監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

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今回の話は私の相棒、rain/虹 くんの「人見知りの幼馴染は俺にだけデレッデレ」とのコラボ回です!

だいぶキャラ崩壊起こしてますが本人の許可はとってあるので大丈夫です。…………大丈夫……だよね?

相棒の小説も面白いのでぜひ読んでください!
https://syosetu.org/novel/253378/

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それでは本編、どうぞ。



22.神代真言と月城睦月

真言「ふわぁ〜あ………………眠い…………」

 

 ここは花咲川学園にある中庭。いつも俺が昼飯を食べている場所。

 

 ちょうど今は昼飯を食い終わって、午後の授業が始まるまでゴロゴロしてる最中だ。

 

真言「いい天気だ〜……」

 

 最近はどっかのマッドサイエンティストがずっとつきまとってきたからなぁ……やっぱ昼飯は一人で落ち着いて食べるに限る。

 

真言「午後の授業まで時間あるし…………ちょっと寝るか………………………………………………………?」

 

 

 

 

 

 ウトウトしかけていた俺の目の前に突然現れた、いやそれは最初からそこにあったのかもしれない。

 

真言「なんだ…………あれ」

 

 異質。異常。誰がどう見てもおかしい。

 

 空に浮かぶ……俺の目の前、手を伸ばせば届く距離の空間にそれはあった。

 

 英語、そしてドットやスラッシュなどの記号が羅列されている文。これは…………

 

真言「…………………………URL?」

 

 そう、URLだ。あの誰しも一度は見たことがあるアレ。

 

 空に浮かぶURL。全く意味がわからないと思う、でも大丈夫。俺もわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 https://syosetu.org/novel/253378/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「何のURLなんだ……?」

 

 俺…寝ぼけてんのか?目をこすってみるが、それはやっぱりある。

 

真言「………………………」スッ

 

 ほんの興味本位で、そのURLに触れようと手を伸ばす。

 

 しかしそれに触れた瞬間──

 

真言「!?ま、眩しい!!!」

 

 辺り一帯を眩しい光が包み込んだかと思うと、ものすごい力で引っ張られる!

 

真言「クソッ!!なんだこれ!!」

 

 マズい…!!引きずりこまれる!!

 

真言「誰かッ!!」

 

 誰も来ない。掴めるものも、何もない……!

 

真言「う、うわぁーーー!!!!!」

 

 そうして俺は謎のURLに引きずりこまれ、何もないはずの空間に消えていった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「………………………う、ここは……?」

 

 目が覚めると、俺は学校の中庭に倒れていた。

 

真言「…………?さっきのは一体…………まさかまた弦巻の野郎……!」

 

 ……いや、あの時中庭にあいつはいなかったし、確か別クラスのやつと昼飯だーって言って出て行ったような……

 

 じゃあ夢?俺って眠り浅いのかな……それともこの前弦巻に実験された、夢を見させる機械の後遺症か?

 

 見上げると空は快晴で、不思議な文字列なんてどこにもなかった。

 

真言「ま、いいか」

 

 そろそろ授業が始まる頃だ。とっととクラスに戻ろう。サボったら紗夜先輩にどやされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「………………え?」

 

 中庭から教室に戻ろうと下駄箱で靴を履き替えようとしたとき、俺は異変に気づいた。

 

真言「俺の上履き……何処行った?」

 

 上履きだけじゃない。俺がいつも靴を入れるところそのものが……

 

真言「ない……」

 

 なんで?新手のイジメか??

 

 それとも壊れて修理中……とかか?

 

真言「……とりあえず教室に行こう。何かわかるかもしれない」

 

 靴を脱いで、靴下のまま教室に向かう。

 

 滑らないよう気をつけねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「教室は……よし、あるな」

 

 とりあえず中に──

 

 ガラガラ

 

真言「有咲!」

有咲「?」

 

 隣クラスから俺の保護し……親友の市ヶ谷 有咲が出てきた。

 

 よかった……別クラスだけどとりあえず知ってる人はいるな。

 

 ……じゃあなんで俺の下駄箱は……やっぱりイジメ?

