アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

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念願のデストレッツァとおま○けで濁心を手に入れたので初投稿です。

うぉぉぉぉデストレッツァ!デストレッツァ!(歓喜のデストレッツァ)


局部壊死 四

 スラム街のとある区画にて。

 

「皆さん落ち着いて!大丈夫ですからー!」

 

 そうスラム民に呼びかけながら、ゴーグルとバンダナで顔を隠したペッローのオジサンは何が大丈夫なんだよクソっと心の中で愚痴る。

 

 この戦いに巻き込まれたなんの罪も無いスラム街の感染者達。それらに方舟のオペレーター達は、自身の乗る舟に避難を呼びかけたりしている。

 そしてその返答に応じる感染者は、本来気絶させたレユニオンを運ぶドローンで方舟まで送っている訳だが、勿論それに頑なに応じ無いスラム民もいた。まぁ、別にそこは気にしていない。無理矢理すんなよとホモが言ってたし。

 

 今問題となっているのは、ここに留まっているスラム民の数だ。

 

「幾らなんでも多すぎるってモンだろ……あ?」

 

 ため息を吐きながらそう呟いていたペッロー君は、近づいてくる血の匂いを嗅ぎ取り、その方向を睨みながら痛覚残留槍を構える。

 

「またアンタらかよ!しつこいな!」

「……逃走中の感染者群、第十五区の廃ビルで発見。数は多量、計五十人近く。完了所要時間、六分以内……行動開始」

「クソったれィ!」

 

 一瞬の間に目の前へと移動した影衛の攻撃を槍の柄で防ぎ、勢い良く弾き返す。そしてそのまま素早く一回転しながら勢いをつけて薙ぎ払った。

 

「何っ?!」

「さぁ、お引取り願おうか!」

 

 ペッローのオジサンは一気に影衛へ距離を詰めると、高速で乱れ突き、そしていきなり突きからモーションを変え、器用に槍を振り回し、アクロバティックな動きで体術も混ぜながら連撃を加える。

 

「障害発生、完了所要時間、六分から八分へと――」

「ボソボソ言ってる隙なんざ無ぇぞオラァ!!」

 

 青く光る槍の尖端が影衛の腹に深々とぶっ刺さり、ダイレクトに痛みを感じて苦しそうな声を上げる。だが、怯むばかりかペッローのオジサンの首へと刃を振るったのだ。中々タフである。

 ペッローのオジサンは驚きながらそれを咄嗟に避けるが、その隙をつかれて距離を離されてしまった。

 

「クソっ………一時…撤退。複数、での対応を……推奨」

「おう、帰れ帰れ」

 

 顔が隠れてわからないが、きっと凄い表情で睨みながら、影衛はスラム街の奥へと姿を消し………弾丸の様に吹き飛ばされながら戻ってきた。ペッローのオジサンは二度見した。

 

「………嘘だろ」

 

 ペッローのオジサン、絶句である。

 そして、吹き飛んで来た方向から近づいてくる足音と不思議な匂い。それを発する主はペッローのオジサンの前で止まり、クイッと帽子を上げながら顔を見せた。

 

「……よう」

「知ってたよスパラディの旦那」

 

 その正体は片方の手に痛覚残留ブレードを持ち、背中に鉄塊を背負ったアビサルハンター、スパラディである。まぁみんな知ってたでしょ。

 

「今までどこ行ってたんだお前?」

「あぁ………イモータルに少し仕事を頼まれてな。つかお前誰だ」

「なる程―って失礼な奴だなお前!ミスカトニックだよ!」

「そうか、憶えとこう。それで、その仕事をやってたらビルの上からデカい瓦礫が落ちてきてな、それを偶然通りかかった金髪グラサンバーテンダーと一緒に吹き飛ばした」

「わかったもういい。お前がなんかやってたって事だけで充分だから情報量を増やさないでくれ!」

 

 取り敢えずそこに転がっていた影衛を丁寧に縛り、道の隅に転がすスパラディ。

 

「取り敢えず、このスラムの奴らの避難を手伝ってくれねぇか?コイツ等の人数もそうだが……今の龍門はさっきの黒ずくめと源石のゴーレムが蔓延ってっからな。お前がいると心強過ぎる」

「了解した。同行しよう」

 

 スパラディが返事をした瞬間、霧がかかっているスラム街の方向から不気味な鳴き声が木霊する。

 

「…今のは……」

「急ぐぞ」

「お、おう………ソイツはどうするんだ?」

「………別の裏路地で石塗れになった黒ずくめの死体があったな」

「……あぁ、持っていくのね」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 一方、霧に包まれたスラム街の一角では、巨大な異形が暴れまわっていた。

 

 その異形は頭を振り回し、周りの建物を破壊しながら突進する。ケルシー先生達はそれらを回避し、突然ピタッと停止しキョロキョロと首を動かす異形、オオナズチへ後ろから攻撃を仕掛けた。

 だが、その攻撃が届く前にオオナズチの尻尾が独りでに持ち上がると、地面が砕ける程の勢いで叩きつけられる。それで生じた風圧によってレッドは後退させられてしまう。

 mon3trは風圧を跳ね返し、その隙だらけに見える尻尾に喰いつくが、突然暴れだしたオオナズチによって、地面や建物に身体を叩きつけられる。そのオオナズチは暴れながら身体を透明化させ……また次の瞬間には背後から姿を現したかと思うと、ケルシー先生とレッドめがけて口から毒液を大量に吐き出す。

 

「っ……コイツ、嫌い」

「同感だ……mon3tr、戻って来い」

『(唸り声)』

 

