アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

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聖剣を作ったので初投稿です。


快刀乱麻 一

 チェルノボーグから撤退と同時刻、龍門にて

 

「これでここら辺の診療は完了っと……次はここの区画だ!みんな準備してくれ!」

 

 ったく、あの怖い顔したトランスポーター達が龍門に入れてくれてからと言うものの、こうしてスラム街の感染者の診療をしているが………クッソ、ポンコツにしてはもうちょい効率化出来なかったのか?

 まず方舟へ連れて帰る事はせず、更にはスラム街全域で診療するのでは無く、俺達を一塊にして一定範囲で区切ったスラム街を少しずつ見ていく感じが今回の命令だが………う〜ん。

 

「まだしておったのか」

「んッ?!ってまたアンタか爺さん。驚かさないでくれ」

 

 このザラック爺さん、隙あらば俺の後ろから声かけるの止めてくれねぇかな?俺達が最初の区画で診療を始めた時にもこうして来たけど。つかなんでいつも背後から喋って来るんだよ?!さては暗殺者だなコイツ!

 

「貴様ら、感染者を助けるなどと言っておったな」

「……それが何っ―何ですか」

「フッ、嫌がる者もおっただろうに」

「それでもだ。そういう奴らは頑張って説得させてる。無理だった奴にも一応薬を渡すし」

「厄介なお世話係じゃな。まぁええ、暴れぬ限りは好きにすると良いわ」

 

 この爺さんは最初にあった時もそんな事を言っていたが……俺達の気持ちは変わらない。例え本人が死を望んでいるとしても、俺達がその感染者を救わない理由にはならない……とかあのポンコツは言うんだろうなぁ。まぁ俺もそうだが。だからあの舟に乗り続けるのを決めたんだし。

 

 そんな事を思っていると、爺さんは俺に背を向けて裏路地に消えようとし、振り返った。

 

「……もう少しで嵐が来るが、貴様らはどうするつもりじゃ?」

「嵐……?」

 

 いや待て意味深な言葉を残して勝手に裏路地に消えてくな爺さん!爺さぁぁぁん!!!……はぁ、取り敢えず一応あのポンコツに連絡を――

 

「っなんだコイツ?!どうして――?!」

「?!どうした!」

「レユニオンだ!奴らが喧嘩吹っかけて来やがった!」

 

 直ぐにエレキギター型のアーツユニットを取り出し、音を掻き鳴らす。そして襲って来るレユニオンに向けてアーツユニットを振れば、撃ち出された音にブチ当たったレユニオンが宙を舞った。

 

「全員戦闘準備!後衛は怪我人とスラムの奴らの護衛に集中しろ!あと余裕あったらブッ倒したレユニオンを後ろに運べ!」

 

 急いで周りのオペレーター達に命令をし、俺は目の前のレユニオン共の無力化を取り掛かる。なる程爺さんめ、嵐ってのはコレの事か!

 先端が鉄球状の不思議な武器を持ったスパラディが次々と無力化してはいるが、それ以上の速度でレユニオン兵が湧き出てくる。ホント一体何処から出てきてやがる?!この数も一体何処で?!

 

「あぁもう!オレっちに近づくなー!ピッ――嫌だコッチに来るな!ホントに近づくなってー!!」

「あぁクッソ!」

 

 スラム街の子供達を庇いながら杖状のアーツユニットを必死に振っている、おそらく部隊の中で最も幼い体型をしているであろうオペレーターに襲いかかろうとするレユニオン兵を横から蹴飛ばす。最近は空気の振動を足場にしてジャンプすると言う、ポンコツ曰く物理おかしいだろとお墨付きを貰う技術を手に入れた。アーツ学様々だな。

 

「大丈夫かシュラフ」

「だ、大丈夫な訳あるか!怖かったんだからなホントに!」

「その感じだと大丈夫そうだな。その子供と一緒に避難してくれ。ここは俺が引き受ける」

「ホントに怖いんだって!と言うか少しは敬語にしろ!オレっちの方が歳上だかんな?!」

「ハイハイ――!」

 

 話し中に襲って来たレユニオン兵をアーツユニットでぶん殴り、素早く掻き鳴らして地面に叩きつける。周囲に衝撃波が発生し、複数人のレユニオン兵が宙を舞った。

 

「危ねーなエレキ!」

「あーすまねぇ!後で飯奢ってやる!」

「あぁ、本当にな。もう少し周りに注意を払ったらどうだ?」

「だから悪かったっ――いやお前誰?」

 

 俺が聞いた事が無いオペレーターの罵声が聞こえた…いや、1つ聞いた事があるなこの声。そう、あれは俺がポンコツと共にライン生命にカチコミをしていた頃………

 

「なんでライン生命がここにいんだよ?!」

「今はロドスだ」

 

 目の前のヴィーヴル女は俺の言葉に訂正を入れながら、横から来るレユニオン兵を裏拳で吹き飛ばした。

 改めて周りを見ると、ロドスのオペレーター達がいつの間にか俺達に混ざってレユニオン兵と戦っているのが見えた。

 

「どう言う事だ?」

「我々はお前達方舟の支援と言う名目でここに来ただけだ。詳しい事はあの黒コートにでも聞くといい」

「チッ、あのポンコツめ!」

 

 報連相をちゃんとしろって何回言わすんだあのポンコツ!

