鬼滅の刃RTA 上弦の弐単独討伐   作:一億年間ソロプレイ

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この現パロ話は広げて終わらせます(闘魂注入)

現パロ話とちょくちょくキメ学話入れて、それに加えてあと二つのエピソードぐらいでぇ、ようやく番外編完結できるかなって……。もう本編の話数越えは確実です。どういうことだってばよ。

それまでお付き合いくださるなら付き合ってくだせぇ。
こんな長くなる予定じゃ無かったんでゲス(号泣)


現パロ:ごっこ遊び

「あ、ほら見て。パピちゃんのグッズ出てる!」

「パピちゃん可愛いよね~。実際に会ってみたいかも……」

「絶対良い匂いするじゃん」

「いや、ウチはアクア様のグッズを見たいんだが! パピちゃんも可愛いんだけど!」

 

 キサツタイ……と聞くと、世間では民衆を助けるヒーローの様に扱われる。

 ニュースで逐一アイドルさながらに放送される彼等の姿は市民から受け入れられ、愛されているとも言える。道行く人の鞄を見れば何人かはキサツタイグッズが付いている。

 文子はそっと自身の近くへやってきた少女へ目を落とす。

 

「可愛いよね、パピちゃん」

「何言ってるんです? 思っても無い事を言わないでください」

 

 いつもまとめている髪を解いたポニーテール。それを緩く編み上げて根元をリボンで縛り、彼女が動く度にひらひらと揺れる。

 夏らしくノースリーブで大きなフリルの付いたブラウスと、キュッと印象を引き締めるラップキュロット。

 可愛らしい装いの胡蝶しのぶが仏塚文子を見上げていた。

 

「うんうん、可愛らしいのは胡蝶だった」

「わざと?」

 

 うんうんと頷く文子に呆れの溜息が向けられる。

 サングラスを少しズラし、てへぺろと舌を見せる文子の姿は自宅で見せる姿とまったく違っていた。

 前髪をまとめ、タンクトップの上からシャツを着崩しながら羽織り、パンツでスマートに纏めている。

 サングラスや首元のシルバーアクセサリー、両耳のイヤーカフが普段のだらしない姿との印象を逆転させているのもあるだろう。

 

「サングラス掛けてると話しかけられなくて済むし、夏は兎角日差しが目に刺さって痛い」

「後者の理由を先に述べてればまだ可愛げがあるのに……」

 

 待ち合わせのショッピングモールに着いたのは予定時刻の五分前。世間は日曜日。

 今日はしのぶと文子が予定を合わせた休日である。

 

「見たいお店があるんです。行きましょ」

「オッケー」

 

 す、とサングラスを戻すと文子としのぶはモールに満ちる人の波に埋もれていく。

 仏塚文子は胡蝶しのぶがキサツパピヨンであると知る人物だった。最近「クラスの皆にはナイショだよ!」案件の秘密が自身の元に集まっていることを、密かに危険……。いや、どうでもいいので何とも思っていなかった。

 

「キサツタイのグッズショップだ」

「行・き・ま・す・よ」

「待ってよ。私はパピちゃんのグッズが見たくてね」

「見なくていいんです。私の方を見てください」

「大胆な告白されちゃった」

「……!? 忘れてください。忘れなさい。忘れろ!」

 

 ははは、かわゆい抵抗。ぽこぽこ攻撃を軽く受け流しながら文子はキサツタイグッズショップに入っていった。渋々とだがしのぶも付いていく。

 デフォルメ化されたステッカー、チャーム。最近は可愛らしくデザインされたぬいぐるみにマニア向けの八分の一スケールフィギュアから等身大アクリルスタンドまで。

 

 黒い詰襟と個々人を示す羽織りを着るキサツタイたちと、彼等をサポートするウブヤシキ。ここ、専用グッズショップで物を買うと彼等の資金サポートになる。

 通りがかりに小さなキーホルダーを買うだけで彼らを支えられると知ると、自然とグッズショップには多くの人が平日休日関係無く集まる。

 

 だが、そんな中でも白橡の髪色は目立つ。ショップ内を照らすライトの輝きを吸収し虹の瞳が煌めいた。

 

「「あ」」

 

 視線が合ったのはしのぶと、――極楽寺童磨であった。

 バッチリと目が合ってしまっている。となれば、見ない振りをするにもいかない。

 目と目が合う二人を横目にスゥッと文子は気配を消してショップを出た。

 

(――あの裏切者め……!)

