10話のタイトルが無いというミスを盛大にやらかしてしまいました。申し訳ございません。
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今回は紗夜先輩の誕生日回です。
それでは本編どうぞ。
真言「ゲッ、今日俺最下位かよ」シャカシャカ
休日の朝、起きて歯を磨きながらスマホで星座占いを見ていた俺は今日の運勢最悪らしい。
《12位蟹座
何か大切な用事をすっぽかしてしまうかも!事前準備を忘れずに!!ラッキーフードはポテト!》
ポテトか……やけにジャンキーだな。
真言「ん?」シャカシャカ
ピロン♪
真言「カレンダーの通知?えっと今日は確か……」
〈紗夜先輩の誕生日!〉
真言「…………………………あ」
真言「あった………………!!!!!!」ハァハァ
マジ危ねえ………!!!事前に誕生日プレゼント買っといてホントに良かった……………!!!
家中散々探し回って、ようやく押し入れに紗夜先輩への誕生日プレゼントを仕舞っていた事を思い出した。
真言「良くやった!これ買ったときの俺!!良く忘れず買っといてくれた!!!」
産まれてからこれほどまでに過去の自分に感謝したことがあっただろうか、多分ない。
プルルル プルルル プルルル
真言「あ、電話だ」ピッ
『もしも〜し、まっくん起きてるー?』
電話の主は俺の師匠だった。
真言「はい、起きてますけど」
リサ『あ、マコくん起きてたー?』
どうやら後ろには姐さんもいるみたいだ。
あこ『ここでいきなりだけどまっくんに問題です!』
真言「え?」
あこ『今日はなんの日でしょうか?』
真言「……紗夜先輩の誕生日です」
あこ『…………忘れてた……よね?』
真言「イエ?マサカマサカ、オレガサヨセンパイノタンジョウビヲワスレルナンテアルワケナイジャナイデスカ。プレゼントモホラ、シッカリト……」
あこ『りんりんがね──』
燐子『真言くんは事前にしっかりプレゼントも準備するんですが……多分準備するのが早すぎて当日にはどこに保管してたか忘れてしまうと思うんです……』
あこ『──って』
その通り過ぎてぐうの音も出ねぇ……
真言「……でも!ちゃんと思い出せました!準備できてます!!」
あこ『それならいいけど……』
真言「……あ、そうだ!師匠たちは何をプレゼントするんですか?」
話題を変えなければ罪悪感に殺られる!
あこ『フッフッフッよくぞ聞いてくれた!あこたちはねー……』
リサ『あこー?そろそろ行くよー?』
あこ『はーい今行くー』
真言「どこか行くんですか?」
あこ『紗夜さんにプレゼント渡しに!』
真言「え?こんな朝早くからですか?」
あわよくば師匠たちと一緒に渡そうと思ってたんだけど……
あこ「まっくん……もうお昼だよ?」
──ブツッ
真言「………………………寝過ごした」
スマホにはかけ忘れたアラームの履歴がバッチリ残っていた。
脳裏に浮かぶのは今朝の星占い。そして…………紗夜先輩。
あの人は何だかんだ言って優しい人だ。きっと俺が誕生日を忘れていたことなど、
紗夜「まったく……仕方ありませんね神代さんは」
と笑って許してしまうだろう。
少し悲しそうな微笑みで…………
それでいいのか?
