T-800(守護者)になった俺の前線生活   作:automata

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Q:作者! 死んだと思ってた…。

A:俺もそう思ったぜ。目が覚めたらアークの下水溝で逆さまに寝てた!(CV:麦人)


エイリアンの巣の真っ只中に潜入!

まだ生き残りがいるとは

 

まぁね、それよりも何があったの? 虫が外に溢れているってことは儀式の失敗?

 

…忠告しておく。俺の邪魔をするな

 

UKM-2000とプレデターが何か話しているのか分からないので俺達は蚊帳の外。

まさかUKM-2000がマジの異星人だったとは…。ほら、クールなベクターですら呆気に取られてるぞ。

 

「UKM-2000さんって本当に宇宙人だったの?!」

 

「私はただの不思議ちゃんだと思っていましたわ…」

 

「奇遇ね、私もよ」

 

「私も。頭の病院から抜け出してきたのかと」

 

「…ちょっと外野! うるさいわよ! 私は違う星から来たっていつも言ってたじゃない!」

 

フシャーっと外野の俺達を威嚇する。その隙にプレデターは透明化し、森の中へ消えた。

 

「あのエイリアンなんて言ってたの?」

 

「“邪魔をするな” だって、どうせ儀式の失敗じゃない?」

 

UKM-2000は肩をすくめた。

 

「儀式?」

 

「そうだった、この際だから話そうか。あのエイリアンとさっきの黒いバケモノについて」

 

そこからUKM-2000によるエイリアン&プレデター講義が始まった。俺からすれば、全部知ってるので驚いたフリをして、講義を聞き流した。

 

「……とまぁ、こんな感じよ」

 

休憩兼講義が終わる。

 

「話は分かったわ。聞いた限りだとクリーナーっていうヤウージャ達が怖いわね」

 

「クリーナーが来るのは儀式に参加したヤウージャが死んで、虫が大量増殖する時よ。なるべく早く研究所の生存者を救出して、ここから出ないと」

 

「じゃあ、ここからは強行軍ね。あと、これからあの黒いバケモノの事をなんて呼称する? 流石に虫虫とか言ってたら聞き間違えるわ」

 

おっ、これはゼノモーフというチャンスだな。

 

「じゃあ、ゼノモーフというのはどうだ?」

 

「いいね、それ採用」

 

あっさり採用された。それでいいのかとツッコんでしまいそうだが、大手を振ってゼノモーフと言えることに俺は心の中でガッツポーズした。この調子でヤウージャをプレデターと言えるようにしたいものだ。

 

「一応、この事をカリン達に伝えておかないとね」

 

そう言って、無線機のスイッチを入れる。

 

〈指揮官さまですか? どうされました?〉

 

〈カリン? ちょっと厄介な事が起きたわ〉

 

〈何でしょうか?〉

 

〈一口では言えない。これからデータを送るから確認して〉

 

そう言って、携帯端末を弄った。多分、俺達のさっきの戦闘の映像を送るのだろう。

 

〈はいはい、確認しますね~。……なんですか、このバケモノ、新種のELIDですか?〉

 

〈UKM-2000が言うにはこいつらはエイリアンよ〉

 

〈……は?〉

 

〈信じれないと思うけど、このデータはすぐに社長達に伝えて〉

 

〈わ、分かりました。指揮官さま、すぐに部隊を向かわせましょうか?〉

 

〈今はできる限り、研究所に近づくわ。必要な時にまた連絡する〉

 

〈……お気を付けて〉

 

それから全力疾走に近いスピードで走った。俺が先頭に立ち、草木が生い茂る森の中を強引に走って、道を作り、後続がそれに続く。これで20分程で研究所の近くまで着いた。

 

俺達は近くの倒木に隠れて、双眼鏡を取り出して、様子を伺う。

黒煙の上がっている近未来的なデザインの研究所と隣接しているマヤ文明のピラミッドのような遺跡が立っていた。ゼノモーフの姿は見えず、あるのは研究所を襲った部隊と思われる兵士の死体が転がっているだけだった。動体探知センサーを起動して、索敵をする。

 

──ピッピッピッ

 

まんまエイリアン2のモーショントラッカーだ。視界の端にレーダーが表示され、俺の前に浮かんでる緑の点は友軍を表してるのだろう。

レーダーでは遺跡の辺りに点が集まってる。それも物凄い数が。

 

