アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

65 / 105
美少女や子供が嬉しそうに笑っている瞬間が一番生を実感するので初投稿です。


急転直下 四

 凍りついた世界に、一人の女性が立っている。さながら雪女とも呼べるような美しい風貌をしたコータス族の女性の名は『フロストノヴァ』

 レユニオンの幹部である彼女は、見せしめと言わんばかりにメフィストが建てた不細工オブジェと黒コートの義体を凍てつかせた。

 

「メフィスト…先ずは獣以下の殺人鬼の貴様を、雪原の人柱にしてやるべきか」

「あーあ、僕も嫌われちゃったかな?怖いなぁ……」

 

 そんな事を言っているが、誰がどう見ても怖がっている様には見えない。それどころか、この状況を愉しんでいる様にも見える。

 

「でも、今回の敵のロドスと方舟はあっちだよ」

 

 そう言って、彼らは自分の後ろにいる集団を指差し、自分はニヤニヤと笑いながら去って行く。

 

「……方舟の皆さん。フロストリーフさん達を連れて逃げて下さい」

「―オイオイ、変な事を言うな嬢ちゃん」

「そうだアーミヤ。君達が皆を連れて逃げてくれ。彼らには私達の調査に強力してくれた借りがある」

「いや君もね?俺達がやったのは寝床と食料の提供ぐらいだからね?借りなら今から作るから」

「巫山戯るな。奴が狙いを定めれば、お前たちでも勝ち目は無いぞ」

 

 ロドスの自己犠牲精神に困惑しながらも、自分が残るからお前らが逃げろと遠回しに伝えるマクロケリス。互いにブーメランを投げあってるが皆気がついていない様だ。

 

「………安心しろ」

 

 その光景を見かねたのか、フロストノヴァは自分の方から口を開く。

 

「私は貴様ら方舟に用は無い。私が凍てつかせるのは、ロドス・アイランドだけだ」

「―――?!」

「何だと?!」

「オイオイ嘘だろ…勘弁してくれ」

「………」

 

 フロストノヴァの言葉にロドスはおろか、方舟のオペレーター達もざわつき始める。ドクターはマクロケリスを見て、意図を察したマクロケリスは首を横に振る。一番この事を知ってそうなイモータルは、フロストノヴァの後ろで凍りついている。それにアーツによる通信汚染が原因か、彼らの腕輪にも一向に通信が入ってこない。

 

「1分だけくれてやる。ロドスを置いて逃げるか、ここで共に氷の彫像となるか選ぶがいい」

 

 ソレを聞いた方舟のオペレーターは戸惑い始め………る訳でも無く、ロドスの前に立つと痛覚残留ブレードとシールドを構えた。

 

「お前さんらには悪いが、そんな言葉ではいそうしますってする俺達じゃないんでね」

「………そうか」

 

 彼らは感染者の味方である。そして彼らは感染者を助けれる場合は必ず助けると、彼らは半年以上もそうして来たのだ。故に彼らは感染者を傷つける者へ立ち向かう。もし彼らを動かしたければ、チェルノボーグの様に天災を使う他無いだろう。

 

 そんな事を考えているのだろうと、感染者や死体しか残っていない筈のチェルノボーグで救助活動をする彼らを見ていたフロストノヴァは、溜め息を吐いてから詠唱を口にしようと………

 

「いや、僕は逃げるけどね?」

 

 その言葉を聞いて、全体の空気が凍りついた。ロドスも、レユニオンも、方舟も、物理的に凍らせようとしていたフロストノヴァでさえも、その言葉を発した本人であるウェイクを驚いた表情で見つめる。

 

「………どう言う、事だ?」

 

 この中で最も状況判断に優れたドクターがそう口にする。

 

「ッお前さん!そろそろいい加減に――」

「まぁ待って下さいよ。ま、理由を言うと死にたく無いからなんですがね」

 

 掴みかかろうとしたマクロケリスの腕をサラッと躱しながら、彼はオペレーター達の一番前へ立つ。

 

「あともう一つ、レユニオンもロドスも気持ち悪いんですよ」

 

 周りの空気が更に凍った。今回は比喩的なものもあるが、直喩でもある。何故ならフロストノヴァが無意識に温度を低下させているからだ。めっちゃ怖い顔もしている。

 

