毎回のことながら、本当にかんしゃです。
皆様の励ましが私の力になります。
そんな皆様に送る言葉……
……あぁ!!窓に!!窓に!!!!
誤字訂正しました。
・プレイヤー名
Nyarlathotep
・種族
神霊・半星霊
・所有ギフト
神格"Nyarlathotep"
Wood of N'gai
輝くトラペゾヘドロン
配下"シャンタク鳥""忌まわしき狩人"
主催者権限
無貌の神
人格"ニャルラトホテプ星人"
名状しがたいバールのようなもの×270以上
冒瀆的な手榴弾
口にするのもはばかられる対艦チェーンソー
白銀の十字剣
「ほぉ…神霊に半星霊とは、ずいぶんと特殊な身の上じゃな」
「うぅ……よごされた…よごされましたよ……」
「…Nyarlathotepって、マジかよ、シャレにならねぇぞ…」
「えぇ!?神霊!?半星霊!!?き、規格外です!!想定外でございます!!し、しかも主催者権限まで持っているなんて…」
「あら、色々あるわね」
「…………」
白い雪原に凍る湖畔、そして水平に回る太陽。白夜叉を表し、その身を象徴するゲーム盤の中央。そこでは四人の人物と2柱の神が其々、多様な姿を見せている。
ニャル子…改め、
地べたに倒れこみ、若干肌蹴た服装で涙するニャル子。
その名を見て、自身の持つ知識と照らし合わせ、冷や汗を流す十六夜。
名の意味を知らぬがゆえに、その種族とギフトに驚愕の声を上げる黒ウサギ。
種族、ギフトの知識がないゆえに、その数に関心する飛鳥。
そして、"何か"に惹かれるかのように、書かれた文字の羅列を見つめ続ける耀。
其々の反応が、各各々の素直な反応である。
その反応を見た後、白夜叉が己の考察を纏める。
「…ふむ、種族に関しては私が出生を知るはずもないから分からんが、黒ウサギが何故、こやつの神格に気付けなかったか分かった…ような気がする」
「本当でございますか!?」
最後に小声で何かを付け加える白夜叉に対して、黒ウサギが期待の視線を向ける。
「あぁ、おそらくだが"神格"に"人格"を重ねる事でその身を限りなく人に近づけているんじゃろ。似たような事例を知っていてな、そう間違えた解釈でもないハズじゃ」
「あー、つまりは神様つー存在を人の中に入れたかんじか?」
「左様。お主は何がわかった?その様子だと何か知っておるようじゃが…」
自身の推論を述べる白夜叉に対して、飛鳥などが分からなそうな表情を見せた為、かなり噛み砕いた解釈をする十六夜。
十六夜は白夜叉の言葉に一つうなずくと言葉を紡ぐ。
「あぁ……"Nyarlathotep"…読みとしてはナイアーラトテップ、ナイアルラトホテップ、ニャルラトホテプとか色々と有るがどれが正しいかなんてねぇ、人間には認知できねぇ名を無理やり言葉にしただけ、無理に知ろうとすればSAN値直葬……いわゆる発狂、バッドエンドコースへ待ったなしのあぶねぇ奴だ…」
「こやつがのぉ…」
さわりを聞き、横でいまだ項垂れる少女を見る白夜叉。
「続けるぜ?…こいつのギフトにもあるが"無貌の神"…つまり姿を持たない神で、姿を持たないが故に千もの姿をもち、その千の姿の顕現を使って世界を破滅と混沌に導く邪神だ」
「つまりは悪役…という事かの?」
「いや、そうとも言いきれねぇんだわ。"Nyarlathotep"つーのは最初にエジプトで信仰された神とも言われていてな、後にその存在を畏れた人間によってその存在を秘匿されたが、その神性を割り当てられたのがセトやトートとも言われてんだ」
「そやつらは?」
「セトはエジプト九柱の神々の一柱で荒々しさ、敵対、悪、戦争、嵐等を象徴してる軍神。トートは同じくエジプトで知恵の神、書記の守護者、時の管理人、楽器の開発者、創造神と言われる神だ、ギリシア神話のヘルメスと同一の神とも言われてるな」
