アークナイツRTA 『境界無き方舟』獲得ルート   作:ゲルゲルググ

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局部壊死 十

 源石ゴーレム戦が始まった同時刻、龍門スラム街にて

 

「で、なんでお前さんがこんな所にと思ったら……」

「何故ここにもデカい車と、お前らがいるんだ?」

「うぐっ……ひっく」

【おぉん………コレには深く無い理由がですね?】

「………」

 

 この状況を軽く説明しておこう。スパラディと合流した小隊はスラム街の感染者非感染者達を連れて合流地点へと向かっていた。その途中でレユニオン幹部を背負いながら影衛に追われてたターボ師匠を発見、無事に確保する。そしてターボ師匠も着けていた機能満載腕時計の地図を頼りに進んでいると、合流地点とだいぶ離れた所にトラック型ドローンを発見し、立て続けにレユニオンを率いた透過強襲型と鉢合わせた訳だ。

 

 そして源石ゴーレムのゲロビが発射され、今に至る。

 

【にしても凄いなスパラディ。団子三兄弟みたいだ】

「話を逸らすな」

【アッハイ】

「まぁいい。お前、ソイツらを避難させるんだろ?この龍門市民達とおバカを頼む」

「ひぐっ……ターボバカじゃないもん……!」

【ん、おかのした】

 

 未だ目を覚まさぬクラウンスレイヤーを背負っているターボ師匠をゆっくり降ろして透過強襲型へと渡す。今度は義体が団子三兄弟だ。

 

「じゃ、早く避難しろよ。またあの攻撃が来るかもしれない」

【お主らはどないするのよ】

「どうするも何も、スラム民を避難させろつったのはお前だろ。コイツと一緒に探し尽くす」

「え?!俺様も?!」

「逃さんが?」

【………あ、そうだ(唐突)折角ならさ、さっきのゲロビ撃ってきた奴破って来てくんない?】

「「……あ?」」

【ほら、ここに丁度いいルド剣が】

 

 そう発声しながら手品の様にポンッとルドウイークの聖剣を出現させた透過強襲型を、スパラディは眉を顰めながら睨みつけた。

 

【なに、コレも人助けの一環って事で。じゃ、オレはこの人たちを連れて先に行っとくゾ。何しろオレもやる事あるんでな!】

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻 龍門下層フロア

 

「巫山戯るなッ!」

「ッ……」

 

 その感情的な声を乗せて射出された槍状の氷塊が、エレキの顔の横スレスレを通り過ぎる。氷塊によって出来た傷口は凍りつき、エレキはそれを確かめる様に触れながら、フロストノヴァを見据えた。

 

「助ける助けると言っておけばどうにかなるとでも?優しくしてやれば大人しくなるとでも?甘く見るなよ方舟!」

 

 フロストノヴァの周囲が、更なる低温へと包まれる。最早アーツによる史上最低気温を軽く超え、生命を拒絶する程の寒さへと変貌していく。

 

「幾らお前達がレユニオンを助けようとも、この戦いは終わらない。何故なら私がいるからだ。戦士の私はまだ一度たりとも敗れてはいない」

「戦…士、だァ……?ハッ!……テメ、ェの…何処が、戦士だッ……コノヤロー……何処からどー見ても重症患者にしか見えねぇなぁー!」

 

 体全体を震わせ、傍からみりゃ痩せ我慢している事がバレバレなエレキは、それでも挑発的な笑顔を無理矢理浮かべながら、フロストノヴァと言う戦士を侮辱する。戦士であると言う事を否定する。

 

 そしてフロストノヴァは、その言葉に反応し瞼をピクリと

動かすと、アーツの詠唱を行い周囲の冷気を掌へ集め始める。

 

「………猶予をやる」

「………猶予?」

「そうだ。今からお前を殺す。だが、方舟は、方舟にいるお前は戦士ではない。だから猶予をやると言ってるんだ」

 

 なんだ、さっきの煽り効いたのかコイツ、とエレキはその表情から読み取ってみる。まぁ彼はそんな人間観察が上手くないので憶測の域だが、3分の1正解と言った所だ。多分さっきの煽り言葉で彼女の兄弟姉妹にも触れてたらこの猶予は無かったかもしれないが。

 

