ということで初投稿です
皆さんこんばんは。初めましての方は初めまして。
ぐんぐん成長点獲得ボーナスステージのRTA、始まります。
前回は半天狗と玉壺が乙って禰豆子が太陽を克服しました。最終決戦は近付いておりま~す。
てなわけで刀鍛冶の里編終了後に成長したステータスがこちら。
仏塚 文寿郎 性別:男 特徴:『冷気』 階級:柱
ステータス
体力(76/100) 根気(100/100) 筋力(100/100) 防御(50/100) 速度(100/100)
技能
風の呼吸(70/100) 喧嘩殺法(1/100) 水の呼吸(70/100)
霜の呼吸(100/100) 全集中・常中(100/100)
根気をMAXにして風と水の呼吸、そして防御と体力にもつぎ込みました。風と水の呼吸はこの後何もしなくてもMAXになります、ゲヘヘ。
稽古編入る前にちゃーんと刀鍛冶里編において無一郎クゥンが痣を発生させていると、直後の柱会議で情報共有してくれます。甘露寺たそは……うん、カワイイ!(白目)
柱稽古編は無限城前における成長点がガッポガッポ稼げるボーナスステージです。柱にとってもモブ隊士にとってもね。
さて柱稽古編なので当然のことながらホモくんもモブ隊士たちに稽古を付けることとなります。この時はいくら訓練させようが好感度イベントは基本起きません。そして恐れていたかまぼこ隊とも遭遇します(恐怖)
汚い高音を出すタンポポはともかく、炭治郎と猪突猛進野郎が大変です。それも全部童磨って鬼のせいなんだ……(おおむね関係アリ)。
確実に炭治郎は
とはいえもうこのチャートは宇宙の彼方に飛び出してプラズマの如く直進中なので……、なんとかなれー!(諦め)
はいはい、冨岡兄貴と不死川兄貴の『ここで失礼する。おい待てェ』漫才もポチポチスキップしたところではい、稽古する訓練の内容を選ぶことが出来ます。
『基礎体力訓練』とか『太刀筋矯正』とか選べますけど、ここは『呼吸法訓練』一択です。
殆どの呼吸に適性を持ちかつ派生させることも可能なオリジナルキャラクターくんだからこそ出てくる選択肢です。
内容はそのまんま。呼吸術で掛かってくる隊士たちに呼吸術で応戦、彼らの呼吸術を高める為の訓練の二つ。
そんで限界まで疲れた隊士は十分に休ませてまた訓練……の繰り返しを行うだけ! 簡単!
え? 不死川兄貴の打ち込み内容が呼吸に変わっただけ? そうだよ(便乗)
まま、ホモくんは弟弟子だから似ちゃうって。多少は、ね?
『呼吸法訓練』を選ぶと第七の試練……最後に参加する冨岡兄貴の前に割り振られます。基礎体力も剣筋もしゃっきりしてきた隊士たちに今一度自らの武器である呼吸を仕込んでやる♂というワケ。
お前ら従順になるまでやるからなぁ~?
そういう線で柱稽古の企画を詰め詰めっとして……、はーい、よーいスタート。
あれ~? おかしいね、誰も来ないね。じゃあ一人で寂しく
悲 鳴 嶼 さ ん が。
あ、鍛錬? いいっすねェ~、バッチェ予定空いてるんでやりましょうよ~。
ということで突然挟まってきた悲鳴嶼戦をやりつつ~、屋敷に雇う人間でオススメな人材でも紹介しましょう。
まず何といっても元医療従事者!
雇う人間リストで見かけたら必ず雇いましょう。屋敷内部に医療室を作っておけば屋敷で治癒出来ますし、なによりこれから行う珠世さんとしのぶ姉貴の共同研究において研究に参加し、藤の毒製ウェポンたちを融通してくれます。
良い事しかないので普通に攻略する際にもRTAを走る際にも超必須人物です。今回は元軍医の人材が釣れました。
彼の技術をふんだんに生かして鬼殺隊ひいてはこれからやってくる哀れな軟弱千万ファッションホモ共を治療してもらいます。
続いて厨房経験のある人材です。これはどちらかと言えば女性だとノンケ隊士たちが目の保養にして回復速度が若干上がります。男子ってサイテー!