 

有咲「あの…………」

真言「どうした有咲?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有咲「なんで私の名前知ってるんですか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「…………は……はぁ?」

 

 おいおい……さすがに笑えないぜその冗談は……エイプリルフールネタならこの前やったばっかだろ?(16.参照)

 

真言「……何言ってんだよ有咲」

有咲「いや……まずあなた誰ですか?」

真言「俺だよ!マコ!神代 真言!!」

有咲「……?」

 

 マジ……かよ……

 

真言「覚えて……ないのか……?」

有咲「誰かと勘違いしてるんじゃ……」

 

 そんな……いや、有咲はそういう冗談を言うようなやつじゃない。仮に言ったとしても絶対にどこかでボロが出る。それがわからない俺じゃない。

 

 俺の目の前にいるこいつは……マジで俺を知らないみたいだ。

 

真言「……………………悪い。人違いだった」

有咲「…………………」

 

 ガラガラ

 

真言「…………………………」

 

 クラスに入って確認する。

 

 教室には山吹さんや弦巻がいたが、こちらに気づいても何もなかったようにクラスメートとと話を続けている。

 

 そして俺の席は………………………………なかった。

 

 これは……イジメとかじゃない。そんなちゃちな物じゃ絶対にない。もっと……こう……ヤバイことだ。

 

 まるで、はじめから俺なんか存在してないかのように、俺がいた痕跡が跡形もなく消えている。

 

 俺の席も、無いのが当然の様な雰囲気だったのがなんとなく分かった。

 

真言「どうなってんだ…………?」

 

「おい、もう授業の時間だぞー?早くクラスに戻れよ〜!」

 

 教師から声がかかる。

 

真言「(いや戻れと言われましても)」

 

 教えてくれよ先生、戻るクラスがないときはどうすりゃあいい?

 

 

 

 

 

真言「………………」ダッ!!!

「あ、おい君!」

 

 教室には入らず、そのまま外へ向かって走り出す。

 

真言「(とりあえず家だ……!家に行こう!!)」

 

 俺はこの日授業をバックレた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「…………………………」アゼン

 

 開いた口が塞がらないとはきっとこういう時に使う言葉なんだろう。

 

真言「俺んち…………無いんですけど」

 

 自宅、消失。

 

 俺の家があったところはなんと空き地になっていた。

 

真言「おいおいおい……これは流石に…………」

 

 おかしすぎる。これじゃあ本当に俺の存在が…………

 

真言「どうしよう……」

 

 ホントにどうしよう。帰る家がなくなってしまった…………

 

 やっぱりあの変なURLのせいなのか?それしか考えられないが、じゃああれは一体何なんだ?

 

 自分の存在が消えるURL?でも俺はここにいるし記憶もちゃんとある。有咲も弦巻もいたし、また悪夢でしたなんてオチはないだろう。

 

 URLだからやっぱりどっかに飛ばされるんだよな、何かのサイトとか。

 

 …………あれは何に飛ばされるURLだったんだ?

 

真言「…………別世界……とか?」

 

 パラレルワールド的な………………いやいや、そんなファンタジーな……

 

 ………………でも。

 

真言「とにかく今は寝れるところを探そう」

 

 気づけばもう日が暮れ始めている。少し考え込みすぎたか。

 

 家のない今の俺には雨風をしのげるところが必要だ。野宿になってしまうがこの際仕方ない。また後でたくさん考えよう。

 

 …………俺の適応力すごくない?自分でも軽くビビってるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「!?」

 

 なんだ今の叫び声!?やっぱりここはヤバイ異世界なのか!?

 

真言「あっちか!!」ダッ

 

 とりあえず叫び声が聞こえたほうへ走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「おい!」

「た、助けてくださいぃぃぃ!!」ガバッ!!!

真言「!?あんた大丈夫か!何があった!!」

 

 俺に飛びついてきたのは黒髪短髪の青年。俺と同い年くらいか……?てか若干目が死んでる気がするけど気のせい?

