監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

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もう一ヶ月経ちましたね………………………

それでは本編どうぞっっっ!!!!!!



42.ネクロマンサーズパーティ!

 その日は来たるべくして来たのかもしれない。

 

 俺が今の道を進めば、師匠がこのままの道を進み続ければ、何れどこかで交わるかもしれない。

 

 俺は薄々そう気づいていた。

 

 気づいていて、俺は進むのをやめなかった。

 

 きっと師匠も……

 

 俺たちは似た者同士……いや、俺が師匠に似てきているだけか。なんて言ったって彼女は俺の『師匠』だからな。

 

 後ろ向きで下向きだった俺を、別世界に連れ出してくれた師匠。

 

 いつも俺の先にいた師匠。

 

 …………そして、ついにその日が来た。

 

 来たるべくして来た、俺と師匠の道が交差する日。

 

 俺たちが待ち望んでいた、直接対決。

 

 前置きはこの辺にしてそろそろ始めようか。

 

真言「改めまして師匠」

あこ「なーに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mako「誕生日おめでとうございます!!!」

聖堕天使あこ姫「ありがとう!!!」

 

 それが俺たちの戦闘開始の合図だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遡ること7月3日。俺は師匠の誕生日をRoseliaの皆と一緒に祝っていた。

 

真言「師匠、誕生日おめでとうございます」

あこ「ありがとうまっくん!!!」

真言「これ、俺からのプレゼントで──」

あこ「あ、ちょっと待って!」

真言「え?」

あこ「そのプレゼントはまだ貰えないかな」

真言「……どういう意味ですか?」

 

 もしかして気に入らなかった……?

 

あこ「まっくんにちょっとしたお願いがあるんだ。……聞いてくれる?」

真言「俺で良かったら」

あこ「よかった!じゃあ言うね!」

 

 一つ咳払いを挟んで、師匠は高らかに宣言する。

 

 

 

 

 

あこ「我、聖堕天使あこ姫!我が一番弟子ネクロマンサーmakoに決闘を申し込む!!」ドンッ!!!

 

 

 

 

 

真言「け、決闘!?」

あこ「まっくんもNFOを初めて、だいぶ強くなったじゃん?それであこ思っちゃったんだよね…………」

 

あこ「あことまっくん、本気で戦ったらどっちが強いのか」

 

 不敵に微笑む師匠。つられてこちらも口角が上がってしまう。

 

真言「わかりました。やりましょう師弟対決」

あこ「その後にそのプレゼントは貰うことにするよ!…………あこの戦利品として、ね?」

 

 …………言ってくれるな。師匠。

 

真言「いや、師匠には敗北と一緒にこれをプレゼントしますよ」

 

あこ「ふぅん……」バッチバチ 真言「ふっ……」

 

 俺も師匠も負けず嫌いだ。誕生日の主役だろうがなんだろうが関係ない。やるからには全力で──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜【NFO内・はじまりの平原】〜〜

 

mako「──全力でぶっ潰す!!!!!」

聖堕天使あこ姫「それはこっちのセリフだよまっくん!!!!!」

 

 先手必勝!!!

 

mako・聖堕天使あこ姫「「定命の円環を逸脱せし常闇の使徒に我命ず、 其の混濁たる眼で 深淵を破り、 彼の者を久遠の狭間へと誘いたまえ!!!!!」」

 

 

 

 

 

リサ「……紗夜、アレは何してるの?」

サヨ「どうやら第一ラウンドは魔法対決のようですね。流石、二人とも一言一句違わぬ詠唱です」

ユキナ「…………多分私はよくわからなくなると思うから、燐子、紗夜、解説をお願い」

RinRin「了解しました(`・ω・´)ゞ」

サヨ「任せてください」

 

 

 

mako「吹き飛べ!!」

聖堕天使あこ姫「喰らえ!!」

 

mako・聖堕天使あこ姫「「デッドリィーー!!!」」

 

 

 

サヨ「な、なんて衝撃……!念の為二人から距離をとっているのにここまで爆風が……!」

リサ「すご…………」

ユキナ「もう少し離れたほうがいいんじゃないかしら」

 

