Switchで2でるからどうしようか悩みますね。
何だかんだ連投になりますが、よろしくお願いします。
食事を終え、トランプに枕投げと、どこの修学旅行の夜だよと言いたくなる時間が過ぎ、夜も更け、それぞれの部屋に皆引っ込んだ頃、俺が何をしてるかというと…
朝御飯の仕込みである。
カレーなら明日の朝も残るだろとかたかをくくっていたが、カレーじゃないのを作る都合、量を少なくしてしまったのが仇となったな。
明日の朝御飯分のカレーがなくなった。
厳密にはカレーも他も残っているが、あまりが中途半端である。
暫く悩ませた結果、明日の朝はカレーうどんにすることに俺の頭の中議会は結論を下した。あれは要するにカレーを出汁で伸ばしたものだ。
つまりはお仕置き用汁がそのまま利用できる。
ってことで混ぜ合わせて~味を整えて~完成っとな。
そして問題点だ。
うどんがない。それカレーうどんじゃなくてカレーじゃねぇか。ん?カレーならそれでいいんじゃないか?なんてバカの思考回路は放棄して、
「はぁ、コンビニいくか」
そこそこに歩くが、まぁ仕方なかろう。
散歩にゃちょうどいいさ。
寝巻きである作務衣から普段着に着替えるか?っと一瞬思案するも、面倒だし夜だしいっかの結論に落ち着ける。
「耕平くん、どこかでかけるの?」
財布と買い物袋をもってさぁいくかというときに、2階の寝室から降りてきたのはさおりだった。
「ちょっと朝飯買いにコンビニまでな、さおりはこんな時間にどうしたんだ?」
時間はもう日付が変わるか変わらないかのロスタイムに突入しようかと言うデッドヒートな時間帯。
当然、夜はこれからっしょ!なリカみたいなやつもいるが、あいつも何だかんだ練習のあとはくかーっと割りとすぐ寝てしまう。
ダリアは肉体至上主義なところがあるから何もないなら無理はせず、早めに休む。
茉莉花は美容の観点からだが、同様である。
ってことでこんな時間に誰かが起きてることは意外だし、それが真面目なさおり、しかも格好…緩いベージュの寝巻きの様子から寝ていたか寝ようとしていたタイミングであったのは察せられる。
「ちょっと懐かしい夢を見て起きちゃったんだ…」
そういって苦笑しながら頬を掻くさおり。
そして自分の頬を急に両手で叩き、気合いをいれたかと思うと、
「私も付いていっていい…かなぁ?」
そんな珍しいお誘いをしてきた。
そうしたならば、
「それじゃ、夜の散歩に付き合って貰えるかな、お嬢さん?」
ちょっと恭しく手を差し出し、さおりはちょっとビックリしながら手を重ねてきてくれた。
外にそのまま出ようと思ったが、さおりが自分の服装に気付き引き返しました。パジャマだとハズイのか。
ライブ衣装の方がギリギリだと思うんどけどなぁ
Side:Saori
懐かしい夢を見た。
それは私と耕平くんの出会いのお話。
でもその思いでは一方的なもの。
あの後、私への虐めは激減した。
すぐにはなくならなかったが、あれが原因で教師間でも問題になり、注意が厳しくなったこと、そして実際放送での宣言のとおり、実行犯が叩き潰されると実証されてしまったことで、ついにはなくなった。
あの後、耕平くんお礼を言おうと何度も試みたが、うまくはいかなかった…。
言おうと思ってクラスを探してみたら停学中でいなかったり…
茉莉花がそばにいて話しかけづらかったり…
葵先輩と仲良くしてて話しかけづらかったり…
はい、そうです。
私がへたれてただけですよぉ…
そうこうしているうちに高校に進学し、別々の学校に進むことになって…お礼言えなかったって後悔だけが残って…
そして大学生になり再会した。
ショップでDJ機材を見ているところに声をかけてきたリカと、茉莉花と耕平くん。
茉莉花は大学生になり、中学の頃からのかわいさそのままに、女の私でも憧れる抜群のスタイルと綺麗さも手に入れていて、
耕平くんはあの頃よりも伸びて少し見上げなきゃいけない身長に、筋肉質ながっしりとした身体つき、変わらない優しい表情を携えて、
また、私の前に現れてくれた。
けど、この思い出をふたりは知らない。
話したことも、顔をちゃんと付き合わせたこともない茉莉花はもちろんのこと、耕平くんも知らない。
あのときから暫くたち、眼鏡はコンタクトにしたし、髪も切った。メイクもするようになったし、そして何より私は名前を名乗ってないのだから。
5年以上前の話なんだし、忘れててもしょうがないとは思うけど、あのときのお礼をもう伝えることができないのだと思うと、その後悔がさらに重くのしかかる。
あのとき、助けてもらった女の子だと名乗り出てみたい。
そしてお礼をいいたい。
そうしないと私はスタートラインにも立てないのだと思う。
そう思いながらも何もできない…
そんな私を私は………
Side:END
ふむ、なんかさおりが元気無さそうだな。
明日の朝用の冷凍うどんを仕入れた帰り道。
普段からマイナス思考が目立つさおりではあるが、なんかいつもとは違う雰囲気を感じる。
うむ、茉莉花に鍛えられた女の子の『さっしてオーラ』へのセンサーがびんびんに反応しておる。
「うし、夜風に少し当たってから帰るか」
「え?あ、うん」
別荘ほど近くのビーチに降りる階段に並んで腰をおろし、星を見上げる。
人工的な光が周りに少ないこともあり、星がよく見える。
ついでに風向き的にも、まぁいいかなぁって考えで、小さな火を咥え、煙を吐き出す。
「…タバコっておいしいの?」
「ん?ん~ブラックコーヒーとか酒とかと同じかな」
「それってどっちなんだか…」
「ま、そういう好むやつは好むけど好まんやつは好まんやつってことよ、俺はカッコつけだけどな」
「そうなんだ、意外」
「ハハハ、男だからな」
男はカッコつけでみるもよ、特に自分が知ってる格好いいと大人の真似とかしてな。
なにそれってさおりはクスクスと笑ってくれるが、夜に沈黙が帰ってくる。
月と星の瞬く夜空に煙を燻らせ、精一杯の頼れる大人の真似ごとを続ける。
Side:Saori
あのときと同様に、なにも言わず私を待ってくれる耕平くんと、なかなか言い出せない私。
お互い大きくなっても変わらないんだなって思いながら、ポツリ、ポツリと話していく。
「懐かしい夢を見たんだ…」
虐められて、
話を聞いてもらって、
めちゃくちゃな方法で救ってもらって…
「全部、耕平くんにしてもらったんだ」
あぁ、そんな無茶もしたなぁ
そう苦笑しながらタバコを揉み消す耕平くん。
「そうだね、だから、中学の頃から…再会してから…ずっと、ずっっっと言いたかったんだ」
何故だか声が震えそうになる。
目頭が熱くなる。
感情が暴れる。
雫となりあふれでる。
「ありがとう」
私はようやくスタートラインに立てた
さおりちゃんが今回ヒロイン力を爆発させて降りますが、ヒロインは今のところ未定です。
みきり発進だからさもありなんですね。
それでは見ていただきありがとうございます。
またみていただけたら幸いです。