オキロ。
真言「じゃあ、みなさんお疲れさまでしたー」
リサ「うん、おつかれ〜☆」
あこ「まっくん途中まで一緒に帰ろー!」
真言「いいっすよ師匠、燐子先輩もほら、一緒に帰りましょう!」
燐子「うん…………」
紗夜「もう夜も遅いですし、気をつけてくださいね」
友希那「燐子たちに何かあったら承知しないわよ」
真言「当たり前ですよ!誰が来ようと俺が全員蹴散らして…………」
燐子「だめだよ……?危ないことは……」
真言「しませんしません!!!!」
あこ「まっくん必死すぎ〜」アハハ
燐子「…………………」ジーッ
真言「いや…………ホントに大丈夫ですから……」
紗夜「どうでしょうね、神代さんは危ういですから。白金さん、しっかり監視しておいてくださいね」
真言「ちょっ紗夜先輩!?」
………………ああ、なんて幸せなんだろう。
幸せだ。幸せだ。幸せだ。
何回言っても足りないくらい。
大好きな人たちに囲まれて、
俺は今、とても幸せだ。
こんな日が続いてくれるなら、俺はもう何も……
あこ「あ、もう"時間"か」
真言「え?」
リサ「ホントだね"時間"だ」
紗夜「今日は早いですね"時間"が来るのが」
友希那「たまにはそういう日もあるでしょう?」
燐子「…………………そう…………ですね……」
真言「な、何言ってるん……ですか?」
世界の輪郭が、溶けていく。
溶けて、そしてだんだん、見えなく、なって、
真言「待ってください……待って!!!みんな!!!!!」
遠ざかっていく。
湊さんが、姐さんが、師匠が、紗夜先輩が、
燐子先輩が、
俺の手の届かないところへ。
真言「先輩!!!燐子先輩!!!!!!」
どれだけ走っても、どれだけ名前を叫んでも、どれだけ手を伸ばしても、
届かない。
真言「燐子先輩!!!!!燐子先輩!!!!!燐子先輩!!!!!!!!」
何度も叫ぶ。けど俺の声は闇に消えていくだけ。
やがて俺の意識も、闇へ────
真言「──燐子先輩!!!!!」ガバッ
いつものベットで目が覚める。……また、朝だ。
真言「…………夢……?」
そう、夢だ。夢なんだよ。
真言「………………また、か…………」
夢。今まで俺が見てきたのは、
全部、俺の夢だ。
湊さんも姐さんも師匠も紗夜先輩も…………………………燐子先輩も
もう、どこにもいない。
いない。もういない。もうどこにもいない。って、何度胸の内で確認してもそれを受け入れられないでいる。
弱い俺には、受け入れられない。
涙が出てくる。
辛い。苦しい。悲しい。
そんな言葉じゃ言い表せないくらい、
涙が溢れて、止まらない。
真言「…………えぐっ…………ううっ…………うっ……うっ……せんぱい………りんこ……せんぱい………」ボロボロ
涙が止まる頃にはもう日が傾いていた。
真言「………………………」スクッ
ベットから起き上がる。
腹は減っているが不思議と食欲はない。
ただ、このままベットに横たわっていたら、そのまま消えてしまうような気がして、
俺は起き上がった。
真言「………………行ってきます」
誰もいない家にそう告げ、どこへ行くというわけでもないが、家を出る。
真言「……………………」
夕暮れの街を歩く。……俺は一体どこへ向かっているのだろう。
真言「……………………」ピタ
足が止まる。
真言「…………………CiRCLE」
………………つくづく俺ってバカだな。
もう、Roseliaはいないのに。
あれ、また涙が。
真言「なんで…………いなくなっちまったんだよ…………みんな………………」ボロボロ
…………もう行こう。
このままここにいたら、俺はきっと死んでしまうだろう。
おかしくなって、死んでしまう。
真言「もう手遅れか………はは……」
乾いた笑いが夕空に消えていった。
真言「……………………ただいま」
帰ってきても、やることはない。やりたいことも、何もない。
真言「………………なにか、食べるもの………」
もう何日も食べ物が喉を通らない。
腹は減っているのに、何も食べる気になれない。
姐さんのクッキー……
真言「美味しかったな…………」
もう二度と食べられないけど。
真言「…………………寝よう」
夢の中へ。夢の中ならまたあの日常が送れる。
夢の中なら会える。
俺の大好きな人たちに。
燐子先輩に。
覚めない夢へ。
真言「燐子先輩ッ!!!!」ガバッ
もちろん、夢。
真言「…………………また……朝…………」
何回繰り返すのだろう。
俺は一体何回……この地獄を繰り返すのだろう…………
真言「もう…………嫌だ……………」
目が覚めるのが怖い。
燐子先輩がいない現実に戻されるのが、とても怖い。
怖い。辛い。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
死んでしまいたい。
真言「………………………」スクッ
もう、いいや。
燐子先輩のいない世界、みんながいない世界、そんな世界はもう嫌だ。
真言「………………逃げよう」
この世界から。この現実から。
真言「永遠に、醒めることのない夢へ」
あれが俺にとっての真実。あの世界が俺の……
ピンポーン♪
突然家のインターホンが鳴る。
真言「……………………」
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!!!!!!
