皆さんこんばんは。初めましての方は初めまして。
水柱のイベントに巻き込まれるRTA、始まります。
前回は階級を丁まで上げ、色んなキャラたちと交流をしました。
それはそうと、町中で玉壺の情報を手にすることが出来ました。
漁村近くで、昼間には絶対活動も客の対応もしない、壺だけを作る腕の良い陶芸家。作風は魚関係ばかり。
なんだよ……役満、じゃねぇか……。
これで魚が作風の壺を片っ端から壊すことが出来ます。やったぜ。
このように、町中での噂話を聞いているとたまに上弦の鬼っぽい情報が手に入ります。
玉壺や童磨などは他の鬼に比べて人間社会にそれとなく混じっているので、居場所は突き止めやすいです。
ですが居場所を突き止めたからといって当然突撃はしません。まだまだ上弦の鬼と対戦できる程の力量ではない(戒め)
今日もカナエ姉貴の鎹鴉を待ちながら任務を熟していると、何やら手紙が届けられました。
サイコロステーキ先輩からです。何か意外と好感度が高くなっていますねぇ。
内容は特にイベントが起きるものではありません。
『俺の方が先に昇格してやるからな(意訳)』とだけありましたので、小さい鬼でも油断せず注意するようにとでも返事をしておきましょう(NTGM山)
カナエ姉貴の鎹鴉が来るまで倍速倍速ゥ!
な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?
と思ったら、冨岡兄貴からのアツゥイ手紙でした。
『仏塚文寿郎殿へ
前略
いよいよ夏本番を迎え、より一層ご隆盛のこととお喜び申し上げます。
突然の話ではございますが、仏塚文寿郎殿の好物を教えて貰いたく存じます。
また、前回の共同任務の折、貴殿の扱う霜の呼吸を拝見いたしました。お時間を頂ければ是非とも手合わせを願いたく思います。
お手数ながら、ご回答いただければ幸いです。
草々
冨岡義勇』
念願の好物要求が来たと思いきや、試合まで要求してきやがりましたね。流石手紙なら饒舌になる男です。
……いや、もしかしてクォレは、起きたらやっとくイベント集の一つである冨岡兄貴の凪習得イベントが発生してますねぇ!
冨岡兄貴と好感度が高い+派生呼吸を習得している+冨岡兄貴が凪習得前の状態で稀に起きるのが、冨岡兄貴の凪習得イベントです。
内容としては冨岡兄貴と打ち込み♂稽古をして冨岡兄貴が凪を習得するだけですが、上手くいけば凪が習得できる可能性が微レ存です。貰える成長点も多いのでヤりましょう。
それから好物は「あんぱん」一択です。これは攻撃力と速度を上げてくれる+いつでも食べられる万能バフ食です。
いいよ! 来いよ!と返事を出します。あぁ~^(希少イベントの発生が)たまらねぇぜ
後は冨岡兄貴の手紙待ちです。ホモくんは大人しく任務に行って……成長点を稼げ。
「特殊任務ゥ~! 特殊任務ゥ~! 最終選別用ノ鬼ヲ捕獲セヨ~!」
階級が丁以上になると特殊任務という名の捕獲任務が発生します。原作では鱗滝さんがやっていたことですね。
未来ある後輩の為にとびっきりにイキのいい血鬼術を使わない鬼を探し、藤襲山まで連行します。
捕獲と言いますが、鬼の手足を達磨にして持って行くだけです。再生したらまた伐採するだけです。
間違っても、頸を斬って倒してはなりませんよ(16敗)
ほらいくどー!
TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…
血鬼術を使わない鬼、ヨシ! 捕獲対象です。簡単にサクッと捕まえて藤襲山まで送り届けましょう。
オッスオッス、もうちょっとで解放してやるからな~。ほれ、ここに置いておくから……。
幸いにも藤襲山に近い場所で鬼を採取出来たのでさっさと特殊任務を終わらすことが出来ました。
こんな風に最終選別用の鬼は補充されるんすねぇ~という所で手紙がやってきました。
ちょっと返事早すぎんよ~(冨岡兄貴から)
内容は試合の日時と冨岡邸に来てくれという言葉のみですね。その日まで倍速倍速。
とうとうやって参りました。あーこ↑こ↓かぁ。ええやん……(広さ)
お邪魔するわよ~?
「来たな。早速だが手合わせをしてもらう」
おっそうだな。話が早くて助かりますよもう。
オフッ! 流石柱、動きが早いっすね。ジャストガードを逃しました。
ホモくんと冨岡兄貴をバチバチさせている間に、現在使っている霜の呼吸の型の説明でもしましょう。
霜の呼吸は七つの型がありますが、最後の終ノ型は鬼側に対策されない為に最終決戦のみに使います。
まずはこれ、『参ノ型 露霜払い』です。この型は十字に斬って後ろに離れる技です。厄介な血鬼術から逃れたい時や上弦の弐戦の凍て曇を発動される前に使います。よく私が使う型ですね。
次に『伍ノ型 堅氷至り』。敵に接近しつつ、斜め下から切り上げる型です。少し離れた位置でも使用できるのがお得です。
そして、『弐ノ型 大霜の雨』。六回突きを繰り返す技で、冷気ゲージを程よく溜められる技です。
冷気ゲージが満タンになった冨岡兄貴の体力が削られていきますが、スリップダメージでも決して削り切ることはできません。
だってこれ、冨岡兄貴の覚醒イベントやし……。体力バー0になっても何かピンピンしてるし(恐怖)
そうこう言っている間に冨岡兄貴が凪の構えをしています。こうなるとどんな攻撃をしても受け流され、瞬時に攻撃を複数叩き込まれます。
しかし、ここで手を抜いてやられるのも癪です。精一杯の伍ノ型をお見舞いしましょう!