 

 憎たらしさを心の内に収め、しのぶは努めて自然体の笑顔を浮かべる努力をした。

 

「おはようございます、極楽寺くん。キサツタイに興味があったんですね」

「最近興味が出ちゃってさ~……。友達に聞いたらここのモールに専用ショップがあるって言うから」

 

 ほら! と頬を赤らめて童磨がカゴの中身を見せた。蝶の髪飾りと翅脈模様が透かしで入った白い羽織――。

 ピキリとしのぶは笑顔のまま固まった。

 

「キサツパピヨンちゃんが可愛くって……! まさか俺がグッズを買うなんて……、自分で自分の行動に驚いたよ」

「へぇ~、そうなんですね」

「胡蝶さんは誰が好きなのかな? キサツアクアとか?」

「うんうんそうですね。あの硬派な感じがスキデシテ」

 

 しのぶは片言になりながらも対応を続けた。

 

(……バレてたりしないわよね? だって認識阻害が掛かってるから、私が打ち明けでもしない限りキサツタイでもない人間が『キサツパピヨン=胡蝶しのぶ』と気付く訳ないわよね?)

 

 ニコニコと童磨のマシンガントークを聞き流しながら冷や汗の止まらないしのぶだったが、鞄に入れた携帯が震えた。

 

「あ、すいません。……」

 

 指紋認証で起動させたスマホですぐに届いたメールをタップした。

 

 

 

 先にフードコートで待ってる 

 

 

 

 相も変わらずルーズな友人に苦い顔をしながらしのぶは「それでは」と切り出して別れた。

 

「うん、()()()~」

「またね……?」

「あれ? サングラスの人が向かっていったフードコートに行くんじゃないの? 俺も昼まだだから、良かったら混ぜてよ~」

 

 童磨には転校によって培った観察眼があった!

 先程までしのぶと共に行動をしていた人物がフードコートへと向かうのを見ながら、しのぶと会話を続けていたのだ……!

 

 探偵さながらの観察力と推理力にしのぶは少しぞっとした物を感じながら、フードコートで待っていた――というより先に昼食のバーガーセットを取って食べている文子の前の席へと座った。

 

「……良い報せと悪い報せ、どちらが聞きたいですか?」

「どっち聞いても変わらないと思うけど、悪い報せから」

「さっきはよくも自分一人だけ抜け出しやがりましたね」

 

 しのぶは文子の眉間をツンッ!ヅンッ!と力強く突いた。情けない悲鳴を上げながら文子の「全然報せじゃないー」という声は鋭い一指し指によって封殺された。

 

「良い報せは?」

「極楽寺くんが相席したいそうですよ」

「……ほほお。奴のコミュ力を舐めていたのは私だったか」

「奴……?」

「最近極楽寺はよく家に来る」

「ああーなるほどー。道理で一人で抜け出した訳ですね。ひ・と・り・で」

「私とて事情がある。――あまり外で会いたくは無い」

 

 す、と真剣な顔をした文子にしのぶは先の答えが予測出来た。

 

しんどい

「分かってましたよ。貴方が他人とコミュニケーションを取る事が面倒だと思う人だと――」

 

 しのぶはさっさと立ち上がり、目当ての店の列に並び、品物を注文して呼び出しブザーを持って再び席に座った。

 

「最近毎日といっていいぐらいの頻度で来るんだぞ。また来てもいいかって言うから週一ぐらいかと思うじゃん。そしたら週五ってどういうこと? 私の家は一体いつガキのおしゃべりセンターになった?」

「はっ!? 週に五回も!?」

「胡蝶と極楽寺、入れ替わりで人と週六も会っているこちらの身にもなって欲しい……。週六で不登校児と会う異常さをそろそろ知って欲しい……」

「……もしかして、ですけど」

 

 しのぶから漂う気配を感じ取ったのか、文子のポテトをつまむ手が止まる。

 

「仏塚さん、貴女。私の時みたいにあのだっるだるのTシャツとインナー姿で対応してないですよね?」

 

 固まった文子の目はそっぽを向く。口が尖る。

 

ピュ~♪ ピュ~ピュルッピュ~~~♪

「あのですね!? 恥じらいを持ちなさい! 恥じらいを! それかまともな家着を着るとか! ああこの後ルームウェア買いに行きましょうか! 映画観終わった後!」

「ひぃ~……。こわ……」

「信じられないのはこっちの方ですよ! まったく……」

 

 呼び出しブザーが鳴って料理を取りに行く彼女には――、この後に観る映画の後、必ずまともなルームウェアを買わせてやるという決意に満ちていた。

 

「へぇ……。君、仏塚文子っていうんだ」

アタシ、仏塚キチ子デス! 文子の姉ヨ!

「もうまるっと中身見えてるのに取り繕うの止めなよ」

 

 極楽寺童磨、合流! 彼はしのぶとの会話を聞いていたぞ!

 

「ふーん? ふぅん? へぇ……。いつもそういうファッションなの?」

「カジュアルっていいよね。着崩してるだけでそういう着方に見えるから」

「うーん、このだらしなさは()()()()()

……!?

 

 謎の感動詞三段活用をしながらジロジロと文子を観察する目はまるで珍獣を観察する博士の如く。文子は片眉を上げる。

 

「何」

「随分胡蝶さんと仲が良いんだね?」

「――友人ですから」

 

 童磨の問いに戻ってきたしのぶが答えた。彼女は文子の対面に座る童磨の隣を避け、文子の隣へと座った。

 

「じゃあ俺もこれから()()()()()の友人だね!」

「オゲェーーーー!!!」

 

 ノンストップゲロモーション! 文子は迸る悪寒によって空のゲロを吐いた!

