rain/虹 様の小説「人見知りの幼馴染は俺にだけデレッデレ」に噂話として真言くんがちょこっと出てます。ぜひそちらも面白いので読んでみてください!…………いつかコラボとかできたらなぁ……
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今回の話は頭のネジ全開にして見てください。もう3歳児くらいになって。多分ハチャメチャにキャラ崩壊してます。ご注意ください。
それでは本編どうぞ
こころ「うーん……困ったわ……」
とある日の昼下り、金髪少女、花咲川の異空間こと弦巻 こころは悩んでいた。
こころ「人を若返らせる薬を作ったのだけれど……誰に飲ませようかしら?」
……序盤からツッコミどころが多すぎるが、もしここにこの小説のツッコミ役、神代 真言がいたら──
真言「いや何作ってんだよ!?というより誰かに飲ますこと前提!?思考がマッドサイエンティストのそれだわ!!」
──というような鋭いツッコミが飛んできたに違いない。
しかし、今彼はここにいない。
現在彼はRoseliaの練習を見学しに、CiRCLEへと向かっている真っ最中なのであった。
もしも彼がここにいたなら、自らの好奇心のためだけに動くマッドサイエンティストに薬を飲ませられていたに違いない。
彼の日頃の行いが良かったという事だろうか。
こころ「あ、真言!」
真言「ゲッ……異空間じゃねぇか」
こころ「こころよ!」
前言撤回。どうやら彼の日頃の行いは悪かったようだ。
真言「……で?お前こんなとこで何してんだよ」
こころ「実は……」ピーン!!!
弦巻こころはひらめいた。こいつに薬を飲ませようと。
しかし相手は常に警戒心マックスでおなじみ、神代 真言。
「若返りの薬です。はいどうぞ」と渡されて、「はいそうですか」と飲むような人間ではない。
ではどうすれば彼は薬を飲むのだろうか……弦巻こころは考える。
こころ「実はうちで作った新商品のジュースがあって、真言!飲んでくれないかしら!」
流石に無理がありすぎる。言ったこころ自身もそう感じていた。
真言「お前んちってそういうのも作ってんのか……」
弦巻家というのは普通の家ではない。いわゆる超お金持ち、真言がこころの事を"異空間"と呼んでいるように、その家系は謎に包まれている。
真言「……まあいいや、くれるんならもらうわ」
こころは心のなかでガッツポーズをした…………こころだけに…………はい。
こころ「はいどうぞ!さあ飲んで!」
弦巻家の特異性と持ち前の勢いだけでゴリ押すこころ。
真言「……なんか焦ってねぇか?」
こころ「そんなことはないわよ!さあ!」
真言「…………」ゴクゴク
ある程度心を許している人からの押しにはとことん弱くなるのが彼である。
真言「…………なんか……味薄いな……」
こころ「……………そうかしら?」
真言「これでいいか?」
こころ「え、ええ……」
真言「んじゃ俺行くとこあるから」
こころ「……………あ、ちょっと!」
こころ「行っちゃった……何も変わらなかったわよね……?失敗かしら?」
真言「……?」
何かがおかしい。そう気づいたのはCiRCLEのすぐ手前だった。
真言「な……んだ……これ……?」
見慣れたはずのCiRCLEがやけにデカイ。そして遠い。
歩いても歩いてもなぜかたどり着けない……どうして……?目的地は目の前にあるのに……
真言「おれ……どうかしちまったのか……?」
頭いってえ……体も思うようにうごか………
真言「やべぇ…………だれ……………か…………」ドサッ
視界が揺れて、倒れたまま立ち上がることすらできない。
「どうやら上手くいったようですね」
真言「…………?」
こえが……きこえる……だれだ……?
