監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

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どうも。

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今回は短めです。それではどうぞ。



24.クラッシャー真言

モカ「ねえマコくん」

真言「どうしましたセンパイ」

 

 ここはバイト先のコンビニ。今日も今日とてお客が少ないのでセンパイとだべっております。

 

 …………なんか俺のシフトの時間だけ人通り異常に少なくない?まあ俺は別にいいけどさ……センパイと話すくらいしかやることないんだよなぁ……

 

モカ「マコくんは楽器とかやらないの?」

真言「楽器……ですか?」

モカ「うん、楽器」

 

 唐突だな……

 

モカ「ほら、マコくんいつもRoseliaの練習に付き添ってるじゃん?あれって何かの勉強のために行ってるんじゃないの?」

真言「いや、別にそういうわけじゃないんですけど」

モカ「ん?」

真言「……昔、燐子先輩に誘われたんですよ。一回でいいから聞きに来ないかーって。それで……まあ……」

モカ「はは〜ん?Roselia沼にハマってしまったわけですな〜?」

 

 ……まあ、そんなところだ。まったく、勘がいいセンパイはそんなに嫌いではないけれども。

 

真言「なので、別に俺が楽器を弾くわけではないです」

モカ「ふ〜ん?」ジーッ

真言「…………なんですかその目は」

 

 なんか俺疑われてる?いや嘘じゃないんだけど……

 

モカ「マコくん、なんか隠してるでしょー」

真言「………………」

 

 

 

 

 

モカ「さては君、楽器弾けないね〜?」

 

 

 

 

 

真言「………………ギクッ」

モカ「今自分で"ギクッ"って言ったね」

 

 本当にこの人勘が良すぎるだろ……

 

真言「ええそうですよ、俺は楽器弾けません!それが何か!?」

モカ「おお〜逆ギレだー」

真言「俺の最終楽器歴はリコーダーです」ドヤッ

モカ「そこはドヤることじゃないよ〜?」

 

 確かにRoseliaの演奏を聞いて、俺もやってみたいとは思ったことはある。でも……

 

モカ「おや〜?その顔は何かあった顔だね〜。ほらほらーセンパイに話しちゃいなよ〜」

真言「実はですね……」

 

 あれは俺がRoseliaの皆と出会って少し経った頃の事だった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「〜♪」

真言「ベース……カッコいいですね」

リサ「マコくんも引いてみる?」

真言「え、いや、俺は……」

あこ「いいじゃん!弾かせてもらいなよ!」

リサ「弾き方はアタシが教えてあげるからさ!ね?」

真言「………………わかりました」

 

 

 

 

 

リサ「ここをこう持って……そうそう!いい感じだよ☆」

真言「こう……ですか?」

あこ「まっくん似合ってるよ!」

真言「………………」チラ

燐子「か、かっこいいよ……」

真言「………………」パァァ!

 

友希那「わかりやすいわね」

紗夜「ええ……」

 

真言「あの……これどうやって弾けば……」

リサ「あ、えーとねまずは……」

 

 燐子にかっこいいと言われ一気にやる気になった真言。だが、事件はこのあと起きた。

 

リサ「よし!あとは教えた通り、まずは音を出してみよっか♪」

真言「わかりました…………いきます」

友希那「お手並み拝見といきましょうか」

紗夜「(神代さん……一体どんな演奏を……)」

 

真言「………………」スッ…

 

 

 

 

 

 シーン……

 

 

 

 

 

あこ「……………あれ?」

燐子「音が……鳴りませんね……」

リサ「マコくん、もう少し強く弾いてもいいんだよ?」

真言「……強く…………わかりました」

友希那「紗夜、嫌な予感がするのだけれど」ボソボソ

紗夜「私もです湊さん」ボソボソ

 

真言「じゃあ……いきます!」

紗夜「神代さん、あまり力を入れすぎr──」

 

真言「っらあああああ!!!」

 

 

 

 

 

 バチンッ!!!!!!

