1話 冥界での出会い
「……ってて」
玄関の前で気味の悪い袋のようなものに引きずり込まれたと思えば、目の前には先程まで夕方だったはずの空が青空に染まり太陽が浮かんでいた。目の前には神社があり後ろには下へと続く階段が伸びていた。
(どこだ?ここ………)
日本にこんなところがあるのか?明らかにタイムスリップしたような景色で、何が何だか理解できない。
「そ、そうだ。スマホ……」
俺はスマホを取り出し時間を確認するが
「な、なんだ!これ!」
文字の部分が歪み時間が分からなかった。そしてここは圏外らしい
「異世界あるあるかよ……」
もしかして夢かと思って地面を叩く
「痛……」
しかし、夢なんかではなくしっかり痛みがする。強く叩きすぎて拳から血が垂れてきた。漫画や小説でしか見てこなかったような現象が今目の前に広がっている。
(とりあえず。なんでもいいから情報が欲しい……)
そして階段を降りようとした時……
ドォォォォオォォォオオオオン!!!
「!!!」
突然の轟音に俺は驚き音の方角を見ると
「はっ?……えっ?」
そこには宙に浮く少女二人が光る玉を撃ち合っていた。
人が宙に浮いて……えっ?なんで?………
少女たちは縦横無尽に空を駆け巡り至る所から光の玉を発射している
(どうなってんだ……)
俺がそんなことを考えていると一人の少女が撃った光の玉がこちらに飛んできた。
「あっ!危ない!」
少女の声が聞こえた頃にはもう目の前に光の玉が………
……………………………………………………………………
「うぅ……いってぇ」
一瞬意識が飛んだか?………そう思いながら体を起こすと先程飛んでいた二人の少女が正座して座っていた。右の少女は
やや黄色よりの金髪ロング。白リボンのついた大きな三角帽を被っていて、黒の服の上に白いエプロンを着ていて隣に
そして左の巫女の様な人物は清楚な赤白の巫女服を着た少女だった。
肩と腋を露出しており、赤のリボンで暗茶と黒の間の色の髪を結んでいる。
「あっ………起きた……」
「あなた大丈夫?弾幕直撃したけど」
巫女服の少女は心配そうに俺の顔を見つめる。
「は、はい……なんとか……」
弾幕ってなんだ?……そう思っていると俺を引きずりこんだ袋が現れた。
「
そして中から金髪の少女………が現れた
「えっ?なんで俺の名前……」
初対面の人にいきなり名前を言われ唖然としていると
「えっ?夜音ってあんたが呼んだ外の世界の人?」
巫女の少女は俺を方を指さして尋ねた
「そうよ……まったく……この子たちの本気の弾幕に当たるなんて不運ね。弾幕ごっこ用だから良かったものの。
あっ、自己紹介が遅れたわね。私の名前は
あなたをこの幻想郷に招待したの」
げん…そう…きょう?なんだそれ………そんな地名日本にあったか?頭にはてなマークが浮かぶ。
「まぁその反応は当然だな。まぁ順追って説明するか……」
「そうね。あっ、私は
この博麗神社の巫女をしてるの」
「私は
そう言って魔理沙は胸を張る。いかにも魔女の格好をしている彼女を見て俺はこう思った。
(普通の魔法使いってなんだよ……)
俺の知っている世界では魔法使いってだけで希少なんだが………そう思ったが、ここの世界では普通らしい。
その後霊夢と魔理沙は説明してくれた。
この幻想郷とゆう世界は俺たちの世界とは隔離された世界。絶滅した動物、伝説上の妖怪などが住んでいるらしい。
「へぇ。そんな平和な世界になんで俺を?」
「実はこの世界に外の世界から来た人がいるの」
「それは、俺と同じようにか?」
「ちがうぜ。あいつら、博麗大結界をぶち壊して入ってきやがった。」
「大……結界?……」
「この世界とあなたの世界を隔てる壁のようなものよ。私たちが管理してるの」
「……幸い、外の人に気が付かれる前に結界を修復できたわ。でも奴らはこの世界のどこかにいるの」
「そこで、私たちだけじゃ手に負えないから。外の人に手伝ってもらうことにしたの」
「それが、俺ってことなのか?…………なんでわざわざ外の世界から……」
「このまま奴らを放置していたら今度はあなたの世界まで影響が及ぶかもしれない。それに私があなたがこの世界を救ってくれると確信しているから」
随分と熱い期待だ。こんなに期待されるのは初めてだ。
ならば、期待しなければ失礼だろう…
「なるほどな……
「とゆうことは。手伝ってくれるのか!?」
「ああ」
気にかかるところは多々あるがあっちの世界より…俺の事を見てくれそうだ……
「ありがとうね。夜音。」
「お礼はそいつらを倒してから言ってくれ」
「そうね、それより紫。夜音はどうするつもりなの?私のとこで住まわすの?私は構わないけど……萃香とかがやってきたら面倒よ?」
たしかに、俺は今日からどこに住めばいいのだろうか……
まさか野宿ってことは無いだろうけど……
「夜音には
「白玉楼?……それってどこにあるんだ?」
「冥界よ……」
「…………えっ?」
えっ?冥界?何?俺死ぬの?