 

 

mako・聖堕天使あこ姫「「ダークフレイム!!カースシュート!!シャドウボム!!ブラッククロー!!カースパラライズ!!」」

 

 

 

サヨ「二人とも全く同じスキルを……」

ユキナ「わざとかしら?」

RinRin「いえ……真言くんはあこちゃんにネクロマンサーとしての戦い方を教わってきました」

 

 俺に戦い方を教えてくれたのは師匠に他ならならない。向こうに俺の戦略や戦法は全部お見通しってわけだ。

 

 それは裏を返せば、師匠の戦い方も俺にはわかっていることにもなる。

 

RinRin「二人が取る戦法は全く一緒。手の内を見せあっているプレイヤー同士が戦うなら……」

 

 

 

mako「(詠唱を止めるな……!少しでもタイミングを逃せばその隙に叩き込まれるぞ!!)」

聖堕天使あこ姫「(魔法を撃ち続けなきゃ……!弾幕を少しでも緩めたら確実にやられる!!)」

 

 

 

RinRin「おそらくは小細工抜きでの正面戦闘になります\(°o°)/」

リサ「…………要は何も考えず、ただただゴリ押しで行くってこと?」

ユキナ「二人らしいわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネクロマンサー同士のほとんど互角の闇魔法合戦は、突如終わりを告げる。

 

mako「ここ!!」ダッ!!!

聖堕天使あこ姫「──っ!?」

 

リサ「あ!マコくんが一気に距離を!!」

サヨ「そう……彼にはこれがあるんですよね……」

 

 

 

 

 

mako「【ソウルミノタウロスの斧】!!!」

 

 

 

 

 

RinRin「近距離戦闘用大型武器……魔法を使いつつ、斧で距離を詰めて攻撃ができるなんて……(;;;・_・)」

サヨ「あの人は本当にネクロマンサーなんですか?」

リサ「ああいうのはバーサーカー?っていうんだっけ」

ユキナ「斧を使っている方が真言は楽しそうだわ」

 

 

 

mako「オラァア!!!」

聖堕天使あこ姫「よっ……とぉ!!」

mako「チッ!!」

 

 

 

サヨ「崩れた体制から躱した!?」

RinRin「魔法を地面に撃ってその反動で避けたんです!!(゜o゜;」

 

 

 

 くっそ……なんて強引な躱し方だよ……!

 

聖堕天使あこ姫「どうしたのまっくん?急に斧なんか使いだしちゃってさ?」

mako「こういうふうににMPを回復しておくのも戦術の一つだ、って師匠に教わりましたから」

聖堕天使あこ姫「ふーん…………」

mako「嬉しそうですね、師匠」

聖堕天使あこ姫「我が弟子がこんなにも成長してくれるなんて、師匠として…………えーっと……鼻が高い!ってやつだよ」

 

 

 

リサ「MPって魔法使わなきゃ勝手に回復するんだっけ?」

RinRin「はい……少しずつですが回復していきます(≧▽≦)」

サヨ「神代さん、前より格段に強くなっています……」

ユキナ「今日に向けてかなり特訓してたみたいだから、よほど派手にあこの誕生日を祝いたかったのね」

サヨ「……もうだいぶ誕生日過ぎてますけどね」

RinRin「あと真言くんは普通にあこちゃんに負けたくないんだと思います……(ー_ー゛)」

ユキナ「………………」

 

 

 

mako「ここからは師匠に教わってない、俺が自分で身につけた戦い方です」

聖堕天使あこ姫「ふーん……じゃあ見せてみてよ、まっくんの戦い方を!」

 

RinRin「二人の空気が変わった……(-_-;)・・・」

紗夜「ここから第2ラウンドということでしょうか……」

 

 

 

 

 

 

 最高速で!斬り伏せる!

 

聖堕天使あこ姫「あぶな!!」

mako「どらぁあ!!」

聖堕天使あこ姫「ほいっ!」

 

 けれど避けられる、避けられる、ことごとく躱される!!

 

mako「逃げてばっかじゃいつまで経っても俺は倒せませんよ!!」

聖堕天使あこ姫「余計なお世話だよ!!」

 

 もっとだ……もっと疾く……もっと強く……!!