「とりあえずこちらで服は用意いたしました。これもこころお嬢様のため。どうかご容赦ください神代様」
こころおじょうさま……?こいつらいったい…………
真言「りんこ…………せんぱ……い……………」
恩人の顔を思い浮かべながら、彼の意識は暗闇へと落ちていった──
あこ「それでねーりんりん!その時まっくんが…………」
燐子「…………どうしたの?」
あこ「あれ……紗夜さん?」ユビサシ
燐子「ホントだ……今井さんも……どうしたんだろ……?」
あこが指差した先には同じRoseliaの紗夜とリサがいた。CiRCLEの入口で何故か立ち止まっている。
紗夜「これ……どうしましょうか……」
リサ「う〜ん……」
あこ「紗夜さーんリサ姉ーどうかしたんですかー?」
リサ「あ、あこ!」
紗夜「白金さんも……」
燐子「何かあったんですか……?」
リサ「ねぇ紗夜、燐子ならもしかして……」
紗夜「ええ私もそう思います」
燐子・あこ「?」
リサ「いやね?アタシたちがCiRCLEに入ろうとしたら入口に……」
「おねえちゃんこのひとだれー?」ピョコ
リサの足の後ろから小さな、幼稚園児くらいの男の子が顔を覗かせていた。
燐子「!?」
あこ「かっわいー!!え!誰この子、リサ姉の弟!?」
リサ「ちがうちがう!」
紗夜「最初は近所の子供かと思いましたが……どうやら違うようで……私も何がなんだかよく分かっていないんです……」
だいぶ困惑しているのだろうか。とても疲れた顔をしている。
燐子「え……じゃあこの子は……?」
あこ「こんにちはー!あこは宇田川あこって言うんだー!お名前教えてくれる?」
「!!」|彡サッ
あこ「あー…リサ姉の後ろに隠れちゃった……」
リサ「大丈夫だよーこのおねえちゃんたちは怖くないからねー?だからほら!ちゃんと自己紹介して?」
「…………」チラ
あこ「あ、出てきた」
燐子「…………?」
「は、はじめまして!ぼくの名前はか、」
あこ「か?」
「か、かみしろ まことです!よ、よろしくおねがいします!」|彡サッ
リサ「あ、またアタシの後ろに!」
あこ「うんうんそっかーまことくんかーよろしくね!」
燐子「………!?え?え!!??」
あこ「どうしたのりんりん?」
燐子「え、いやだって……確かによく見たらちょっと似てる……?」
あこ「何言ってるの?りんりん?」
紗夜「白金さんの気持ちがよく分かります……私も最初そうなりましたから……」
あこ「?」
リサ「あこ……この子、自分の名前なんて言ってた?」
あこ「え、かみしろ まことくんでしょ?」
かみしろ まこと?
カミシロ マコト?
…………"神代 真言"?
あこ「ぇぇぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!???????」
「!!!」ビクッ!!!
友希那「みんな遅いわよ……一体こんなとこで何を……」
待ちかねたのかCiRCLEからRoseliaのリーダー、友希那が出てきた。
友希那「?」
まこと「…………?」
二人の目が合う。
友希那「……………この子……誰かに似てないかしら?」
とりあえずスタジオに集合し、改めて自己紹介兼作戦会議をすることになった。
まこと「かみしろ まことです!えーっと…3しゃいです!」ビシッ
自分に危害を与えない人間と分かったからか、自信満々に年齢まで教えてくれる。