「あァン?お前さっき良い戦士だと思うって……あぁそういう(納得)じゃあなんだ、俺はテメェの言う戦士じゃあねぇから見逃すってのか?」

「勘違いするな。私のアーツにかかれば今すぐお前を殺せる。コレは忠告だ」

「忠告?じゃあアレか、断りゃ俺とお前でどっちが病気でくたばるのか我慢比べしようってか?不謹慎だなオイ!」

「……なんだと?」

「ハッ!まさかテメェのアーツで俺が倒れる事前程で話してたのか?そんなチンケなアーツで俺が倒れる訳ねぇだろ!」

 

 強がりである。一応もう一度説明しておくが、彼の片腕は凍傷を通り越して凍結しており、体の半分程の皮膚も凍りつき始めている。全身産まれたての子鹿みたいに震え、息もまともに出来やしない。そんな状況だ。

 

 なのにこの男は、声も出せない様な状況の中、流暢な言葉でフロストノヴァを煽り続けているのである。

 

「……最後のチャンスだ。逃げなければ殺す」

「悪いが断る」

「ならば戦う意志を見せろ。そして私を打ち倒せ!」

「それも断る」

「ッ!本当に―――」

「だが断るッ!」

 

 自身の声を遮る程の音量にフロストノヴァは気圧され、言葉が詰まる。そして気づく。その大声と口の動きがあっていない事に。彼は途中から、声を出していない事に。

 

「お前……」

「断る、絶対断る確実に断るスッゲー断る。お前から出される条件は殆ど断る。お前の言葉にはお前がいないとだいたい理解したので断る。今さっきそう決めた」

「断る……断るだと?お前は自分が対峙している者がなにか、まだ分かっていないのか?」

「あぁ、全く知らないな。会ったばかりだしな」

 

 その言葉を聞いたフロストノヴァの顔は、最早怒りや困惑を通り越し呆れたものになる。

 

 そして詠唱を紡ぎ、掌に集めた冷気をエレキへ向ける。

 

 

 

 

 

 

 

「ならば、お前の死を持って知れ」

 

 

 

 

 

 

 

 フロストノヴァの手から放たれた吹雪をも凌駕するソレは、一切の躊躇無くエレキを飲み込んだ。冷気の奔流の中はどうなっているのか分からないが、想像する事は容易だろう。

 例え耐久性に信頼のある鬼族であろうと、いともたやすく細胞が凍結し、極低温で粉々に砕け散る。どんな者だろうとまともに喰らえば為す術もないフロストノヴァのアーツ。しかもこれでまだ底が見えないのだ。恐ろしいものである。

 

(奴がどんなアーツを使うのか知らないが、この寒流の前じゃ何も出来ないだろう)

 

 咳する口を抑えながら、心の中でそう呟く。

 

 方舟に信頼など無い。それどころか、気持ち悪い奴らであると、チェルノボーグで対峙した時にフロストノヴァは思った。最初はあの黒コートの男に嫌悪したが、目の前の男との会話でよくわかった。

 この組織はおかしい。兵士では無く、殺意を持たず、闘志に関しては持つ者はいるが目の前の男を含めた殆どが持っておらず、それ故に戦士でも無い。一見ロドスと同じ目標を掲げていながら、その在り方はロドス以上に気味が悪いと思った。

 

 戦士でも無いのなら何なのだと。戦士でも無い癖して、この戦いに身を投じれる理由があると言うのだろうか?

 それにあの覚悟も大概である。フロストノヴァは彼らが戦士では無いとわかったから、煽られたにも関わらず、猶予をあげた。事前に片腕を凍らせて、危機感も抱かせた。散々忠告した。拒絶したつもりだ。

 

 それでも―――

 

「…………」

 

 誰か来た。己のアーツが熱を奪っているのを感じ取ったのだ。きっとロドスの者達だろうとフロストノヴァは予想をつける。

 

「ロドスは少なくとも戦士であった。きっと私と全力で戦うだろう」

 

 まるで自分に言い聞かせているのか、それとも連絡の途絶えた兄弟姉妹達に言ってるのか、彼女自身もわかりやしない。

 

 

 

 そしてフロストノヴァは、未だ音を立てて渦巻く寒流を背に歩き――

 

「………音?」

 

 音とは、簡単に言えば空気や水の振動である。その振動は動くものから発生し、周囲のものに容赦無くぶつかり、またそれが振動を起こす。コレを繰り返した振動が鼓膜を揺らす事で、我々はその音を聞いているのだ。

