☆9評価をいただきました!斎藤努 様 ありがとうございます!
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今回はサクッといきます。前話と比べてだいぶ短いです。
それでは本編どうぞ。
真言「さぁ〜〜ってやっと昼飯だ〜〜!!」
大きく伸びをして校庭の芝生に寝っ転がる。
午前授業も(数学以外は)比較的マジメに受けたし、まあ最低限寝てはいなかったよ?(数学以外は)
なのでマジメに勉強した俺はとても腹が減ったのです。
今じゃ学校での楽しみは燐子先輩に会うことと昼飯くらいだからな〜
こころ「真言!」ヒョコ
真言「ゲッ!」
またお前か………
まったく物好きにも程があるだろこいつ……いつもいつもクラスで話しかけて来やがって……周りの連中もビビってたじゃねぇか。
こころ「一緒にお昼ごはんを食べましょう!」
真言「えー……つかお前、昼飯いつも違うとこで友達と食ってなかったか?」
こころ「?それは美咲のことかしら?」
ミサキ?また新しい人の名前……正直人の名前を覚えるのは苦手だ。
真言「で、今日はそのミサキって人と昼飯食わなくていいのか?」
こころ「ええ!何だか今日は真言の所に行ってみたかったのだけれど………あ!いいこと思いついたわ!!」
真言「嫌だ」
こころ「まだ何も言ってないわよ!」
真言「言わなくても大体分かるわ」
こいつのことだ。きっと俺にもそのミサキって人と友達になれとか言い出すんだろきっと。
絶対に嫌だ。というかそのミサキって人も迷惑だろ。
……いや、もしかしたら弦巻こころ弐号機みたいな人かもしれない…………?
だとしたらそこは地獄だな。少なくとも昼飯を食う空間ではない。
こころ「言わなくてもあたしの考えてることが分かるなんて、もしかして真言は人の心が読めるのかしら!」
真言「はぁ……」
こころ「ため息をすると幸せが逃げていくわ!ほら笑顔!笑顔!」
真言「はは…」
乾いた笑いしか出ねぇよ。主にお前のせいだけどな!
ともかくこれ以上面倒くさくなる前に話を逸らさなくては……
真言「いただきます」
こころ「あら?お弁当かしら?」
真言「おお、自分で作った」
自炊できないと生きてけないからな。俺の場合。
昔は指切りまくってたけど……今の表現何か怖っ!大丈夫だからね!?ちゃんと指10本付いてるから!!
こころ「真言は料理が得意なのね!」
真言「別に得意って訳じゃないけど、ほら、俺一人暮らしだし」
こころ「え?真言一人暮らしなの?」
真言「……………」
ヤベ、口滑った。
真言「まあ、俺にもいろいろあんだよ」
こころ「ふーん?」
流石に前みたいに詮索してなこないな。学習はしてるみたいで何より。
真言「さぁて……さっそく食べ──」パカ
こころ「あら?」
こころ「お弁当、空っぽ………」
真言「」スッ
いやいやまさかまさか……
見間違いだって。もっかい開けばきっと……
真言「……………」パカ
こころ「ねぇ真言?もしかして──」
真言「……………弁当…………忘れた」
ああああああああァァァァァ!!!!!!!
俺の学校で2つしかない楽しみがァァァ!!
バカじゃねぇのか俺!空の弁当持ってくるとか…………終わってんなァァ!?
この場にこいつがいなければこの世のものとは思えない叫び声を上げながら地べたに這いずり回っていたことだろう。
真言「…………学校なんて滅んでしまえ」ズーン
こころ「私のお昼ごはんちょっと食べる?」
真言「いや……いい」
仕方ない、購買でなんか買ってくるか……
沙綾「神代くん?」
真言「あ…………」
えーと………………
真言「山吹……さん?」
沙綾「ピンポーン!」
よし、ギリギリ覚えてて良かった……
真言「あーっと…俺になんか用………ですか?」
沙綾「無理に敬語じゃなくていいよ?同い年だし」
確かに……
真言「…………なんか用か?」
沙綾「ううん、私たちもお昼ごはん食べようと思って通りがかっただけ、私たちいつもあっちの方で食べてるんだ」
真言「へー……あ」
山吹さんが指差した先には4人の女子生徒、 その中に有咲が見えた。
有咲「何手振ってんだあいつ……」
「振り返さないでいいの?彼氏さん手振ってるけど」
有咲「彼氏じゃねぇ!!」
「え!?あの子有咲の彼氏なの!!??」
有咲「だから違ぇって言ってんだろ!!」
真言「むぅ…薄情なやつめ」
手を振ったのに振り返してくれない。いつからそんな風になってしまったんだ有咲!