 

「ちょっとそのちゃん付け気持ち悪くて吐くから止めてくれる」

「吐いた後に言わないで。食事中に汚いですよ」

「じゃあ仏塚ちゃ「ゲロパブリッシャーーー!」……仏塚さん」

「それで良し」

 

 ハンカチで何も吐いていない口元を拭き、文子は自分が頼んだバーガーセットのポテトをつまんだ。

 

「しのぶちゃんはふ……仏塚さんの色んな事を知っていそうだよね」

「何で私には断りも無くナチュラルに呼ぶんですか?」

「実はずっと前から呼びたくって。()()()()可愛いし!」

 

 何気ない童磨の一言が、しのぶの逆鱗に触れた!

 

 それ以降一切童磨へ反応を返さないしのぶにめげずノンストップマシンガントークで話す童磨とたまに来る流れ弾を相手する文子。何とも言えない光景がフードコートで見られた。

 相席している面々が人目を惹く顔面なのも相まって視線も多い。

 尚、「私を挟んで会話するな」とはサングラスの人物の言。

 

 

§

 

 

 結局童磨は映画館にも付いてきた。予約して席を取った二人と違い、離れた座席だが遠目から見ると明るく笑って手を振る男がいる。

 

『仏塚さんの色んな事を知っていそうだよね』

 

 ――そんな訳ないじゃない、と言いたくなるのを買ったドリンクで流し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が彼女と初めて話したのは委員長を決める時だった。

 誰も手を挙げない学級委員長の役を私が挙手することで収め、では次の副委員長を……と、クラスメイトの一部の女子たちが何にも手を挙げなかった彼女に押し付けた。

 その時の挨拶だってなんて事の無いもの。

 

「ええと、仏塚さん。よろしくお願いしますね」

「よろしく、胡蝶」

 

 入学当初から仏塚文子は目立っていた。背は高いし、人形みたいに綺麗で、そして冷たい。

 誰にも関心を寄せないし、話題に乗ることもなく机に伏して眠る。

 

 いわゆるクラスの輪から浮いていた子。いつでも冷めた目をして、何も楽しくなさそうにしていた。

 そんな彼女が補佐になるのはどうなんだろうという気持ちもあったが、心配は杞憂に終わる。

 

 彼女は仕事を与えればしっかりやってから眠った。こっちが手伝って欲しいといえば怠そうにしながら手伝った。

 それまではただ、委員長の仕事上で付き合いだけだった。特に彼女と親しくなろうという気持ちは無かった。

 

 相手は人との関わりを遮断しようとしていたし、私は私で部活動や他の友人関係、何より家族……姉さんとの事で忙しかった。

 

「胡蝶。すまないけど、資料室の整頓をお願い出来るか……?」

「整頓ですか?」

「誰かが使ったまんま片付けずに帰ったらしくてな。先生が片付けたい所だが、こっちも仕事があってなぁ」

「ええ分かりました。すぐ向かいますね」

 

 なんて事はない雑用。学級委員長はクラスメイトのリーダーなんて言われるけど、先生から体よく使われるものだ。

 これも内申の為、姉の通う高校に行く為に必要な事と割り切った。

 実際、先生は忙しそうだったもの。元々資料室は使った人間が片付ける、が規則なのに片付けずに帰る方が非常識なのだ。

 

(……時間、間に合うかしら)

 

 今日は家族と一緒に食事をする日。皆と美味しいご飯を食べたり、学校の事を話したり、姉さんから聞いたりする時間は私にとって何より大切。

 でも資料室の散らかり様は酷かった。資料の位置は違うし、その資料の間に使った人のメモが挟まっていたりした。

 

 余計な事は考えず、早く終わらせよう。そうして机に開かれたままの資料を手に取った時、扉が開いた。

 そこにいたのは仏塚さんだった。

 

「手伝うよ」

「え、いいんですか? いつもはすぐ帰ってるのに」

「今日はたまたま学校に用事があったから」

 

 ほら、と私が持ってる資料を取って彼女は片付け始めた。二人もいればあっという間に片付くもので、先生から渡された資料室の鍵で扉を閉じてから彼女を見上げた。

 相変わらずぼうっと、冷たい目をしている。

 

「意外です。自発的に動くなんて」

「今日胡蝶には用事があったんじゃないのかと思っただけ」

「え」

「昼間の時にいつになく仕事を早く終わらせようとしてたし……。ようやく帰るぞ、って時に苦い顔もしてた」

「……そう、ですか。一瞬だけだったのによく見えましたね」

「目だけは良いから」

 

 彼女の言う通りだった。資料室が片付いてさえいれば私は時間を気にせず、普通に家に帰れた。

 

