そしてBanG Dream!4周年おめでとうございます!未だにフリックを普通にタップするような演奏をしていますがいつも楽しませてもらっています!
お気に入り登録 魔星アルゴール 様 Babaちゃん 様 黒白の暗殺者 様 ありがとうございます。
さて、この小説も10話目ですが今回は少し頭のネジを緩めてお楽しみください。
それでは本編どうぞ。
友希那「私、何だか真言に距離を取られてる気がするの」
紗夜「突然なんですか湊さん」
ある日のCiRCLE前のカフェテリアにてRoseliaのボーカル兼リーダー、湊 友希那は悩んでいた。
それを聞くのは同じくRoseliaのギター担当、サッドネスメトロノームの異名をもつ少女、氷川 紗夜。
どうやら悩み事と言うのは紗夜の後輩、やけに同じRoseliaのメンバーである白金 燐子に懐いているとある少年のことらしい。
紗夜「それで、神代さんが湊さんを避けているんでしたっけ?」
友希那「ええ……何だかそんな気がするの」
何でまた急に。と紗夜は思った。
紗夜「気のせいですね、彼は少なくともRoseliaのメンバーには心を開いています。今井さんにも、宇田川さんにも、私にも、湊さんにも、言うまでもありませんが白金さんにも。気さくに話しかけているのを湊さんも見ているはずです」
友希那「そこよ」
紗夜「いや、どこですか」
友希那「紗夜、真言がみんなを呼ぶときはなんて呼んでるかしら?」
紗夜「呼び方……ですか?」
神代 真言という人間は基本的に相手の事を下の名前で呼ばない。
紗夜が知っている中では3人。
自分自身、白金 燐子、そして後輩である市ヶ谷 有咲の3人にしか下の名前で呼んでいるのを聞いたことがない。
それ以外の人に対してはあだ名で呼んだり、上の名前に"さん"をつけて呼んでいたりしている。
紗夜「えーっと………」
紗夜「私と白金さんには下の名前に先輩、今井さんには『姐さん』、宇田川さんは……確か『師匠』と呼んでいた気がします」
あだ名は完全に彼のセンスだ。『師匠』なんて初見では誰のことを言っているのかまったくわからない。
友希那「………じゃあ私は?」
紗夜「…………『湊さん』ですね」
友希那「………なんで………私だけ名字で呼ばれてるのかしら………」
実際問題、友希那の"真言が自分を避けている"という認識はあながち間違ってはいない。
仲が悪いと言う訳では決してないが、それでもやはり、他のメンバーに比べ関わりが少ないのは事実。
友希那のその性格や態度から、あだ名で呼ぶなんてことは困難を極める。というか絶対に無理。
さらに友希那が通っている高校は花咲川ではなく羽丘、つまり真言の直接の先輩ではない。なので必然的に(名字)+さんになってしまうのだ。
紗夜「ま、まあ所詮呼び方は呼び方ですし、そこまで気にしなくても──」
友希那「他にもあるの」
それは燐子と紗夜の紹介で初めてRoseliaの演奏を見学に来たとき………
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友希那「話は聞いているわ、Roseliaの湊 友希那よ」
真言「…………………」
友希那「……………ちょっと?聞いてるの?」
真言「……………………よろしくお願いします」ペコ
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友希那「思えば最初から私には人一倍警戒心強かったわね……」
紗夜「気のせいです!それと昔のことは数に数えないでください!」
当時の真言は燐子以外に心を開いておらず、紗夜の事も『氷川さん』と呼んでいたくらいだ。
初対面に無言なのも無理ないだろう。
友希那「この前も……」
紗夜「まだ何かあるんですか……」
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真言「それでですね師匠、あの後……」ワイワイ
友希那「そろそろ練習再開するわよ」
真言「!!!」ビクッ
友希那「(別にそこまで驚かなくてもいいじゃない……)」
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友希那「他にも………」
紗夜「もう十分です!!」
放っておくとずっと続きそうだったのでストップをかけた。
紗夜「そんなに気になるなら本人に直接聞いてみればいいでしょう」