こんぐらいですかね……。(中にはSSR級の人材とかいますけど、そこまでリセマラする余裕は)ないです。普通に出来る人材でオッケー。
は? 誰もこんなチャート走らないって? 勘の良いホモガキは嫌いだよ(キレ)
はい、工事完了です……。悲鳴嶼さんから一本取って稽古は終了です。
なぬ? 明日も来るって? まま、エアロ。
柱稽古編は結構時間の流れが緩やかというか、心臓激チビリポイントが無いので気を緩められるというか……。呼吸法訓練だったら後半にならないと忙しくなりませんし、それまでは暇を持て余す柱たちと稽古でもしときましょ。
噂を聞きつけてか甘露寺たそやハイライトが入るようになった無一郎クゥンとかが来ました。やっぱある程度好感度のある柱が来ますね。
好感度/ZEROに近い不死川兄貴と彼と親しい伊黒兄貴は来ません。
あの二人が夜な夜な♂激しい稽古してるだなんて……、なんて如何わしい! 隊律違反ですよお館様! ZAPZAPZAP!
MANY YEARS LATER……
柱と遊んでいたらようやくホモくんの元へ辿り着いた隊士が現れました。ったくよぉ、オメェよぉ、なぁ~に油売ってんだァ!
待っていましたとばかりに苛烈な調教をお見舞いしましょう。ほう、炎の呼吸の使い手ですか……。
さて、ここいらで何もしなくても呼吸のレベルが上がることでも説明しますかね。殆ど蛇足に近いですが。
お言葉通り、呼吸法訓練ではホモくんが相手の呼吸術をダメダメな所を叩き直していきます。
するとこのボーナスステージ編ではオートでその呼吸術を獲得し、かつその成長点を使用率と適性に沿って割り振ります。
なんだこれは、たまげたなぁ……。
割り振られるのも自前で貯めている成長点とは別の、この柱稽古編においてのみ溜められる成長点を使うので、こちらで貯金している成長点が減っているということもありません。
他の訓練で得られる効果も嬉しいのですが、やっぱ呼吸法訓練が一番!
いやー、ビシビシ色んな呼吸術を使うだけで呼吸術が成長するなんて正にボーナスステージ!
別口で成長点も手に入るのでステータスアップや新たに技能を獲得したりも出来ます。最後の晩餐とは一体誰が言ったのか。
他に隊士たちも増えてきたところであーっと! 原作キャラのお出ましだァ!
「貴方が……師範とカナエ姉さんが言っていた……」
栗花落カナヲちゃんです。ヲタクは無表情だった子が感情を出し始めてわたわたしている様を見て喜ぶ生き物ということを思い出させてくれました。
ただこの童磨そっくりホモくんではスンと表情を消して見つめてきます。同類だと勘付かれているようです!
ま、蝶屋敷関係のフラグなんてほぼあって無い様なもんやし、ちゃちゃっと花の呼吸術をエミュって相手にぶち込みます。
ちなみに合格ラインは呼吸術の色が濃くなり、隊士の実力が付いてきたらです。合格ラインに到達した隊士に話しかけるとホモくんEYE'sでの判断で合格判定を出せます。
以下こんな光景ばっかしが流れるので倍速倍速ゥ!
雑談として、胡蝶カナエが生存した場合の動きでもお話ししましょうか。
彼女は“女性”の“柱”ということでフラグが
なので彼女にとっては童磨エンカウント後で大まかに分けて三つの分岐が生まれます。
原作通りの死亡ルート、皆大好き生存ルート、やっぱこれだよ育手ルートです。
死亡ルートは皆さんご存知、しのぶ姉貴が覚醒して藤の花をキメて特攻するルートです。姉さんを殺されて平常ではいられない彼女の苛烈さが一番出てます。
完全生存ルートでは身体機能に不全無く、原作開始時点まで花柱で生存しているルートです。しのぶ姉貴も姉エミュをしていないので素の彼女と胡蝶姉妹の仲睦まじさにヴッ尊いッ……、出来るルートです。まぁ結構な確率で死亡しますけど。結果、死亡ルートと合流して姉を模倣し始めるしのぶ姉貴を間近で見ることも出来ますけど。
そして最後、このチャートでも取り入れた育手ルートです。胡蝶カナエに欠損、何らかの身体機能不全が起こり、柱としての活動は出来ない状態でのご存命だとこちらに分岐します。育手ルートですとしのぶ姉貴同様薬学に精通しまくるので蝶屋敷での回復スピードが上がったり、最終決戦での無惨のお注射コンボの開発が早まったり、生産スピードが三倍になったりします。良い事尽くめですね!
