近くて遠くてやっぱり近くて   作:鴨南蛮ver.2

15 / 16
誕生日おめでとー!!


番外編!茉莉花との日常

 

7月29日

 

この日の俺の夜は遅い。現時刻は23:25

 

うん、言いたいことはわかる。

普通こういう導入では朝が早いという表現が多用されるだろう。

 

だが、俺の朝が早いのは当然の事実であり、それを改めて語るようなことはする必要はない。

 

なぜ早いって?

茉莉花を起こす手間があるからに他ならないだろうが。

 

 

さて、なぜ遅いかの話に戻ろうではないか。

 

それは日付を考えればわかることであろう。

次の日は7月30日…

 

ようは俺と茉莉花の誕生日である。

 

あと2時間もしないうちに俺と茉莉花はまた一歳年を取る、子供の頃は待ち望んでも大人になるにつれどうでもよくなり、しまいには忌々しく思うようになるだろう日だ。

 

「こうくん、おじゃましま~す」

「ノックくらいはしなさい」

 

部屋で準備を進めているとノックもなしに入ってくる影が1人。

いうまでもなく茉莉花である。

 

なぜかその服装はネグリジェと呼べばいいかベビードールというか迷う服装。

 

その純白と変わりない茉莉花の肌と、レースの奥に透けてみえるその括れと臍。

 

全体的にふわふわしながらも、レースからの透けで茉莉花の体型がよくわかる。

 

思わず生唾の1つでも呑み込みたくなるような絶景だが悲しいかな。

家族補正というものはエロを超越するのである。

 

一般には思考が止まるほどの色気でも俺からするのえろいなーくらいなものである。

 

「もうちょっと待ってろ、用意できるから」

「はぁ~い」

 

俺の部屋の真ん中の座卓の傍らのクッションにペタンと座り込む茉莉花。

その際にまっしろで艶やかで、弾力が堪らなそうなおみ足が顔を覗かせるが見慣れたものである。

 

ゆっくりしている茉莉花を余所にちゃくちゃくと用意を進める。

 

何の用意かと問われれば答えは簡単である。

 

 

お互いの誕生日を最速で、誰よりも早く祝いあうための誕生日会の用意である。

 

1年一緒に過ごし、また次の1年も一緒に過ごしたいっていう催し、それがこれである。

 

 

机の上には俺が昼から焼いた小さめのバースデーケーキ。

その上には数字の蝋燭でお互いの年齢を飾り付けている。

そして記念ということで小さめのシャンパンボトルを1つ添え、アロマキャンドルをいくつか設置する。

 

クラッカーもいいが近所迷惑というか家族に迷惑なのでなしだ。

というか一度大量のクラッカーで祝ったら夜戦というなの親の単独説教ライブが始まった。

 

その経験から静かにこの会はやることに決まった。

 

 

そんな用意を終えた頃にはもう数分で日付が変わるような時間になっている。

 

 

「今年もこの日が来たね」

「そだなぁ、あっという間だったな」

「そうだね~、リカに会って、さおりに会って、ダリアに会って、Merm4idができて…本当に楽しかったよね」

「だな」

 

いつもに比べたら遥かにおちついたペースでポツポツと話ながら時間を流していく。

 

頃合いを見て、お互いのグラスにシャンパンを注ぎ、キャンドルに火をつけていき、蛍光灯を落とす。

 

茉莉花からの提供のあったアロマキャンドルの薫りと、キャンドルの暖色系の柔らかな明かりに照らされた茉莉花は…

 

どこか…そう、妖精のような幻想的な空気を纏っており、いつもと違い胸が高鳴りそうになる。

 

ふむ、茉莉花がブラをし始めても、二次成長期を越え、ボンキュボンの化身かといえるような体型になってもそんなに高鳴らなかった俺が反応するとは…

 

また綺麗になったんだな…っとぼんやりと思う。

 

「ん~どうしたの、こうくん?」

「いや、綺麗だなっておもってるだけだ」

「んふふ、ありがとうね~」

 

なぜかいつもより素直な口にびっくりしつつも時計に目を向けると。

 

「あと少しだね」

「だな…5」

「4」

「3」

「2」

「1」

 

「「乾杯(かんぱ~い)」」

「「誕生日おめでとう」」

 

そしてまた、次の俺と茉莉花の1年が始まる。

 

 

 

 

 

Side.Marika

 

この誕生日会にはルールがいくつかある。

それはキャンドルが消えたらおやすみってルール。

 

「えへへへ~」

「おい、暑いからそんなくっつくなよ」

「ぶーぶー、すこしくらいいいじゃん」

 

こうくんと同じ布団に入り、くっつくとすぐさま文句を言ってくるこうくん。

 

確かに暑い時期で夜の今でも少し暑いのかも知れないけど、冷房がかかってるんだからそんなに暑くはないはず。

 

ん~友達におすすめされたえっちするときに焚くとスゴい盛り上がるっていえキャンドルの効果なのかな?

ん~

 

「ぎゅ~!」

 

ちょっと大胆に身体を擦り付けてみる。

私の胸がこうくんの形に歪み、足を絡め、額を擦り付ける。

 

「なんだよ、甘えたいモードか?」

 

そういって抱き返してくる。

さらに胸が密着し、隙間なく足は絡まり、こうくんの匂いに包まれる。擦れた場所は甘い痺れを身体の中心に伝え、その匂いは脳髄を甘く溶かすように甘美である。

 

あれ?これ茉莉花の方が効いてる感じ?

 

「はふぅぅ」

 

背中をトントンと撫でられ自分のことながら甘い吐息がこぼれてしまう。

 

 

~~~~♪

 

 

そして耳に優しく響くこうくんの子守唄。

 

身体は火照りを増していくのに対し、目蓋はどんどん重さを増していく。

 

小さい頃からの習慣をこれ程恨めしく思ったことはなかったかもしれないよ…

 

「おやすみ、茉莉花」

 

うん、おやすみ…こうくん……

 

声に出たかわからないけど、確かにそう伝え、優しい温もりに身を任せた。

 

 

 




ちなみに朝起きたらめっちゃびんびんだったし、めっちゃ濡れてた。

なにがとは言わないけど。

ってことでわんもあ
茉莉花誕生日おめでとう!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。