監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

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どうも、暑すぎて溶けそうな砂糖のカタマリです。

こんな時代なのでせめて真言くんにはいい思いをさせてあげたい!

そんな気持ちで書きました。

それでは本編、どうぞ。



46.夏の終わりはトコナツにて(前編)

リサ「マコくん、少しお話があります」

真言「え…………何ですか急に」

紗夜「いいからそこに座りなさい」

 

 ある夏の日の昼下がり、俺は今、CiRCLEのカフェテリアで何故かRoseliaの4人(燐子先輩抜き)にものすごい剣幕で囲まれています。

 

 …………怖いんで誰か助けてください。

 

真言「俺……なんか悪い事しました?」

あこ「まっくん、心当たりはない?」

 

 頭を時速200kmで回転させてみるが、俺のポンコツ脳細胞は何一つ答えを提示しなかった。

 

友希那「いくら言っても気づかないわよ、この男は」

紗夜「そうですね…………はぁ……」

リサ「マコくん、一応聞いておくね?」

真言「…………はい」

 

リサ「マコくん、この夏の予定は?」

 

真言「…………え?」

 

 夏の予定……?何でそんなこと……

 

紗夜「いいから答えなさい。早くしないと白金さんが来てしまいます」

真言「てかなんで燐子先輩だけ来てないんですか」

リサ「燐子だけちょっと遅い集合時間を伝えてるんだよ」

友希那「さっさと答えなさい」

 

 こっわ………………

 

真言「夏の予定……夏の予定…………」ブツブツ

 

 数分間の沈黙の後、俺は答える。

 

 

 

 

 

真言「…………バイト?」

 

 

 

 

 

リサ・あこ「「…………は?」」

紗夜「それ以外には…………」

真言「一切ないですね」スッパリ

友希那「言い切ったわね」

リサ「え、でもさ!マコくんコンビニのシフトそこまで入れてなかったような…………」

真言「ああ、今ちょっと弦巻のとこでもバイトしてるんです。本当は一日だけだったらしいんですけど色々事情があって続けてます…………で、それが一体何の」

 

紗夜「つまり今、神代さんは暇、ということになりますね」

 

 紗夜先輩が食い気味で来る。

 

真言「……まぁ、はい。そうなりますね」

紗夜「ではここから本題です」

 

 あ、まだ本題じゃなかったんですね。

 

紗夜「神代さん、あなた…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜「何故白金さんからのプールのお誘いを断ったのですかッッ!!!!!」ツクエバ−−ーン!!!

 

真言「………………………はぁぃい?」

 

 すげぇ声出たな俺。

 

紗夜「あなた!白金さんがどれほど頑張って誘ったのか!わかっているんですか!!!!!」

リサ「ちょ紗夜!落ち着いてー!!」

 

真言「あの……えっと……師匠?一体どういうことで…………」

あこ「あこ知らない!!」

真言「ええ……何でそんな怒ってんの…………?」

リサ「あ、えっと説明するとね──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「──っとまあそんな訳でたまたま燐子が、トコナッツパークっていうテーマパークの割引券を当てたってわけ」

真言「はぁ……」

リサ「それが団体割引の券だったからどうせなら大人数で行こうって話になってさ?そしたら燐子が…………」

 

燐子『あ、あの…………!ま、真言くんも……誘ってみても…………いい……ですか………?』

 

 ……………ゑ?おれしぬの?ああ、おれしぬんだ。あはは。あはははは。まあもうしんでもいいかなー。あはは。

 

真言「…………っは!!」

 

 やっべぇ……いま一瞬お花畑に片足突っ込んだぞ…………

 

リサ「燐子が珍しく自分のワガママを言ってくれたし、それにまあマコくんならいいかなーって感じで、今日メッセージで誘うって言ってたんだけど…………」

真言「そんなの来てない気が……」

あこ「りんりんからダメだったーってメッセージが来たんだよ!!一体どういうことなのまっくん!!」

真言「分かんないですよ!俺にも何が何だが!!」

友希那「じゃあ燐子とのメッセージの履歴を見せてもらうかしら」

真言「いいですよ!…………はい、どうぞ」

 