途中、無一郎クゥンやいつの間にかセラピー成功して復活した冨岡兄貴との試合を挟みつつ、ようやく来ました。
経済柱の炭治郎くんです。
「俺は竈門炭治郎です! よろしくお願いします!」
ハイ、ヨロシクゥ!
それじゃ、まずヒノカミ神楽を見せてもらえるかな?
「え、これも訓練していただけるんですか!?」
ほら見せろ見せろ……。ヌッ! なんとも拙い呼吸! 壁際でずっと型の素振りでもしてな!
と、このチャートでは主役の炭治郎もとい大勢の隊士たちを強化する方面でやっておりま~す。っぱ童磨を倒した後にハピエン見せて欲しいやん?
この時点の炭治郎のヒノカミ神楽もとい日の呼吸には動きに無駄が多いのでホモくんで指摘した後、反復練習させて無駄を潰します。後でゲロ吐くまで呼吸を繰り返し使用させてこちらの屋敷の医療室や飯で超スピード!?で体力を回復させ、以下同文。
これらだけでおよそ成長点30ぐらいの成長は見込めます。後は格上と出会い、戦いの最中で成長するしか時間が無いというか。
他の隊士たちを調教しつつ、炭治郎の様子を見てちょいちょい調教していきます。
あ、鍛錬以外は炭治郎からガン逃げしときます。あやつ、すーぐ柱が一人の所を発見するとイベント発生させるから……。
ほいでやって来ましたるのは猪突猛進ボーイ伊之助と汚ねぇ高音を出せるタンポポですが……、タンポポの顔はガン決まってます。
「……なんか変な感じすっけど! おら獣の呼吸を喰らえ!」
乱数勝ちUCでガッツポーズ。
やりました。伊之助が勘付くことなくイベントスルー出来ました。ウレシイ……ウレシイ……。
「雷の呼吸で、壱の型以外を使ってくれませんか」
おかのした。爺ちゃんの仇討ちか? 仇討ちだな(断定)
悲鳴嶼兄貴の修行の最中にタンポポこと善逸はじっちゃんと慕う育手の桑島が一人で切腹して死亡した手紙を送られます。
ここで問題の兄弟子♂を懐柔もとい心の穴を埋められているか否かで生存するしないが変わるんですよね。
ま、当然ながらホモくんは兄弟子♂に構っていませんのでタンポポのじっちゃんはお亡くなり~なので、非常に熱心に鍛錬に励みます。
おっ大丈夫か?大丈夫か?
「……」
ンアー! 無言!
と、一通りかまぼこ隊連中の呼吸術のレベルも問題なく上がったので合格判定を出します。特に炭治郎は見違える程成長してくれました。
これで無惨に勝ってくれよな!(他力本願寺)
「ありがとうございました!」
――そして時は加速する。伊之助もタンポポも卒業してしまった。もう見せ場も何もあったもんじゃありません。
お、瀕死状態のお館さばァァァにお呼び出しをされて悲鳴嶼兄貴と共に「後はよろしくボンねェ」されました。
悲鳴嶼兄貴が先に退室した所で――急に話しかけられてますねぇ! ロスですよロス!
