Amnesia Ghost   作:ワッタン2906

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どうも、ワッタンです。

一ヶ月振りの投稿、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
体調を(メンタル方面)を崩していたので、書けませんでした。
けど、何とか回復したので安心して下さい(笑)

それでは、年内最後の投稿。
第十四話をどうぞ!!


第十四話 やすらぎ

 

今の状況を整理しようと朝ご飯で摂取したカロリーを使って頭をフル回転させる。

さっきまで俺は沙綾が作った朝ご飯の魚を死神の猫が食べる姿を見ていたはずだ。

それで、その黒猫に昨日俺が夜に考えていた事を告げた......それだけなのにどうして。

 

「なんで、こうなってるんですかね?」

 

捉えている視界はいつもと見ている光景、リビングの机や壁に掛かっている時計など全て九十度傾いて見えている、つまり今自分はソファーに横たわっていた。ただそれだけならば、よくある学生の『夏休みだから昼間まで寝ちゃおう』というだけの怠惰な出来事。だが、俺の目の前にいる人物でそれは全然違った出来事になっていた。

『あ、あはは、本当にね』

 

そう言うと、俺と同じように寝転がっている彼女の表情は目の前の光景にどこか戸惑っているような、何とも言えないような表情だった。

 

現在俺たち二人は無駄に大きいソファーで向かい合わせに、背もたれがある方に背中を向けて寝ているのが沙綾、

対する俺は沙綾と正反対となるように寝転がっていた。まるで、親しい仲の男女がするようなこの状況、所謂添い寝。

ただこれは決してお互いにやろうと言ったわけではない、流石に二人で転がって寝るのは恥ずかしすぎる。

 

こうなった原因はソファーの背もたれに乗っかている黒猫の仕業だった。

 

『仕方ないにゃ、どういう原理でお前が山吹沙綾の夢を見るのか分からない以上、色々試さないと分からないにゃ? 』

 

「だからといって、こうやって向かい合わなくてもいいと思うんだが? 」

 

上体を起こさず首だけをクロに視線を動かしながらクロに対し抗議する俺だったが、一方のクロはただ尻尾を動かして

「自分は知らない」とそう思わされる程の雰囲気で俺を見ていた。

 

『つべこべ言わずにさっさとするにゃ、こう言い争ってる間も着々と時間は減ってるんだにゃ』

 

「くっ、正論だから何も言い返せない」

 

至極当然なクロの発言に何も言い返せない。

クロの言う通り、口を動かす時間があるなら目を瞑ってさっさと検証に移った方が有意義な時間だ。そう考えた所で、クロから目線を逸らし元の位置に戻し、

視界には再び沙綾の表情が目に移ったその瞬間。

 

──まただ。

 

自分の心臓がどんどん膨らんで肋骨を突き破るんじゃないかと錯覚するほど、心臓がキドキしだす。自分の体の事なのに何故、

沙綾を見ているとこうなるのか分からなかった。だけど、この現象について。

もしかしたらと、よくフィクションやテレビで、どこか耳にした事があるようなその言葉、今の自分には全く無縁だと思っているあの感情が、

沙綾に対して抱いているのとすれば、この現象に説明はつく、だけど。

 

──そんなわけない。

 

暫く沈黙が流れている中、沙綾の顔が自分の視界に入らないように沙綾の首から下を見るように目線を逸らす。これはきっと、

必要以上に異性と関わった事が無い事からくるただの勘違いだ。それよりは今は記憶を思い出させる方が優先だ、

この感情を考えるのは後回しそう結論づけ、さっきまでの考えを頭から追い出す。

 

「あー、とりあえず、やってみるか」

 

目を合わせずに沙綾にそう話し掛ける。合わせないのはドキドキするのを防ぐため、だけど自分の心臓は、少しだけ落ち着いたものの、自分の心臓はドキドキしていた。

 

『う、うん、分かった』

 

沙綾の頭が動き頷いたのを確認すると、俺は目を瞑り何とか夢の世界を見ようとするが、そもそもがついさっきま寝ていた事と、心臓のドキドキ、

目の前に異性の沙綾が居るそんな状況、普通に考えて。

 

「──いや、寝れる訳がない」

 

すんなりと寝れる訳などなく、ソファーから落ちないように注意しながら、体を仰向けに向けて天井の方を向く。

と、同時に若干の痛みが背中に走る。大きめのソファーとは言えベットよりかは硬い材質、だから背中が痛くなるのは当然だった。

痛みを感じつつ天井を眺めていると、黒猫の姿が自分の視界に映る。 

 

『はあ...お前さん、意外と繊細なんだにゃ、もしかした枕とか違ったら寝れないような人なのかにゃ? 』

 

