アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート 作:ゲルゲルググ
「――さて、アイツは大丈夫だからコイツをどうにかするか」
通信を切ったスパラディはレユニオン兵の集団の方を向く。目の前の生気を失ったレユニオン兵達は、まるで肉に集るハイエナの如く、スパラディへと襲いかかり……
「………」
彼の手に持つ仕掛け武器、今は無き医療教会の変人で有名なアーチボルドが作った一見なんの変哲も無いメイスを振るい、レユニオン兵を片っ端から吹き飛ばして行く。
「………矢張り殴り倒すのは難しいか」
小柄なレユニオン兵の腹を殴って吹き飛ばし、大柄なレユニオン兵の顔を殴って地面に叩きつける。だがそうしても尚、奴らは立ち上がる。攻撃を受けた場所に更なる源石を生成させながら。
その光景を見たスパラディは、自分の脇腹にその武器『トニトルス』の鉄球部分を当てる。
彼は他の方舟オペレーターとは少し違い余り痛覚残留武器を持たず、所持している仕掛け武器で峰打ち紛いの事を平然とやっていたのだが、ソレを難しいと判断した。故に
「悪いな」
脇腹から太腿に向けて、鉄球部分を勢い良く擦り払う。彼の強靭な筋肉によってヤバい力で擦られた鉄球部分に、青色の雷光が纏われる。
彼はギアを1つ上げる。痛みで無力化出来ぬのなら、意識を直接叩き潰す。
龍門で快刀乱麻するRTAはーじまーるよー!
では早速龍門に侵入したメフィストファウスト君の無力化とフロストノヴァとクラウンスレイヤーの保護にって仕事多杉ィ!もうやになっちゃうよ。生存ルートでの5、6章だけ仕事多い……多過ぎない?(58敗)
では気を取り直して……ん?ハイハイもしもし?どうしたんですエレキ君?
「バカ野郎遅すぎんだよポンコツ!コイツら一体何なんだ?!いつものレユニオン兵じゃねぇぞ?!」
ファッ?!少々お待ちを………ファッ?!(2回目)なんでこんな序盤に寄生レユニオン兵がいるんですかねぇ?!どっから調達したその人材?!
コレは少々不味いが過ぎますね。折角義体輸送用ドローンで速度とロマンを兼ね備えた登場をしようと思いましたが………やめました(髑髏烏帽子)
レスキュー戦隊風味のスポーツカー型ドローンに特殊型義体を詰め込んで出発しましょう。ハイゼンさーん!コイツに義体詰め込みますよー!
「あー待て、彗速走行型はちょっとメンテ中だ」
ダニィ?!どー言う事ですか?!試運転は完璧だったダルルォ?!
「ちょっと足りないパーツがあってな………ま、そんな感じだ」
最近ガバが多くて困りますねぇ!!!良かろう!(梟)数分以内に完成させてくれよなー頼むよー。なんでもシマムラ!
「任せとけ」
ヨシ!(困惑する確認猫)さっきから予定変更しがちですが大丈夫だ、問題ない。取り敢えず彗速走行型の代わりに量産型を詰め込んでイクゾー!(デッデッデデデデッカーン)
と言う訳で、スポーツカー型ドローンが龍門に向かってる間に、現場にいるドローンで指揮をしましょう。流石に死ぬまで突っ込んで来る寄生兵は痛覚残留武器との相性が非常に悪いです。まぁ暗黒時代でメフィストをシメる事も出来るんですが、その場合色々間に合わないんですよね。だからここで始末するしか無いんですねぇ!あームラムラする!(錯乱)
ヤッホー!おまたせ、待った?(貧乳錬金術師並感)じゃあ早速みんな踊れー!エレキ君も踊れー!
「ロドスと共に近衛局と行動しろだァ?!バカ言え!この状況でそんな事する訳ねぇだろ?!」
でぇじょうぶだ、ホモンボールがなんとかしてくれる!(ホモ神龍)まぁ、私がやるので本当に大丈夫なんですけどね初見さん。だからホモが必要なんですね。だから安心して行って来い!
「だが、コイツらはどうするんだ?」
さっき全員に安全第一を心がける様に言いましたから大丈夫だ、問題ない。いや絶対はありませんが、義体が届くまではドローンで最大限サポートを実施しますねぇ!久しぶりに全演算総出力ですよ。
「………わかった。だが絶対に誰も――」
理解してるんだよなぁコレが!つーか一人でも欠ければ再走確定定期。
「だよな。後は任せたぞ!」
ハイ!ワカリマシター(^p^)
「ちょっっっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!!」
「いや誰?!」
ファッ?!シュラフ君じゃ無いですかヤダー!つかライン生命のパッパもいますねぇ?!君達一体どんな関係で?