 レッドとケルシー先生は吐き出された毒液を回避し、地面に付着した毒液から大きく距離をとる。理由は簡単、その毒液は少し経つと気化し、空気中にしばらく漂うからだ。

 

 ケルシー先生は自身の隣まで戻って来たmon3trに薬液を浴びせる。すると傷ついていた甲殻がビキビキと音を立て、瞬く間に再生した。

 そして次に黄色のカートリッジを注射器にセットし、自身の首に注射する。

 

「指令、構造強化」

『(咆哮)』

 

 その瞬間、mon3trの体からバキゴキと、さっきよりも大きな音が響く。そしてソレを聞きながら喜々とした咆哮を上げたmon3trは、オオナズチへ真正面から突進する。オオナズチも体を大きく動かしながら突進し、二匹は激突する。

 

『―――?!』

『(バカにする様な鳴き声)』

 

 なんとmon3trはその圧倒的な体格差がありながら、なんと全長20m近くあるオオナズチの突進を止めやがったのだ。オオナズチは、まるで驚いたかの様に目を見開く。

 その隙にアーツで身体強化したレッドが死角からオオナズチへと迫り、背中へと喰らいついた。

 

「お前、上は見えない。がら空き」

 

 そう呟きながら処刑の構えを取り、次の瞬間、常人には到底見切れないであろう速度でオオナズチの背中を斬り刻み始める。

 

「……硬い。でも、斬り殺す」

 

 オオナズチは直様目の前のmon3trを弾き飛ばすと、背中のオオカミを振り下ろすべく激しく動き回る。ジェットコースターに乗ってると錯覚する程にグネグネと動き回ったかと思うと、透明化し、またもや激しく動き回り、レッドの五感を狂わせようとする。それでもレッドは落ちる事無く、死ぬ気で背中に張り付き続けた。

 

 そしてケルシー先生は白いカートリッジを注射器にセットし、首筋へ注射する。

 

「指令、戦術連携」

 

 mon3trの上腕が両方とも音を立てて肥大化する。そして喜々としてオオナズチへ向かい、頭へと張り付くと、肥大化した両腕を目玉へ突き立てた。

 

『(嬉しそうな鳴き声)』

『―――!―――!!!』

 

 流石に目は急所であったか、オオナズチは大きく仰け反った。そしてオオナズチは頭に張り付いたmon3trへ毒液の塊を吐き出し、毒霧を浴びせ、更には透明化しながら頭を地面や壁に叩きつける。

 が、mon3trは離すどころか更に目の奥に腕を食い込ませる。例えダメージを受けたとしても、ケルシー先生が回復させる為、無意味と化している。

 

「……悪いが、お前をここで逃がす訳には行かない。お前が一体何なのか、どうしてここに現れたのか……どうしてクラウンスレイヤーを喰い殺したのかを知りたかったが……何時までも時間をかける暇は無いのでな」

 

 一瞬だけ暗い表情をしたケルシー先生が、ポケットから赤いカートリッジを取り出し、注射器へと………

 

『(悲鳴)』

「なっ――?!」

 

 ケルシー先生の目には信じがたい光景が写っていた。先程まで優勢だったmon3trの体に何かが貫通している。ソレは、オオナズチの口から伸びているものだ。

 

 ソレはオオナズチの舌である。異形の持つ長い舌が、あのmon3trの甲殻を貫通したのだ。

 

 更にオオナズチは素早く舌を引き戻して後退すると、頭と舌を認識しづらい程高速で振り回す。それと同時にオオナズチの背中から赤い物体が、横、上、下、横、とボールの様にバウンドしながら建物の壁へ打ち付けられる。

 赤い物体がぶつけられた壁には、気を失ったレッドが血を流していた。

 

「っ――!?」

 

 一度mon3trを戻そうとしたケルシー先生。が、またもや高速で伸びてきた舌が赤いカートリッジを掠め盗り、なんとそのまま飲み込んでしまった。

 

 更に、その赤いカートリッジ……メルトダウンを飲み込んだオオナズチに変化が起きる。角や脚先等の一部が赤色に染まり、全身から黄緑色の煙が吹き出す。

 

「……どうやら、私は認識を間違っていた。お前は"生物"と言う括りに入れていい者では無い―――」

 

 ようやく、ケルシー先生は目の前の異形が生き物では無い事を理解した。ただ特別な薬品を飲んだだけで特異な変質をし、今さっきまでの攻撃を何もありませんでしたとでも言いたげに佇むその異形。思えば、この異形はただ怯んだりするだけであった。この紫の異形から一滴でも赤い液体が零れ落ちた事があっただろうか?

 それに、この異形はケルシー先生のカートリッジを盗んだ。あの2回のカートリッジを使用したのを見ただけで、それが厄介な物だと理解出来る程の知能を持つと言う事。

 

 そんな強大な相手だ。しかもこちらの攻撃はメルトダウン以外決定打が存在しない。そしてそのメルトダウンも、脅威だと理解され警戒されていると来た。

 

「……私達は始めから、勝ち目など無かったと……ソレをお前は理解しているのだろうな」

 

 拳を握りしめながらそう呟くケルシー先生。

 そんな彼女を見ながらオオナズチはコキュっと首を捻ると、ピンク色に変色した翼膜を大きく広げる。そして………

 

 

 

 

 

『襲撃』

 

 赤き彗星が襲撃した。




因みに濁心は10連チケットで来ました(聞いてない)

次回はちゃんと話を進ませます。早くチェルノボーグ行かなきゃ(使命感)

ではまた次回、サラダバー!
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