真言「……………………うるせぇ…………」
こんなこと前にもあったような…………?
ガチャ
あれ…………ドア…………閉めてなかったっけ……?
まあ、もうどうでもいいけど。
「なんて顔してんだよ……マコ」
真言「………………………ありさ?」
有咲「ほらいつまでも寝てねぇで、とっと起きろ」グイッ
真言「ちょ………………」
腕を引っ張られる。
真言「なんで…………」
有咲「そんなの決まってるだろ?」
有咲「お前が私の親友だからだよ。私のこといつもそう言ってるじゃねぇか」
真言「親友……………」
有咲「ほら、行くぞ」
白い光が、全てを包み込む────
真言「──はっ」ガバッ
あこ「あ、まっくん起きた!」
有咲「おお、起きたか」
リサ「大丈夫……?すっごい顔色悪いけど…………」
友希那「酷い夢を見たものね。寝てるのにあなた、泣きっぱなしだったわよ」
紗夜「仕方ありませんよ。あんな怖い夢を見たんじゃ流石の神代さんも……」
真言「みん………な…………」
あれ……?なんで…………
「真言くん……?」
真言「!!!」バッ
そこにいたのは……
燐子「だ、大丈夫……?」
真言「りんこ…………せんぱい………」ボロボロ
あこ「うわー!!泣かないでまっくん!なんかこっちまで泣けてきちゃうから!!!」
燐子「大丈夫……わたしはここにちゃんといるよ……?」
いる。燐子先輩が。そこにいる。ちゃんといる。
それだけでいい。それだけで全てが……
有咲「ほら、泣きやめよ。あんなのただの夢だろ?」
真言「……?……なんで……知ってるんだよ」
これは夢か……?また夢の中なのか……?
有咲「ああ〜……それはな……」チラ
真言「?」
こころ「おはよう真言!突然だけどもう少し寝ててくれないかしら!」ガサゴソ
真言「………………お前」
弦巻こころwith何やら怪しげな装置。
真言「まさか…………」
紗夜「すみません私も止めたのですが……」
紗夜先輩の説明によるとこういうことらしい。
〜〜30分前〜〜
友希那「今日の練習はこれで終わりにしましょう」
あこ「はい!お疲れさまでした!!」
こころ「真言ー!あら?いないのかしら」
リサ「こころ?どうかしたの?」
こころ「リサ!ちょうど面白い機械ができたから、真言に試そうと思って!!」
紗夜「あなた……前回の妙な薬で神代さんに叱られて、これで懲りたと思ってたのですが……」
こころ「全然!」
紗夜「いい笑顔で言わないでください……」ハァ
有咲「こ、こんにちはー……」
燐子「市ヶ谷さん……」
有咲「あの、マコいませんか?ちょっとあいつに用事があって……」
友希那「二人とも真言に用事があるのね」
あこ「まっくんならあそこだよー!」
紗夜「なんでも昨日夜ふかしのしすぎで全然寝てないらしく、そこで寝ています」
真言「zzz……zzz……zzz」
友希那「私たちが練習してる中よく寝られるわね」
リサ「相当眠かったんだろうね〜☆」ツンツン
真言「zzz……zzz……zzz」
こころ「ちょうど良かったわ!この機械は寝てる人にしか使えないの!」ガサゴソ
有咲「弦巻さん……何する気なんだ……?」
こころ「"怖い夢を見させる装置"〜!!!早速実験させてもらうわ!!」カチャカチャ
紗夜「きっとこうなったら止まりませんね……」
燐子「真言くん……かわいそう……」
あこ「なむあみだぶつ……」
リサ「"怖い夢"ってどのくらい怖いの?」
こころ「さあ!?」
有咲「さあって……」
こころ「分からないからこその実験よ!設置完了!スイッチオン!!」