「ふむ、畏れの対象とはなっても、必ずしも悪神というわけでは無いという事か…」
「あぁ、他にも色々と逸話があるしな」
「こやつがのう」
「そうなんだよなー」
再び横の少女を見る2人。
「んで、種族なんだが、神霊つーのはまんま神様だろ?半星霊ってなんだ?」
「ふむ…まず、星霊が惑星級以上の星に存在する主精霊のことじゃ。質量・空間を司る最強種でギフトを与える側の存在でもある。半星霊は星の恩恵を得て生まれ、その土地の山神、海神、地母神となる存在じゃ」
その言葉をうけ、少し考え込む十六夜、その様子を見て白夜叉が声をかける。
「…なにか分かるか?」
「……あぁ」
しばらく考え、大まかな予測をすると十六夜はソレを語る。
「Nyarlathotepつー神の出自は大分特殊でな。アザトースという神から生み出されたと言われてる。アザトースつーのが宇宙の創物主、この世界はアザトースの夢であるともされるな。その息子、もしくは娘と言われ、アザトースが自らの分身として作り出した内の1体がNyarlathotepだ」
「ふむ、つまり、宇宙そのものの恩恵を受けているが特定の星に存在しているわけでは無い…イレギュラー的な半星霊というのがお前の推論か…」
十六夜の発言を受、ソレを引き継いで言葉にだした白夜叉は考え込む。
「ふむ…あながち間違えではないかもしれんの」
「まぁ、完全に理解できるわけじゃないから大まかな想像しかできねぇけどな…」
完全に考え込む二人。
「あ、あの~、お二人様?私たちがお話について行けないのですが…」
と、そこで声をかける黒ウサギ。
そこで白夜叉が申し訳なさそうに、頭をかく。
「あ、あぁ…すまん、すまん。そういえばこやつ達の試練もあったのぉ…」
白夜叉はそう言うと、横に居るNyarlathotep…ニャル子に声をかける。
「お主もいつまでもそうしとらんで、しゃっきりと顔をあげんか!!」
「どの口がいいますか、それ!!?」
涙目のニャル子が抗議をしつつも立ち上がる。
「あなたの名前、呼び方変えたほうがいいかしら?」
「いままで道りで良いですよ」
「そう、これからよろしく」
「はい。宜しくおねがいします!!」
ニャル子の本名(?)が分かったため、呼び名について聞く飛鳥に答えるニャル子。
「さて、お主たちの試練はこっちでするぞ、ついてこい」
白夜叉の先導で移動をする一行、途中、ボーっとしていた耀に飛鳥が声をかける。
「移動だって。大丈夫?」
「っ……ごめん、ぼーとしてた…」
いままで寝ていたかの様に動揺を見せる耀。
「あぁ、わかるわ。彼達の話。専門的すぎて私も話について行けなかったもの、ぼーっとなっちゃうわよね」
「う、うん…」
耀の同様に気付かずに、共に横を歩く飛鳥。
この時、話に夢中だった白夜叉と十六夜も、その話を理解しようと聞きに徹していた黒ウサギと飛鳥にも、そしてその胸に抱かれた三毛猫も、耀の胸元のペンダントが一瞬くろく濁った事に気付く事はなかった。
「あ、そうでした!!」
歩いていると唐突に声をあげるニャル子。自然と視線が集まる。
「前は適当な名前でしたので改めまして…」
そして皆の前に出ると、向き直り息を一息吸い。
「いつもニコニコ、あなたの隣に這いよる混沌、ニャルラトホテプ!!」
某改造人間のようなポーズをとり……
「です☆」
……ウィンクを決めたのだった。
白夜叉=神
黒ウサギ=神の眷属
十六夜=規格外(星霊?半星霊?)
飛鳥=半神霊?
耀=この時点では人間
三毛猫=にゃんこ
というわけで、最初からこの予定でした。