真言「……いい訳ねぇだろ」
プルルル プルルル プルルル
『はい』
真言「紗夜先輩、今どこですか」
紗夜『神代さん?今はCiRCLEに入ったところですけど……』
真言「Roseliaのみんなは?」
紗夜『おそらくスタジオの中に……どうかしたんですか?』
真言「先輩、一個だけお願いしていいですか?」
紗夜『どうしたんですか急に……まあいいですけど』
真言「ありがとうございます」
紗夜『それで?私は何をすればいいんですか?』
真言「その場から動かないでください」
紗夜『………………………え?』
俺が紗夜先輩にしたお願い。確かに意味がわからないだろう。
俺の願いは一つ。
真言「10分……いや5分でいいです、その間だけ動かないでください」
紗夜『一体何を……』
真言「お願いします」
紗夜先輩の誕生日を祝わせてください。
紗夜『……………………後できちんと説明してもらいますからね』
真言「!ありがとうございます!!」
紗夜『では私はここで待っているので……なるべく早く来てくださいね、みんなを待たせてますから』
〜〜その頃のRoselia〜〜
リサ「紗夜遅いな〜」
燐子「ですね……」
あこ「あれ、まっくんからメッセージ来てる」
友希那「あの男……紗夜の誕生日を寝過ごすなんてどうかしてるんじゃないかしら」
リサ「まあまあ…別に一緒に渡そうって言ってた訳じゃないしさ」
燐子「真言くんはなんて……?」
あこ「あ、うん!えーっとね…………"今から行きます"だって!」
リサ「今から!?もうすぐ紗夜来ちゃうよ!?」
あこ「あ、紗夜さんからも来てる」
リサ「"5分ほど遅れます"だってさ」
友希那「珍しいわね、紗夜が時間に遅れるなんて」
燐子「もしかして真言くん……」
あこ「いや流石に……ここからまっくんの家まで5分では着かないって……」
リサ「でもマコくんなら………」
やりかねない。全員がそう思った。
一番付き合いの長い燐子は真言の性格をよく知っている。
彼が、自分の大切な人のためなら不可能に思えることすらねじ伏せてしまう可能性があることも。
……それが彼の良いところでもあり、危ういところでもあることも。
友希那「真言が来ると言うのなら、何があっても来るのがあの男だわ」
リサ「……そうだねちょこっとだけ待ってあげようか♪」
燐子「"これ"……大丈夫でしょうか?」
リサ「大丈夫大丈夫、さっき買ったばっかだからまだ温かいよ」
あこ「まっくん……」
紗夜「来ましたね……本当に5分で着くとは……」
真言「……ハァ……ハァ……ハァ……」
久しぶりに………全力で走ったから…………かなり………きつい………
真言「昔は……もっと……体力あったんですけど……ね……」
紗夜「それはあなたの嫌いな"過去の話"ではないですか?」
流石俺の先輩……よく知ってらっしゃる……
真言「紗夜先輩」
紗夜「息は整いましたか?」
真言「はい、もう大丈夫です」
紗夜「それではスタジオに入りましょう、みんな待ってます」
あこ「わ、まっくんホントに間に合った!」
リサ「すご……」
真言「あはは……」
ちょっと姐さん引いてない?
友希那「真言、今日をなんの日か忘れるなんて……あなたそれでも紗夜の後輩なの?」
真言「すんません……」
うわー……結構怒ってる……
リサ「まあまあいいじゃん!こうやって頑張って走って来てくれたんだしさ!」
友希那「……まあいいわ、プレゼントはちゃんと持ってきてるわよね?」
真言「もちろんです!」
あこ「よーしそれじゃあみんな集まったということで!!」
リサ「紗夜、ハッピーバースデー!」
そこからは紗夜先輩のぷち誕生日パーティーが開始された。
師匠たちからのプレゼント?それはまあ……自分で確認してくれ。
燐子「真言くん……」
真言「わかってます。紗夜先輩!」
紗夜「はい、何でしょう」
いつもより嬉しそうな紗夜先輩が答える。
真言「改めて誕生日おめでとうございます!これ俺からのプレゼントです!」
紗夜「ありがとうございます……これは……ハンカチですね」
リサ「うわーオシャレだね」
燐子「花の刺繍が入ってますね……カーネーション?」
その通り。
ピンク色のカーネーションの刺繍が入った白いハンカチ。過去の優秀な俺が悩みに悩んで買ったものだ。
真言「花言葉とか、家に帰ってから調べてみてください!」
紗夜「神代さん…ありがとうございます」ニコ
こちらこそだ。俺のこの日々は、紗夜先輩がいたから成り立っている。これはその、ささやかなお返しだ。
友希那「とても今朝まで誕生日忘れてた男と同一人物だとは思えないわね」
真言「ちょっと今は静かにしてもらえます?」
ピンクのカーネーションの花言葉は「感謝」「気品・上品」だそうです。
新衣装ガチャを回したらスターチケット2枚で紗夜先輩が出ました。私はまだ生きてます。
おやー?Roseliaじゃないやつが紗夜先輩の写真に何か書いてるぞー?(棒)
…………はい。
本当にいつもありがとうございます。
手のかかる後輩ですが、先輩の後輩で良かったと思ってます。
これからもこの手のかかる後輩をよろしくおねがいします。
真言