 

「取り敢えず、ここ任せてもいいか?このビビリな歳上が付き添いを希望してるんでな」

「エレキ!お前少しは敬えよ!」

「………好きにしろ」

「……恩に着るぜ」

 

 俺はシュラフを連れて戦線を後にする。目指すはここら辺のスラム民を避難させている大きな建物だ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「よし、じゃあ俺は色々して来るから、ちゃんとそいつら守っとけよ?」

「わかってるっつーの!お前も気をつけろよ!」

 

 そう言ったシュラフに笑顔を向けながら建物を後にするエレキ。ソレを見送った後、彼は後ろに振り返った。

 後ろには、今戦場となっている区画のスラム街に住んでいた人達が、出来る限り身を寄せ合って縮こまっている。彼は内心溜め息を吐いた。自分以外にも同じ方舟オペレーターが数人いるとはいえ、この数の老若男女を安心させるのは骨が折れる。それに彼らはまだ自分達を疑ってるのだから、簡単には行かない事は想像できた。

 

 だがやらなければならないと腹を括ろうとした時、さっき助けた子供の中の、比較的背の高い少女が彼の胸に飛び込んで来た。

 

「うっ――ぐすっ」

「おおっと?!どうしたどうしたー?怖かったか?大丈夫、もう安心だかんなー」

 

 胸の中で泣いてる少女を軽く抱きしめ、優しく言葉をかける。方舟で散々子供をあやして来ているので、この程度は当たり前の様に出来る。

 

「うぅ…怖かったよぅ……」

「よーしよし、怖かったなぁ」

「ひっ―ぐすっ……ありがとう、お姉ちゃん」

「何てこと無いさ!それとオレっちは男だかんな!」

「……お兄ちゃん、これからもワタシ達を守ってくれる?」

「あぁ、もちろんさ」

 

 ギュッと、彼の背中に回された腕の力が強くなる。

 

「ありがとう、お兄ちゃん。じゃあ……

 

 

 

 

 

死んでね」

 

 背中に異物が入り込む感覚がする。表面が破れ、中から液体のナニカが流れ出て……

 

「ガッ―!」

「アハッ♡」

 

 白い長髪で分かりづらかったその顔には無数の源石が生えており、変色した瞳も相まってその笑顔は恐怖を煽る。

 

 シュラフは少女の手を勢いよく払い、突き飛ばす。その時背中に刺さったナイフらしきものが抜け、血が更に出て来た。

 

「お前……その腕!」

「フフッ……」

 

 周りのスラム民が皆悲鳴を上げる。少女の腕には、大量の血がついた大きな源石が生えているのが見え、シュラフは顔を歪ませた。

 

「……ごめんね!」

「アハハッ!死んで!」

 

 床に置いたアーツユニットを拾い、彼は少女に向き直る。なんの策も無い少女の特攻を痛みに慣れながら回避し、シュラフはアーツユニットの先端から刃状の粉を発射する。少女は発射した金色の粉を腕の源石で防ぐが、その瞬間、視界が文字通り歪み始めた。

 

「ウッ……?!」

「取り押さえろ!」

 

 平衡感覚を失った少女は地面に倒れ、そこに二人の方舟オペレーターが彼女を取り押さえる。

 

「……ちく―しょう――」

「大丈夫か?!」

 

 シュラフは痛みと出血により気を失う。ソレを見て、近くの治療ドローンを引っ張ってシュラフの治療に移ろうとした方舟オペレーターの腕輪に、次々と通信が入ってきた。

 

「こちらエレキ!何なんだコイツら?!全然倒れないぞ?!」

「あぁん?!なんじゃがコイツら?!」

「コイツらはあのブレードが効き難い、気をつけろ」

「同じくだから頑張れー」

「あぁ気持ち悪い!イライラする!」

「どんだけ感染者を弄ぶんだ!アンタ達は!」

「奴らは私が相手をする。干渉、手助け、一切無用!」

 

「………どうなっている?」

 

 彼らが知らない所で、龍門はさらなる混沌へと包み込まれつつあった。




みんなも報連相はちゃんとしよう!因みにシュラフとエレキの歳は一歳差です。

明日虹6シージコラボですね。取り敢えずレインボー小隊を全員揃えてイベントストーリーにイクゾーイクイク!あ、協力プレイはお手柔らかにお願いします。未だにうちのロドスの昇進2は少ないので(エンジョイドクター並感)

それではまた明日、サラダバー!
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