 皆一斉に俺のスマホの画面を覗き込む。

 

 

 

 

    

燐子『今度Roseliaでプールに行くんだ<( ̄︶ ̄)>』

真言『良かったですね!5人で楽しんできてください!お土産話楽しみにしてますね!!』

燐子『あ……うん』

 

 

 

 

 

真言「ほらね?そんな話どこにも……」

 

リサ「有罪(ギルティー)

 

真言「ナンデ!!??」

リサ「それはこっちのセリフだよ!!なんでマコくんは即返答しちゃうの!?明らかにこの後に、マコくんも来ませんか?って来るじゃん普通!!」

真言「いや知らねぇよ!!」

紗夜「白金さんへの忠誠が裏目に出ましたか……」

友希那「これは…………」

あこ「う〜ん…………」

 

 なんであんたらは揃いも揃ってそんなシリアスな顔ができんだよ……

 

真言「ってか皆さんはいいんですか?折角ならRoseliaの皆だけで楽しんできたほうが…………」

 

友希那「私は別に構わないわよ」

あこ「あこもー!」

 

真言「…………それにほら、俺、男じゃないですか。女性5人組の中に1人だけ男が混じってて、しかもプールだなんて……嫌じゃないんですか?」

 

リサ「うーん……でもマコくん、どうせ燐子以外の女の人なんて全員ジャガイモにしか見えてないでしょ?」

真言「姐さんの俺に対する偏見がすごい」

 

紗夜「神代さんが白金さん以外の女性に目移りしているところなんて想像できませんね…………ジャガイモどころか白金さん以外の女性は見えてすらいないんじゃないんですか?」

真言「現在進行形で先輩方と面と向かって話してますが???」

 

 え、なに?俺がおかしいの?確かに燐子先輩以外やRoselia、あとは有咲とかその辺以外の奴らは全員道端に生えてる雑草と同義だけどさ…………

 

紗夜「その定義もどうかと思いますが」

 

真言「……てか皆さん、俺のことどう思ってるんですか?」

 

友希那「(にゃーんちゃん)

リサ「弟……みたいな存在かな♪」

紗夜「手のかかる後輩」

あこ「弟子!!!」

 

 んー………とりあえず湊さんはスルーの方向でいいかな?

 

燐子「すみません……遅れました……!」

真言「燐子先輩!」

 

 こちらを見つけた燐子先輩が慌て気味で駆け寄ってくる。

 

友希那「大丈夫よ。時間通りだわ」

燐子「え?でも…………」

リサ「いいからいいから♪そこ座ってー☆」

燐子「え……あ……はい」

あこ「りんりん!何かまっくんに言いたいことがあるんじゃない?」

燐子「あ、あこちゃん……!?」

リサ「マコくんもいるし、この場で言っちゃいなよ☆」

真言「あの……実は俺さっきその話聞いて──」

紗夜「ふんっ!!!」ドゴォッ!!!

真言「ごほぁ!!!」

 

 な、なんて鋭い腹パン…………!この威力、有咲の3ば……い…………

 

真言「……………」

紗夜「次余計なこと喋ったら落とします」ボソッ

 

燐子「あ、あの…………真言くん?」

真言「ハ……ハイ…………ナンデショウリンコセンパイ…………」

 

燐子「あ、あの……皆でプールにい、行きませんか…………?」

 

真言「………………」

燐子「ど…………どう……かな…………?」

真言「燐子先輩は…………ホントに俺が一緒でもいいんですか?」

燐子「うん…………」

真言「……でも俺には…………正直言って自信がないです」

燐子「…………自信?」

あこ「何の?」

 

真言「その……プールってことは、水着、じゃないですか」

燐子「そう…………だね」

 

真言「燐子先輩の水着姿を見て…………生きていられる自信がありません」

 

燐子「えぇ…………///」

Roselia「「「「ああ…………」」」」

 