「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」
あぁ~!凪の音ォ~!!
攻撃が受け流され、かつ自分には相手の攻撃が当たります。せめてガードだけしましょ……オォン!(大ダメージ)
これにてイベントが終了しました。凪の一番の対処法は攻撃せずに逃げることです。ま、通常であれば冨岡兄貴の凪を向けられることは手合わせか、鬼化ルートでしかありませんがね。
「感謝する」
どれどれ、会得できた技能は……。
(そんなもの)ないです。はい。
冨岡兄貴とお茶しながら今回は終わります。次回もまたお会いしましょう。
ほな……また。
§
水の呼吸。それは水が多種多様な形になるように、どのような敵にも対応できる受けの呼吸。
この呼吸を極めるには、水面のように静かな心が重要とされる。
今、当代の水柱――冨岡義勇はその極地に至ろうとしていた。
「漆ノ型 雫波紋突き」
義勇の手合わせを受けたのは仏塚文寿郎。彼が水柱になる前に積極的に義勇へ話しかけていた青年であった。
誰かと手合わせをしたいのなら他の柱とやればいいのではと思った文寿郎だったが、目の前で突きの型を繰り出す男には友人と呼べる人物が少ない……、いやいないのかな?と考えついた。
悠長に考えている文寿郎の胸に、波打つ水面を突く突きが迫る。義勇の向けた木刀の先が隊服へと触れる前に、その軌道は横へ逸れた。
次いで、義勇の顎を目掛けて木刀が迫り来る。
「霜の呼吸 参ノ型 露霜払い」
ハァァァと呼吸音を鳴らし、文寿郎は義勇から離れる。
身を裂く程の冷気を帯びた斬撃を間一髪で躱し、義勇は離された距離を詰める。
「壱ノ型 水面斬り」
「伍ノ型 堅氷至り」
間合いに入ったことを確認し、水の飛沫を飛ばしながら横に一閃。
その間合いよりも義勇へ接近した文寿郎が、鮮やかな一閃を斜め下から現れた木刀によって弾いた。
無防備になった義勇に何発か木刀を振るい、またもや距離を取る。
(速い)
気を抜けばすぐに目で追えなくなる振りが義勇の身を傷付け、そして文寿郎から発せられる鋭い冷気によって体温が奪われていく。
今は夏場の昼間だというのに、義勇の手は寒さによってかじかんでいる。
「今度は俺から行くねー」
能天気な声が通った。その次の瞬間には、義勇の視界一面に笑みを浮かべた文寿郎がいた。
「弐ノ型 大霜の雨」
文寿郎の構えから突き技の構えであると判断し、義勇は咄嗟に防御態勢を取る。
二発は逸らせたが、四発はその中背の体躯に打ち込まれた。そうして、体を巡る血潮が凍り付くような感覚を感じ取った。
――冷える。本当に今は夏の昼間なのかと疑いたくもなる。
それでも両者の上には太陽が昇っている。燦々と地を照らし、人々により汗を流させる夏の気配が満ちている。
文寿郎は義勇から距離を取り、にんまりとしながら見つめている。空気は緩いながらも、本質はその身から放たれる冷気の如く冷ややかだ。
(……正解、だったな)
この男に手合わせを頼んだことを。誰も作ったことのない呼吸術の使い手に。
鬼の血鬼術のように、自身の予想を超える攻撃が多い。傍から見るのと実際に体験してみるのでは大きな差がある。
真夏で凍える義勇の心がそっと澄み渡っていく。体は震えても、心だけを落ち着かせていく。かつて師に教わったことを胸で何度も繰り返す。
(心を保て。水鏡のように、静かに、穏やかに)
何度か呼吸を整えると次第に震えが取れていく。
状況は冷静に把握する。その次に取れる最善の行動を起こす。
いつしか、義勇は呼吸音すらも聞こえなくなる程に集中していた。
「……もう一回こっちから行くよー」
義勇の纏う空気が変わったことを感じ取った文寿郎はハァと白い息を吐く。独特の呼吸音と共に風が義勇を襲う。
文寿郎が接近した際に起きた風圧だった。
「伍ノ型 堅氷至り」
義勇は顔色を変えずにその一挙手一投足をただ静かに見据えた。
今の彼にとって、その攻撃は非常にゆっくりとした動きに見えていた。
木刀をそっと弾く。僅かに文寿郎が目を見開いた。
次にその隙を突き、何度も木刀を振るう。文寿郎は何度か受け流したが、それよりも多く打ち込んでいく。
その振りは一切の揺れを許さぬ水面のごとく静かに、だが次には荒々しい水音と共に文寿郎へと吸い込まれていった。
「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」
自然とこの型の名が口をついて出た。
義勇が息を吐くと、ゆっくりと見えていた視界が通常の速さへと戻った。
彼の後ろでは文寿郎がわざとらしく「いたたた」と声を上げていた。
「流石義勇殿! まさか、新たに呼吸の型を作るとは!」
「感謝する」
「いいや、いいや。俺はただ技を打ち込んだだけだぜ。義勇殿に感謝されるほど働いた訳でもないしなぁ」
はははと笑い飛ばしながらも、少し悔しさが滲み出ている。
そんな文寿郎に義勇はそっとあんぱんを差し出した。
「……?」
「これからもよろしく頼む」
「…………?」
「良かったら茶も出そう」
「………………なるほど!」
文寿郎は某炭焼きの長男ほど人の心に理解が無かった。だが、目の前であんぱんを差し出し微笑んでいる人物が茶に誘っていることだけは分かったので、それに乗ることにした。
手紙の形式おかしいかもしれないですが許して欲しい……。
霜の呼吸の呼吸音はハァァァです。多分白い息も出てます。まんまですわ(白い目)