 

 師匠を超えられるくらいに!!!

 

mako「ふっ!」

 

 俺の振り下ろした一撃は、師匠に()()()()

 

 ガキンッ!!という金属と金属がぶつかった音とともに。

 

mako「…………は?」

聖堕天使あこ姫「今度はこっちのターンだね」

 

 そんな師匠のセリフが聞こえた瞬間、

 

mako「がっ!?」

 

 無数の斬撃が俺の身体を切り裂きHPを削っていった。

 

mako「(斬られた……!今の一瞬で!?)」

 

 師匠が持っていたのは…………

 

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「【リンダのサイス】」

 

 

 

 

 

mako「ネクロマンサー専用の……大鎌……!」

聖堕天使あこ姫「あこだってまっくんに勝つためにいろいろやってたんだよ!」

 

聖堕天使あこ姫「デスサイス!!」

 

 黒い斬撃が飛んでくる……!

 

mako「避けきれない……」

 

 なら!撃ち落とすまで!!

 

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「…………あれを防ぐなんて……やっぱりまっくんはすごいよ………」

mako「ハァ……ハァ……ハァ……」

聖堕天使あこ姫「でも、全部は無理だったみたいだね」

 

 くそ……だいぶHPを持ってかれたか……

 

 

 

リサ「なんかマコくんピンチじゃない!?」

ユキナ「あの鎌……確か私とリサと紗夜が初めてこのゲームをやったときの……」

サヨ「ええ、でもまさか一方的にバーサーカーモードの神代さんにダメージを与えるとは…………驚きです」

RinRin「いいよあこちゃん⊂(・▽・⊂)修行の成果が出てるよ╰(*´︶`*)╯」

ユキナ「修行?」

サヨ「白金さん、宇田川さんと一緒に修行してたんですか?」

RinRin「はい……真言くんの攻略のために、今日までいろんな作戦を考えて、あこちゃんと特訓してきました……!」

リサ「攻略…………」

サヨ「もはやゲームのボスキャラですね」

 

 

 

mako「一筋縄じゃいかないと思ってたけど……ここまでとは……」

聖堕天使あこ姫「今日まで、あこはまっくんに勝つためにいろんな対策を練ってきたんだよ、りんりんと一緒にね」

 

聖堕天使あこ姫「あこだってね、まだ弟子(まっくん)に負けるわけにはいかないんだよ!」

 

 これが師匠の……"師匠"としてのプライド……!

 

 ……ん?()()()()()()()()

 

mako「ず……」

聖堕天使あこ姫「ず?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mako「ずるいぞ師匠!!!!!!自分だけ燐子先輩に頼るなんて反則でしょ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四人「「「「え、えぇ……?」」」」

 

 

 

聖堕天使あこ姫「…………いいでしょ別に!!ズルじゃないよ!!!」

mako「いいやズルです!!燐子先輩と一緒に修行なんて…………くっそ羨ましい!!!!!」

聖堕天使あこ姫「それが本音だなー!!まっくんだってこの前紗夜さんと二人でNFOやってたじゃん!!!この浮気者!!!!」

mako「は、はぁ!?」

聖堕天使あこ姫「最低最低!!りんりんが泣いても知らないからね!!!!!」

mako「それとこれとは関係ないでしょうが!!!つか浮気じゃねぇよ!!!俺は燐子先輩一筋だ!!!!!!」

 

 

 

紗夜「あれは…………」

リサ「こんなときに二人ともなに喧嘩してんの……」

RinRin「…………///」

ユキナ「紗夜も真言と特訓していたのね」

サヨ「まあ、そうなんですが…………"アレ"は特訓というよりは、探索というか……推理というか…………」

ユキナ「え?」

サヨ「あ、いえ、何でもありません」

リサ「お、言い合いは終わったみたいだよ」

 

 

 

mako「ぶっ飛ばしてやる…………」ギラギラ

聖堕天使あこ姫「闇の力でこう…………ギッタンギッタンにしちゃうからね…………」ギラギラ

 

 

 