紗夜「確かに……それは考えていませんでした…………」

リサ「マコくんには燐子の水着姿はちょっと刺激が強すぎるかもね〜…………」

燐子「い、今井さん…………///」

真言「なのでやっぱり俺は大丈夫ですよ、5人で楽しんできてください」

 

あこ「友希那さんどうしましょう……?」ボソッ

友希那「そうね…………ここは私に任せてちょうだい」ボソッ

 

友希那「真言、あなた本当に一緒に行かなくていいの?」

真言「いや、まあ行きたいですけど……」

友希那「私が聞いているのは"行きたい"か"行きたくない"かではないわ。"行く"か"行かない"かよ」

真言「…………?」

 

 多少言い方はちょっと違うけど、意味としてはそんなに違いは……

 

友希那「真言、燐子をよく見なさい」

真言「はい、わかりました」ジッ

燐子「………………?」

 

 これに一体何の意味が…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「見てわかる通り、燐子は脱いだらすごいわ」

真言「ん"ん"!!??」

燐子「友希那さん!!!!????/////」

 

 こんのやろう!!!なんつー爆弾発言ブチかましてんだ!!!!!

 

友希那「まあ落ち着いて話を聞きなさい」

真言「無理に決まってんでしょうが!!!」

燐子「…………///」

友希那「プールというのは私達だけじゃなく、他の人達もたくさんいるわ」

 

友希那「考えてもみなさい。そんな人混みの中に燐子がいたのなら…………」

 

真言「………………………」

 

 そうか……そういうことか…………

 

真言「燐子先輩の魅力に当てられた身の程知らずのゴミ虫共が先輩に群がってくる……?」

友希那「そうよ」

紗夜・あこ・リサ「「「そうなの……?」」」

 

友希那「真言、あなたは燐子を守るんじゃなかったのかしら」

真言「俺が……守る…………」

友希那「そうよ、あなたが守るの。あなたしか守れないの」

真言「俺しか……俺だけしか……」

友希那「燐子の水着姿を見て死ぬか、約束を破って燐子を守ることを放棄するか、どちらでも好きな方を選びなさい」

 

 

 

真言「俺は…………燐子先輩を守る!!!!!」

 

 

 

友希那「ふっ…………それでこそ真言よ」

真言「ありがとうございます湊さん。お陰で目が覚めました!」

友希那「お礼を言う必要はないわ」

 

 こうして見事に言い包められた真言。

 

紗夜「あれってもはや洗脳なのでは……?」

リサ「でもまあ一応説得は出来たことだし?」

あこ「これでいい……のかな?」

 

 

 

 

 

 〜〜【数日後、トコナッツパーク前】〜〜

 

真言・あこ「「あっつい…………」」

 

 今日はまた一段と蝉がうるさい。プールに入るにはもってこいの日だろうか。

 

紗夜「早く着替えて行きましょう……熱中症になってしまいます」

リサ「じゃあ更衣室出てここで集合ね☆」

 

 トコナッツパーク内の地図を指さしながら姐さんが言う。

 

あこ「はーい!」

真言「うす…………」

燐子「真言くん……大丈夫……?」

真言「はい……まあ……」

紗夜「暑さでだいぶ参ってますね……」

友希那「………………」フラフラ…

紗夜「まあそれはこちらもですが……」

 

真言「…………よし!」

 

あこ「どうしたの?」

真言「気合を入れました」

あこ「もっと気楽に行こうよ……」

 

 そういうわけにもいかない。なんてったって今日の俺には「燐子先輩の護衛」という命より大切な使命がある。

 

真言「燐子先輩の半径1mに近づいた奴らは片っ端から粉々に踏みつぶしてやる……へへっ……」

 

リサ「友希那……ちょっとやりすぎたんじゃないの〜……」

友希那「仕方ないわ……」

燐子「真言くん……しっかりして……!」

真言「ははっ……ははは……」

 

 いざ、トコナッツパークへ!




後編に続く……
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