「君は、君の成すべきことを成したら……」
ゴホッと大変な咳を出してあまね様が来られたのでホモは疾く退室します。
あと数日で無限城突入ということでいつも通りの稽古・仕事をしますが……、あー、今日ですね。なんだか空が赤いわ……(不吉)
担当地区を回るより適当な所で時間を潰します。人のいない墓場がオヌヌメ。
無惨特攻祭には参加しないのかって? しません(非情)
これから最終決戦に向けて重要なのはステータスチェックとアイテムチェックです。
必要なアイテムはあんぱん(×99)と藤の毒ミスト爆弾です。いやー、無かったら爆弾買うつもりだったんですが、中々運が良かったです。
特に屋敷で雇った医者が医者タイプの中でもレアリティの高い人材でしたので鬼殺隊のポイズンウェポンが強化&原作よりも量産されています。
藤の毒ミスト爆弾はですねぇ、逃亡阻止の為と人払いの為です。ソロ討伐の攻撃手段としては使わないので使用許可ラインに入れました。
普通の爆弾だったら人――というかしのぶ姉貴とカナヲ避け&時間稼ぎに必要でした。でもただの爆弾は鬼の童磨に対してはあんまり意味ないんで、逃亡を選ばせない様にレスバしなければならなかったんですが……。
これだとレスバとかいう粉凍りを吸い込む可能性を潰した上でフ〇ムゲー特有のボス霧の扉を作れます。
ポイズンウェポンは原作でもゲーム中においても最強です(至言)
これが無ければ無惨おじいちゃんも切れません。
んで、必要なミスト爆弾以外にもソロ討伐では縛っているポイズンウェポンを色んな種類持ってます。こんなにあっても使わねーよ!
さあ続いてお待ちかねのステータスチェック。
仏塚 文寿郎 性別:男 特徴:『冷気』 階級:柱
ステータス
体力(76/100) 根気(100/100) 筋力(100/100) 防御(50/100) 速度(100/100)
技能
風の呼吸(100/100) 喧嘩殺法(1/100) 水の呼吸・凪(100/100)
霜の呼吸(100/100) 全集中・常中(100/100) 炎の呼吸(29/100)
花の呼吸(36/100) 雷の呼吸(44/100) 霞の呼吸(37/100)
岩の呼吸(35/100) 獣の呼吸(12/100) 透き通る世界(53/100)
おほほほwww 笑いが止まりませぬなぁwww 凪取っとるやんけ
全集中・常中をMAXにしてるのでステータスは完全二倍、数値的には200となっております。スピードが200で大体の上弦ズの動きに対応できます。
そして、条件を満たした為透き通る世界をゲットし成長点を振り分けました。
透き通る世界はこの決戦間近のタイミングでゲットしましょう。
会得が早すぎるとホモくんが上弦の壱の元へ送られてしまいます(20敗)。あれれーなんでだろうねー(白目)
透き通る世界覚醒の条件はオールステータス50+ステータスの内の一つの項目が80を超えている+一つの呼吸術が50であることです。
これによって透き通る世界を(1/100)の状態で獲得し、成長点を振り分けることが可能となります。痣の条件も同様です。
ホモくんはとっくに痣が出るステータス+透き通る世界持ちとなりましたが痣は出ません(絶望)。
ホモはノー
特徴が冷気だと体温が上がらないので出ないんですよ。これがまぁ、最大のデメリットともいいますか。その分大体の鬼に冷気が効く壊れ性能でもあるんですが。
あ、赫刀も望めません。
刀も体もあっちくならない呼吸と筋力と動体視力に任せたソロ討伐が、今、始まる――――!
ボン柱の雄姿を見届けて無限城にお誘いされたところであんぱんをもぐむしゃっとして今回はここまで。
ほな、また。
§
仏塚文寿郎という隊士は柱になる前から鬼殺隊の中で噂されていた。色というものが抜け落ちたように白黒の髪をしており、人当たりがよく、独自の呼吸法を使う……。常に話題に事欠かない人物だ。
そんな彼が炎柱・煉獄杏寿郎亡き後、新たな柱として就任したという話は当然の如く、隊士たちから受け入れられた。
現当主・産屋敷輝哉の病状が末期まで及び、柱合会議に出られない。刀鍛冶の里襲撃において痣を発現させた者への代償を聞き、どこか重たく空気が広がる中でもその男は薄らと浮かべた笑みを崩さなかった。
――気味が悪い。蟲柱・胡蝶しのぶはそう心の中で吐き捨てた。
(お館様が大変だというのに、なんでそんな態度でいられるの?)