リサ「………………」

ユキナ「………………燐子、紗夜、危なくなったら二人を止めてちょうだい」

RinRin「わかりました…………」

サヨ「骨が折れそうですね……」

 

 

 

mako「カース…………」ユラァ…

聖堕天使あこ姫「ダークネス…………」ユラァ…

 

 不気味に間合いを詰めるネクロマンサーたち。

 

 もちろん互いに殺る気満々である。

 

mako「ロンドォォォオオオ!!!!!」

聖堕天使あこ姫「リッパァァァアアア!!!!!」

 

 目にも留まらぬ斬撃の応酬、しかし一発でもまともに当たれば致命的なダメージになることだけは目に見えていた。

 

mako「くそがッ…………!」

聖堕天使あこ姫「ふふん」

 

mako「(俺の方が近接戦闘に慣れているはずなのに……!)」

 

 なんで…………なんで俺の攻撃が当たんねぇんだ!!

 

 

 

リサ「マコくんの攻撃、全然当たってなくない!?」

ユキナ「完全にあこのペースね」

サヨ「神代さんの攻撃はことごとくいなされ、宇田川さんの攻撃が徐々に当たり始めてきています。白金さんこれは…………」

RinRin「私とあこちゃんの研究の末、真言くん攻略には3つのポイントがあるという結論に達しました(✯ᴗ✯)」

リサ「3つのポイント……?」

RinRin「はい、まず1つ目は『真言くんの魔法攻撃を攻略すること』です(๑•̀ㅁ•́๑)✧」

サヨ「魔法を……ですか」

リサ「あの最初の魔法合戦のこと?」

RinRin「そうです、でも魔法の実力についてはあこちゃんと真言くんではほとんど互角。問題は2つ目からで……」

 

 

 

mako「(振っても振っても当たらない俺の攻撃、まるで動きが読まれて……!)」

 

mako「なるほど、そういうことかよ…………」

 

 やっぱズリぃわ、燐子先輩。

 

聖堕天使あこ姫「他所見しないで!!」

mako「くっ……!」

 

 

 

RinRin「真言くん攻略のための2つ目のポイント、それは『近接攻撃を攻略すること』」

 

 【ソウルミノタウロスの斧】を手にしたmakoは近接攻撃を軸にして戦う。魔法を主にして戦うネクロマンサーではどうしても不利。

 

RinRin「でも【リンダのサイス】と真言くんの細かい戦闘パターンの分析があれば…………」

 

 

 

聖堕天使あこ姫「(この攻撃も知ってる……これも……これも……!)」

mako「(やっぱ読まれてるか……プレイヤーの戦闘パターンの分析とか、もはや人間業じゃねぇだろ……!?)」

 

 

 

RinRin「いともたやすく、攻略できます」

リサ・ユキナ「「(………………怖っ)」」

サヨ「力技で押す彼の攻撃パターンはある程度は読みやすい…………ですかね」

RinRin「そして追い詰められた真言くんがとる次の行動は…………」

 

 

 

mako「…………」ザッ

 

 

 

リサ「あこから離れた……?」

ユキナ「でもあこもすぐに詰めてくるわ」

RinRin「……!ダメ!あこちゃん!\(◎o◎)/」

 

聖堕天使あこ姫「たああああ!!!」

 

mako「定命の円環を逸脱せし常闇の使徒に我命ず、其の闇の力をもってして彼の古の戦士たちを深淵より蘇らせたまえ」

 

聖堕天使あこ姫「しまっ……!」

mako「デットウォーリアーズ」

 

 

 発現した魔法陣から、ウォーリアーズがまるで巨大なビームのように一斉に師匠にむけて放出される!