「まじか……俺死ぬのか……」
「何言ってるの?別に殺すわけじゃないわ。ほらさっさとスキマに入って」
「あっ、そうなの?」
「まぁ初めて冥界って聞いたらそんなもんだろ」
霊夢の魔理沙に別れを告げ、言われた通りスキマの中に入ると先程まで輝いていた夕日はなく
目の前に大きな平屋の家が建っていた。
「うわぁ……」
思わず感嘆の声が漏れる。
周りも薄暗く、なおのこと地面の白玉石が輝く
「ここが白玉楼よ、さっ早く入りましょ」
「あっ、あぁ」
呆気にとられ慌てて紫の後について行く。引き戸を開け紫は大声で
「
と叫んだ。すると奥の方からパタパタと小走りで
1人の少女がやってきた。
「お待ちしておりました紫さん。そして封雲様」
黒いリボンを着けたボブカットの髪型、胸元には黒の蝶ネクタイがある。
白シャツに青緑のベストを着ていて、肌は白め。
そして、何かが隣でピョコピョコ動いている。
(なんだあれ)
霊魂?……だろうか。後で聞こう。
「こんばんは……なのか?封雲 夜音です。あと様付けは無しでお願いします」
「分かりました。私は
「はい、構いません。あと敬語も取ってくれるとありがたいです」
「元々敬語になる癖がついてしまって。私のことは敬語じゃなくて大丈夫なので」
「そうなのか………。じゃあそうさせてもらうよ。よろしく妖夢」
「はい。では、幽々子様がお待ちです。靴は端の方に寄せておいてください」
「それじゃ私は帰るわ」
そう言って背を向ける紫
「あぁ、ここまでありがとう」
そう言うと紫は軽く手を振りスキマに入っていった。
靴を脱ぎ妖夢について行き障子の前で止まった。
「ここで幽々子様がお待ちです。お入りください。」
言われた通り障子を開けると妖夢の言っていた幽々子と言う人が正座で座っていた。ウェーブをかけたセミロングでここの桜を思わせるピンク色の髪、そしてナイトキャップを被っていた。
幽々子は微動だにせず扇子で口元を隠し正座していたのでこの空間だけ妙にピリピリしていた。
幽々子は顔を上げ俺の顔を見ると
「あらぁ〜あなたが封雲君ね。こんばんわぁ〜」
さっきまでのピリピリした空気はなんだったのか
柔らかい声で話しかけてきた。一気に肩の力が抜けていく
「こ、こんばんわ。改めまして封雲 夜音です。
今日からよろしくお願いします」
俺は深々とお辞儀をした。
「そんなに改まらなくてもいいわよ今日からあなたはここに住むんだから。敬語も取っちゃっていいわよ。私は
「あ、あぁ。よろしく………」
本当に、先程の空気はなんだったのだろうか……こんな立派な屋敷の主人なのだから、もっとこう……ピリピリしていると思っていた…
「幽々子も紫みたいな能力を持っているのか?」
紫の能力「境界を操る程度の能力」はあのスキマに入ると様々な所へ移動できるらしい……まぁワープ機能のようなものだろう……まぁチートには変わりない。
まぁ大妖怪の賢者様だから当然か……
「えぇ、私の能力は『死を操る程度の能力』よ。
ここらへんにいる幽霊とかを使役しているわ。ちなみのそこの妖夢は半人半霊。幽霊と人間のハーフよ」
「へぇ……」
この人もなかなかのチート能力だった……。
とゆうか、あの霊魂は妖夢の半身なのか………柔らかそうだな
「柔らかいわよ」
「触りますか?」
妖夢は半霊抱き抱えそっと近づけてくる
「さらっと心を読まないでくれ幽々子。あと妖夢ボケに混ざるのはやめて欲しい」
「す、すいません」
なんだか妖夢はそっちに行っちゃ行けない気がする。………でも……少し気になる
「……話が終わったら……触らせてくれ」
「……ふふ、わかりました」
