監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

50 / 70
リサ姉お誕生日おめでとうございます!今回はちょっと短めです!最近長い話多かったからね!仕方ないね!

それでは本編どうぞ!



48.「なに今の叫び声!?」

紗夜「神代さん、次は何をすれば……」

真言「紗夜先輩はそのまま肉も切っちゃってください!」

燐子「真言くん……こっちの酢の物……もうすぐ出来そうだよ……!」

真言「流石です燐子先輩!」

あこ「まっくーんあこは〜?」

真言「師匠は人数分の取り皿を燐子先輩に!」

友希那「真言、私は…………」

真言「絶対にピーラー以外の物を触らないでくださいRoseliaジャガイモ担当!!!」

友希那「…………わかったわ」

真言「よし、これで出汁は完成っと……ふぅ」

 

 なぜ俺がRoseliaメンバーと俺の家でクッキングをしているのか。

 

 その問いに対するベストアンサーは『今日が姐さんの誕生日だから』だ。

 

 事の始まりは寝起きの悪い俺が無理矢理昼寝から起こされるところまで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 プルルル プルルル プルルル

 

 プルルル プルルル プルルル

 

真言「…………っるせぇ」ムクッ

 

 電話………………か?

 

真言「はい…………誰ですか…………」

あこ『もしもーし!まっくん緊急事態だよ!!』

真言「師匠…………?」

 

 今はもうちょっと寝てたいんだけど……

 

真言「なんすか…………俺昼寝してたいんですけど……」

紗夜『起きてください!神代さんの力が必要なんです!』

 

 あれ……?俺師匠と電話してなかったっけ……

 

友希那『必要ないわ、これは私達だけで……』

燐子『真言くん……助けて……!』

 

真言「今どこですかすぐ行きます」

あこ『あ、起きた』

 

 当たり前だ。よくわからないが燐子先輩がピンチなら昼寝なんかしてる場合じゃない。

 

あこ『友希那さんもう止まって〜!!』

友希那「止めないであこ、私はまだやれるわ」

 

 ガッシャーーーン!!!

 

 ………電話の後ろの方で大騒ぎが聞こえる。Roseliaは一体何やってるんだ?というかこういう時のまとめ役の姐さんの声が聞こえない……?

 

紗夜『私達がそちらに伺います!神代さんは【筑前煮 作り方】で調べて準備をしておいてください!』

真言「御意」

 

 

 …………………え?

 

真言「筑前煮……ですか?何で──」

 

 ブチッ

 

真言「…………切られた」

 

 余程焦っているのか……紗夜先輩らしくもない。そういえば今日は何かあったような?

 

真言「あ」

 

 思い出した、今日はたしか姐さんの誕生日。

 

真言「…………でも何で筑前煮?」

 

 俺のその疑問へのベストアンサーは俺の家に無理矢理(?)連行されてきた湊さんが提示してくれた。

 

友希那「……リサは筑前煮と酢の物が好きなの」

真言「へー……でなんで俺の家なんですか」

紗夜「実は最初は湊さんのお宅で作ろうと思っていたのですが…………」

燐子「……………」

あこ「……………」

 

 全員無言で湊さんを見つめる。その視線はどこか冷ややかだった。

 

友希那「…………何も聞かないで」

真言「(何があったんだ……!?)」

 

 この人音楽以外のことになるとポンコツだよな……

 

紗夜「……それで神代さんの力を借りようと思ったわけです」

燐子「真言くん一人暮らしって言ってたし……市ヶ谷さんから真言くんが料理が得意って聞いて…………」

真言「任せてください!」

 

 よくぞやってくださいました我が親友。おかげで今俺は燐子先輩から頼られております。今度なんか奢る。

 

真言「じゃあ早速作業に取り掛かりましょうか」

あこ「リサ姉が来る前に作っちゃわないとね!」

真言「………………え、もしかして姐さんの誕生日会ウチでやろうとしてます?」

紗夜「では行きましょうか」

燐子「頑張りましょう……!」

真言「……まあいいや、材料はこっちで準備しておいたんで、役割を分担しましょう」

紗夜「効率的ですね」

 

真言「俺と紗夜先輩が筑前煮担当、燐子先輩と師匠が酢の物担当、短時間で2品作るならこの分担が最善かと」

あこ「りょーかい!」

燐子「うん……」

紗夜「神代さんにしてはなかなかに的確ですね」

 

友希那「…………私は?」

 