「ありがとう、仏塚さん」

 

 さっさと帰っていく彼女の背に向けて言えば、ひらひらと手を振り返した。

 

(根は、優しい人なのかしら)

 

 その事がきっかけで、もっと彼女の事を知りたくなった。

 

 彼女を昼食に誘ったり、寝ている彼女を起こして授業に参加させたり、移動教室の時には一緒に行ったり。

 仏塚さんは怠そうにしながらも動くし、時折返ってくる話にドン引きしたり、私がツッコミを入れたりして……。

 不思議な友人といった感じで、何より心地良かった。今まで私の周りにいなかったタイプの人でもあったし、変な所で真面目で、そう言う所は怠いとか言わないんだとか気付いたりして。

 

 でも、彼女の本質というものは分からないままだった。

 

 ――それまで何とも思っていなかった他人に興味を向ければ、よく見える。今まで見ようとしていなかったか、興味が無かったから気付かなかったもの。

 彼女に向けられる視線には悪意に満ちたものがあって、いつでも彼女にぶつけていた。

 副委員長に推薦された時からそれはもう、あったのだろう。

 

 悪意(それ)は。

 仏塚さんが男子生徒からの告白を断ってから、いじめという形で現れた。

 

 下駄箱にゴミや虫を詰める、あからさまに目の仇にする、バケツの水を被せる。ありもしない悪評を流すとか、放課後に呼び出してリンチしようとしたり。……最後の時は本当に胆が冷えた。

 その呼び出しを受ければどうなるか分からない筈がないのに、正直に行こうとするもの。

 いつも放課後とは違う方向へ行くから呼び止めて、話を聞き出して正解だった。

 

「今先生を呼びますから」

「呼んだらすぐに散るから意味無いよ」

「いいえ。彼女たちに不快感を植え付けられるならいいのです。してはいけない事の区別も付かないようですから」

「こわ~……」

「貴女自身の事ですよ? どうしてそんな他人事に思えるんですか……」

 

 色素の無い瞳が私の目を見た。それから、空を見て、あちこちに視線を動かす。

 

「……どうでもいいからじゃない? 別に甚振られようが傷は治るし、それで彼女たちのストレスが解消するんなら「はっ倒しますよ」こわ……」

 

 一瞬、何を言っているんだろうという言葉を堪えて出た言葉だった。

 

 ……だって、誰にだって痛覚はあるもの。痛めつけられると分かって、いじめる本人のストレスが解消するなら?

 どうして? 何故、そう思えるの?

 

「もう少し、自分を大事にしてください。少なくとも私は貴女が傷付くのが嫌です」

「それは何故?」

「……友人、だからですよ」

 

 薄々と気付いてはいたから。きっとこの人と私の価値観は()()()()()()()()()()がある。

 私は曲がった事が嫌いだし、人に隠れて影口を言ったり、いじめる奴なんてもっと嫌い。嫌いならば正々堂々言って、自分なりに折り合いくらい付けなさいよ。

 

 それで、この人もされるがままに流されているのも怒りたくなる。どうして抵抗しないのかって。

 いつだって優しい人が理不尽に貶されたり、痛い目に遭うのは……嫌だ。

 

「友人ねぇ……」

 

 色だけが抜け落ちたような、空っぽの瞳が私を覗き込んでいる。色合いは白いのに何処か背筋が震える程の、暗闇が見えた気がして。

 

 

 

「……胡蝶、もう少しで始まるよ?」

「はい、そうですね」

 

 

 

 意識の外から聞こえた彼女の声に答えた。……ほら、貴方は名前を呼ばない。

 確かに私はこの人とは少しだけ親しい。でも、()()()()

 極楽寺くんが名前呼びした時、拒否してくれて良かったなんて。言えないわ。

 

 

§

 

 

「今俺映画見てたんだけど」

「知るか。動け」

「ええ……」

 

 オニになって楽しい時はあるものの、こうして人が別の娯楽で楽しんでる時とか、全然気分じゃない時に「オニとして活動しろ!」と言われると萎える。

 ムザン様は言うだけ言って姿を消すが、動向は監視されている。

 この前無視し続けたら俺の体が固まりムザン様の指示を強制的に実行しようとするので、仕方なく俺はオニ活動するのであった……。

 

(今日は面白い情報が入ったのに)

 

 シアターを抜けた瞬間に変身をした彼の背丈は高くなり、オニとしての姿になった。

 

「うーん……。あれでいいや」

 

 ぺい、と選んだのは隅に放置されている仕切りロープ。色んな物に自分の血を与えることで『怪人』が生まれる。今日は与える血の量をちょっと多めにしよう。

 多ければ多い程強い怪人が生まれるけど、なんと……。

 

 

 俺たちオニは!

 

 人死にが出ない様に!

 

 適度に施設を破壊して怖がらせなければならないらしい!