 そして音とは、動くものとそれはそれは親密な関係だ。赤い糸に結ばれた恋人の様に、なにかが少しでも動けば、音は必ず発生する。勿論、人が息を吸う時にも音は出てるし、フロストノヴァのアーツにも音がある。

 

 美しく綺麗でありながら、容赦無く命を刈り取る音。その音に歪な音が混じる。なんの意味も無い、連続した乱雑な音。それがどんどん大きくなり………

 

「ッまさか?!」

 

 衝撃波として、轟きながら周囲の寒流を吹き飛ばした。

 

「くっ――!!」

「物は試すもんだぜ。なぁフロストノヴァよぉ!」

 

 そこには、数十、もしくは数百もありそうな目に見える程の空気振動に包まれた男がいた。体の表面は殆ど氷に包まれていながら、それでも生気を宿す瞳をフロストノヴァへ向けて、男は立っている。

 

「お前、なんだそれは?私のアーツを……どうやって?」

「………あぁ、気になるよなぁ。いやまぁ、俺そういうの苦手だから上手く説明出来ねぇけどよ」

 

 やや音割れしながらも、そう前置きを奏でるエレキ。

 

「先ずは俺の周りのコレだが……コレはお前のアーツだよ」

「なに?」

「あ、いや、違うな……そう、外からじゃ見えないのだろうが、コレはお前の飛ばした氷塊を跳ね返し続けてるのさ」

「なっ?!」

 

 少し前、フロストノヴァが放った、エレキの頬にかすり傷をつけたあの氷塊。彼はその氷塊を何にも着弾させないよう、自身のアーツで軌道を変え、更には加速させ続けながら自分の周りで跳ね返し続けていたのだ。

 

「俺のアーツは振動を操る。だが今の状況じゃあ音を出すなんて無理ゲー過ぎてな。そこで、お前の投げた氷塊だ。音そのものは小さいが、何回も跳ね返し加速させて弾丸みたいにすれば、空気を切る音を、振動を発生し続ける半永久機関の完成ってなぁ!!」

 

 周囲の空気を振動させ、自身のアーツの説明をするエレキ。最早息をする事しか出来ない程に凍りついているにも関わらず、その顔は余裕に満ちている。

 

「で、お前の寒流をこの大量の振動を使って、一気に押し出したのよ。ま、音はお前に届かない様にしてたし、お前の冷気で視界が白くなって見えなかっただろ。ついでに暖かくなりゃ更にいいんだがなぁ!」

「………」

 

 エレキの話を聞きながら、後ろから来る足音がどんどん近づいて来ていると感じるフロストノヴァ。

 

「でよぉ、お前……俺達の事を戦士じゃねぇとか言ってたが、その答え言ってなかった筈だから言わせて貰うけどよぉ……たりめぇだぜバカが!自殺行為してるそこら辺のレユニオンや、戦士ごっこしてるテメェらスノーデビルを相手取るのに、戦士である理由はねぇんだよ!」

「ッ………お前」

 

 その瞬間、フロストノヴァの顔に怒りが浮かんだのを、エレキは初めて目撃する。

 そして間髪入れず寒流がエレキを飲み込む。それをエレキはさっきの様に振動を何層にも圧縮し、一気に吹き飛ばす。

 

「私の仲間を侮辱するな方舟!」

「ハッ!やっと顔の形変えやがったな白ウサギ!」

 

 フロストノヴァの怒り顔と荒ぶる寒流を前に、エレキは更に煽る様に空気を振動させる。だが、彼の片脚は片腕同様完全に凍結し始め、おでこからは新たに源石結晶が皮膚を突き破って露出し、顔を一筋の赤が染める。

 

 そしてフロストノヴァは無数の氷槍を生成して射出。だがその氷槍がエレキの射程範囲内に入った瞬間、激しい音を立てて粉々になったり、軌道がそれに壁や屋根に突き刺さる。そんな攻撃と受け身をしながら、二人はそのまま会話を続ける。

 

「余り調子に乗るな!お前の様な戦う意志も無い者が、気安く兄弟姉妹を侮辱していい筈が無い!彼らは感染者の為に誇り高き死を選んだ!一人でも多くの同胞を生き永らえさせる為に戦ったのだ!それを――」