 

 

 

 

 

真言「あ」

リサ「あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真言「──ってことがありましてね……」

モカ「あー……」

真言「しかも一番太いのを指でぶち切ったんで皆ドン引きでしたよ」

モカ「これは流石のモカちゃんでも引くわー…………というかどんだけ強い力で弾いたの」

真言「いやー……」

 

 弦の弁償代でバイトの給料飛んでったなぁ……懐かしい……

 

 この事件以降Roseliaの皆は俺に一切楽器を触らせてくれなくなった。

 

 師匠や燐子先輩でさえ、無言で楽器を俺からガードしてくる始末だ。よく出禁にならなかったよ。

 

真言「紗夜先輩なんて「私にはギターしかないの!」とか言ってましたねー」

モカ「よくわかんないけど、多分それはそこで使うセリフじゃないってことだけはわかるよ」

 

真言「まあそんな訳で俺は楽器を弾きませんし弾けません」

モカ「ふ〜ん…」

真言「力加減が難しいんですよ」

モカ「……憧れのRoseliaといつか同じ舞台に〜とか思ったりしないの?」

真言「…?どうしてですか?」

モカ「………………」

 

 Roseliaと同じ舞台に?ないない。というか、俺には無理だ。

 

真言「憧れっていうのは、自分には絶対に成れないものに抱くんですよ」

モカ「そっか……」

 

 …………でも楽器か……

 

真言「弾けたらカッコいいだろうなぁ…………」

モカ「ふっふーでしょ〜?」

真言「ギターとか……いいですよねぇ……」

モカ「お!よく分かってるね〜」

 

 でも多分……一瞬で弦ぶち切るよな…………

 

真言「はぁ……」

モカ「うーん……マコくんの馬鹿力でも演奏できるものか……」

真言「馬鹿力って……」

 

 

 

 

 

モカ「ドラムは?マコくんのパワーが活かせるんじゃない?」

真言「すぐスティックが折れますね」

モカ「……キーボードとか?」

真言「燐子先輩にきっと向いてないって言われました……」

モカ「…………DJ?」

真言「それ楽器なんですか?」

 

 DJ?あの……こうキュッキュッってやるやつ?

 

モカ「ハロハピのミッシェルとかがやってるやつだよー」

真言「?」

 

 ミッシェル?確かヨーロッパにそんな名前の城があったような……

 

 センパイ、外国人の友達がいるのか?…………センパイなら有り得そう。

 

モカ「ああ、ミッシェルって美咲ちんのことね」

真言「???」

 

 ミサキ?前にどっかで…………誰だっけ?

 

モカ「……マコくん、燐子さん以外に興味なさすぎー」

真言「それは………………すみません」

モカ「もっと他の人にも興味持ちなよ〜」

真言「………………努力します」

 

モカ「まあいいや。それよりDJもダメとなると、残ってるのは………………」

真言「……………ボーカル」

モカ「になるね〜」

 

 ボーカル…………か。確かに歌うのは好きだし、楽器が弾けない俺がやれるのってそれくらいだけど……

 

真言「……正直、身近にメチャクチャすごいボーカルが居るせいで、自分があの人と同じことをしているのが想像つきません」

モカ「あーだろうね〜」

 

 湊 友希那。彼女の歌唱力は他者とは一線を画している。Roseliaを結成する前、様々なところからスカウトが来たと聞くがそれも当然だろう。…………今は"Roselia"としてスカウトが来ているらしいが。

 

 語彙力を捨てて、感情で感想を言ってもいいなら「湊さんマジヤベェ」となる。

 

 そうなるくらい、あの人は圧倒的なのだ。

 

 …………俺、よくあんな人と知り合えたな。

 

真言「てか俺がボーカルをやることなんて絶対にないですよ」

モカ「ホントかな〜?」

 

 なぜか意味ありげに笑うセンパイ。

 

モカ「この世に"絶対"なんてことはないんだよ〜マコくん」

真言「なんすかそれ」

モカ「センパイからのありがた〜いお言葉だよ〜」

 

 "絶対"なんてことはない……か。

 

真言「肝に銘じておきますよセンパイ」

 

 

 

 

 

 テテテテテテー↑テテテテテテー↓

 

真言「しゃーせー」

モカ「しゃーせー」

 

 

 

 

 

リサ「二人とも…………やる気なくない?」




ということでアンケートばーん!
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