 

 

 それ聞いた時呆気に取られたよね。ムザン様は「コンプライアンス違反になるからな」とか言うけど、これ別に日曜朝に流してる番組じゃないんだよ?

 というか俺以外のオニが人を殺してる時だってある。それはどうなのかと聞けば「コンプライアンス違反した()()()()()()()」と。

 

 まぁ? 死なない程度に手加減してれば消されはしないし、その死なない程度での打ち合いでも俺は楽しめているからいいけれど。

 

(ちょっと残念感あったよね~)

 

 思わずそっくりさんに愚痴っちゃった。彼女も「ええ……」とか言ってたし、やっぱそう思うよね?

 

(なんで意図して手加減しなきゃならないのかは……、まだ情報が足りないなぁ)

 

 形を変えたロープが意識を持って通りかかったシネマスタッフを絡めとった。

 

「あ、あ、怪人!?」

「か、怪人だ!!!!」

「あれはオニか!? なんで映画館に!」

 

 いや、実はさっきまで映画見てたんだけどね……。上司がやれっていうから……。とほほ。

 

「いっけー、ロープくん! このまま色んな人を縛ってしまおう!」

「ろ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぷ!」

 

 野太い声のロープ怪人くんの肩に座りながら人間を包んだり、天井や床を破壊したりしてキサツタイの到着を待つ。

 ……んふふ、俺は彼女が来て欲しいなー。出来るだけ『爆発』の方は来ないで欲しいなーと思いながらロープ怪人くんを連れたまま映画館を出てモールに向かう。

 

 

 

「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」

 

 

 

 ――来た! 来た! 彼女だ!

 

 蝶の髪飾り。たなびく蝶の透かしの入った白い羽織と、鋭く俺を睨みつける――キサツパピヨン!

 

「やぁやぁ! また逢えたね、パピちゃん!」

「気色の悪い声で私を呼ばないでください。腐りそうです」

「ええ! パピちゃん腐っちゃう程か弱いの……? 確かに見た目からそうだもんね。可愛くて、()()()! 確かに!」

 

 俺の言葉を聞くとパピちゃんは血管を浮き上がらせながら、花の呼吸を使ってくれる!

 彼女に見つめられるだけでドキドキと胸の動悸が止まらない。全身の血が沸騰しそうだよぉ……!

 

 花の香りまでしてくる剣戟を鉄扇で受ける。うん、なんだか諸々の細かい嫌な部分がパピちゃんに逢って吹っ飛んでしまった!

 流石パピちゃんだ……! 買ったグッズは大切にするね……!

 

「いいねぇ、パピちゃん。俺に夢中になってくれるの?」

「……チッ!」

「あはっ、まてまて~!」

 

 俺がパピちゃんと遊んでいる間、ロープ怪人くんによる行動は続いている。うん、まだ人死には出ないライン。

 ロープ怪人の方をどうにかしようとするパピちゃんに向けて鉄扇を投げる。

 

 彼女はきっと弾こうとしてくれるよね?

 そして、弾こうとした先にいる民間人に気付いて――ほら、受けてくれた。

 可愛いなぁ、パピちゃん。あんな小さいのに、か弱いのに、必死に人を守ろうとしてて!

 

「あははっ。楽しいねぇ」

「っ、どこ、が……!」

 

 負傷した腕の傷を抑えながらあらん限りの圧を込めて俺を睨んでくれる。ドキドキ、心臓がずっと高鳴って高鳴って仕方ない。

 

(……あ、今なら、出せるかも?)

 

 一つだけの鉄扇でパピちゃんに扇を振るう。

 体から血が出る感覚、扇の動きに合わせて()()()()()()()()

 

 

 血キ術 粉凍り

 

 

 あは、と。口が大きく開いて喜んでいるのが、自分でも分かる。

 

「……うそっ、目覚めたのっ!?」

「これが俺の血キ術かー! うんうん、なんだかとっても綺麗で()()()()!」

 

 血キ術。何度も経験を積んだオニが発現させる、超常現象。

 刀を作ったり、相手の反応を感知して動けたりする、俺だけの――魔法!

 

 発現してからこの術の使い方がぶわりと脳裏に広がってくる。ああ、試したい試したい!

 でもちょっと抑えなきゃね……。今はこの通常攻撃で冷気を発生させるだけにしておこう。

 

「あ、鉄扇鉄扇っと……」

 

 俺はパピちゃんに余裕を与える為、ゆっくりと床に転がる鉄扇へと向かう。隙だと思ったのか、パピちゃんはロープ怪人くんへと向かう。

 キサツタイは“呼吸”と呼ばれる特殊な技法によって、超常現象を操るオニたちと対抗している。

 彼女とて何度も戦ってきたキサツタイだ。彼女が主として扱う花の呼吸の斬撃でロープ怪人くんの『核』を露出させ、それに刃を突き立てた。

 

「うーん、今日はここまでかぁ」

 