 

 

 

サヨ「なんて強引な……あくまで物量で押し切る気ですよ!」

リサ「マコくんって正面からぶつかっていくほうが向いてるから……それに相手が相手だし」

ユキナ「自分の師匠には全力で……それが彼なりの敬意なのかもしれないわね」

RinRin「そしてこれが真言くん攻略の最後のポイントです……」

 

 『デッドウォーリアーズの攻略』

 

RinRin「(倒しても倒しても真言くんのMPが尽きるまで何度でも蘇る不死の兵団…………本体の真言くんを倒すのが一番の攻略法になる。でも………)」

 

 確かにデッドウォーリアーズは強力だが、術者本人はスキル発動中はまったく動けず、そこを叩けばあっさり攻略できてしまう。

 

 しかしそれが一対一の状況になれば話は別になる。

 

 倒しても、倒しても、術者本人までその刃が届くことはない。

 

 そうしてもがいている内にジワジワと黒いガイコツの兵士にHPを削られていく。

 

リサ「ああ!あこが!!」

 

 見ると彼女はすでに無数の黒いガイコツ達に取り囲まれていた。

 

ユキナ「燐子、あなたはあこに3つ目の攻略法も教えたんじゃないの?」

RinRin「それが…………」

 

聖堕天使あこ姫『3つ目は大丈夫!なんてったってあこには"秘密兵器"があるから!!』

 

サヨ「秘密兵器?」

RinRin「私にも教えてくれませんでしたが……きっとなにかすごい技なんだと思いますᕙ( • ‿ • )ᕗ」

 

 

 

mako「…………終わった……いや」

 

 ここで終わる師匠じゃない……まだ何かが来る!

 

聖堕天使あこ姫「まっくん」

mako「!」

 

 ウォーリアーズの集団に取り込まれて姿も見えなくなった師匠が、その真っ黒な塊の中から俺に呼びかける。

 

聖堕天使あこ姫「あこだってね、強くなったんだよ」

mako「……知ってますよ、師匠が強いことなんて」

聖堕天使あこ姫「ううん、違うよまっくん」

mako「…………?」

聖堕天使あこ姫「強く()()()んだよ」

 

 ウォーリアーズの塊に、内側から光の亀裂が入った。

 

mako「え…………?」

 

 光……光…………?

 

聖堕天使あこ姫「まっくんがデッドウォーリアーズを習得したように、あこだってどんどん強くなってるんだよ」

 

 ウォーリアーズがどんどん光に包まれていく…………

 

聖堕天使あこ姫「全ステータス上昇、光・闇属性の魔法攻撃力アップ、魔法詠唱時間・消費MP短縮」

 

 とてつもない光の衝撃波が、ウォーリアーズを吹き飛ばす!!!

 

mako「なっ………!」

 

 ウォーリアーズの中から現れた師匠の姿はいつもと大きく異なっていた。

 

 赤かった両目は左目だけ白い光を放ち、

 

 全身に光と闇のオーラを纏い、

 

 そして白く光る左翼と、黒く輝く右翼を生やした、その姿はまるで…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「〚聖堕天使〛」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「さ、まっくん。続けよっか!」

mako「…………師匠」

聖堕天使あこ姫「ん?」

 

 

 

 

 

mako「俺の前に居続けてくれて…………俺の師匠でいてくれて、本当にありがとうございます」

 

 

 

 

 

 ピロン♪

 

【スキル発動条件を一部満たしました】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「な……なにあれ…………」

ユキナ「あこに羽が生えたわね」

RinRin「これがあこちゃんの"秘密兵器"(゜o゜;」

ユキナ「…………?なにか変だわ」

リサ「どうしたの友希那?」

ユキナ「真言のガイコツ、どこに行ったのかしら」

リサ「あ、そういえば……あの光で吹き飛んだ後、一人も復活してきてないね……?」

RinRin「……!光属性の魔法もデッドウォーリアーズの弱点だった……!(ノ゚0゚)ノ~」

サヨ「なるほど。だから全員黒い灰になって宙に浮いて……」

 

RinRin・サヨ「「黒い…………灰…………?」」

 

 

 

mako「師匠、師匠はさっき『私だって強くなっている』って言いましたよね」

聖堕天使あこ姫「……うん」

mako「なら俺も見せますよ。今、この戦いの中で強くなった俺を」

 

 

 

サヨ「神代さん、まさか"アレ"が……!」

リサ「紗夜、さっきから言ってたその"アレ"ってなに?」

サヨ「神代さんがいつの間にか習得していたスキルのことです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mako『なんじゃこれ』