紗夜・燐子・あこ「「「湊(友希那)さんはじっとしててください!!!」」」

 

 マジで何したんだこの人……

 

友希那「真言…………」

 

 頼むからそんな捨てられた子猫みたいな目でこっちを見ないでくれ…………

 

真言「……湊さん、あなたに仕事を与えます」

友希那「…………!」

あこ「え!?」

紗夜「正気ですか神代さん!?」

燐子「本当にやめておいたほうがいいよ…………真言くん…………」

友希那「何でも言ってちょうだい」

 

 

 

 

 

真言「…………あなたは今からRoseliaジャガイモ担当です」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「………………」

 

 ……………許せ湊さん。これしか思いつかなかったんだ。

 

真言「…………これでよし」

あこ「おお〜!かんせーい!!」

 

 筑前煮&きゅうりの酢の物……あとご飯と味噌汁とその他諸々。

 

 筑前煮とか作ったことなかったけどよくできたわ……流石ク○クパッド。一生ついていきます。

 

 時間帯も考えると完全な夕飯。でもなんとか姐さんが来る前に間に合ったな……

 

燐子「すごいね真言くん……おいしそう……」

真言「いや〜それほどでも〜」

紗夜「白金さんの言うとおりですが……とりあえずその締まらない顔をどうにかしてください」

友希那「……私、役に立っていたかしら」

真言「も、もちろんです!」

 

 ピンポーン♪

 

あこ「あ!リサ姉来たみたいだよ!」

真言「いつの間に呼んだんですか……」

友希那「私が呼んだのよ」ドヤッ

真言「………………」

友希那「…………なに」

真言「いや、なんでも」

 

あこ「はいは〜い!リサ姉!今出るよー!」パタパタ

 

真言「(ここは俺の家なんだけど……)」

 

 リビングから玄関に向かう師匠を見ながらそんなことを思う。

 

 まあ今日は姐さんの誕生日だ。こんなことを言うのは野暮だし、師匠の好きにさせておこう。

 

燐子「今日はありがとね……」

真言「気にしないでください。俺もなんだかんだ言って楽しかったですし」

 

燐子「…………真言くん」

真言「はい?」

燐子「なんだか…………明るくなった……?」

真言「そう……ですか?」

紗夜「確かに最近の神代さんにはだらしない笑顔がよく見られるようになりましたね」

真言「だらしないって……」

燐子「でも真言くんが私達と一緒にいて……楽しいって思ってくれてるなら…………嬉しい」

真言「それは………………」

燐子「?」

紗夜「神代さん?」

 

 俺が今、この日々を心から楽しいって思えるのは、

 

 全部全部、あなたのおかげだ。

 

 あなたがいるから、こんな日々も悪くないと思えるんだ。

 

 あなたがいるから、あんなに暗かった世界が輝いて見えるんだ。

 

 あなたがいたから、俺は今この人達と笑えているんだ。

 

 あなたがいたから…………いや違う、俺が言いたいことはこんなことじゃない。

 

 

 

 

 俺はあなたのことが………………?

 

 

 

燐子「真言くん……?顔が赤いよ……?」

真言「え?」

紗夜「熱でもあるんですか?」

真言「いや…………」

 

 あれ……なんでだ?

 

燐子『でも真言くんが私達と一緒にいて……楽しいって思ってくれてるなら…………嬉しい』

 

 あの燐子先輩の笑顔を見てから、

 

 胸が苦しくて…………言葉がうまく出てこない。

 

あこ「リサ姉誕生日おめでとう〜!!」

 

紗夜「宇田川さん……先に言ってどうするんですか……」

 

 燐子先輩の笑顔から

 

燐子「ふふっ……」

 

 目が離せない。

 

真言「……………………湊さん」

友希那「何かしら」

真言「俺を蹴ってください」

友希那「わかったわ」

 

 バギィィィィィッッッッッ!!!!!

 

 湊さんが脛へと繰り出したローキックがクリーンヒットし、俺の断末魔を聞きつけた姐さんがリビングに飛んでくるまであと0秒…………




次回はコラボ回と言ったな……あれは嘘だ(申し訳ありません)
最後とタイトルが繋がっているという1回やりたかったやつです。
まさかの誕生日回にご本人が全く登場しないという……これ大丈夫か?
……まあ真言くんの心境的にはだいぶ変化がありましたから、それで勘弁してください。

お気に入り登録 しーご 様 ka-主 様 黒野舞亜 様 ngsk 様 秋兎01 様 albero 様 ありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。