 じゃあねぇ、と離脱用の瞬間移動術で人気の無い場所に戻って変身を解く。

 するすると背丈が縮んで、体を包んでいた万能感が消える。――でも、パピちゃんに向ける熱は消えない。

 

「よしよし、着実に強くなってる。目指せ、数字入り!」

 

 

§

 

 

 はぁ、としのぶは溜息を吐いた。モールを抜けて近場の公園まで来て、しのぶは腕に出来た傷を手当した。

 ギーコギーコとブランコを漕ぐ文子はちらりと目を向けた。

 

「災難だったね。折角の休日なのに、映画見てる間に怪人発生って」

「ホントですよもう……。しかも、あのオニは血キ術を発現させた。成りたての内に、頸を斬って治療しなければならなかったのに」

 

 オニが普通の人間へと戻る方法。それは、キサツタイとなった時に自然と装備している刀。

 ――日輪刀。その刀でオニの頸を斬ること。すると、オニになっていた人間はその力を失い、ただの一般人へと戻る。

 

 普段は怪人と戦っている場面がフォーカスされやすいが、彼女たちの本来の相手は『オニ』。

 彼等の頸を斬り、人へと戻すことだ。

 

「気に病んでも仕方ないさ。胡蝶はいつも頑張っている。学業とキサツ業を両立させているだけで凄いって」

「そうも言ってられません。はぁ……」

「何か気に入られてるしね?」

「そ・こ・で・す・よ!」

 

 ブランコ横のベンチに座っていたしのぶが急に立ち上がった。

 

「なんで! 一日に! 二回も! 小さいと言われなければならないんですか! 私の成長期は! まだなだけです!」

「うん、まだだよね。これからだよ、うん」

 

 この前健康診断の時に「身長が伸びなかった」と言っていた気がするが気のせいだろう。彼女の成長期はこれから来る。……多分。

 

「結局ルームウェアを買う約束も流れてしまいましたし! 良いですか、仏塚さん。くれぐれも、くれぐれも。ちゃんとした、人に見せても良い家着で応対するように」

 

 近くで怪人被害が起きたこともあって、公園には二人だけしかいない。手当ても終わったしのぶに合わせて文子はよっとブランコから飛び降りる。

 

「胡蝶、このまま帰れる?」

「ご心配なく。仏塚さんこそお気をつけて」

「大丈夫大丈夫。じゃあね」

「それではまた」

 

 お互いに帰る家の方向は違う。日が暮れる中、家路へと向かうしのぶの背を文子は少し見つめるが、何をするでもなく去っていった。

 

 

§

 

 

 家の鍵を開けようとしたら閉じていた。おや、今日はどうやら母親の方が早く帰ってきたらしい。

 再度鍵を開けてから「ただいま」と声を掛けると足早に近寄る気配が。

 

「童磨っ、貴方の出掛けた先で怪人が発生したってニュースが! 大丈夫だった? 怪我はない?」

 

 俺に近寄ってぺたぺたと怪我の確認をするのは俺の母親だ。ニュースを聞いたから心配したのだろう、仕事に行った訳でもないのに酷く疲れた表情をしている。

 ま、その怪人を発生させたのは俺なんだけど。

 

「無いよ。俺のいた場所とは離れていたし、すぐ避難したから」

「そう、良かった……。良かったわ。無事なら良いのよ」

 

 そう言ってからようやく母さんは安心した様にリビングに戻っていく。「今日はお母さんが作るから、手を洗ってらっしゃいね」と、キッチンから調理する音が聞こえてきた。

 あの人は俺に切り傷一つ出来るぐらいで酷く慌てるから、オニの再生能力は渡りに船だった。

 小さい頃、友達とかけっこをして転んで出来た擦り傷を見た途端、遊び相手の子供に文句を言ってやると怒るし。傷の痛みよりも母親を宥める方が大変だったし……。

 

 家着に着替えていると本日の成果、キサツパピヨンちゃんのアクリルスタンドと目が合う。

 そして、今日も彼女から送られてきた熱い視線を思い出し、ふふふと笑いが零れた。今日も激しくって楽しかったなぁ……。

 

「母さん手伝うよ」

「いいの? いつもありがとうね。お母さん、優しい息子を持てて嬉しいわ」

「大袈裟だよ~」

 

 野菜を切っていた母さんに代わって俺が手早く切っていく。普段は母さんがいない時の事が多いから自炊は出来るタイプなんだよね。

 

「最近、学校はどう? 馴染めてる? 楽しい?」

「うん、馴染めてるし友達も出来たよ!」

 

 鍋に火を掛けながらの言葉に答えると母さんは柔らかく笑う。

 

「今日はね~、一人で行ってきたんだけどショップの中でクラスメイトの子がいたから流れで遊んできたんだ」

「あらあら。元気ねぇ。女の子かしら?」

「そう。胡蝶さんと仏塚さん」

 

 

 ――――カラン。

 

 

 固い音にまな板から視線を外し、隣を見る。母さんが持っていたお玉を落として沸騰する水の中に沈んでいく。

 母さんの目を見た。信じられないという目。冷や汗が流れ、浅く口で呼吸している。

 

「母さん?」

 

「童磨」

 

 あ、これ駄目なモードに入った。差し当たりの無い近況を話していただけなのに。何が彼女のラインを越えた?