「いやだって、両方とも人を簡単にブッ殺すじゃないですか。いやまぁブッ殺す事自体はいいんですが、理由が気持ち悪いったらありゃしない。片や世界が平和になる事を願って、片や感染者は虐げられて来たから。どっちもごめんねごめんね、世界を自分なりにより良くするから死んでくれ、と言ってる様なモンですよね?………わからないと言う顔をしているのでもうちょい言いましょうか。無駄に人殺しをして楽しそうですね。感染者を馬鹿にしたからレユニオンが殺して、そしてロドスが過ちを正す、ならまだ納得はしておいたんですが……レユニオンが殺そうとするから殺して、ロドスが殺したからまた殺そうとして、それでいつまで戦えばいい?どうしてこんな事するの?なんでわかってくれないの?……アホらしい、自分でこの状況を作ったんでしょうが。知ってますよ?貴方達、自分の為にならない感染者を相手の考えをわかろうともせず余裕で殺して来たんですよね?よくそれで今まで感染者の為と自称出来ましたね気色悪い!個人なら兎も角、団体の恨み合いなんぞ不毛なイタチごっこだと理解していた筈でしょう?」

 

 実に芝居がかった口調でたっぷりと、皆に聞こえる様に少しずつ回転しながら、ドクターの目を、アーミヤの目を、ロドスのオペレーター達の目を、レユニオン達の目を、方舟のオペレーター達の目を、腕輪から顔を上げたハルドの目を、最後にフロストノヴァの目をしっかりと見て、彼はそう告げた。

 

「別に言い返して結構ですよ。僕の主張をどう取るかは自由ですし。じゃあ僕はこれで」

「……それが、貴様の考えか」

 

 無茶苦茶を言って帰ろうとしていたウェイクは、そのドスの効いた声を聞いて足を止める。

 

「はい」

「そうか………だが周りの者を見るに、それは本当に個人の考えなのだろうな」

 

 彼女は手を前に持ってくると、詠唱を始める。するとさっきまで気温を下げていた冷気が彼女の掌へと集まり……

 

「故に私も貴様に応えよう………我が同胞を侮辱した報いを受けるがいい!!」

「シールド持ちは速く防いで下さァい!!!」

 

 ウェイクがフロストノヴァに背を向けた瞬間、彼女のアーツの奔流がロドスと方舟に襲いかかった。

 そしてウェイクにその奔流が当たる瞬間、彼の背後に銀色の巨大な壁が現れ、奔流をほぼ半分の威力に抑え込む。不幸にもドローンの殆どが凍結したが、その隙は方舟のシールド部隊が充分に展開出来る程で、隊列を組んでシールド連結した部隊が後方のロドスオペレーター達と前から飛び込んで来たウェイクを守った。

 

「おいお前!一体何がしたいんだ!?」

「うわ顔怖っわ。確かフロストリーフさんでしたっけ?」

「おい!」

「怖い顔しないで下さいよ。全く、少し苛立たせただけ――」

「余計な事をする暇があるならさっさとしろウェイク!」

 

 フロストリーフと軽い口喧嘩になりそうになっていた所を、攻撃をマクロケリスがガチの怖い顔をして嗜める。

 

「………単刀直入に言いましょうか、僕に向かってアーツを発動させて下さい」

「――は?」

「いやさっさと発動して下さい」

「お前、本当に――」

「さっさとしろって言ってるでしょうが!」

「………文句言うなよ――!」

 

 突然の怒号に驚きつつも、フロストリーフはアーツを発動させる。そして当たり前の様に、ウェイクはフロストリーフのアーツである氷の斬撃を回避する。

 

「なっ?!」

 

 そのまま斬撃は遠くまで飛んでいき、ウェイクの後ろにあった建物に直撃した。

 当の本人は顔を上げ、フロストノヴァのアーツを受け止めている銀の壁を見て笑みを作った。

 

「お前、一体何を――?」

「まぁ見ていなさい」

 

 驚愕と疑問符を浮かべるフロストリーフを尻目に、彼は背負っていた棺桶を地面に勢いよく置き、側面を思い切り蹴る。

 

「たまには体を動かしなさい」

 

 その瞬間、棺桶の蓋が開き中から無数の黒い腕の様なナニカが溢れ出る。そのナニカは四方八方へ飛び散り、とある物がある方向へ勢いよく突っ込んでいく。

 

「なんだっ?!」

「なんだコイツら?!くっ来るな!」

「コイツ、俺達が埋めた源石を喰らってるのか?」

 

 フロストノヴァのアーツの奔流が弱まり、銀色の壁だけで完全に冷気を遮断出来るまで弱体化する。そしてスノーデビル小隊を無視し、ただ源石だけを食べた黒い腕は棺桶に入り込み、その蓋が閉じた。