 

「…どう?」

 

俺の隣で倒木にもたれかかって、息が上がる寸前のUKM-2000が話しかけた。

 

「ゼノモーフもヤウージャも姿はない。やるなら今の内だ」

 

「オッケー、ならさっさと生存者を探そう。いたら、その場で隠れて貰おう」

 

レナがグレネードランチャーに弾を込めながら言う。

 

「し…指揮官様…ちょっと…ちょっとだけ休ませてください…」

 

「アメ…アメを舐めさせて…」

 

「水を飲むので…少しだけお時間をください」

 

「ああ…防火服が暑い」

 

「わ…私はまだいけ…ゴフ」

 

草むらの中にMP5、AA12、デザートイーグル、ベクター、M60が横たわってた。一応隠れているのだろうがやはりというか、戦術人形特有の派手な衣装でどこにいるか一目瞭然だった。5人とも息が上がり、かなりつらそうに寝転がっていた。

 

「ああ~じゃあ、5分だけ休憩ね」

 

少しだけの休憩となった。各々、体を休めている中、俺は研究所を監視し、レナは周辺の警戒にあたった。

 

 

 

 

休息を終えると俺達は研究所の中に入った。中は松脂のような有機的なものが壁や天井を覆いつくされ、電気は通っていないのか真っ暗だった。それに外よりも暑く、ジメジメする。ここもすぐに巣として改築する予定なのだろう。

 

「暗いですわ」

 

「暑い…クソ、アメが溶けてる」

 

「まるで蒸し風呂だな。外よりも暑い」

 

「フ、フラッシュライト持ってきたからよかった…」

 

センサーに何も引っかからなく、生存者がいるとは思えなかった。そうして、いつの間にか研究所の中枢、コントロールセンターに到着した。誰もいないのはセンサーで確認済みの為、普通に入る。何かの書類が大量に散乱し、壁についている大きなモニターやデスクに並べられているパソコンは動いていなかった。誰も何も言わず、情報を集め始めた。

 

俺はふと目に入ったノートパソコンを手に取り、電源ボタンを押した。バッテリーが残っていたので動いてくれた。ほとんど何かの書類ファイルばかりだったが、このパソコンの持ち主は日記を書いていた。随分昔から書いていたので新しい日記を開いた。

 

─────────────

 

■月■日

今日、研究所に重武装した部隊が襲ってきた。兵士達の右肩についたパッチを見て、私はこいつらはスターゲイザーの私兵部隊だと確信した。スターゲイザー、表向きは遺跡の調査を請け負う企業だが、実態は手当たり次第に遺跡研究所を襲い、遺跡から発掘された遺物やテクノロジーを兵器転用して売りさばく死の商人だ。最初はグリフィンの人形部隊とセキュリティメカが食い止めてくれたが研究員のカーターが裏切り、セキュリティメカを乗っ取って、グリフィンの部隊を殲滅した。カーターの手引きにより研究所を占拠した部隊は遺跡に封印されている生物“クイーン”を生物兵器に転用すると言ってきた。クイーンの危険性をよく知っているラスはあんなバケモノはコントロールできない、と反論したがカーターに頭を銃で吹き飛ばされた。

 

■月■日

クイーンを縛る拘束具の取り外し作業が始まった。まずはクイーンが産んだ卵を撤去し、産卵管を防ぐことを始めた。しかし、クイーンは我々の姿を見ると暴れ出し、作業は難航した。ラスの言う通り、ヤツをコントロールすることなんて不可能だ。ヤツは明らかに我々に対して、殺意を持っている。

 

■月■日

とんでもないことが起きた。解放作業中に謎の人型生物が2体襲ってきた。姿は遺跡の石像や壁画に書かれた存在─我々はプレデターと呼んでいる─とそっくりだ。この遺跡に異変を感じてきたのだろうか。プレデターはスターゲイザーの私兵部隊を蹴散らし、追い込まれたスターゲイザーの私兵達はクイーンの拘束具を強引に破壊して、プレデターにぶつけようとした。だが、解き放たれたクイーンは暴走し、事態は余計悪化した。

 