「つか怪我してんじゃねぇかよ?!なにがあった?!」
「あーいや、まぁ良いとして!ロドスと行くんだろ!?オレっちも行くかんな!そこの機械ヤローが何言おうが行くかんな!」
えぇ……私としては帰って怪我を癒やして欲しいん………いや、行かせても大丈夫かな?ロドスと共に行動すると、そのキャラに防御補正がかかります。その防御補正は絶大なものなので私も利用してますが………うん、今回は大量に分断する予定なので1つでも戦力を保っていたいし、本人も背中ぶっ刺されてるのにピンピンしてるしバイタルも安定してるので大丈夫だな!うん!(501敗)
「いや大丈夫じゃねぇだろ!」
お前さんが守りゃいいんだYO!そぉら行って来い!………あえて言おう、ここは俺に任せて先に行け!
「う――うぅん………ここは…」
「――!おねぇちゃんのめがさめたよ!」
さっきまで気を失っていたリーベリ族の男は目を覚ます。一体いつから寝ていたのかと朧げな頭で考え……あの光景を思い出す。
「っ!あの女のkい゛っっててて……」
勢い良く体を起こし、背中の傷を痛めてしまった。包帯の上から背中の傷口を抑え、辺りを見回す。自分が倒れている間に、周りは物凄く賑やかになっていた。具体的に言えば、この建物に避難しているスラム民やオペレーター達が、次々と運ばれてくる負傷者達の手当をしたりしている。
「一体どうなって……」
「目が覚めたな?」
「ピッ――?!」
彼の目の前に盾を持ったヴィーヴルの女性を見てちょっとビビった。彼特有の叫び声が出る位にはビビった。そんなかわいい叫び声上げるから子供にも女性に間違えるのである。
「慌てるな。私はサリア、ロドスのオペレーターだ」
「ロ、ロドスの……そうか〜…」
取り敢えず落ち着く。女性にしては自分以上の背丈を持ち、しゃがんでこちらを見下ろすのはちょっとギヌヌってなっているが、今はそれどころじゃ無いので頭の隅に押し込んでおく。
「怪我はもう大丈夫か?まだなら安静にしていろ」
「あー……それなら大丈bあ゛いたたた」
「よし、安静にしていろ」
「だ、大丈夫だもん!」
そう言って、寝かされていた簡素な敷布団から立ち上がる。
「はぁ……ホラ」
「あ、ありがとう……」
サリアから渡された自身のアーツユニットを杖替わりにし、彼は改めて辺りを見回した。怪我人の中には方舟のオペレーターもいるし、あの源石が沢山生えたレユニオン兵やスラム民、あと何故か一般的な服を来た色々な人達がいた。
そういえば、あの女の子はどうなっているのだろうと思い出す。
「ねぇ君――」
「あの子供なら我々が確保している。安心しろ」
その言葉に一抹の不安を憶えるも、今は気にしない事にする。すると、その場にいた方舟オペレーターの腕輪に通信が入る。
『オッハー!みんな踊れー!オクレテスミマセン>コレヨリ・防戦ヲ・カイシシテ下サイ>安全第一だ、無力化は優先するな。足止めを優先しろよ?奴らは痛覚残留が機能し難いが単純だ、タワーディフェンスの要領で行け!』
その瞬間、空中で単純な支援をしていたドローンの動きが変貌する。攻撃ドローンは機銃ユニットの弾丸が実弾に変更され、躊躇なく発砲。足を撃ち抜かれた寄生レユニオン兵は姿勢を崩して地面に倒れる。支援ドローンは水蒸気を勢い良く撒くと、もう一つの支援ドローンが凍結スプレーを発射し、氷の障壁を使って寄生レユニオン兵を足止めする。医療ドローンは………いつもと大体同じだ。
『あそうそう、エレキ君と今から指定するキャラはロドスと……あ、そこにエレキ君おるやんけ』
エレキ?エレキと言っただろうか?そういやあの機械は彼を割と気に入っていたな。それと後数人がロドスとなにか……おそらく共同して動くとかそこらだろう。
「ケルシー、少しいいか?」
サリアもケルシーとやらと連絡し始めた。
さて、突然だが彼は人格者と呼ばれる類の男である。身長は並の女子より低いし、成長期も終わってるからもう伸びしろも無い彼だが、そこら辺の転生して過酷な環境を過ごして人格が悪い方にイっちまった人よりもまともな思考回路をしており、困った人を助け、人を殺す事に滅茶苦茶躊躇するビビリ気味な人間に過ぎない。