一瞬きょとんとした顔を見せたがクスッと笑い了承してくれた。
「さて、本題に入りましょうか。あなたは明日から妖夢と修行を行ってもらうわ」
「さっそくだな………俺戦闘ど素人なんだが」
「大丈夫よ。妖夢は強いからね。色々教えて貰いなさい」
「そうゆうことなら、わかった」
「武器はなんでもあるからまた妖夢と見に行ってちょうだい」
「分かった」
「妖夢、案内はまたお願いね」
「かしこまりました。では私は夜音君の部屋の準備をしてきます」
そういった妖夢は部屋を出ていった。
「ねぇ夜音……」
「ん?なんだ?」
幽々子から予想外の質問が飛んでくる。
「あなた『ちゃんと笑えてる?』」
「………何言ってるんだ?笑えてるよ、ほら」
そう言って俺は笑いを見せた。大丈夫、ちゃんと
…………『笑えてる』………
「そう……ならいいのだけれど」
腑に落ちないような顔をしたが、直ぐに元の表情に戻った。
「ところで、あなた自分の能力はしってるの?」
「えっ?あるの?俺に?」
出来れば紫や幽々子のようなチート性能がいいなぁ……
「紫から聞いてないの?あなたの能力は
『重力を司る程度の能力』よ」
「重力を……か」
紫が俺を選んだのは俺がこの能力を持っていたから?それとも偶然なのか……。でも紫が俺を選んだ理由は……
「夜音?」
「あっ、あぁ悪い。なんだ?」
「貴方。さっき顔が暗かったわよ……大丈夫?」
「大丈夫だ。まだちょっと混乱してるだけだ」
「そう……能力の使い方はあなたが一番知ってるはずよ。
能力ってゆうのは自然に身に付くものだから」
「そう言われてもなぁ」
すると部屋の準備を終えた妖夢がやってきた。
「お待たせしました。夜音君、こちらに……」
「分かった。じゃあな幽々子」
「えぇ、またね」
おっとりした声で手を振るので振り返し妖夢について行った。
「そういえば妖夢。ここって風呂あるのか?」
「えぇありますよ。入りますか?」
「いや今日はあんまり汗かいてないから大丈夫だ」
「そうですか、あっ、こちらです」
障子を開けた先には
「えっ………?」
そこには外の世界の自分の部屋だった。
「えっ?これなんで……」
「そう!あなたの部屋よ!」
目の前にスキマが現れ勢いよく紫が出てきた。
「おわぁあぁ!」
驚き後退するがつまずき尻もちをついた。
「っってぇ」
「夜音君、大丈夫ですか?」
上から妖夢が顔をのぞかせる。
「大丈夫だ………紫……お前がしてくれたのか?」
「えぇそうよ。私から頼んだもの、これくらいしないと」
「そうか……ありがとう」
「うわぁ」
妖夢は初めて見るのか俺の部屋に見とれていた。
「妖夢?時間あるなら見てくか?」
「!いいんですか!?」
目をキラキラと輝かる妖夢。隣の霊魂も嬉しそうだ。
「あぁ俺はまだ寝ないからは」
「ではお言葉に甘えます」
「あらあら、若い男女が同じ部屋に。これは幽々子に報告……いだっ!」
紫はちょうど俺の投げた英和辞典のに顔面をぶつけた。
「いったぁ!何するよのよ!」
額を抑え涙目になる紫
「そんなへんな妄想膨らませるならさっさと戻って結界管理でもしてろ!」
「……しょうがないわね。妖夢、楽しんでね」
「はい!」
多分紫の楽しんでねは別の意味だろう……紫は
スキマに入りいなくなった。
「何か気になるものでもあるか?」
色んな物に目移りする妖夢を横目に俺は聞いた。
「初めてある物が沢山あります。ではこれはなんですか?」
妖夢は大量の本棚を指さした。
「この幻想郷には本は無いのか」
「本はありますけどあんなに分厚いのは初めてです」
「じゃあこれから」
