監視対象と約束された日々【完結】   作:砂糖ノ塊

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せっかく台本形式のタグ付けたんで話の8割を会話で埋めてやりましたよ!……というわけでちょっと見づらいかもです。でもまあおまけ編なので許してください。

それでは本編、どうぞ。



Ex.カップルを尾行せよ!

リサ『こちらA斑、燐子は予定通り現在待ち合わせ場所で真言くんを待ってるよどーぞー』

あこ「こちらあ……B班。そのまま見張りを続けて。どうぞー」

友希那『一体私達は何をしているのかしら……』

紗夜「宇田川さんの考えることはよくわかりません……」

あこ「いいじゃないですか!紗夜さん達は気にならないんですか!?まっくんとりんりんの初デートですよ!?」

紗夜「だからといって二人の後をつけるというのは人としてどうかと思います」

あこ「うぐっ……」

リサ『でも心配なのは心配だよね』

友希那『今まで真言が出掛けるとなったら必ずと言っていいほど何か悪いことが起きていたから……確かに心配ね』

あこ「そうですよ!だからあこ達がこうやって二人を影からサポートしようとしてるんじゃないですか!」

紗夜「はぁ……『物は言いよう』ですね」

あこ「今日のまっくんとりんりんのデートコースは水族館です!しっかり尾行しますよ〜!」

友希那『なぜあこが二人のデートコースを知っているのかしら?』

リサ『マコくんがアタシにデートについてのアドバイスを聞いてきたからね、その時に色々♪』

紗夜「そのくらいは自分で考えてほしいものです……」

あこ「よ〜し!リサ姉と友希那さんはそのまま離れた位置から備考を続けて!紗夜さん!あこ達は現地に先回りしますよ!」

リサ『りょ〜かい☆』

紗夜「なぜ今日の宇田川さんはこんなにハイテンションなんでしょうか……」

友希那『さぁ……』

あこ「それじゃあしゅっぱーーつ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜【尾行組A班・友希那&リサ】〜〜

 

友希那「来たわね」

リサ「うん……

友希那「リサ?どうしてそんなに声が小さいのかしら?」

リサ「二人からだいぶ離れてはいるけど……マコくんならアタシ達に気づきかねないから……

友希那「それもそうね

 

 

 

 

真言「すみません!お待たせしました!」

燐子「ううん……大丈夫、わたしも今来たところだから……」

 

 こんなベッタベタな会話を繰り広げている二人だが……

 

 白金 燐子。この女集合時間一時間前にすでに到着していた。

 

 神代 真言。この男一度二時間前に待ち合わせ場所に来ている。そわそわしすぎてその辺を走り回っていたのだ。燐子本人に見られたら一体どうしようというのか。

 

真言「それじゃあ行きましょうか」

燐子「うん……」

 

 

 

 

リサ「ああもう!なんかもどかしいなああ!!手くらい繋いでよ!!

友希那「リサ、大声を出すと気づかれるわ」

リサ「あ……ゴメン」

友希那「動き出したわね…………もしもしあこ、二人が移動を開始したわ」

あこ『りょーかいです!』

友希那「私達もバレないよう追跡するわよ」

リサ「(何だかんだ言って友希那も結構楽しんでるじゃん……)」

友希那「リサ?」

リサ「あ、うん!今行く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜【尾行組B班・あこ&紗夜】〜〜

 

あこ「遂にやってきたねまっくん&りんりん!」

紗夜「宇田川さん、私達が現地で待つ必要ありました?」

あこ「もちろんですよ!」

紗夜「(ただただ水族館を満喫していただけでは……?)」

 

 

 

 

 

燐子「………………」

真言「………………」

 

 

 

 

 

紗夜「……黙って水槽見てますけど、あっちはあっちで楽しんでるのかしら……?」

あこ「りんりんはこういう静かな所のほうが好きなんです!それに二人ともこころなしか目がキラキラしてます!」

 

 

 

 

 

燐子「きれいだね……」

真言「はい……」

 

 もうお分かりかもしれないが神代 真言は展示物など眼中にない。薄暗い中水槽を眺めている恋人の横顔。それだけを目に焼き付けている。

 

 そもそも彼がこの水族館にデートに行くことに決めた理由は『ここなら静かに燐子をじっくり見れるよ♪』と言われたからだ。

 

真言「……ほんと、綺麗です」

 

 

 

 

 

紗夜「よく見たらずっと白金さんのことを見てませんか?」

あこ「んー……やっぱり水族館自体には興味はないみたいですね!」

紗夜「神代さんらしいというか、何というか……」

 

 プルルル プルルル プルルル

 

あこ「はい、こちらB班。リサ姉どうしたの?」

リサ『あこ……ちょっとやばい事になりそうだよ』

あこ「え?」

リサ『最悪の場合、二人のデートは中止になるかも……』

紗夜「中止……!?」

あこ「ちょ、リサ姉どういうこと!?」

リサ『…………来たの』

あこ「"来た"?」

紗夜「一体誰が来たんですか?」

 

リサ『…………………こころ』

 

