「ふぅ……。ながぁ〜い仕事の打ち合わせも終わったし、久しぶりに癒しの雪乃ちゃんタイムといきますかねぇ〜。次の仕事もあるからまあ電話だけど。じゃあさっそく」
プルプルプルプル
プルプルプルプル
プルプルプルプル
ガチャ
「あっ、もしもし雪乃ちゃーん!!!!! 今日も元気に比企谷君と乳繰り合ってるか〜い!? 」
『……ねえさん、どうしよう。私……やっぱりダメダメだわ』
「え? え、ええ!? ど、どどどどどうしたの雪乃ちゃん!? 」
ゆ、雪乃ちゃんが今ので動揺しない!?
って、ててゆうか、な、泣いてる!?
何で?
雪乃ちゃんどうしたの!?
おおおおおお落ち着くのよ陽乃。あなたは頼れるお姉ちゃんあなたは頼れるお姉ちゃん。よし、落ち着いた。
でも、雪乃ちゃんがこんなになるなんて……
『ふふ……全部、私がダメなの……私がめんどくさいから……わたしって、彼を困らせてばかり、ほんとうに』
ん? 彼?
あー。そゆこと。まあ、雪乃ちゃんがこんなになるなんて比企谷君絡みしかないか。
ハァ、どれどれ。
頼れるお姉ちゃんとしては、妹と義弟の問題にも助言くらいしてあげないとね。
はー、またお姉ちゃんしてしまう。
「ねえねえ雪乃ちゃん。もしよかったら、何があったのか少しだけでも教えてくれない? ほらお姉ちゃん何か力になれるかもしれないからさ」
まあどうせ面倒くさい二人の可愛いすれ違いなんだろうけどね。全く、世話が焼けるなぁふふふ。一体どんな可愛い出来事なんだか。
『……彼のそばに、、私の知らない、可愛い、、おっぱいの大きい、、人がいて……それで……グスン……わたし』
ちょっと待て
「ちょっと待て雪乃ちゃん」
え、なにそれなにそれ。
そういう系? そういう系だったの?
『グスっ……いいえ、大丈夫よ姉さん。こっちはもう、大丈夫だから。心配しないで? 本当にもう全部大丈夫で、何の問題もないの。私は私のバカさ加減に、少し落ち込んでしまっただけ……だから、もう切るわね』
「え、いや、雪乃ちゃん!? 」
『ありがとう……姉さん。私は大丈夫』
ぷつっ……プー、プー、プー
「切れた」
切れた。確かに切れた。
キレちまった。
へぇ。あいつ、やることやってたのか。
私の妹を蔑ろにして、随分いい度胸してるじゃないの。
こんなのお母さんに報告する必要もないわ。
私の手帳、通称ハルノートに目下最大の責務を記す。
もちろん一番高い優先順位だ。この後にある女優さんとの雪ノ下建設のCMに関する打ち合わせとかもうどうでもいい。テキトーに延期メッセージを送った。
その後に奴にメールを送る。
一通を送った後、場所を伝えていなかったことを思い出し、場所だけ記したメールを再送。
さあ、準備は整った。
あの野郎。私の雪乃ちゃんを……
私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の私の雪乃ちゃん雪乃ちゃん雪乃ちゃん雪乃ちゃん
地獄の底まで叩き潰してやる。