たとえ目つきの悪い高校生だろうと、無邪気な少年だろうとそういうところは変わらない。
紗夜「…………神代さんそれ2ですよ」
あこ「かっわいーーー!!!!」
リサ「たしかに可愛いけど……」
友希那「???????」
燐子「友希那さん……」
先程から友希那の頭にはハテナマークが異常発生している。
紗夜「普通に考えれば同姓同名の赤の他人……という事になるのでしょうが、神代さんと連絡が取れない上、この子が居た場所にこれが……」スッ
そう言って紗夜が差し出したのは……
あこ「あ、これまっくんのスマホだ!」
燐子「それと……服?」
紗夜「私たちが来たときにはきれいに畳まれていました」
リサ「ちゃんと今着てる子供服は着てたけどね。あとアタシたちのことは覚えてないみたい」
まこと「…………」ギュゥゥゥゥゥ
リサの足にしがみついて離れないまこと3しゃい。
友希那「…………やけにリサに懐いてるわね」
リサ「最初は怖がられてたんだけど、みんなへの差し入れのクッキーを上げたら、すぐ懐いちゃって……」
燐子「甘いものが好きなのも変わらないんですね……」
友希那「リサのクッキーの良さが分かるなんて、流石真言やるわね」
あこ「ねぇねぇまっくん!」
まこと「!!!」|彡サッ
あこ「……またリサ姉に隠れちゃった」
燐子「真言くん……?」
まこと「!!!」|彡サッ
隠れた先には燐子が待ち構えていた。
本人には待ち構えていた自覚はないがまことから見れば完全に待ち伏せられていたように見えるだろう。
足の前にはあこ、後ろには燐子。
まさに前門の虎、後門の狼状態。まことにもはや隠れる場所はない。
まこと「!?!?」グルグルグル
燐子「回ってる……」
あこ「はっはっは!あこたちの魔の手からは逃れられないのだ!」
紗夜「魔の手って……」
まこと「…………ぇ」ブワッ
あこ「ん?」
逃げ場がなくなったまことがとった行動、それは…………
真言「びぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」ボロボロボロ
ギャン泣きである。それはもう、友希那がビビるくらいに。
あこ「ええええ!!!???」
燐子「ま、真言くん……!?」
まこと「びぇぇぇええええ!!!」ボロボロボロ
リサ「ああ!もう!大丈夫だから、ね?」
紗夜「……どうやら神代さんは子供のときは泣き虫だったようですね」
友希那「そ、そのようね……」
それは普段の彼の様子からは考えられない行動だった。
あこ「ほんっとうにゴメン!まっくん!」
リサ「ほら、おねえちゃん謝ってるよ」
まこと「…………………うん、いいよ……」グス
燐子「……かわいい」
あこ「あこはね宇田川あこって言うんだ!」
まこと「……?あこおねえちゃん?」キョトン
首かしげおねえちゃん呼び攻撃!効果はバツグンだ!!
あこ「ぐはっっ!!!」バタッ
紗夜「宇田川さん!?」
リサ「ね、ねぇアタシは……?アタシはおねえちゃんって読んでくれないの?」
友希那「リサ!?」
まこと「んーっとね……クッキーのおねえちゃん!」ペカー
満面の笑みである。
リサ「クッキーの……」
あこ「じゃあ友希那さん!ほらあのおねえちゃんは?」
友希那「ちょっとあこ!」
まこと「…………」ジー
友希那「な、なによ真言」
まこと「ゆきなちゃん!」ペカー
友希那「この子は私が世話をするわ」
友希那はこんらんしている!!