「カーッ!何が誇り高き死だよただゴミ山のテッペンに埋もれに行っただけじゃねぇか阿呆が!それでよく同胞云々言えるなエェ?!」

「お前は……!あぁ、何故お前達に対して感染者が辛辣なのか、私がお前達を嫌うのかわかったぞ!」

「あァン?!」

「自分に不都合な感染者を拒絶し、無理矢理従わせる。所詮ウルサスと、そこに住む非感染者となんら変わらない存在だお前達は!」

「あぁそうだなその通りだチクショウ!」

「ッ……?!」

 

 意外な肯定の返事に、フロストノヴァは言葉を詰まらせる。

 

「テメェまさか俺達がその事を自覚してないとか思ってたのか?!レユニオンみたいに自分が何してるのかわからねぇと思ったら大間違いだぜ!!一部の感染者に対してのやり方は、確かにウルサスと似通ってるだろうよ!」

「自覚してるとは、尚更に――ゴホッ!」

「質が悪いってか?確かにな。だがそれでもやるんだよ!助けるんだよ!例えソイツの在り方を否定してでも、ソイツの命が助かって、笑顔を浮かべる未来があるってんなら、俺は遠慮なく否定してやらァ!!!」

「………ならば、ならば否定してみせろ!私のこの闘志を!この魂を!出来るものならばやってみろ!もっとも、お前の様ななんの志もなく、死と共に歩んだ経験も無いお前が――ゴホッ!ゴホッ!……私の怒りを、辛酸と煮えたぎる思いに数十年間も灼かれ続け、それでも鼓動を止めないこの心を知ろうともしないお前が、否定すると言うのならして見せろ!」

「知らん!!」

「知らん?!」

 

 突然の話をぶった斬る様な返事に、フロストノヴァはらしくも無くつい声を上げる。

 

「テメェの怒りだかなんだに興味ねぇよ!否定する事に態々知る必要もねぇだろが!つか好きで否定してる訳じゃねぇよ良心痛めてるっての!」

「ッ……戯言を言うな!」

「戯言じゃねぇよこの野郎!現にここに俺が立っている!テメェらには絶対無い覚悟を持って、お前を助ける為にここに立っている!」

「……私が、彼らが、覚悟を持っていないだと?!侮辱するにも限度があるぞ方舟!私の兄弟姉妹を……助ける助けると喚いておきながら、この元から長くない私を守る為に戦った彼らすら助けなかったお前達が、兄弟達の覚悟を騙るな!」

「なっ、クッソ!」

 

 氷槍の数が増し、弾速が速くなる。遂にはエレキの迎撃を突破し、凍結してない方の肩を半分抉り飛ばす。そしてフロストノヴァの周りには、小さく黒い氷が生成し始めていた。

 

「ただ理想を並べ立てただけで、ただある種の技術を扱うだけで、ただいくつかの部隊を並べ立てただけで、闘志を持たぬお前達が、この醜悪な大地への怒りも持たぬお前達が、死への覚悟すら無いお前達が、私を止められると思ったら大間違いだ!」

「………いいや、違うな。お前達は覚悟を持っちゃいない」

「お前ッ……!」

「だが……あぁ確かに、スノーデビルの奴らは覚悟満載だったぜ。目を見りゃ一発でわかるくらいにな!だからこそ、お前達は、俺達の様な覚悟が無い。俺達の覚悟は、抗えない運命を受け入れる事じゃあ無いんだぜ」

「……なんだと?」

 

 

 

 

 その時だった。

 

「エレキ君!」

 

 フロストノヴァの後ろから、アーミヤ達を連れたドクターが、エレキの名を呼んで駆け出したのは。その声に反応したフロストノヴァが、一瞬後ろを振り返ったのは。

 

 そして、エレキが弾いていたフロストノヴァの氷槍が無数に刺さったパイプや通路が、音を立てて崩れ落ちたのは。

 

 

「フロストノヴァァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 胸が圧迫されて苦しくなった所で、フロストノヴァは何が起きたか理解した。突き飛ばされた、自身の上に倒れているこの男に。名前も知らない、さっきまで言い争っていたこの男に。

 

 男がさっきまで立っていた場所には、小さな氷柱が立っていた。それは凍結した足であり、彼の片脚は膝から下が無くなっていた。態々、凍結した自分の足とアーツの防御壁を捨ててまで、彼女を助けたのだ。

 

「危なかったぜ、まったく」

 

 突然、頭の中に直接語り掛けるかの様に、この男の、エレキの声が聞こえた。だがさっきよりは弱々しく、雑音が混じっている。

 