友希那「……ちょっと待って。真言が怖い夢を見てるかどうか、私たちには分からないじゃない」
こころ「大丈夫よ!こっちのスクリーンに真言の夢が映し出されるようになってるわ!!」
紗夜「用意周到すぎます……」
こころ「さあ、始まるわよ!!」
あこ「まっくん、どんな怖い夢を見るのかな〜?」
燐子「想像つかないね……」
あこ「怖くて泣いちゃったり?」
リサ「いや〜流石にマコくんが泣くくらい怖くないと思うけど……」
有咲「あいつお化けとか基本的に大丈夫ですよ」
友希那「案外真言にとってはそこまで怖くない夢かもしれないわね」
〜〜〜〜〜〜
紗夜「と大体こんな感じで……」
真言「……………………」
こころ「……………………」
あこ「だいぶ強力だったね……あの装置」
燐子「うん…………すごい怖かった……」
リサ「なんか……人が壊れるときって多分あんな感じなんだね……」
友希那「私たちが思っていたのと全く別の怖さだったわ……」
紗夜「それだけ神代さんが私たちの事を大事に思っているということですよ、ね?」
真言「…………………」
有咲「なんか最後私が全部持ってった感じで……ちょっと申し訳ないです……」
真言「…………………はぁ」
こころ「!!」ビクッ
……………なんか、ここまで来ると怒れないもんだな。
真言「燐子先輩」
燐子「?」
真言「手を」
燐子「手?………………はい」
差し出された手を握る。
燐子「…………?」
真言「…………あったかい」
燐子「………………」
真言「弦巻」
こころ「……なにかしら?」
真言「貸一つって事にしてやる。さっさと出て行け」
あこ「よかったねこころ……ってもういない!?」
紗夜「…………てっきり激怒すると思いました……」
有咲「私も……どうやって止めようかずっと考えてました……」
真言「まあ、普段だったら絶対にブチ切れてますし、今も怒ってないわけじゃないんですけど」
真言「ただ何となく、誰かに優しくしていたいんです」
紗夜「………………大人しくなりましたね、神代さん」
友希那「あんな夢を見たあとだもの。無理ないわ」
真言「燐子先輩、もう大丈夫です。ありがとうござ──」スッ
燐子「…………………」ガシッ
真言「……?」
離そうとした手を再度掴まれる。
真言「…………先輩?」
燐子「…………ダメだよ」
真言「何がですか?」
燐子「勝手にいなくなろうとしちゃ…………絶対ダメだよ……?」
『永遠に、醒めることのない夢へ』
真言「あぁ……」
そういうこと…………
真言「燐子先輩」
燐子「………………」
真言「約束、しましたよね?」
燐子「……………うん」
真言「『もう、誰も傷つけない』そして『卒業まで燐子先輩に恩を返し続ける』…………俺はまだ燐子先輩に恩を返しきれてないですよ?」
燐子「………………」
約束を果たすまで、死んでたまるものか。
だからどうか、そんな泣きそうな顔をしないでほしい。
真言「安心してください。結んだ約束は、必ず守りますから」
燐子「………………うん」コク
俺は今日も生きていく。
夢じゃない、この現実を。
この、約束された日々を。
騙されました!?エイプリルフールでーーーーす!!!!!
……………………調子に乗りました。申し訳ございません。
実は今回の話はTwitterの診断メーカーでのセリフを一部使っていたりします。
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