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それでは、本編をどうぞ。
休日
それは子供にとっても大人になっても楽しみなものであり、社畜にとっては仕事のことが不安でむしろ落ち着かず、むしろ耐え難い時間。
有り体にいってしまえば世間一般からは愛されているが、手に入れてしまうとどこか不安なものである。
そして大学生活とは人生の夏休みと言われている。大人に片足を突っ込んでいるのに社会人に比べると遥かに軽い責任と、自由にできる時間が多い、自由に講義を選べるという要素から、組み合わせによりいくらでも楽をしようと思えば楽をできる。っというのがその所以である。
つまりは、俺のような真面目なヤツは学業ハードモードに突入するのに対し、リカのような刹那的なヤツは遊ぶための金銭面ハードモードからのバイト戦士√に入る。
さて、そんなはなしはさておき、今日の俺の予定は茉莉花の部屋の片付けはあったにせよ、晩御飯は外食という、普段の献立を考え買い物に行き、調理をするという行程から解放をされている予定であった。
ならば、どうしてこうなった?
どうして俺は茉莉花の部屋の片付けを明日に先延ばしをし、茉莉花と俺の晩御飯に+3人分の晩御飯を作ることになっているのだろうか…
それはなんぞと問われれば、2限を終えたあとの茉莉花からの1本の電話と答える。
内容はただひとつ。
『Merm4idでいつもの別荘で合宿することになったからこうくんも来てね』
【来てね】つまりはこちらに選択権はなく、来ることは確定の、命令形までは言わないがほぼ強制のその言葉。
いや、まぁ…確かに行くけどさ?もうちょっとどうする?的な問いかけがあってもよきものなのではないのでしょうかと思わなくもないこの頃。
そして茉莉花の仕事の縁で借りれるリゾート別荘は少し閑散とした所にある。
つまりは、外食に行けるような場所は近辺にはない。
そう、自炊の出番である。だがそこはなんと、Merm4idのメンツは殆どってか茉莉花以外は手料理可能ときている。
はてさて、なら料理はせずにMerm4idの練習に混ざる必要もないのだからバカンスをすればいいのか?
答えは『否』である。
練習で疲れてる奴らに自炊をさせるか?
そこは練習を終え疲れている皆を迎え、お風呂にする?ご飯にする?それともプロテインにする?と言わなくては行けない場面であろう。
そうして俺は合宿の世話をする覚悟を決めた。
「ってことでメニューは俺が決める。異議は許さん」
「「「「話が長い((よ))」」」」
異口同音、Merm4idは今日も仲良しです。
~☆☆~
ってことで場所は別荘。
異議があろうとなかろうと粉砕するための既に買った晩御飯の材料を入れたマイバックを腕にぶらさげふんぞり返る。
「お前らの要望を聞いてたら手間がかかってしょうがないからな、要望は聞かん!」
「えー、少しくらいきいてくれたっていいじゃーん!」
そういってぶー垂れるリカに首を縦にふり同意する茉莉花と苦笑しているダリアと頭を抱えるさおり。
「ならば、問う。汝の望む晩御飯はなんだ?」
「夜は焼き肉っしょ!」
「パンケーキ!」
「低脂質高タンパクだと嬉しいかな」
「あははは…はぁ」
どこかのベストマッチで物理学者の仮面を被ったヒーローと顔がそっくりお笑い芸人のように焼き肉を要望するリカに、お前はいつも作ってやってるだろと言いたくなる茉莉花、ちゃっかり要望に便乗するダリア、苦笑してため息をついているくせに顔にはお酒好きな40代男性、痛風と闘病中な人たちが好きそうな所謂『おつまみ』といえる料理の名前が浮かんでは消えていくさおり。
「ほらなバラバラだろうが!それぞれに作ってたら手間がひでぇんだからな!ってこで今日の晩御飯はカレーだ」
「「やった!カレーも大好き!」」
いえーいとハイタッチを決めるリカと茉莉花。
そしてなぜか俺も混ざりもう一度3人で両手ハイタッチ。
いえーい。
「ダリアとさおりもそれでいいか?」
「うん、それで構わないよ」
「うん、ごめんね、お手数をおかけします」
「そこは『ありがとう』か『愛してる』でいいんだよ、そんな畏まるなよ、さおり」
「「あーいしてるよっ♪」」
「フフフ、愛してる」
「はいはい、さんきゅ」
こっちのてきとーな返しに速攻で便乗し愛してるコールの方をしてくるリカと茉莉花。さらにはダリアも悪のりして愛してるコールをしてくる。
今度は4人でハイタッチ。
いえーい
そうして最後のひとりに視線が集まる。
「え、えぇ?え、そういう流れなの?い、言わなきゃいけない感じなの?」
顔を真っ赤にしてオロオロし始めるさおりをニヨニヨと見守る俺、リカ、茉莉花の3人と、クスクスって感じで見守るダリア。
そうこうしているうちに言わなきゃ状況が進まないことを察したのか、指をモニョモニョして口をわなわなさせるさおり。
うん、アザと可愛いなお前。
「あ…あぁぁぃ………やっぱりむrブッ!?」
恥ずかしさが限界を迎えたのか逃げ出そうとしたさおりをその豊満な胸で受け止め、素早く後ろに回り押さえこむダリア。
「往生際が悪いよ、さおり」
「ふっふっふ~、ひとりだけ言わずに逃げようとしてもそうはいかないよ~」
「ほら、さおりも言わないと~」
「ちょっ!?や、やめっ…!」
押さえこまれたさおりに手をわきわきさせながらにじりよるリカと茉莉花。
「「がばー!」」
「ひゃああぁぁぁあははははっ…!!」
そこから執拗にさおりの脇を責めるリカと茉莉花。
そして笑いすぎて目尻に涙を浮かべ、その絶えない笑い声により息も絶え絶え、そのお陰で上気した肌と荒い呼吸。そして揺れる身体にあわせ揺れるその2つの膨らみ。
うん、Marvelousとだけ言わせていただきたい。
「いうぅ!言うからもうやめてぇぇ!」
ついには耐えれなくなったのかギブアップの矯正をあげ、声に応じて話されたその3人の手。
その結果ペタンコ座りで腰砕けのMarvelousでExcellentな女の子が爆誕。
そして、絶え絶えの息を整えさおりは口を開く。
「…あっ…ぁぃ、してる」
上目使いで言われたその一言。
その一言には俺も全力で答えなければなるまい!
へたりこんださおりと目を合わせるよう膝を付き、さおりの手をとる。
かますぜぇ~、唸れっ!俺の全身全霊のイケボっ!
「俺も愛しゴフハッ…!!?」
ちょまって、変なとこ入った!?
イケボを出そうとして喉をやった俺をみて爆笑するさおり以外の3人。
あいつら覚えとけよ…!
あいつらのカレーだけカレーのカレールー抜きにしてやるからな!
そう心に決めながら俺は喉の復旧作業を急ぐのであった。
普段出さない声だすと高確率で裏返るか喉がいきますよね。
ちなみに笑わなかったさおりちゃんは手をとられてるは顔が近いはで目を回してたので笑う余裕がなかっただけです。たぶんいつも通りのテンションなら吹き出してからクスクス笑う。
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