サヨ『どうかしましたか?』

mako『見てくださいよ紗夜先輩、ほらこれ』

サヨ『……………………なんですかこのスキル、名前が文字化けしてるじゃないですか』

 

【スキル名:繝?繧ッ繝ュ繝弱き繝】

 

mako『んー……バグですかね』

サヨ『でしょうね運営に報告しましょう』

mako『あ、ここだけ文字化けしてない。えーっとなになに…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「そこにはなんて?」

サヨ「確か……」

 

 

 

 

 

mako「黒き兵ども 黒き灰となりて 再びその命散らすとき 闇より暗い黒き神 深淵より顕現する」

 

mako「〚ムクロノカミ〛」

 

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「っ!?」

 

 

 

RinRin「宙を舞っていた灰が真言くんの方に集まっていきます……(´⊙ω⊙`)!」

ユキナ「何かを形どって……!」

サヨ「…………頭蓋骨」

 

 それはとても大きく……そして禍々しい人の頭蓋骨の形をしていた。

 

 

 

mako「まだ完全には使えないみたいだな……師匠!」

聖堕天使あこ姫「どうしたのー!?」

 

mako「次が俺の最後の攻撃になります!!だから師匠も全力でかかってきてください!!!」

 

聖堕天使あこ姫「了解!!強くなったあこの全力、とくと見よ!!!」

 

 

 

サヨ「……どうやらそろそろ終わるようですね」

リサ「ものすごくヤバい感じがビリビリ来てるよ…………」

ユキナ「ここも危ないんじゃないかしら」

RinRin「皆さん、巻き込まれないようにもう少し二人から距離を取りましょう(☞ ಠ_ಠ)☞」

 

 

 

聖堕天使あこ姫「常闇と閃光の使徒に我命ず、其の闇と光の力を解き放ち、戦場にある全てのものを無に還せ!!!!!」

 

mako「神より告げられるは残酷にして絶対の真理、深淵すら飲み込む其の"絶対"で、彼の者をかき消せ!!!!!」

 

 

 

 

聖堕天使あこ姫「ラグナロク・ゼロ!!!!!」

 

 

 

mako「ムクロノカミ〘シンジツ〙!!!!!」

 

 

 

 

 

 俺と師匠の放った最後の一撃は、互いにぶつかり合い、周りのものをかき消し、そしてついに………………!

 

 

 

 

 

 プツン──

 

 

 

 

 

真言「は?」

あこ「え?」

 

 PCが処理落ちした。

 

真言「はああああああああああ!!!!!?????」

あこ「えええええええええええ!!!!!?????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜【ネットカフェ・帰り道】〜〜

 

真言・あこ「「はぁぁぁぁぁ」」ドヨーン…

リサ「まあまあそんな落ち込まないで!ね?二人ともメッチャカッコよかったよ♪」

あこ「でもまさか処理落ちなんて……」

真言「不完全燃焼ですよ……」

燐子「でも二人とも本当にすごかったよ……!〚聖堕天使〛に〚ムクロノカミ〛、あんな強力なスキルを持ってたなんて…………!」

紗夜「まあ私と湊さんは巻き込まれましたけどね」

友希那「画面に大きく【GAME OVER】って出たわ」

真言・あこ「「ごめんなさい…………」」

 

 

 

 

 

真言「あ、そうだ師匠。これ」

あこ「プレゼント……開けていい?」

真言「ええ」

あこ「わぁ……!」

紗夜「これは……ぬいぐるみですね」

あこ「キラりんのぬいぐるみだー!!まっくんありがとーー!!!」

燐子「よかったねあこちゃん……」

あこ「うん!」

 

真言「またやりましょうね師匠」

あこ「次もぜーったい負けないからね!」

 

 こうして俺と師匠の師弟対決は幕を閉じた。




1ヶ月の大遅刻をかましてしまい申し訳ありません。只今全力で来たるべき最近姿を見せないあの人の誕生日回を書いております……

お気に入り登録 ハマモー 様 高坂榛名 様 真姫ヨハネ彼方推し 様 ハセヤ 様 ありがとうございます。

そしてそろそろコラボ回も始動する頃合いでしょうね……乞うご期待!
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