「何故だ、何故私を……」

「これが……俺達の覚悟だ。お前を絶対に死なせないって覚悟だよ」

 

 フロストノヴァの鼓膜を振動させ、念話の様な事をする。その間、フロストノヴァへ接触しているエレキの体がどんどん凍りついていく。

 

「覚悟は、犠牲の心なんかじゃあ無い。覚悟ってのはな、光だ。この暗黒の大地を照らし、進むべき道を切り開く……それが覚悟だ。決して、死を受け入れる事じゃあ無いんだぜ」

「……それが――」

「皆さん、彼女を取り押さえてください!」

 

 ブレイズらがフロストノヴァとエレキの元へ駆け寄り、グレースロートらの遠距離オペレーターがフロストノヴァの頭へ照準を定める。

 

「今すぐアーツを解除して、動かない事をオススメするよ。少しでも動いたら、アタシは君にこのチェンソーを押し当てなきゃならない」

「………なら、私はお前達全員を一瞬で氷漬けにすればいい訳だ」

「なっ……?!」

「………やめとけ。本当にお前の兄弟が死ぬぞ」

「ッ!?」

「信じれないってんならいいが……ほら、やってきたぜ」

 

 フロストノヴァはエレキが向いている方向を向き、目を見開く。そこには手を拘束され、無理矢理連れて来られたと思われるスノーデビル小隊がいた。厚着を着ているとはいえ、フロストノヴァの強化が無い彼らは小さく体を震わせている。方舟のオペレーターである獣寄りの赤いリーベリ男が炎のアーツを発動していなければ今頃………

 

「あ、姐さん……」

「方舟の皆さん、それは……」

「………矢張りお前達は戦士の風上にも置けない奴らだ」

 

 そう呟くと、フロストノヴァはアーツを停止させる。下層フロアに充満していた冷気が無くなり、凍結していた者が全て溶けた。

 

 その瞬間、オペレーターの数人が素早くフロストノヴァへ近づき、慎重にエレキをフロストノヴァから剥がす。すかさず医療オペレーターが治療を始めようとしたが、そこにアーミヤが待ったをかけた。

 

「私達が下層フロアへ向かう時、地上で未知の大規模攻撃を確認しました。もしかしたら、ここに影響が少なからずあるかもしれません。さっきの崩落もありますし、長居するのは良くないかと」

【あぁその通りだ】

「「「「?!」」」」

 

 突然の第三者の声が響き、その場にいる人間、方舟のオペレーターまでもが驚いた表情で突然現れた黒コートの人形に視線を向けた。

 エレキも朦朧とした意識で、透過強襲型の方を見る。

 

「イモータルさん?!」

【悪いなアーミヤさん、瀕死でヤバい奴がいるんで話は後だ。右腕、座標指定。左腕、空間跳躍。コードB、多人数空間転送】

「こ、コレは?!」

「くっ?!」

「眩しっ!」

 

 透過強襲型を中心に、その場に居た全員が光に包まれる。少しして、全員が瞼を開けると………

 

「……え?」

「ここは……?」

 

 長細い箱の様な空間だった。奥には、色々な感染者、非感染者、レユニオンもいる。それだけで、アーミヤ達を混乱させるのは充分だった。

 

 

 

 

 

 

 

【安心しろ、ここはトラック型ドローンの中さ。取り敢えず、6章攻略お疲れ様だぜみんな】




このフロストノヴァは、チェルノボーグでのドクター会話無し、ホモ都市に対しての疑念マシマシでお送りいたします。そして最近の作者はマジで駄文製造機と成り果てています。無理はしていない筈ですが、BGMもSEも無いアニメの戦闘シーンの様な文しか書けてません。ヤバい(ヤバい)この先、更に更新が遅くなるかもしれないです。まぁ次回は無理矢理プロフィール回ブチ込みますが。





フロストノヴァ


 チェルノボーグでドクターと一緒に瓦礫の下でラブコメしてないし、方舟がシンプルに奇行種なので信頼の欠片もない。と言うか戦闘で勝てる未来が見えない。故にスノーデビル小隊を生かして、フロストノヴァの元へ行く必要があったんですね。ちょっとキャラ崩壊気味でしたごめんなさい。フロストノヴァと敵対して話してる参考資料が公式しか見つかんなかった(言い訳乙)


エレキ

 黄金の精神でも持ってんのかって位しぶとい立ち回りした。途中から音で会話してたし。
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