 

 いやでもこの様子……絶対ただ事じゃない……!

 

 俺の中の第六感がエマージェンシーサインを発令している!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、今!ハイライトの消えた幼馴染に追われてるんです!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「………………は?」

 

 俺の中の第六感が言う。

 

「これ絶対面倒くさいやつだ」と…………

 

「あとさっきのエマージェンシーなしね」と…………

 

 え、なに?"ハイライトの消えた幼馴染に追われてる"?それ俺にどうしろと?

 

「あなた……どっかで会ったことありましたっけ……?」

真言「あ"?」

「ひっ……この際誰でもいいです!とにかく助けてください!!」

 

 いや助けてと言われても……

 

 俺、ここに来る前かなりの田舎に住んでてて、幼馴染なんて呼べる人はいなかったけど、幼馴染ってそんな簡単にハイライト消失する物なの?

 

真言「まあいいや、とにかくその追ってくるあんたの幼馴染を説得すればいいんだな?」

「は、はい!よろしくおねがいします!!」

 

 よろしくおねがいされちまったよ……仕方ないか……

 

真言「……まあ心配すんな。たとえあんたの幼馴染が身長2m超のゴリゴリのゴリラみたいなやつでも負ける気はしねぇ……あ、でも暴力はなしだから。そこんとこよろしく」

「?……まあ俺の幼馴染はそんなモンスターみたいな子じゃないので──」

 

「むっくん〜?」

 

 曲がり角の先から女の声が聞こえる。そいつがこの人の幼馴染か?ってかこの声………………

 

「そ、そこの曲がり角にいます……!!」

真言「…………………まさか」

 

 曲がり角から出てきたのは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「……り、燐子先輩…………!?」

 

 目のハイライトが消えた…………俺の恩人だった。

 

 なんでここに燐子先輩が……てか燐子先輩に幼馴染!?そんな話聞いたことねぇぞ!?

 

燐子「…………?むっくん……この人知り合い……?」

 

 むっくん!!!!????

 

「いや……さっきそこで会ったんだけど……燐子のこと知ってるんですか?」

 

 下の名前呼び捨て!!!!????

 

 待って待って待って!?燐子先輩に幼馴染!?むっくん!?ハイライト消えた!?追いかけられてる!?あんた誰!?

 

真言「!?!???!!!????!??!??????!??!!?!!!????!!!??!??!!?!!??!??!!?!!??!!???!!!!!????!??!」プシュー

 

燐子「あ…………!」

「ちょ、君!」ガシッ

燐子「倒れちゃった…………どうするの……?」

「どうするって……このままにしておく訳には行かないし、とりあえず家に連れていくよ」

燐子「そうだね…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「う、うーん……」ハッ

 

 こ、ここは?えっと俺は確か道で倒れて……

 

燐子「大丈夫……ですか……?」

真言「!」

 

 燐子先輩!!

 

「目が覚めたみたいだね」

真言「あんた……!」

 

 さっきの……燐子先輩の幼馴染?

 

真言「ここは?」

「俺の家」

 

 そうだ。家に帰ろうとしたら家なくて、俺はこの人に助けを求められて、そしたら燐子先輩が出てきて?

 

真言「????????」

燐子「お、落ち着いてください…………」

「(ハテナマークが大量発生してる)」

 

真言「と、とりあえずありがとう。倒れた俺をここまで運んできてくれたんだろ?」

「目の前に困っている人がいたら放っておけない性分なんでね」キラン

燐子「なに言ってるの……むっくん」

 

 …………………………何だこいつ。

 

真言「俺は神代 真言、あんたは?」

睦月「俺の名前は月城 睦月(つきしろ むつき)。よろしく」

 

 つきしろむつき……やっぱり聞いたことない。

 

睦月「そんでこっちが──」

真言「知ってる。白金 燐子」

燐子「!なんで……知ってるの……?」

 

 やっぱり有咲と一緒だ。俺のことを覚えていない……

 

 今確信した。

 

 ここは俺のいた世界じゃない。

 

 あのURLは何かのサイトに飛ぶようなものじゃない。あれは……別世界に飛ぶURLだったんだ……

 

真言「嘘だろ……」

睦月「君、燐子の友達なの?」

真言「友達っていうか……俺、後輩なんだけど……」

燐子「……後輩……?」

睦月「後輩ってことは俺らの一個下か?」

 

 あんた先輩なの!?

