近くて遠くてやっぱり近くて   作:鴨南蛮ver.2

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見ていただきありがとうごさいます。
今回のぷっちみくはMerm4id回でしたね!

みんな下ジャージで笑っちゃいました


ってことでどうぞ


ワタシとアイツ

「おっはよ!さおり、ダリア」

「おはよ~」

 

いつものカフェの扉の鐘を鳴らしながら茉莉花と見慣れたふたりの腰かけるテーブルに向かっていく。

 

時刻は10時まであと1回長針を動かすだけで到達してしまうデッドヒートギリギリセーフなタイミング。

 

「おはよう、リカ、茉莉花」

「今回も遅刻かもっておもったけど、時間通りだね」

「そういうふたりは今日もはやいね」

 

そんな時間ギリギリのワタシたちをいつも通り迎えてくれるダリアとさおり。

 

「今日もギリギリだったけど今度はどうしたの?」

 

そうちょっとビクビクと警戒しながら聞いてくるさおり。

 

「ちょっと~そんな警戒しないでもいいじゃん」

「フフフ、ふたりが揃って遅れてやって来ると高確率でライブのはなしとか持ってくるからね」

 

そういって楽しげにクールに笑うダリア。

確かに、いつも急にライブのはなしを持ってくるけど、楽しいことなんだからワクワクしてくれたらいいじゃんと思う。

 

さおりだって何だかんだ言うけど、結局は全力で楽しんでるんだしね。

 

「うふふ、期待してくれて嬉しいけど今日はライブのおはなしはないんだぁ」

「ほっ…んてことは今日は普通に遅れかけたってことじゃん」

「アハハ、寝坊しちゃった!」

「同じく~」

 

茉莉花の言葉に安心して息を吐くさおりだけど、安心したと思ったら今度は目くじらをたて始める。

ぶー、ちゃんと間に合ってるんだからいいじゃん…

っとそうだ!他の報告はあるんだった。

 

「今日の晩御飯だけどコウヘーも一緒に食べることになったからよろしくっ!」

「へっ!?」

「そうなんだ、どこに食べに行こうか?」

 

ワタシの発言に赤くなり驚くさおりと、何処に行こうか考え始めるダリア。

 

そこでワタシはさっき茉莉花から聞いたときから考えていた提案をする。

 

「それなんだけど、今日も別荘でプチ合宿しよーよ!」

 

 

ワタシの言葉に目を丸くする3人。

秒針が進むごとに表情に差が出てくる3人。

 

 

ひとりはどんどん目を輝かせながら笑顔を増し、

 

ひとりはドンドンと顔を真っ赤に染め上げ、

 

ひとりは大胆不適にその笑みを深め、

 

 

いつもであれば、さおりがお店の迷惑だからと注意するレベルの声が、その本人から響いた。

 

 

 

◆◆

 

 

 

ワタシと茉莉花の出会いは大学の入学の頃に遡る。

 

入学式後の新入生ガイダンスの際、偶然近くに座り、何となく話してたら意気投合し、学部に学科も同じだということですぐに仲良くなった。

 

そんな大学初日も終わり、すぐに帰っちゃうのもつまらないから遊びに誘おうとしたその時、アイツと出逢った。

 

「お疲れさん茉莉花、今日終わったけどこの後どうするよ」

「こうくんもお疲れさま~、ん~どうしようかなぁ

リカはどうする?」

 

そういってこちらを向く2対の眼差し。

どうするかって言われたら直帰して休むなんてナンセンスだ。人生は楽しんだもの勝ちなのだから、ぼーとするくらいなら楽しいことを探しに飛び出す方がいいに決まっている。

だからワタシの返答は一択だ。

 

「そりゃもちろん、遊びに行くっきゃないよね!」

「茉莉花も賛成!こうくんもいいよね?」

「はいはい、えっとそっち同級生も俺も一緒でいいか?」

「モチロンっ!いいに決まってるじゃん同級生!」

「そんじゃお供させていただきます、同級生。それではまずお名前を伺っても?」

 

そういって茉莉花と仲良さげなその男性は恭しく、芝居かかった態度でお辞儀をし、ウィンクを飛ばしてくる。

 

「プッ…ナニそれ、うけるんだけどw」

 

整った顔立ちに、スポーツをするのか短く切り整えられた髪、清潔感とフォーマルさを感じさせるジャケット姿は十二分にそのキザな態度とマッチしていたが、口説くというよりも悪巫山戯してますとしか感じれないその態度と表情に笑いが込み上げてくる。

 

「ワタシは瀬戸リカ、よろしく」

「瀬戸な、こっちは境耕平、耕平か境くんさまのどっちかで気軽に呼んでくれ」

「境くんさまね!よろしくっ( `・ω・´)ノ

ワタシも瀬戸ちゃんさまでイイよっ」

「Ms.瀬戸ちゃんさま、今後ともよろしくお願いいたします」

 

ふたりで悪巫山戯しながらてきとーな装飾でゴタゴタになっと名前で呼びあい、ニヒヒっと顔を付き合わせて笑い合う。

 

 

「む~、茉莉花を放置しないで~」

 

頬をパンパンに膨らませてワタシとくんさまの間に入ってくる茉莉花。

それがオモシロくてくんさまと顔を見合わせて、同時に吹き出して笑ってしまう。

 

そんな揃ったリアクションに、まだまだ頬を膨らます茉莉花を見てまた笑ってしまう。

 

「アハハハ、もぉ~茉莉花カワイすぎ」

「だろ?うちの子はかわいかろ?ってことでこれから茉莉花ともどもよろしくな、リカ」

「ふっふっふっ、よろしくしてしんぜよー、コウヘー!」

 

 

これがワタシとアイツの出会い。今でもハッキリ思い出せるし初対面であのキザな態度は今でも笑ってしまう。

 

それから3人で積み上げた日々は刺激的で、喜劇的で魅力的なものであった。

 

 

 

だからワタシは、

 

コウヘーと茉莉花の関係が気になり、

 

関係を崩す気持ちを抱くのを辞めた。

 

 

 

 

Side:END

 




奇しくも、カフェでの恥ずかしさからの声のタイミングと2限にギリギリ間に合わずに出席点を落とした耕平の慟哭とびったり同時にだったとさ。

主人公は割りとキザな態度とかカッコつけな行動をネタとして取ります。

なぜなら茉莉花からおままごとと称してそういった言動を要求されることが多々あったからです。

ってことでリカと主人公の出会いよお話でした。
また見ていただけたら、幸いです。
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