 

 フロストノヴァはアーツを停止する。埋めた源石によるアーツブーストが無くなった以上、あの銀の壁とシールドの要塞を突破するのは無理だからだ。そしてそれよりも……

 

「何故わかった?」

「何故も何も、あんな高出力のアーツをまだ人肌がある感染者が出せる訳が無いでしょう?弱ってるなら尚更だ」

「くっ――」

「ね、貴方もそうでしょう?イモータル」

 

 フロストノヴァの直ぐ後ろで、氷が弾ける音がする。フロストノヴァが驚いた表情で後ろを見ると、そこには彫像になった筈の黒コートの機械がゆっくりと顔を向けながら立っていた。

 

『ったく、折角俺と同じ立場の奴らと脳内掲示板で駄弁ったりアドバイスして年甲斐も無くはしゃいでたってのによぉ、どう見てもガバですねぇわかりません!』

「貴様、一体どうやって?!」

『あ?簡単な事だよ。例え永久凍土でも熱があれば溶けるからな。源石エンジンをチョチョイとオーバーヒートさせれば一発よ』

 

 簡単に言ってのけるホモにスノーデビル小隊とフロストノヴァ、ドクターやアーミヤ達も驚愕する。

 

『うっわもう繋がらねぇし。ママエアロ(風属性アーツ)あとウェイク!お前の演説70点!別に否定せんがもっと命と協力者を大切にしろ!私なら貶した後にべた褒めするね!あとチャートをガバらせるな!』

「地味に高いな」

「地味に高いのは褒めてるのか貶してるのかどっちですか?」

『胸に手を置いて聞いてみろ!後ドクターすまんな!別に悪気とかは無いと思うんだ!私も今君たちと敵対とかしたく無いし!』

「………許さん!せめてアーミヤに土下座しろ!」

「ドクター?!」

 

 矢張りとフロストノヴァは確信する。この黒コートの機械こそ、奴ら方舟の動力源になっている。例えどんな状況であろうとも、決してその姿勢を崩さない事そのものが、奴らの指揮を高めているに違いないと。そしてソレを可能とするのは、機械だからだろうか。さっきから振り返った状態で固まって発音してるからペースを崩されそうになる。

 

『んじゃフロストノヴァ、そういう訳だからコイツら逃して貰うね?』

「させん!スノーデビル小隊、奴らを一人も逃がすな!」

「まだ来るってのか?!」

「っ!ロドスの皆さん!迎撃の準備を!」

『そんな事しなくて大丈夫だ、問題ない』

 

 ホモは迎撃に出ようとするロドスと方舟のオペレーター達を止める。ソレを好機と見たスノーデビル小隊は攻撃を仕掛けようとするが、次の言葉でソレを止めざるを得なくなる。

 

『宣誓!僕達、私達は、スポーツマンシップに乗っ取り!ここで大爆発を決め込みたいと思います!』

「なっ―」

「なっ―」

「「「「なにィィィィィィィィ??!!」」」」

「クソっ――!!」

 

 両腕、両足、胸からそれぞれの源石エンジンを露出させると、そのエンジンが赤熱し始める。フロストノヴァはこの爆弾を凍結させようと力を込め……後ろから自分を守ろうとやってくる自慢の部下の目の前に氷の障壁を貼ろうと後ろを振り向く。そして見えた、銀色の球体に包まれるロドスと方舟のオペレーター達が。

 次の瞬間、氷の障壁が生成されると同時に跳躍する銀の球体が見えた。この爆弾は最初からこれを狙っていたのである。

 

「だが、コイツは刺し違えてでも!」

『その必要は無いが?』

「――?!」

『そんな顔をするなよ。感染者は保護対象なんだから殺す訳無いアガラホテップ』

 

 露出させたエンジンを赤熱させた状態で、ホモはまるで友達の様に話しかける。

 

『君も見ただろう?彼らの行動を。ならば君はわかる筈だ』

「………お前は…お前は感染者に、私達に一体何を求めている?」

『何も求めていなぁい。ただ一つ言える事は、私は不幸な顔見知りの他人を助けたり、その他人や女子供が嬉しそうに、幸せそうに笑っている瞬間を見るのが一番生を実感するから、幸福に感じるからだ』

「嘘をつくならもう少し――」

『悪いが品切れだ。それに本音だよコレは。それとももう少しストレートに行こうか?』

 