しのぶは文寿郎と対面して話したことは無い。ただ、彼から感じる作り物染みた笑顔は苦手で、尚且つ姉のカナエが彼の話題となると少し顔色を暗くさせる。これらの事があって抱く心象は悪いものだった。
ただ、それでも、今は時間が無い。結局義勇は退室した後で残った柱たちは岩柱・悲鳴嶼行冥の提案である『柱稽古』について案を出していた。
「まず隊士共の基礎体力を叩き直すのは必要だろう。最低でも全員が常中を使えなきゃ話にならねぇ」
「この前任務で援軍に入ったが、あれはどういうことだ。太刀筋がまるでなっていない。育手の元に送り返した方がいいな」
「一般の隊士たちの再教育も大切ですが、隊士だけでなく柱自身にも身になるような訓練でなければ意味がありません」
「それは僕も思うよ。上弦の肆と伍との戦いで痣を出してギリギリだったから。この機会にもっと強くなりたいんだ」
「皆と一緒に強くなれるなんてドキドキしちゃう……! じゃあもっと体を柔らかくしてみたらどうかな! きっともっと一杯動けるようになると思うの!」
「うーん、柔軟性もだが速さも欲しいと俺は思うんだが、悲鳴嶼殿は?」
「……筋力が足りぬ」
各々の柱が出した意見をひいふうみいと男は指折り数えた。
「基礎体力向上・太刀筋矯正・柔軟・速さ・筋力……。あと、どうも刀の色が薄い隊士ばかりじゃないか? 呼吸の訓練はどうだろうか!」
「は? お前は隊士たちの全員が同じ流派の呼吸を学んでいるとでも思っているのか? 一人の柱が炎やら水やらの呼吸の訓練なぞ出来る筈も無い」
「うーん、中々に手厳しい指摘だ。でもそれが出来ると言ったら……どうする?」
困り眉に深刻そうに受け止めて声のトーンを低くする。傍から見れば本当にそう感じている様に見える。
「俺は今の呼吸を派生させるまでに様々な呼吸を試した覚えがあるから、その時の経験で君達よりも効率的に訓練を行うことは出来るぜ?」
ただ会話をしている、それだけで何処か薄っぺらさが漂う男の事を好ましく思える筈も無かった。
何かがズレている、人間としてあるべき物が無いように、――人形が人間と同じ様に喋って動いている。そんな奇妙さが拭えない。
挑発するようにされた発言もあってか、あの男には呼吸法訓練が宛がわれた。
ただ、自分は稽古よりも薬の研究を進める為に柱稽古には参加できず、そして何故か冨岡も柱稽古には参加していなかった。
そのこともあって引退した柱である宇随天元に協力を仰いで人員をどうにかしたようだが……、今はこちらを優先すべきだ。
(鬼舞辻無惨の呪いから逃れられた鬼がいて、人を食べず、少量の血で生きられるように体を改造してるなんて……)
――その鬼の医療知識は豊富だった。
胡蝶しのぶと胡蝶カナエ、鬼である珠世と愈史郎。そして、あの男に雇われているという
彼らを交えて共同研究をしなさいと、お館様からの御命令でもあった。その為しのぶは柱稽古には参戦出来なかったが、鬼という存在を理解し、高度な医療知識を持つ人材がいる為か研究は驚く程の速さで進んでいく。
強力な毒も、鬼を人間へと戻す薬も、毒を火薬に混ぜた兵器を作りもした。
着々と準備と柱稽古が進んでいく中、しのぶは夜の見回りに出掛ける前に姉であるカナエから呼び出された。
姉は、柱を引退してからは蝶屋敷の主人として任務で傷を負った隊士たちを癒し、育手として隊士たちを鍛えてきた。
呼吸自体は使えないけれど、体に刻み込まれた鍛錬の技術は健在だ。最近では炭治郎の妹である禰豆子とも手遊びをしたり、仲睦まじく過ごしている。
鬼にも慈悲を見せる姉の私室に一言断りを入れてから入った。研究の時だって傍にいた彼女は、儚い笑みを迎えてしのぶを迎え入れた。
「ごめんねしのぶ。忙しい時に時間を取ってくれて」
「ううん、いいの姉さん。……それで、話って?」
