ドヴァーキンのヒーローアカデミア   作:Ghetto

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皆さんのスカイリムでお気に入りのキャラクターは何でしょうか?
私はジェイザルゴとセラーナが好きです。


2話:ドヴァーキン、幼稚園へ行く。

 家から幼稚園までの道には、ちょっと広い公園がある。

 水路と噴水があり、一休みするには最適の場所だ。

 朝方にはあまり人はいないはずなのだが、今日は噴水前に人だかりができていた。

「母さん、あれ何だろう。お祭りかな?」

「月曜日の朝にお祭りはやらないわ、勤。でも一体何かしら?」

 時母さんが自転車を漕ぐスピードを少し落として、噴水広場の方に曲がってくれた。

 フードを目深に被った男の人が大きな声で、みんなに何かを喋っているようだ。

 

 そして称賛に値する、なぜなら我々は1つだからだ!オールマイトが昇華し八大ヒーローが九大ヒーローになる前、オールマイトは我々と共に歩まれた、偉大なオールマイト、ヒーローとしてではなく、隣人として!

 そうだ!良き隣人としてあなたは言った!「もう大丈夫だ!私が、来た!!!」

 ああ、愛!愛!

 同じ人間としてさえ、オールマイトは我々を大事にしてくださった。彼が我々一人ひとりの中に、個性の可能性を見ていたから!個性社会の未来を!

 

 無敵のオールマイト!的確なオールマイト!難攻不落のオールマイト!あなたを称賛する!

 

「……すっごくオールマイトが好きな人だってのは伝わったわ。」

 半ば引き気味に母さんが呟いた。

「そうだね……。オールマイト、かっこいいもんね。」

 フードを被った熱狂的な信者。似たような光景をどこかで見た気がする……。まぁいいか。

 瀬奈はあまり興味を示していないようで、幼稚園に着くまでずっと氷の粒を出して遊んでいた。

 ソブンガルデの英雄という事は、オールマイトは竜の血族なのだろうか。

 

 

 ==========

 

 

 幼稚園ではいつも通りの時間が過ぎていった。

 違うことがあるとすれば、ドヴァーキンとしての記憶が蘇った事と、雷の魔法──じゃなかった、個性が少しばかり使えるようになったくらいだ。

 別に個性を使って目立とうとも思わなかったので、皆の前で披露するのはやめておいた。

 ……というより周りの友達の方がすごい。あれでは目立とうにも目立たないだろう。

 

 ある友達は耳からコードのような物が伸びていてどんな微細な音でも聞き分けていたし、また別の友達は髪の毛を意思を持った鞭のように振り回していた。

 

 さすがソブンガルデ。歴戦のノルドの勇士が集う楽園である。

 彼らにとってみれば、子供の肉体であっても変性魔法など朝飯前という事か。

 と言うかこんな変性魔法があったのか。ノルド族は魔法が苦手なのではなく、俺が苦手なだけだった……のか?

 瀬奈はずっと氷の出し方を練習していたようで、人参サイズの氷柱を出せるようになっていた。

 すごいな、瀬奈。

 

 と、感心してたら耳からコードの少女──耳郎響香ちゃんが砂場の方からとことこと歩いてきて、俺に話しかけてきた。

 あぁ……この流れはよろしくない。スカイリムでも散々経験した、“そういう訳でドヴァーキン、よろしく!”といった感じの無茶ぶりが来そうだ。

「あのさー、土羽はなんかできないのー?」

「うーん。できない訳じゃないけど。」

「やってみせてよ!いいでしょ?お願い!」

 やっぱりきた。

 こうせがまれては仕方ない。大したものでも無いが、雷の魔法を少し見せれば納得してくれるかな……。

 と思ったのだが、ふと一つの疑問が頭に宿った。

 

 この体で、シャウトはできるのだろうか。

 シャウト──ハイフロスガーのグレイビヤード達が修行を積み、後世に伝道しているノルドの声秘術──はドヴァーキンと呼ばれるものでないと、習得に相当の年月がかかると言われている。

 ドヴァーキンとしての体はスカイリムで朽ちてしまった筈。……だがシャウトに必要な力の言葉は頭の中に残っている。

 竜の血脈やアカトシュの祝福が“肉体ではなく、魂”に宿っているとすれば……。

 

「ねーちょっとー。早くやってよー。」

 色々と考えていたら、興味と好奇心で目が光っている響香ちゃんに急かされてしまった。

 あまり待たせて変に期待されても困るし、ちゃちゃっと試してみよう。

「わかった、うまくできないかもしれないけど、やってみる。」

「やった!」

 鍛えてすらいないこの小さな体だ。ちょっと風が起こるくらいかもしれないし、この体に素質がなければ、そもそも何も出ないかもしれない。

 あまり期待せず、

「じゃあいくよー、ちょっとはなれててね。」

 と響香ちゃんに伝え、自分も後ろに下がった。

 まぁ万一何も出なかったら、その時は雷の魔法を見せればいいか。それで納得してくれればいいが。

 

「じゃあいくよ。耳塞いでおいてねー。」

「わかったー!えー、大きな音が出るのー?」

 息を吸い、力の言葉を紡いでいく。

「Fus……RoDah!!!」

 

 雷鳴のような音と共に、響香ちゃんの体が砂場に向かって吹き飛んでいった。




揺ぎ無き力は足場の悪いところや崖の近くでは使ってはいけません。大変危険です。
また、街中で使用すると衛兵に怒られるので注意しましょう。

【今日の魔法】

・変性魔法
スカイリム世界における、魔術系の一つに分類される。
水中呼吸や鉱石変化、生命探知や照明の代わりになる魔法まで、派手さは無いが戦闘以外で役に立つ魔法が多い。
幻惑魔法に対して、自身の事象や物理的特性を変化させる点も大きな特徴と言える。
達人クラスの魔法、ドラゴンスケイルは非常に優秀で、脳筋タイプのドヴァーキンであっても習得していることが多いとか。
……それって脳筋と言っていいのかという突っ込みは無しで。
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