俺は立ち上がり本棚の中にある国語辞典を手に取り妖夢に渡した。
「これかなり重いですね」
「まぁ初めてだからな」
妖夢は本を開けると目を見開いた。
「紅魔館で見たものよりもたくさんの種類があります」
紅魔館?………紅そうだな。悪魔でもいるのか?そんな安直な考えしながら目を輝かせながら次々にページをめくっていく妖夢を見る。なんだか妹ができたみたいだ
「それは良かった」
「あの夜音君…………これはなんですか?」
妖夢はベットを指さした。
「それはベットだ。まぁ布団みたいなものだ」
「布団より断然柔らかそうです」
「試しに寝転んでみるか?俺はトイレに行ってくるよ」
「トイレならそこの突き当たりを右です」
「おっけぇ、わかった」
そう言って俺は部屋を出ていった
……………………………………………………………………
夜音君が出てから私はもう一度周りを見渡す。
見たことな無いものばかりでなんでもないようなものでも輝いて見える。
言われた通りベットにうつ伏せになってみる
「すーはー」
ベットに沈み大きく深呼吸する
(夜音君の匂いがする)
あまりの気持ちよさにだんだん意識が………
……………………………………………………………………
「妖夢、ベットの寝心地は……ってあれ?」
トイレから戻るとベットに妖夢が突っ伏しているのが目に入った。微かだが寝息を立てている
(寝たか。まぁ今まで布団の人からしたら余程気持ちの良かったんだろうな)
妖夢に毛布をかけてあげた。この世界は時代的には何時代なのだろうか……ベッドがないってことは相当昔なのか?……俺はその場に座りこみ、能力について考える。幽々子は自分が一番能力の使い方がわかるって言ってたが……
(うーん)
そう思いながら手に力を込め本棚の本にかざす。
すると糸のような感触が指先に伝わった。それを引っ張ると本は本棚が落ちた。
(なるほどな……糸を引いた方向に重力が向くのか……)
次に後ろにある机に手をかざす。すると一本だった糸が今度は3本になった。どうやら質量に応じて糸の数は変わっていくみたいだ。
そして能力を切るときは指から糸を離すと能力は切れる。なるほど。この糸は引力の代わりなのか……ふと妖夢を見るとゆっくりと起き上がっていた。
「ん〜、あれ?私いつの間に」
「起きたか妖夢。眠いなら別にここで寝て構わないぞ」
「いえ、それは夜音君に悪いので自分の部屋に戻りますね」
妖夢はそう言って立ちあがった
「では明日から修行を行いますからね。その前に弾幕や霊力について説明しますね」
「わかった。明日から宜しく頼む」
「はい。それではおやすみなさい」
妖夢が部屋から出たあと、俺はベットに沈み込む
(この世界は俺の存在を認めてくれるのだろうか)
柄にもなくそんなことを考えてしまった………
俺は首を横に振りベットに横たわった。
せいぜい……期待するなよ……俺
……………………………………………………………………
自室でお茶をすすりながら、私は彼のことを考えていた。彼…封雲夜音の霊力は少しおかしい。すこし……
『混ざっている』……何者のかは分からないが夜音の他に別の霊力が混ざっている。しかし、全く別とゆうわけでなく霊力や器の構造はとても似ている。そして私はあの器の形を知っている
「いや………まさかね」
私はそう思い切りお茶すすった。
どうも、しゅーえんと申します。
見ての通り処女作で、誤字脱字や意味不明な表現もあるかもしれませんが
温かく見守って頂けると幸いです。
文字数はバラバラですので気にせずお楽しみください。だいたい3000〜6000
当たりを目安にして頑張っていきます!!