロドスがどんな組織か知っている今ならよく分かる。

 一言で言って、矛盾。ロドスは確かに感染者を救うと公言しているし、オペレーター達は感染者非感染者の隔たりが殆ど無く、皆比較的仲良くしているし、感染者の保護だって行ってはいるだろう。だがここ一週間、私の目にはレユニオンと言う感染者を殺し尽くすロドスしか写っていなかった。

 

「………チェルノボーグから脱出してからさ、色々知って、君達が戦場で何をやっていたのかわかったんだ。君達がやっていたのはロドスと似ている様で、全然違った。だからロドスはきっと私がいなかったからこうだったんだろうって思って、龍門で君達の様にやってみようとしたけど……」

『普通に難しかったろ。すぐ近くで見てたからわかったゾ』

「本当に凄いな君達は。どうしたらそんな風に出来るんだい?」

 

 私はソレが本当に知りたくて、心の底からの言葉で質問する。

 

『(教え)ないです』

 

 ………ゑ?

 

「………なんか、こう……酷くない?」

『ヴァカめ!例え聞いた所で直ぐにロドスが中立・中庸から秩序・善になる訳無いだろ!いい加減にしろ!』

「な、なんで私怒られてるの……?」

『おっと失礼。いやさ、そんな急がなくていいのよドクター。キャタピーが一気にバタフリーになる訳じゃ無いんだし』

「え、キャタ…何それ?」

『おっと失礼。兎も角、焦らなくていいぜドクター。ゆっくりで良い。千年経とうが、百万年経とうが、いつか必ず感染者と非感染者が真の意味で手を取り合う日が来る。それまでひたすら頑張って生きるのがお前の仕事だ、OK?』

「……なんだろう、地味に千年以上生きろって無茶振り言わないでくれます?」

『そこはOK!って言うとこじゃろがい!』

「痛い痛い!」

 

 背中を勢いよくバシバシ叩いて来る。人の形をしていても、鉄の塊は鉄の塊なので叩かないで痛いです。

 

 まぁでも、彼の言いたい事は分かった。そう、落ち着いて、少しずつ。シャレにならない事になるのは私もゴメンだ。確か炎国に落ち着いてやれって感じのことわざがあると資料で読んだ。確か石橋を叩いて渡るってやつだったかな?

 

『頑張れよ新人!困ったら相談に乗ってやる。出来る限りな』

「新人って……まぁそうだけども」

 

 幸い、私の時間はまだまだある。ゆっくりと確実に、たまには誰かの手を借りて、いつかきっと、平和な世界が来ると信じて。

 

 

 

 

 

「お前、私の事を憶えているか」

「いや、憶えて無いです」

「………本当に?」

「本当に」

「………そうか…すまない、人違いだった様だ。今のは忘れてくれ」

 

 …………はァァァァ解放されたァァァァ!!!子連れのライン生命の奴はヴィーヴルの女をチラチラ睨んでたし、ヴィーヴル女は圧が凄い上に最後の最後で絡んで来たからマジで心臓止まるかと思ったわ!つか全然集中して劇見れんかったし!何なんだよまったく!




タイトル通りの、ちょっとした小話でした。ホントはもっと絡ませたかったんだけど、ほんへを早く進ませたいのでこれで妥協しました、ユルシテ…ユルシテ…。

因みに、単体でドクターにカマかけて思考を誘導するチャートは出来る限り辞めましょう。高確率でケルシーが年のために送ったレッドに全部聞かれます。今回は組織の統括AIと言う立場のおかげで警戒だけですみますが、キャラ単体だと一人でいる所をレッドに処刑されて死にます。これからチャートを組む兄貴姉貴達は気をつけよう!
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