だからこそ、彼はこの光景に我慢ならなかった。あんな子供や感染者を生み出したであろうレユニオンを許せないとも思った。だがおそらく、あの機械は怪我をした時点で戦力外通告をして来るだろう。故に……
「なぁ、ロドスのオペレーターさん。一緒に来てくれないか?」
「………」
唯一意外だったのは、その意味不明な思考回路をする機械が予想外にも許可してくれた事である。
そこには死体が………否、電撃によって意識だけを刈り取られた寄生レユニオン兵が数え切れない程に転がっていた。そしてソレを生成してるのは、さっきから寄生レユニオン兵の頭を殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って時折相手の体で電撃を再生成させ殴って殴って殴って殴って殴って殴っている元アビサルハンターである。
「……知らん所まで来てしまったな」
正確に言うと近衛局付近の道路である。
まぁそんな事を考える為に頭を使う彼では無い。回し蹴りで周囲のレユニオンを吹き飛ばしながら前方のレユニオンを殴って殴って、大柄な寄生レユニオン兵を蹴りながらジャンプ。そこら辺の建物の壁を走りながらトニトルスの電気を再生成させ、ジャンプしながら大量の寄生レユニオン兵に向かって振り下ろす。トニトルスの電撃と地面に打ち付けた衝撃で大量の寄生レユニオンが吹き飛んでいった。
そしてここら一帯にいた寄生レユニオンは殆ど片付けた。問題があるとすれば………
「いや、やり過ぎたな」
鉄球部分が歪み、次の瞬間にはソレが取れた。トニトルスは壊れやすい仕掛け武器である。
「石槌でも取りに行くか」
あのクソウザ神父が寄越しやがった石槌を取りに戻ろうとし………その攻撃を避ける。
「…………ほぅ」
その寄生レユニオン兵は、他のと違っていた。具体的に何処が違うのかと言うと、体から生えている源石が体を壊し始めている所だろうか。
「アレはもう駄目だな。何をやろうと無理だ」
ただ一目見ただけで、その寄生レユニオン兵が助からないと理解する。彼はポケットから『ガラシャの拳』と呼ばれる指を嵌める穴が空いた鉄塊を片腕に嵌めると、目の前の狂化寄生兵を殴り飛ばす。
一瞬だけ怯んだ狂化寄生兵は体を壊しながらスパラディを攻撃しようとするが、その攻撃を避けながらカウンターを片腕だけで連続で叩き込み続ける。
肉片を撒き散らしながら遠くへ吹き飛び、尚立ち上がろうとする狂化寄生兵を見て、スパラディは珍しく眉間に皺を寄せた。
彼は何を思ったのか、近くにあった標識を片手で持ち、根元から引き抜く。
「見てるんだろう?イモータル。この作戦の俺の役割はコレだ。悪いとは思っているが諦めろ」
そう言って彼は標識を片手で振り回し、こちらへ意味も無く突っ込んで来る狂化寄生兵を、宙の彼方へ吹き飛ばした。なんの未練も無く、躊躇も無く、彼は方舟の暗黙の了解を最初に破り捨てたのだ。
「………珍しく遅い到着だな」
ガラシャの拳を収め、後ろから投げられた石槌を呟きながらキャッチする。彼の後ろには、スポーツカーと共に現れた量産型の義体がいた。
『チャートノ為・ヤム無シデス>ソレニ・アレハスデニ・シヌ者>幾ら魔法使いだろうと、一分後に死ぬ人を万全に出来ねぇし、私は蘇生なぞ行わないからな。君にこうしたのは悪いな、あぁ悪いと思ってるとも。だから私が行うべきだった事を手伝って貰おうかスパラディ』
エンジン音が鳴り響く。戦場と化した龍門に黒コートを着た鉄人形が降り立った。
『私が知っている限り、人ってのはアカン事をやらかしたと思った時にこう言う慰め言葉とか、都合良い展開が好きらしいが……スパラディ君はどう思う?俺は両方程々に好きだよマジで。この状況を殺したい位にな』
進化の本質君はちょっと滅べば良いと思うよ(殺意の波動ドクター)
多分今回ちょっとみんな眉間に皺寄せたと思います。私だって皺寄せました。ですから常時スリップダメージを受けているほぼ死体を助ける方法を考えて下さい(他力本願寺)
ではまた次回、サラダバー!