あこ「あ…………」

紗夜「………………」

友希那『ちょうど今入り口を通過していったわ。早く手を打たないと真言達に接触するかも』

リサ『見つかったら絡まれるのは目に見えてるね……』

あこ「まっくんは…………絶対嫌がるだろうなー……」

紗夜「……仕方ありませんね」

あこ「紗夜さん?どこに行くんですか?」

紗夜「私達でどうにかして弦巻さんを止めます」

リサ『どうにかって……具体的にはどうするの?』

紗夜「それは…………」

友希那『ノープランなんて、あなたらしくないわね紗夜』

紗夜「そうかもしれません…………でも」

友希那『言いたいことはわかってるつもりよ』

友希那『やっと二人はここまで辿り着けたものね。いくら弦巻さんでもそれを邪魔させたくない。私達も同じ気持ちよ』

紗夜「湊さん……」

リサ『かわいいかわいい後輩だもんね☆』

紗夜「やめてください」

あこ「即答……」

紗夜「私自身、最近ただのお節介な先輩になっていると自覚してるんですから……」

 

友希那『とにかく、当面の目的は二人を弦巻さんと接触させないようにするということでいいかしら?』

紗夜「ええ。それでお願いします」

リサ『じゃあアタシと友希那はこころの後を追ってみる!』

あこ「あこと紗夜さんはまっくんとりんりんを尾行するね!」

友希那『そっちは頼んだわよ。それじゃあ切るわね』

 

 プツッ……

 

あこ「……それで、これからどうするんですか?」

紗夜「今井さん達と連絡を取りながら二人と弦巻さんのルートが重ならないよう誘導します」

あこ「誘導って……そんなのどうやってやれば……」

紗夜「何か……何か良い方法は……」

 

 ピロン♪

 

 【メッセージを受信しました】

 

あこ「あれ、リサ姉からだ」

紗夜「今井さんから?」

 

『黒服の人に捕まった。ゴメン』

 

紗夜「…………」

あこ「…………」

 

あこ「何やってんのリサ姉えええ!!

 

紗夜「失念していました……相手は弦巻家、やはり一筋縄ではいきませんか……」

あこ「紗夜さん!冷静に分析してる場合じゃないですよ!!」

紗夜「……こうなったら、弦巻さん本人を食い止めるよりもあのカップルをどうにかします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──まもなくイルカショーが始まります──

 

真言「燐子先輩こっちですよ」

燐子「うん……!」

 

 

 

こころ「イルカショー?面白そうね!」

 

 

 

あこ「紗夜さん本当にやるんですか……?」

紗夜「ええ、もうこれしかありません……」

 

紗夜「神代さんを気ぜt」

 

こころ「あら?真言じゃない!」

真言「あ?」

 

あこ「あ」

紗夜「あ」

 

こころ「それに燐子も!二人とも偶然ね!」

 

あこ「ああああああ!!!」

紗夜「終わった…………」

 

 

 

 

 

真言「おお、そうだな」

こころ「二人はどうしてここにいるの?」

真言「デートだよデート」

こころ「そうなのね!それじゃあお邪魔だったわ!」

真言「ああ。邪魔」

燐子「真言くん……」

こころ「いいのよ!それじゃあまた学校でね!」

 

 

 

 

 

紗夜「…………」

あこ「あの……いま何が起きたんですか……?」

紗夜「…………」

あこ「もしかして……あこ達の取り越し苦労だったってことですか……?」

紗夜「…………」

あこ「紗夜さん?」

紗夜「…………」

あこ「おーい!紗夜さーん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜【水族館・屋外テラス】〜〜

 

紗夜「まったく……本当に……あぁ…………」

友希那「あこ、どうして紗夜は落ち込んでいるのかしら?」

あこ「あの、その、えっと……」

リサ「紗夜、大丈夫?」

紗夜「今日はもう疲れました……なんか今日の私達ずっと喋っていませんか?」

友希那「そういえばそうね」

あこ「確かにあこも疲れましたー……」

リサ「もう日もだいぶ暮れてきたしね、そろそろ帰ろっか♪」

紗夜「いいえ!」

あこ「うわっ!生き返った!」

紗夜「ここまで来たら最後まで見届けさせてもらいます!!」

 

 ピロン♪

 

【メッセージを受信しました】

 

紗夜「?」

リサ「メッセージ?誰から?」

あこ「んーっと…………え!?」

友希那「…………薄々、そんな気はしていたわ」

 

『今日はありがとうございました。もう俺達だけで大丈夫です』

 

あこ「あ、まっくんこっち見てる」

リサ「あちゃー……後で怒られるかなぁ」

友希那「真言にバレたことだし帰るわよ」

紗夜「仕方ありませんね……」

 

 

 

 

 

燐子「真言くん?どうかしたの?」

真言「あ、いえ、もう大丈夫です」

 

 こういうの言い出すのはたいてい師匠だよな。まったく……四人揃って人のデート、しかも初デートを尾行するとか趣味が悪いぜ。

 

燐子「だいぶ日が沈んできたね……」

真言「そうですね……」

 

 夕焼けに照らされた燐子先輩の横顔から目を離せない。

 

真言「燐子先輩」

燐子「?」

 

 言わなくては……あの時のアレなんかじゃ、全然駄目なんだよ。

 

 あんな自分の衝動に任せたような告白じゃ、何より俺自身が納得できない。

 

 だからもう一度。

 

真言「今度こそ、大切なお話があります」




おそらくは当分オリジナル作品の制作に力を入れていくことになると思います。
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