なにかが目の前を通り過ぎて行った気がして、瞼を開いた。
「・・・・・・・なにこれ?」
目の前に広がる光景に驚きを隠せない。
もともと住んでいた都会とはかけ離れた見渡す限りの緑、緑、緑・・・・・・・・。
一瞬、田舎かな?と思ったがそれにしては、何も建物らしきものが見当たらない。
もしかしたら夢かなと思い、頬をつねる・・・・・が、
「痛いなぁ・・・・・これ現実だわ。」
そこで思い出した。
あの出来事を・・・・・・・・
「お前は死んだんだよ。おぉ、かわいそうになぁ。まだ若いのに・・・・。」
突然目の前にいる、布を巻いただけに過ぎない老人に言われた。
「左様ですか・・・・・はぁ・・・。」
わけがわからないのでとりあえず返事をしておく。
「で、なんでうちは死んだんですか?」
そうするとこの老人はこう切り出した。
「お前はもともと病気持ちじゃろ?突然夜中に、容態が急変して手当を施したがなすすべなく死んでしまったのじゃ。」
そう言われて思い出した。夜にゲームをやっていたら原因不明の激痛に襲われて、意識失った気がした。
「あ・・・そうですかぁ。悲しいなぁ。」
「なぜそんなに取り乱さない?普通は泣くなり、するじゃろ?」
えぇ・・・・と思うが、1つ心残りなことに気が付いた。
「ゲームの周回完了してないや・・・・・うわぁ、まじひで。」
というと目の前の老z「その老人という言い方をやめてくれのぉ。結構傷つきますぞ。あとわしは信じなくてもいいが神じゃ!紙ではないけどな!うひゃひゃひゃひゃ。」
自分で笑うのか・・・と思いつつ,神様は語る。
「さすがにかわいそうでのぉ。ということでお前を転生させよう。俗にいう異世界転生じゃ。どこに行きたい?どんなチート?というのか、そんなもんが欲しい?」
こちらが返答ができないまま、話が進んでいくが・・・・・まぁ、ざっくばらんと内容はつかめたので、
「じゃあ、場所は前からやっていたゲーム(ログレス)の世界、能力はジョジョが好きだったのでスタンドで。」
とリクエストすると、神様は微笑みその直後に目の前が真っ暗になった・・・・・・
「あー・・・そうだった、思い出した。」
だーーーれもいない草原で一人ごちる。
そして自分の体に違和感を感じた。本来あるべき場所にあるものがないのだ・・!驚いて目線を下に向けると、そこにはスカートから出ている今にも折れそうな細い足。
「!? えっ・・・なにこれは?」
すぐそばにあった湖の近くへと移動し、水面を覗くとそこには・・・・・・
白髪で、赤い目がクリっとした少女だった・・!
でもこの姿がどこかで見た気がする・・・・・?
「あ!これ、ゲーム内でのアバターじゃん!まじ!?やったわぁ!」
「・・・・とするとここは。もしかしてログレスの世界か!」
喜び、そして自分の体を堪能した束の間、あることをに気付く。
ここにずっといては飢え死にしてしまう。よってどこか落ち着ける場所を探さなくてはならない。
だか、周りには建物一つも見当たらない。見渡す限りの緑の海である。
また最悪なことに移動手段も己の足のみである。
「・・・・・・これ詰んだじゃん。」
どっかで見たような展開だなぁ・・・・
ほならね、絶望展開にしていきますー