カナエは静かにしのぶへと近付き、自分より小さな体を抱き締めた。とくとくと感じる姉の鼓動、一度は止まってしまうと恐れたものが今も此処に在る。
あの時、血塗れで倒れた姉を目の当たりにして血の気が引いたことを、今でも覚えている。
両親が鬼に殺されてから再び感じた。あの理不尽に何も出来ないままただ流されて、悲しみと怒りで満ちた時の事を。
必死の治療で姉は一命を取り留めた。――冷たかった体は、熱を戻した。
それから、小さな体の自分でもより多くの鬼を殺せるように、鬼を殺す毒の開発をした。
その成果によって、姉と同じ柱の立場になった。
柱として相応しくあるように強く、彼らの支えとなる様に振舞った。
怪我人は癒す、鬼は必ず殺す、そして、一寸もの弱りというものを見せなかった。それで彼らは鬼の頸を切れない己を柱として認め、敬われるようにもなってきた。
――そう、気丈に振舞っていたしのぶの顔が少しずつ崩れた。
カナエは優しく妹の頭を撫でる。姉は妹の頑張りをよく知っている。
その決意の一端が己であることを理解し、それでも貴方はいつだって帰ってこれるのだと、言葉にせずとも示し続けた。
温かな温もりに包まれながら。
ああ、漠然と今日なのだ、と分かってしまった。
「絶対に、生きて帰ってきなさい。約束よ」
「……うん」
決戦の時は、すぐ側に。
§
岩柱の稽古を終えた炭治郎は『呼吸法訓練』を行う霜柱・仏塚文寿郎の屋敷へ向かっていた。
(呼吸の訓練って、……凄い人だな!)
人にはそれぞれ適性がある。炎の呼吸に適した人物は水の呼吸を上手く出せないとか、出せたとしても適性のある人間より精度や威力が低かったり。
だからまず育手の元へ己の適性を見極め、時には自身に適した育手へ紹介してもらって隊士たちは最終選別前に自分の戦い方のスタイルを決めていく。
基本、これと決めた呼吸を極めていくものだろうに、この訓練を行う柱は様々な呼吸を使えるらしい。
炭治郎たちの中で唯一面識のある善逸から聞いた話だと「こわいこわいこわいマジで怖い二度とその単語を出さないで」と早口で震えるぐらい恐ろしい人らしいけど、きっと大丈夫だ。
辿り着いた先の道場の中心、六尺はありそうな長身の男が振り上げた木刀によって倒れる人、そして斬撃と共に散っていく炎の気配を感じた。――あれは炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天だ。
「はい、今日はもう本当に動かなさそうだからこれでお終い。また明日!」
「あ、ありが、とう、ご、ございま……す」
「あれ、気絶しちゃった。ごめんね、やり過ぎちゃったかもだ」
バタリと気絶した人を前にして困った様な眉を下げたその人は入り口で固まっている炭治郎へと目を向けた。
「おや、見ない顔だなぁ。訓練希望者かな?」
「は、はい! そうです! 俺は竈門炭治郎です! よろしくお願いします!」
「元気な子だねぇ。……あ、竈門って、鬼を連れた隊士くんだっけ? それに特殊な呼吸も使うとか……あー、じゃあその呼吸で打ち込んできてくれるかな?」
「ヒノカミ神楽のことですか? ……えっ、これも訓練していただけるんですか!?」
「うんうん。まずは荷物を屋敷の方に置いてきてね~」
またねーと手を振りながら……、いや、炭治郎と話している間にも他の隊士たちは各々の呼吸術を使って彼に打ち込んできた。
でもそれらの攻撃を簡単に、目もくれず、軽くいなしながら炭治郎と軽やかに話す。
その人の匂いは、思わず炭治郎が目の当たりにして固まるぐらい、匂いというものが無かった。
(あんな笑顔で優しそうなのに、何も匂いがしない……? 倒れた人を前にした時も慌てたような顔をしてたけど、何も悪いとは思ってなさそうだった……)
頭に疑問符を散らしながら炭治郎は先に稽古へ来た先輩隊士に案内された。ここでは屋敷内の部屋を自由に使っていいそうだ。