 

燐子「でも……わたし、この子のこと知らないよ……?」

睦月「…………君が着てる服、花咲川の制服だよな?」

真言「え、ええ……」

 

 午後の授業バックレてきたから制服のまんま……てかこれ以外の服、自宅と共に全て消滅しました。

 

睦月「うーん、一個下の事なんて全然知らないしな……」

燐子「………………」

睦月「君、本当に燐子の後輩?」

 

 ………………まあ、当然の疑問だよな。

 

 自分の幼馴染の後輩を名乗るやつが突然現れて、しかも当の幼馴染本人は全く知らないときた。もう怪しさマックス。もし俺がこの人の立場なら即刻ぶっ飛ばしてるところだ。

 

真言「……………俺は、」

 

 それでも俺は。

 

真言「燐子先輩の後輩です」

 

 それだけは、絶対に譲れない。

 

睦月「…………嘘をついてるようには……見えないよな」

燐子「……うん……そうだね…………」

睦月「でも燐子は知らないんだろ?」

燐子「うん…………人違い……じゃないんですか……?」

真言「……それなんですけど、実は──」

 

 言うかどうか少し迷ったが、俺はここに来る前の出来事、空に浮かぶ謎のURLのこと、俺は別世界から来た人間だということ、その世界では俺は燐子先輩の後輩だということを二人に伝えることにした。

 

睦月「………………………」

燐子「………………………」

真言「──って事なんですけど……」

 

 まあ、信じてもらえるわけないか……

 

燐子「…………信じられない……ね…」

睦月「ああ」

真言「…………………」

 

 やっぱり……

 

燐子「でも……嘘はついてない気がする……なんとなくだけど……」

睦月「だよな。俺もそう思う」

真言「……!」

 

 

 

 

 

睦月「ま、とりあえずは信じてみることにするか!」

燐子「……そう……だね……」

真言「ありがとう……ございます」

睦月「で、君これからどうすんの?もう夜だけど」

 

 窓から外を見てみると、完全に日が沈んでいた。

 

真言「……俺の家、この世界だと空き地になってたんですよ……だからまずは寝れるとこを探さないと」

睦月「?だったらうちに泊まってけよ」

真言「!」

燐子「!」

睦月「こうやって会えたのもなにかの縁ってことでさ」

真言「いや、でも、見ず知らずの俺なんかを……親とかは……」

睦月「おし!じゃあこっちついて来い!」グイッ

真言「え、ちょ」

 

 月城さんに腕を引っ張られ、下の階へ連れていかれる。

 

睦月「母さん、今日こいつ泊まることになったから」

真言「!?」

 

 そんな急な話許してくれるわけが……

 

「君、名前は?」

真言「か、神代 真言です」

「真言くんね。このバカの相手は疲れると思うけど、自分の家だと思ってゆっくりしていってね」

 

 ほらやっぱり……ん?

 

真言「い、いいんですか!?」

「?うん。だって君、いい子そうだから」

 

 生まれて初めて言われた。

 

睦月「おし!じゃあそういうことで!戻るぞ!」グイッ

真言「つ、月城さん!」

睦月「睦月でいいよ。俺も君のこと真言って呼ぶからさ。それより聞かせてよ、真言の世界にいる燐子のこと!」

 

 いやまあそれはいいんだけど…

 

真言「だから引っ張らないでくださぁぁあああ!!!」

 

 ズルッ

 

睦月「あ」

真言「は?」

 

 グラリと世界が反転する。

 

 ふむ……なるほど。この感じはどうやら……………………階段を踏み外したな。

 

睦月「うわああああああああああ!!!!!」

真言「ギャアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 人を引っ張りながら階段を走るのはとても危ないので絶対にやめましょう。




──to be continued.
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