………………最初からか。
沙綾「あはは……あ、そうだ」
真言「ん?」
沙綾「なんか困ってそうだったからお昼ごはんでも忘れたんじゃないかーって有咲が」
流石は俺の親友、よくわかってらっしゃる。
真言「まあな、俺の学校での二つしかないない楽しみが消えたよ」
沙綾「はい、これ」ガサッ
真言「え?コレって……」
山吹さんが差し出したのは茶色の紙袋だった。山吹ベーカリーと書いてある………
中を見てみると色々な種類のパンが入っていた。
沙綾「うちで出す新作のパン、良かったら食べてよ」
真言「いいのか!?………………いくらだ?」
沙綾「いいよいいよ、お近づきの印ってことで」
女神かこの人は。笑顔の山吹さんから後光がさして見える………
そしてパン屋さんだったのか山吹さん。
真言「いやでも………」
沙綾「これからも有咲をよろしくね、それじゃ!」タッタッタッ
真言「……………あ、ちょっと!」
またお礼言いそびれた………
真言「山吹ベーカリー……今度お礼言いに行ってみるか」
こころ「お話は終わったかしら?」ピョコ
真言「うぉわ!!!」
いきなり背後から出てくんなよ!ビビるだろうが!!
こころ「驚かせちゃったかしら?ごめんなさい!」
真言「まだいたのかよお前……」
こころ「今日は真言とお昼を食べるまで帰らないわ!」
真言「帰れ。そして二度と帰ってくんな」
こころ「それに帰るって言ってもあたし、真言と同じクラスじゃない!」
真言「はぁ………もういい、勝手にしろ」
こころ「ため息をつくと幸せが逃げてしまうわ!」
真言「やっぱお前帰れよ!」
それさっき聞いたっての!あと何でそんなに幸せにこだわるんだよ!!??
沙綾「お待たせーって有咲どうしたの!?」
有咲「な"、な"ん"で"も"ね"ぇ"よ"」グス
「なんかあの子がこころんとかさーやと仲良く話してるのを見て泣けてきちゃたんだって」
有咲「泣いてねぇ!!」ウルウル
沙綾「あらら…ん?りみりんどうしたの?」
「…………………………な、何でもないよ?」
有咲「?」
「…………………」ブルブル
「大丈夫?りみりん寒いの?」
「今日はあったかいと思うけど」
「ううん、本当に大丈夫だから……」
有咲「おい、りみとマコって何かあったのか?」
沙綾「うーん…前に一回、二人で声かけたときはあるけど、その時はりみりんすぐに逃げちゃったから」
有咲「逃げた!?あいつ……またなんかやらかしたのか………!!」
沙綾「いや、違うと思う」
有咲「え?」
沙綾「多分だけど…りみりんと神代くん、前に何かしらの形で会ってるんじゃないかな?」
有咲「りみとあいつが?聞いたことないけどな……」
沙綾「…………私の勝手な想像、だけど何となくそんな感じがするだけ」
有咲「ふーん…」
「有咲ー?さーや?どうしたのー?」
沙綾「今行くー」
有咲「もしかしてりみ……いや、まさかな……」
沙綾「有咲?」
有咲「何でもねぇ、早く行こうぜ、香澄がうるせぇ」
沙綾「そうだね」フフ
なんかドンドン有咲が真言の保護者になっている気が……
そしてだんだんと明かされる真言の過去……とは言っても当分グダグダした日常は続いていきますけどね。