ご飯も時間になったらちゃんと出るし、とても美味しいらしい。炭治郎も思わず部屋に設置されたベッドのふかふか具合に興奮を隠せなかった。
「なにこれ! すごい! ふわふわ! 寝やすそう!」
「だろだろー? このベッドで寝ると疲労がめちゃくちゃ取れるんだよ……」
「俺もういつもの布団が煎餅にしか思えなくなっちゃったよ……」
「合格したらこの掛け布団だけでも貰えるかなぁ……」
荷物を置いた炭治郎はすぐさま道場へと戻り、木刀を手にして仏塚と向き合った。彼はニコニコと匂いのしない笑みで炭治郎を待っていたようだった。
「それじゃどんどん打ち込んできていいからね」
「はいっ! ヒノカミ神楽 円舞!」
ゴォと独特の呼吸音と共に繰り出された一撃は呆気なく防がれたが、炭治郎は次々にヒノカミ神楽を繰り出す。
およそ、全ての型を出し切った頃に「一旦止め」と声が掛かった。
うーんと悩まし気な声を出しながら木刀で軽く自身の肩を叩く仏塚は笑顔のままこう言った。
「無駄」
「無駄ァ!?」
「そう、全ての動きに無駄がある。だから疲れるし、素早く鬼の頸も取れない。さっき繰り出した型を壁際の方でずっと繰り返してたらいいんじゃない?」
「えっ」
仏塚に木刀で示された先には同じく反復練習を言い渡されたであろう隊士たちが、死にそうな顔色になりながら各々の型の動きをただひたすらに延々と繰り返していた。
「そうだね、例えば……」
動くのが辛うじて見えた。木刀には何も纏ってはいなかったが、動きはヒノカミ神楽そのもので――。
気付いた瞬間には炭治郎の前に木刀が迫っていた。当たる、と思った木刀はぴたりと彼の額を軽く小突いた。
「なんだっけ、烈日紅鏡? っていうのをやってみたけど、どう?」
炭治郎は唖然とした。軽い調子で仏塚は炭治郎が一回だけ見せたヒノカミ神楽の動きを理解し、そして
「すっっっっごいですね!? 分かりました! 反復練習します!」
「うんうん、元気が良いね。時折見に来るから、それまで
「はいっ! ってえ?」
そして炭治郎は休まず、体がぴくりとも動けなくなるまで休みを貰えず、しかし懸命にヒノカミ神楽の動きをなぞった。
呼吸を使わずに型の動きを練習する。すると、動き自体に慣れが生まれて、どこの筋肉を動かせば、どこを鍛えれば動きの無駄を潰せるかが分かってきた。
かつて父が似たことを言っていたな、と朦朧とした意識の中で炭治郎は思い出した。
「今の君はその型を理解した状況、次は使いこなす、そしてその次が極める。精々使いこなす、まで行けるといいけれど……あはは、時間が無いねー」
木刀でつんのこつんのこと倒れる炭治郎を突く仏塚を(お、鬼だ……)と思いながら、炭治郎は他の隊士たちに運ばれて一日を終えた。
鍛錬、気絶、休憩、鍛錬。
このサイクルを繰り返し、そして休憩中に挟まれる仏塚の助言もあってか炭治郎の動きは格段に変わっていた。
型を繰り返す反復練習から柱への打ち込み稽古へと切り替わった頃には善逸や伊之助もやってきた。
善逸は別れた際よりも悲痛な匂いをさせていたし、何故だか伊之助も仏塚を見たらぴたりと一瞬固まっていた。
「……なんか変な感じすっけど! おら獣の呼吸を喰らえ!」
「わ、全然知らない呼吸だ! わくわくするね!」
伊之助に全ての型を出させた上で笑顔のまま伊之助を一刀で壁際まで吹っ飛ばしたのには驚いたけど、その後伊之助が興奮して全ての関節を脱臼させて木刀を振るったのには更に驚いた。
「雷の呼吸で、壱の型以外を使ってくれませんか」
「うん、いいよー。君、壱の型しか使えないもんね」
「……」
微妙にこう、もやっとする言い方をするが、良い人なんだろうとは思う。
何も匂いはしないけど。何故か息もせずに呼吸を使っているけど……。
少し引っかかりながら炭治郎は今日も頑張るぞ!と気合を入れて、仏塚へ「お願いします」と頭を下げた時だ。