 多分名前だ。胡蝶と仏塚。

 ……前にしのぶちゃんの名字を話に出した時があった。その時は何も無かった。

 

「童磨、童磨童磨

 

「はい」

 

「仏塚の女に近付いては駄目よ。縁を切りなさい、すぐに。会っても駄目、禁止します」

 

「……はい」

 

 どうして? と聞いてはいけない。ただでさえ専業主婦で生きてきた母親が俺の養育費を稼ぐ為という理由だけで働いているのだ。

 食べさせてもらっている身で彼女の機嫌を損ねたり、不興を買う真似はしてはいけない。

 彼女は言うべきことを言うと、俺を抱き寄せる。

 

「ごめんね。急に叱って怖かったわよね。これも貴方の為なのよ」

「うん。分かってるよ、大丈夫」

 

 俺は優しい声を出しながら母親の背に手を回す。

 ああ、退屈だな。

 

 

§

 

 

「――ということがあったんだけど、どういう関係なの?」

「出会い頭に複雑なご家庭状況をサラっと告げられる私の気持ちを考えて欲しいんだけど」

「ごめんねぇ~。俺の母親過保護だからさ~」

「じゃあ母親の言い付けを守って。私への接触禁止令を守って」

「俺はオニだから悪い事します! 具体的には母親の言いつけを破るよ!」

「グエー、胃もたれするゥ」

 

 母さん過保護モードのあった翌日、俺は早速話題のそっくりさんの元へ来ていた!

 彼女は玄関入ってすぐの和室でだらだらといつもの家着姿で寛いでいたが、俺の話を聞くと体を起こした。

 

「で、で、どういうこと? まさかだけど母さんと離婚した父親の――「そういうのではない」……なんだ、そうなの?」

「ああ。この地に伝わる話があってね。箒塚って町あるでしょ」

「あるね。そこが何?」

「その土地に昔あった村には独自の風習があった。それで、村では日照りや農作物の不作など、どうしようもない天災を解決出来る神が信仰されていた」

「へー」

 

 なんか予想できたけど話を聞いてみよう。俺がこれまで聞いた情報で導き出した『母さんの離婚相手が仏塚性の男』説を否定出来るものなら聞いてあげようじゃないか。

 

「大方察するだろうけど、独自の風習というのは血生臭いものだった。その神に贄とする人間の活きた心臓を捧げるとたちまち村に雨が降り、萎れていた畑の野菜も活きを取り戻したとか」

「ふぅん」

「で、その風習のあった村の長が『箒塚』と名乗っていたので、後世の者は血生臭いイメージ払拭の為に『仏塚』と名前を変えた。……というのが由来。だから『箒塚、或いは仏塚の人間に近付くな』という言葉がある訳だ」

「……それで創作話は終わり?」

「チッ、騙される程腑抜けじゃないか」

 

 思わず信じそうになったけど俺はこれまで母親の過保護ラインを分析してきたんだ。あの人はそういう風習があると知ったなら引越し時点で俺に言う。

 

 でも一番は……。あの人に引っ越し先の土地の歴史を調べる脳なんて無いし、自分にとって不都合なものに対して過保護ラインが発生するだけだからね。

 箒塚の話が本当でも何度も強く名前を呼ぶ程戒める事じゃない。

 

 あの気の触れようは今まで見たことが無いくらい、母親にとって踏み込まれたくない情報だ。

 その一端が目の前でぐだぁ……っと溶けてる彼女にあるのは間違いない。

 

「ほら言っちゃいなよ。()()()()()()()()()()()()()んだろう?」

「えー……」

「俺会いたいんだよ。何故だか記憶に無いものだから」

「それ程どうでもいい存在だったという事じゃない? 人はどうでもいいものを記憶に留めたりしないだろう?」

「ぐ、それは……」

「君が今まで接してきた人間の情報全てを覚えてる? 転校前の学校の規模は? 特筆できる特徴は? その学校ではどの部が何回賞を取った?」

「ぐぬぬ……」

 

 確かにそう言われるとそうなんだけど……。

 

「そもそも、父親の事が聞きたいのなら母親に言えばいいでしょ? どんな人だったか聞けばいいだけ」

「そんな事したら母さんに悪いし」

「そうかそうか。なら私の元へ来るのも悪い事だという認識を持って欲しいな」

「悪い事するのが今の俺だから!」

「悪いオニなら母親を気遣ってないでグサグサ心の傷でも抉ってきたらいいよ」

「……締め出されたらこの家に住ませてくれる?」

「締め出されるレベルまでするつもりなの……?」

 

 ドン引きだわ~なんて顔してるけど君も大概だよね? 結構口悪い方だよね?