■月■日

状況は最悪だ。クイーンは研究員と兵士、あまつさえ1体のプレデターを捕らえ、働き蜂に相当するウォーリアーを生み出している。生き残ったのは私と主任研究員だけ。研究所の動力は停止し、グリフィンに救難信号も送れない。スターゲイザーに襲われた時の通信が届いてくれているといいが。主任はクイーンを殺すと私に言ってきた。私は説得してやめさせようとしたが彼女は今放置したら北蘭島以上の惨劇が起きる、と言って作業用のパワーローダーを持ち出して、遺跡に向かった。

私も行こう。パワーローダーに乗ったままじゃ、隔壁の1つも開けられないからな。

 

─────────────

 

日記はこれで終わった。最後の日記は俺達がちょうど研究所に着いた時に書かれていた。クイーンというのはクイーンゼノモーフの事を言ってるのか。この世界にパワーローダーやプレデター世界で出てきたスターゲイザーがあるのも驚きだ。それにこの日記に書かれている主任研究員とやらは単身、クイーンに立ち向かうとは大した度胸だ。彼女と書いてるし、何だかリプリーを思わせる。あと裏切ったカーターね…。何となくこいつの顔はポール・ライザーに似てそうだな。他にもパソコンのファイルを探ると遺跡の見取り図があった。研究所から直接クイーンが封印されている場所に繋がるルートがある。恐らく日記の筆者と主任研究員はここを使ったのだろう。

生存者が2人いることが分かり、俺は皆を集めて、パソコンの日記と見取り図を見せた。

 

轟音と振動が響き渡った。主任研究員がゼノモーフと戦闘しているのだろう。レナは早く行こう、と急かした。俺はすぐに見取り図をダウンロードし、道を教えながらクイーンがいる場所に向かった。

 

 

 

クイーンへ繋がる通路は完全にゼノモーフの巣と化していた。真っ暗な通路の中で壁にはチェストバスターされた研究員や兵士の死体が張り付いていた。暗視モードではっきりと見えて物凄くグロい。映画で見たのと遜色ない生々しさとグロさだ。ライトを当てると謎粘液がてらてらと光る。あの映画って、凄く作りこんでいたんだなと場違いなことを思った。

 

「UKMから聞いてたけど…酷いものね」

 

「はぁ、いつ見ても嫌なものよ。星間戦争の頃を思い出すわ」

 

「ゾッとするね。当分寝られそうにないわ。夢に出そう。下の人達をやったのはヤウージャかなぁ…なんで皮を剥いだり、脊椎を引っこ抜くのよ」

 

そして、床には日記で書かれていたプレデターに惨殺された兵士の死体と主任研究員がパワーローダーで殺したのだろう胴体を引き裂かれたゼノモーフの死体に空のエイリアンエッグ、役割の終えたフェイスハガーの死体が転がっていた。まさに死屍累々だ。辺りに漂う死臭にこの場にいる誰もが顔をしかめた。

 

「うへぇ、なにこれ…」

 

AA12が銃のバレルにフェイスハガーの死体を引っかけて持ち上げた。謎粘液まみれで糸を引いている。

 

「それがむs…ゼノモーフの卵を他の生物に産み付ける虫よ。言うの忘れたけど、地面にある卵に気をつけて、開いてないやつから生きてるソレが飛び出してくるから」

 

「そういうのは早く言ってくださいよ!」

 

「ねっ…ねぇ、ここら一辺燃やしていい?」

 

「おやめください! 指揮官が酸欠で死んでしまいますわ!」

 

涙目になり、火炎放射器を握り締めたベクターをデザートイーグルが組み付いて、わちゃわちゃしていると視界が真っ白になり、暗視モードが強制的に解除された。大型のライトを照らされたようだ。

目を細めて、見るとライトを括り付けた黄色いパワーローダーにシガニー・ウィーパー似の女性が乗っていた。その傍にはランス・ヘンリクセン似の男性が立っている。知っている。俺はあの2人をよーく知っている。

 

「…リプリーとビショップだ」

 

2人ともエイリアンの世界からドルフロの世界に異世界転生したのだろうか。




Q:リプリーとビショップ出たならニュートは入れるだろうな? 入れるよな?

A:本当に申し訳ない。研究所にいる理由が思いつかなかったから出ないんじゃ。



俺もハーメルンで色んなフォントを見てきたが、プレデターのフォントが無いのは驚きだ。(誰か実装してれ)
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