色彩を何処かへ落とした色の瞳が炭治郎をじろじろと見つめた。
「うん、竈門くんは合格でいいよ」
「え、いいんですか!?」
「最初見せてもらった時より動きに無駄は無いし、最近はその呼吸術を長く使っても疲れることも少なくなっただろう?」
「はい! これも仏塚さんの稽古のおかげです!」
「そう言ってもらえて嬉しいなぁ。あ、次は義勇殿の屋敷に向かってね」
「はい! 本当にありがとうございました!」
炭治郎は仏塚へと頭を下げて最後の訓練へと向かった。
(……結局、なんで匂いがしないのか分からなかったなぁ。もうちょっとあの人のことを知りたかった)
もしかして避けられてたのかな、俺……。としょんもりしながら冨岡の屋敷へと着いた。
そこで互いに接触禁止令を受けた不死川実弥と兄弟子たる冨岡義勇との稽古を目の当たりにする。
結局怒って帰っていってしまった不死川を見送る二人だったが、彼の姿を見て微妙に感じていたことを炭治郎は口に出した。
「そう言えば、不死川さんの無限打ち込み稽古と仏塚さんの呼吸打ち込み稽古ってなんだか似てるような……」
「確か、二人は同じ育手の元で修業した仲らしい」
「そうだったんですね! じゃあ兄弟子と弟弟子って感じですかね! どっちが兄弟子ですか!」
「不死川の方だった気がする。ちなみに文寿郎はあんぱんが好きだ」
「あんぱん! お二人ともあんこが好きなんですね」
「確かに……」
二人の共通点を見つけてか冨岡と炭治郎はむふふと笑い、自分の屋敷へ戻る不死川、柱稽古を続けている仏塚は同時にくしゃみをした。
§
お館様から招集された数日後のこと。
柱としての基本業務である担当地区の見回りをしていた文寿郎だったが、ふと思い立って鬼殺隊隊士の共同墓地へ足を踏み入れた。
前日にいつになく長く寝て体が少しばかり軽くなった気がしたからだろうか。墓地へと踏み入れた彼は迷いなくある隊士の墓の元へ向かう。
蟲の囀りも無い、夜風に揺れる木々のそよぐ声が静かに響く夜だった。
「そろそろ終わりが近付いているよ、匡近殿」
はて、墓の前で話しかけるなんて効率どうのこうのの前に気でも触れているのか。
だが、こんな日ぐらいいいだろうか。
張り詰めた糸みたく鍛錬に費やした日々で生まれた一瞬の撓みの中、何か思う所はあったのだろう。
「皆凄いよねぇ、鬼を必ず狩るんだって勇んで俺に打ち込んでくるんだ。俺よりも弱いし、刀の色も薄いのにその一心で」
「しかも、自分たちが弱いことを自覚して、一人で無理なら皆と協力して鬼を殺すって。俺には考え付かなかったよ。よくもこんなか弱い命が今日日生きてこられたものだと涙ぐましいものを感じたよ」
手を合わせて見た。それでも何も感慨深いものや後悔、涙なんてものは込み上げてこない。彼は死んであの世にいるのだろうとしか思えない。
「まぁ彼らと俺では鬼を殺す事に対する姿勢が違うから、そうなるのだろう。彼らは鬼の頭領たる鬼舞辻無惨を殺したい、俺は
腰に挿した二本の刀の内、よく使用するものの柄に触れた。二刀流で戦う猪の被り物をした隊士がいたが、そのスタイルを真似出来ないことはなさそうだ、と今更ながらに気付く。
「……ああほら、始まったみたいだ」
静寂を切り裂くのは轟く爆破音。お館様の策通りに屋敷は爆破された。
「――匡近殿だったら、なんて言うのか分かるのだろうなぁ。浦賀殿だったら、何をするべきか分かるのだろうなぁ」
死者が生者のように在りて、生者が生きた証たる墓石の前で呟く。
そうすることで何かしらがあの世にいる二人に通ずるのか、それは己には分かりえぬことだ。誰も己に手を合わせなどしなかった。
途端、感じる浮遊感。
――静かに文寿郎はあんぱんを口に運びながら、落下の流れに身を任せた。
大正コソコソ噂話
不死川実弥と仏塚文寿郎の兄弟子である粂野匡近の遺書は