異聞大正怪異譚   作:てーけー。

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はじめてのおしごと、という話。


報われぬ戦士

「桃晴、今日は私の任務に同行してもらいます。良いですね?」

 

「また突然…だけど良いぜ。やっとこさ鬼狩りらしくなってきたって訳だ。鍛練ばかりじゃなくて、やっぱり経験も積まなきゃだもんな。」

 

 

「……実践を軽く見ている訳では無いのなら、気合いを入れるのは構いません。…早速行きましょう。」

 

「…?おう。」

 

 

いつもならここら辺で「首尾一貫、常在戦場の心得を忘れましたか?油断は鬼殺隊では死を招きますよ!」なんて説教の一つでも飛んでくると思っていたのに、なんだか今日の師匠は変だ。何かあったんだろうか?

 

 

そこはかとなく憂いを帯びた表情をする巌山峠岬の後ろを着いていく桃晴は後に知ることになる。鬼殺隊の仕事とは、ただ鬼を狩るだけの仕事ではないことを。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

"なんでもっと早く来てくれなかったんだ!"

 

"殺された私の家族を返してよ!"

 

"この人殺し!"

 

 

本日任務で赴いた地で、俺と師匠が助けた住民から投げられた言葉だ。

俺は助けられた身で何てこと言うんだと言い返そうとして師匠に止められた。

 

 

その帰り道。

 

 

「…これが鬼殺隊の姿です、桃晴。」

 

「…。」

 

「滑稽に映りますか?命を懸けて助けた人々に、時には罵倒や暴力を浴びせられる我々は。」

 

 

「基本的に鬼殺隊は鬼が出没してから出動する組織です。故に大抵は被害が出てからしか動けません。出動しても階級の低い隊士では返り討ちに遭う場合も多くあります。ましてや上弦が出現すれば柱でも…」

 

 

貴方は元々利口な人で、助けられたことをすぐに自覚出来て、そのことを飲み込めたのかも知れないが、そうでない人もいる。寧ろそちらの方が多いのだと師は言う。

 

 

「私達は感謝されるから戦うのではありませんが、それでも謂れのない中傷に屈してしまう隊士も少なからず居るのです。その事を知っておいて下さい。」

 

報われない、という言葉が似合う職業である。

そう締め括って師匠は語り終えた。

 

 

 

たとえ、そうだったとしても、俺は…

 

「桃晴」

 

師匠は少し感傷に耽る俺に声をかける。

 

「何だ」

 

「復讐をするな、などとは言いません。鬼殺隊になれば助けた人の中にそういう人と巡り会う機会があるかも知れません。その人の気持ちを理解出来るのは、その気持ちになった事がある人間だけです。故にその時の気持ちは忘れないでください。…但し、それだけを戦う理由にしないでください。命を大切にしてください。生きるということを見捨てないでください。貴方が生きているだけで救われる人間がすぐ近くに必ず居ますから。」

 

 

復讐だけを理由に戦う者はすぐに死ぬ。

自分の命が軽くなってしまうから。

 

そんな事を言う師匠。

 

この人にとって俺も護りたい人間の一人だと。

 

 

「貴方が復讐以外の戦う理由を見つけられることを祈っています。」

 

いつも般若みたいな顔で俺に指導してくる癖に、こういう事を言う時だけ聖母みたいな慈愛の微笑みを浮かべるのは狡いと思う。

この場でこの人を否定できる様な奴はいないだろう。本当に狡い。

 

 

「…重いっての。」

 

「軽くなるよりは良いでしょう。」

 

 

笑顔を向けられて照れたのがバレたのか、ニコニコと笑みを深める師匠に俺は自分の答えを返す。

 

 

「それに、復讐以外の理由ならもう在るぜ。教えてやんねーけどな。」

 

「ええ!本当ですか!教えてください。貴方の理由。」

 

「教えねーっての。」

 

「何故ですか。恥ずかしがらず教えてください。優しい貴方の事だからきっと素敵な理由なのでしょう?」

 

「…しつこいぞ。ぜってー教えねー。」

 

「ええー、何でですかー。」

 

ねえねえ、と肩をゆすってくるこのウザったい()()()()に、俺はぞんざいな態度でそっぽを向く。

 

 

アレだ、能ある鷹は爪も思いの縁も秘めるのだ、多分。

 

 

うーん、お館様と一緒にいた時何かあったのでしょうか。…何故か最近(つるぎ)とかいう姓が付きましたし…

 

ボソボソと考え始める師匠に俺は話題を逸らすため、今後の予定を聞くことにする。

 

「なあ、明日からはどーすんだ。今日みたいにあんたの任務に着いて行けば良いのか?」

 

「あ、明日の夜は貴方の入隊試験ですよ。藤の御山で7日間生存すれば合格です。貴方は賢く強い子なので大丈夫でしょうが、くれぐれも油断しないように。」

 

 

明日!?

 

「…だから!あんたはいっつも突然なんだよ!そーゆー大事な事は事前に言っといてくれ!」

 




大正こそこそ小噺

戦闘描写があると思った!?僕も!でも書きません!この作品では主要な戦闘以外ほぼ書きません(笑)何わろてんねん。でも本当ごめんなさい。作者ホントにそういうの苦手だから書いたら雑になりそうで
…長くなるし(ボソッ

へ〜それでいつになったらfgoやら空の境界やらBLEACHやらの要素が出てくるの?

この作品では人物の内面とかを重視する作品ってことで一つ勘弁してくれないかな!ちゃんと上弦の戦闘は頑張るから!(出来るとは言ってない)

へ〜それでいつになったらfgoやら空の境界やらBLEACHやらの要素が出てくるの?

次回の話もほとんど戦闘描写無いんだ。スイマセン何でもするんで許してください!ん、今何でもするってry

へ〜それでいつになったらfgoやら空の境界やらBLEACHやらの要素が出てくるの?

次回
「ぬるゲーなんで難易度上げときますね」
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