 そう言うと、ホモはぎこちない動きでフロストノヴァに近づく。

 

『私は―』

 

 一歩

 

『君たち―』

 

 二歩

 

『感染者の事が―』

 

 三歩

 

『大好k』

 

 そしてその義体は投擲された槍に胴体を貫かれ、機能を停止する。そしてやって来た巨体の持つ槍に、完膚なきまでに穿たれた。

 

 現れた巨体は、崩れ落ちそうになったフロストノヴァの体を支える。

 

「ゴホッゴホッ……いつから見ていた?」

「数分前。矢張り、称賛に、値する、戦士達だ」

「………対峙してわかった。奴らはあくまで普通の人間だ。おかしいのはあの機械」

「わかって、いるとも。それ、よりも、体に負担を、かけ過ぎだ」

「……わかっている。速く自分の仕事をしろ、石頭め」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 もうやだァァァァァァ!!!チカレタ………ガバ!ガバ!ガバ!ガバ!ですよ!これはもう再走案件……じゃ無いですねぇ!続けますよ〜イクイク。え〜、フロストノヴァに氷漬けにされ、短縮出来る戦闘をあまり短縮出来なかったという最大のガバをやらかしましたが、リカバリー出来ますねぇ!

 凍結状態中に調べていたのですが、どうやらメフィストを龍門へ向かわせていれば5、6章で充分巻き返しが可能との事です。やっぱり攻略ウィキは大事やなって………まぁガバをしないのが一番ですが。

 

 まぁそれは置いといて………

 

「いくら盟友の協力組織とは言え、あの物言いは看過出来るものでは無い。その所はどうするつもりだ?」

 

 いやぁァァァァァァ!!!いやぁァァァァァァ!!!!いや(ry

 

 銀色のアッシュ怖いなぁ……いやホント何してくれんねんこのトリィ!リカバリー出来たり開発室とかの人員ガチャが良くなかったらリセットだったからな?!わかる?この罪の重さ。

 ま、怒られるのも仕方はありません。と言うか、この性格だからこそのこの配置ですからね。じゃ無いとウェイク君は一瞬で敵前逃亡します。もう音速のソニック並に(関節のパニック並感)だからこそ、それ相応の行動が必要なのさ。

 

 まぁまず新しい義体を呼びましょう。今偶然残っていた凍りかけのドローンなので。で、義体に換装したらアーミヤの前に行きましょう。

 

「えっ?」

 

 部下が調子こきましたァ!すいませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

「わ、マジでやってくれるの」

「え、あの、ちょっ」

 

 だって人はそれぞれじゃん?!ましてや私凍結中じゃん?!みんな偶にはミスするじゃん?!幻想だって理想だって空想だって願望だって沢山あるじゃん?!でも失敗したのは事実だからすいませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!お願いだから好感度下げるのはヤメチクリ〜!お願いだよなぁ〜頼むよ!なんでもシマムラ!

 

「私達、こんなのに助けられてたの?」

「お、落ち着いて下さい!彼がわざとでは無いとは言え、あの状況を突破するには仕方の無かった事で……」

 

 お^〜CEOの優しさが心に沁みる!あとメテオリーテさん、私はこんなのでは無くホモです。

 

「でも、私達ロドスを侮辱したのは事実だ。事が終わった後で、然るべき話をしよう」

 

 ワカリマシタ!(^p^)良かった〜、シルバーアッシュらの好感度が微妙に下がるくらいですみました。いや下がっちゃったらヤバいんですが。取り敢えずウェイク君と一緒に謝っておきましょう。下を向くんだよ90度!

 

「………意外に素直だな」

「ま、悪いとは理解していますから」

 

 なら最初からやるな定期。ロドスの好感度を下げるなら終盤で下げよう!先駆者兄貴との約束だゾ!

 

 あ、アーミヤが通信に出たので4章が終わりますね。ではあとはドローンの自動操作に任せて、私は龍門のゴタゴタの準備をしましょう。

 それではまた次回で!ご視聴ありがとう御座いました!




最近アクション映画を漁りまくってます。暇つぶしに丁度いいんですよねアレ。アニメもいいぞ。今ヨウツベで無料公開してるブラックフォックスがおもろかった。続編とRTA二次創作はよ(他力本願寺)

さて、多少ガバりましたが急転直下終了です。次回は快刀乱麻からスタートと思いましたが、やめました(やめたのか)久しぶりのプロファイル回です。それではサラダバー!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。