友希那「嫌よそんなの」
紗夜「だいたい友希那さんがそこまで他人からの評判を気にするなんて、珍しいじゃないですか」
友希那「最近ね、真言を見てると思うの……///」
紗夜「……………何をですか(まさか湊さん……神代さんの事を……)」
友希那「にゃーんちゃ……猫みたいだなって///」
紗夜「……………え?」
何だか思わせぶりな雰囲気の友希那の口から出てきたのは、紗夜の想像してた回答とまったく違っていた。
友希那「あの初対面の人には冷たい態度……けど懐いている人には存分に甘えてくる……彼にはにゃーんちゃんの素質が十分にあるわ」
湊 友希那は大の猫好きである。
音楽一辺倒で趣味など持ち合わせてはいない彼女だが強いて言うなら 趣味:猫 と言ってもいいくらいに猫が大好きなのだ。
いつも冷静な彼女も音楽以外のことになると途端にポンコツになってしまう。「にゃーんちゃん」とは彼女が猫を呼ぶときに使う愛称だ。
ちなみに真言が友希那を信用するに至った一つの原因が、猫と戯れる友希那を見たことだったりする。
紗夜「……湊さんは、学校での神代さんを見てないからそんなことが言えるんですよ……」プルプル
友希那「………どういう意味かしら」
紗夜も伊達に真言の先輩をやっている訳ではない。
自分の後輩のことを理解していない友希那に、思うところがあるのだろう。
紗夜「神代さんは……神代さんは………!!」
紗夜「ぜっったいに犬です!!!」
湊 友希那が大の猫好きなら、氷川 紗夜はその対極、大の犬好きなのだった。
あこ「まっくん、あそこにいるのって」
真言「紗夜先輩と湊さんですね」
燐子「なんか二人とも言い争いしてる……?」
真言「止めたほうがいいですかね……おーい紗夜先輩!湊さ──」
紗夜「いいえ絶対に犬です!飼い主に従順で知らない人を警戒する、神代さんは正に犬です!白金さんの忠犬です!!」
友希那「それは違うわ、確かに真言は知らない人には警戒心が強い、けれど飼い主(燐子)には人が変わったように接する、このツンデレさ加減は正に猫よ」
紗夜「犬です!」
友希那「猫よ」
紗夜「犬です!!」
友希那「猫よ」
紗夜「犬!!!」
友希那「猫!」
真言「師匠………」
あこ「うん……リサ姉に任せよっか……」
真言「はい……触らぬ薔薇に棘はなしって言いますもんね」
燐子「それ…なんか色々混じっちゃってるよ……?」
そうでしたっけ。
紗夜「埒が明きません!こうなったら本人に直接聞きましょう!」
友希那「いいわ、望むところよ」
ギロッ
あこ「あ、こっち見た」
紗夜「神代さん!ちょっとこっちに──」
真言「逃げるが勝ちだ!!」ダッ
この前強盗と合った(06.参照)ときと同じく俺の第六感が言っている。
「ヤバい、逃げろ」と。
友希那「あこ!真言を捕まえなさい!」
あこ「え、は、はい!」ガシッ
真言「ちょっ師匠!?」
あこ「ごめんまっくん!」
紗夜「よくやりました宇田川さん!」ガタッ
友希那「」ガタッ
二人がものすごいスピードで近づいてくる!
真言「師匠ー!離してくださいーー!!」
あこ「うぅ〜!!」ギュッ
こうなりゃ師匠引きずってでも逃げてやる!!
あこ「わわ!!まっくん力強い!!」
真言「悪いですね師匠!このまま逃げ切らせてもらいます!!」
紗夜「白金さん!神代さんを逃さないでください!!」
燐子「え!ええ…?」オドオド
とにかく今は距離を離す!あれに捕まると多分ひどい目に合う!!
燐子「ご、ごめんね……真言くん……」キュッ
燐子先輩に謝られながら控えめに袖を掴まれる。
真言「クソッ!!動けねぇ!!!!!」
あこ「まっくんちょっと単純すぎない!?」
そんな申し訳無さそうに袖掴まれたら逃げられないでしょ!?
紗夜「逃げないでくださいよ、神代さん?」
友希那「さあ、ハッキリしてもらいましょうか」
真言「姐さーーん!!助けてーーー!!!」
メシアは、メシア(姐さん)はまだか!?
紗夜「あなたは犬ですか!?」
友希那「猫よね真言」
真言「俺は人間です!!!」
尚、この後メシアこと今井 リサが到着するまで二人の"真言、犬か猫か論争"は繰り広げられ、彼はそれに巻き込まれるのであった。
結局決着はつかなかったらしい。
今回は前々からやってみたかったハーレム回(?)でした。
………………………ハーレムってこんなのでしたっけ?
まあとりあえず……良かったね真言くん!