 

 はぁぁぁぁぁぁぁぁ。

 

 とても大きな溜息を吐いて彼女は起こした上体をまた畳へ寝そべらせた。

 

「それに、君の父親が俺の父親なら……。君と俺が似ているのにも説明がつく」

「単なるそっくりさん、ドッペルゲンガーだよ」

「ほら、もしかしたら兄妹かもしれないんだよ? ()()()()()()!」

「人の話き――妹……? 私が?」

 

 驚いた顔をする彼女。仏塚さんの事が初めて会った時からどうにも気に掛かる。

 それは肉親だから。……うん、納得がいくね!

 俺に生き別れた肉親を恋しく思う気持ちがあったなんて驚きだけど、悪くない。

 

「そう、妹」

「同い年だけど?」

「双子で、君の方が妹」

「……」

「可哀そうに。君は俺と違って人と溶け込めなかったんだね。そうして不登校になって……。可哀想」

 

 思わず彼女の心境を考えて涙が出てくる。だって、まだ中学生なのに、人生を十年と少ししか生きていないのに、その時点で社会的な行動が出来ないだなんて。

 生き辛かっただろうなぁ。本当に可哀想だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一人芝居もここまで来ると呆れてくるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が見下ろしていた彼女の目が何処か“変わった”と感じた。なんだろう、冷たさ?

 ――僅かにあった興味を捨て去ったみたいに、冷たい目。

 彼女は俺の襟ぐりと荷物を掴むとずるずると引き摺り始め、そして、玄関の向こうへと放り出した。

 

「子供のままごとに付き合う暇はないよ」

 

 ピシャンと扉が閉じられた。

 ……なんでだろう。母親に叱られた時より胸がキュッとして苦しいや。どうしてかな。

 やっぱ、肉親じゃなかったのかな? でも、反応はそれっぽいから間違ってない筈。

 もし、彼女が妹だったら、俺が彼女に対しては妙に気安くなってしまう理由にもなるのに。

 

 ――妹なら俺の事分かってくれると思ったのに、そうじゃないのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 扉に鍵を掛けた。家の前で蹲る気配を置いて文子は私室に戻り、万年床と化している布団に突っ伏した。

 暫くの間そうしていると、ショートパンツのポケットから二つ折りの携帯を取り出し、昨日の夜中に送られてきたメールを開いた。

 

 

 

 from   母親

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 ーーーーーーーーーーーーーーーー 

 分かっているでしょうね。

 童磨にこれ以上近付かないで頂戴。

 

 

 

 

 

 

 

 携帯をぱたんと閉じた。

 

「家にいたなら居留守で避けられたのに、買い物の帰りにいるなんて思わないじゃん……」

 

 枕に顔を埋めてくぐもった声は、季節外れに鳴いているセミの声に消されていく。

 




ラップキュロットなる可愛い現代服を着てるしのぶさんがみたいのはワシの願望なんだよね。
この話の彼女は14才。若さ故の素晴らしい健康美を伴う太腿とおみ足を自信ムンムンにさらけ出して町中をちょこちょこ小さな足を動かして歩いてると思うと可愛いすぎる。カナエさんに「こっちの服もカワイイわよね~」と言われたり、カナヲちゃんに「しのぶ姉さんかわいい」って言われて照れるしのぶさんも見たい。胡蝶三姉妹には末永く仲良くしてもろて……。じゃないとワシの心臓が破裂して死んでしまうぞ猗窩座、猗窩座猗窩座猗窩座!
しのぶさんが大学入った辺りから「ミニ丈恥ずかしくなってきたなぁ」ってスカートの丈が段々長めになるのもいいし、パンツスタイルでカッコよく決めてたりしても可愛い。ネイルでお洒落したり今日はどの色のリップ使おうかなって化粧品を選ぶしのぶさんを考えるだけでワシャ……、涙が出る様になってしまったうおおおん猗窩座ァ! お前の親友なんだから女性陣キャラ差し置いて紫色の爪してる教祖を血戦で叩きのめして吸収してこい猗窩座ァ! 親友なんだルォ!?
鏡の前で今日はこの髪型にしようかなってちんまい指で魔法みたいにするするヘアアレンジしてさ、御両親たちやカナエさん、カナヲちゃんと楽しいお食事会してて欲しい気持ちありません? 無いなんてお前の心恋を知る前の教祖? 欲しい、そこには果てしなく需要がある。しのぶさんが顔色を隠す為ではなく可愛くお洒落する為にお化粧する場面を想像するだけで死――――。
現代服を着るしのぶさんには無限の可能性が秘められている。それに振袖を着るしのぶさ……あっああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!(享年19才)
スーツは是非パンツスタイルでお願いしま(鼻血)

そうそう、話の中で出てくる冷気くんには肺を壊す作用はありません。単なる氷属性です。
これは環境と人に優しいムザン様のお陰に違いありません。
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