リサ「ダメだって友希那!」
友希那「私が責任を持って育てるわ、今よりもっと素直で良い子にするのよ!!」
まさかのおねえちゃんではなく、ちゃん付け呼び。完全にノックアウトされてしまった。
あこ「ほらあそこにいる二人は?」
完全にまことをオモチャにして遊んでいるあこ。
残る標的は紗夜と燐子だけだ。
あこ「あっちが紗夜おねえちゃんであっちが燐子おねえちゃんだよー!」
まこと「…………」ジー
紗夜「(私はおねえちゃん呼びは日菜でなれてる……大丈夫、いくら相手がピュア神代さんでも耐えきれる!)」
まこと「…………」ジー
燐子「…………?」
あこ「……あれ、どうしたの?おねえちゃんって呼んであげないの?」
まことは何故か二人を見つめたまま固まって動かない。
まこと「…………ちがう」
あこ「え?」
燐子「…………何が?」
まこと「おねえちゃんじゃない」
友希那・リサ・燐子・あこ「「「「?」」」」
この中で一人、まことが言っている意味が分かった人がいた。
紗夜「もしかすると……神代さん」
まこと「?」
紗夜「……あの人は燐子おねえちゃんではなく燐子先輩ですよ」
まこと「……りんこ……せんぱい……?」
うつむきながら"先輩"というフレーズを繰り返すまこと。
紗夜「(きっと彼の中には私たちの記憶が残っているはず。だから白金さんや私のことを"おねえちゃん"と呼ぶことに違和感を感じた……)」
まこと「せんぱい……せんぱい!!」
燐子「真言くん……!思い出したの……!?」
まこと「ううんぜんぜん!でもせんぱいはだいじなひと!それはおもいだした!」ペカー
燐子「……………」ナデナデ
満面の笑みでそう言うまことに、ほとんど反射で彼の頭を撫でる燐子。
燐子「(かわいい)」
紗夜「だいぶ記憶が戻ってきたみたいですね」
友希那「ええ、でも燐子と紗夜以外はあまり思い出せてはいないようね」
リサ「どうにかして思い出させて上げたいけど……」
あこ「というよりまっくん……元の姿に戻るの……?」
Roselia「「「「「…………………………」」」」」」
まこと「?」
もしかしたら彼はこのまま戻らないのかも、ずっと子供のままなのかも、根拠を持って否定できる人間はこの中に誰もいなかった。
友希那「大丈夫よ。もしこのままなら私が世話するわ」
燐子「それはダメです!」ナデナデ
まこと「せんぱい?」
紗夜「とにかく、神代さんの記憶を取り戻しましょう!そうすれば元に戻る手がかりが分かるかもしれません!!」
リサ「でもどうやってマコくんの記憶を取り戻すの?」
燐子「子供に戻っても忘れられないような記憶……それを呼び覚ませれば……」
あこ「そんなのりんりんたち以外になにかあったっけ……」
リサ「あ、アタシたちの演奏を聴かせるってのはどう?」
友希那「それよリサ」
紗夜「それです今井さん!」
友希那「みんな、さっそく準備よ」
あこ「了解です!」
燐子「……………」ナデナデ
まこと「せんぱい?よばれてるよ?」
紗夜「白金さん?」
燐子「………!はい!今行きます……!」
まこと「がんばってね!」
〜〜Roselia演奏中〜〜
まこと「すごい!かっこいい!!」パチパチパチ
燐子「どう…?真言くん……何か思い出した……?」
まこと「うーん…………」
紗夜「ここに来る前のこととか、何で子供の姿になってしまったのかとか」
まこと「う〜ん…………」
燐子「真言くん……頑張って思い出して……!」
紗夜「あと少しです!頑張りなさい!」
まこと「う〜〜〜〜ん…………………」
まことは考える。
リサ「なんか……すっごい唸ってるけど大丈夫?あれ」
あこ「さあ……」
まこと「きいろ……?」
燐子・紗夜「黄色?」
まこと「きいろのおねえちゃんが……なにかしたような……おれに……俺に……黄色の……?」
友希那「真言?」
まこと「そうだ……俺はここに来る前……思い出した!!!」
燐子「真言くん!!」
まこと「燐子先輩!!」
まこと「ちょっと弦巻こころしばき倒してきます!!!」ダッ
Roselia「「「「「え!?」」」」」
こころ「ふんふーん♪」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ
こころ「あら?何かしら?向こうの方から何かが………………あ」
まこと「つるまきこころぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」ダッダッダッダッダッダッ!!!!
無事(?)真言は元に戻りましたとさ。
一応二人とも無傷で。
めでたしめでたし。
もし好評でしたらこれの逆バージョン、真言✕幼児化Roseliaというのも面白いかなーって思ってたりしてます。
ということで初アンケート!
rain/虹 様「人見知りの幼馴染は俺にだけデレッデレ」
→https://syosetu.org/novel/253378/