どうやら背もたれの上から、肘掛の方に移動したらしクロ。自分の事を見ながら、どこか小馬鹿にしたようなクロの声。そんなクロに少しだけムッとする。

 

「そりゃまあ、色々とこの状況で寝れる男子高校生は居ないと思うけんだが、逆にこの状況で寝れる人がいるなら見てみたいけど? 」

 

だから言い返したくなるのは仕方がないと思う。クロも何か言い返して来るのかと思ったが、数秒程俺を見つめた後、急に自分の右脚を持ち上げた。

 

『まあ、お前の言い分には一理あるとは思うが、寝てる奴ならそこに居るにゃ』

 

「へっ? 」

 

その言葉を聞いた瞬間、自然と目が見開いてしまう。そして、直ぐに自分の右側へと視線を向ける。向いた俺の視界に、それが飛びこんできたのは。

 

『すぅ...』

 

自分の左腕を伸ばしそれを枕代わりにして、幸せそうな表情をしながら寝ている沙綾だった。どこか幼さの残る寝顔に、

先程と同じではないにせよ、心臓の鼓動が早くなり沙綾の寝顔に見とれていた。

 

『──基本、幽霊ってのはほとんど寝なくても活動が出来るんだにゃ、だけどさっきの俺みたいに、寝ないといけない時もある。

つまりこいつは、最近寝てなかったんだろうにゃ』

 

沙綾が寝ているを見ながら呟くクロ。そう言われ思い返してみると、ここ二ヶ月の間彼女は疲れてる素振りなんて見せてはいなかったと思う。

それどころか、いつも元気いっぱいという感じで、振舞っていたように俺は見えていた。

 

「そっか、疲れてたんだろうな」

 

ポツリと声を漏らす俺。その瞬間に鈴の音が部屋に鳴り響き、視界の隅に見えていたクロが床へと降りるのが見える。

 

「──どっか、行くのか?」

 

『お前の部屋で大人しくしとくにゃ、その方が寝やすいだろう』

 

「ああ、助かる。ありがとな、クロ」

 

俺の感謝の言葉に、クロはとちうと尻尾を振って答えた。クロが俺の部屋へと消えていったのを確認すると

俺は視線を再び沙綾の方へと戻す。少しだけ騒がしくしたのにも関わらず、沙綾は顔一つ動かさずに規則正しく寝ていた。

自分も沙綾と同じように、右腕を伸ばし枕にして沙綾の寝顔が見えるようにして転がる。

 

「...ゆっくり休めよ、沙綾」

 

そのまま俺は、自分の瞼が徐々に落ちるていることも、いつの間にか自分の心臓の音が正常に戻っている事も理解出来ないまま、

意識が途切れるその瞬間まで沙綾の寝顔を見続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

気がついたらそこは全く見覚えのない場所。

 

「ここ...は?」

 

自分の視界にはこの部屋の出口と思われる部屋の扉と、よく分からない機械が置かれているのが視界に映り、少なくともここが屋外という線は消える。突然知らない場所に放り出されて辺りを見回すのは人間の性だろう、不安になりながらも辺りを見回す。

 

「これって──」

 

それを目にした瞬間、目が見開く。

 

部屋に置かれているホワイトボード、壁に掛かってる時計など、そこら辺の物は日常生活の中で頻繁に見かける家具たち。

だがこの部屋の中央に置かれているモノは、明らかに普通に生活していてもお目にかかれないモノ、素人だから詳しい部品の名前は分からない。ただ、これは誰もが知ってるモノ、まるでこの部屋の主とは言わんばかりに存在感を放つ、大きい楽器。

 

「ドラムか、これ?」

 

そこに置かれていたのはドラムセット。

それもライブとかで使うような、本格的なドラムセットだった。

何故こんなところに?と、頭の中で疑問が駆け巡る。ただ考えれば考える程、よく分からなくなる。そもそも俺は......ここに来るまで何をしていたっけ?

 

と、そこまで考えた時だった。

 

 

『──まさか、君がここに来るんなんて、予想がつかなかったな』

 

「えっ!?」

 

突然、部屋の中で響く誰かの声。その声の主は自分の背中から聞こえてきたので、思わず反射的に振り返る。だが、その行動は俺を更に困惑させる行動だった、振り返った先に居たものを見た瞬間、驚きに目が見開く。

 

『やっほー、ワタシはミッシェルだよー、よろしくね』

 

振り返った先に居たのは、ピンク色のクマだった。





ピンク色のクマは一体、誰なんでしょうねー(すっとぼけ)
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。

感想、評価等貰えると凄くやる気出るので、是非とも清き一票を。
これで、年内の投稿は最後です。今年から始まったこの作品ですが、来年も精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
それでは、皆様よいお年を!!

お願いします、あと二人で評価バーフル点灯何です...

サポカタイシンなんていないんだよ(白目)

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