シンフォギアDCD ~シンフォギアの世界~   作:火野ミライ

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本当は昨日、投稿する予定だった物です。
今回でちょっとだけ、響の境遇が分かるかも?


ワタシは過去に怯え、アナタは過去を知らない

『人殺し』『税金泥棒』『被害者面』『生き残らない方が良かった!』

 

学校の生徒や教員、近所の人達から嫌味をかけられる。

 

『人を殺した人でなしは潰さないとなぁ~』

 

鉄パイプを持った男性数人に滅多打ちにさせられる。

 

『自分の飯ぐらい、自分で作りなさい!!』

 

お母さんだった人に、突き飛ばされる。

 

『あんたと一緒の部屋で食べたら、飯が不味くなる。』

 

おばあちゃんだった人には、嫌味を言われる。

 

『響ごめん。今は自分の事で精一杯なんんだ。』

 

電話越しのお父さんの声は、覇気が無かった。

 

これもすべて私がライブの事件で生き残ったから‥…

でも悲劇はこれだけでは無かった。

 

『‥…地区でヒューマギアの反乱がありました。‥…』

 

お父さんが働く会社から販売・提供されてる人工知能搭載人型ロボが反乱を起こした。

『ヒューマギア』のネットワーク源である『衛星アーク』が人類を排除を結論。

命令を受信したヒューマギアが一斉に暴走を開始。その結果、人類は追い詰められた。

 

ヒューマギアの開発に関わっていた人、その家族が批判の対象となり、

私は二重の追害を受けることになった。そしてついには‥‥‥‥

 

『近づかないで!!』

 

‥‥‥‥‥親友だった子に拒否された。その日から避難所で一人だった。

助けてと叫んでも、血が流れても、誰一人として私を助けてくる人は居なかった。

 

人は孤独だ。人は一人では生きていけないって言うけど、誰も助けてくれない。

()()()によって人は悪鬼にもなれる。そのセイギに共感する人が多い方が絶対となる。

そうすれば、反対側の少数派は()()になるんだ。

 

ふと頭に何かが乗せられる。その何かは優しく温かい・・・

その感触に気づいたら今度は雨の音が聞こえ、周囲が暗くなる。

・・・・・・夢から覚めたのだ。現状を確認する為にも未だ重い瞼をゆっくりと開ける。

 

「「‥………………」」

 

目をひらけると黒い瞳と目が合う。その瞳にはけだるそうにしている私が映っていた。

少しでも動けば額が当たりそうなぐらいには距離が近く、少女の右手は私の頭に置かれている。

私の両手は少女を抱き枕のように抱き上げていた。ふぅ~‥‥‥ドウシテコウナッタ。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

(「・・・ッウ!・・・…‥‥助けて‥…」)

 

誰かのうめき声が聞こえ目を覚ます。目の前にはオレンジ髪の少女がうなされており、

振るえた両腕で俺を抱きしめている。その弱々しい姿を見ていたら自然と右手が動いていた。

 

「すぅー…‥‥」

 

それが良かったのか、うなされたいた少女の震えは止まっていた。

その事に安堵しながらどうしてこうなったか思い出そうとして、気づいた。

 

 

 

 

 

‥…………………どうしよう、何も覚えてない。

自分の名前も、どうしてここに居るのかも、思い出も、目の前の少女の事も、何もかも全て。

分かってる事は、目の前の少女が起きないと動けない。

 

「ッウ、う~ん‥…」

 

ちょうどいいタイミングで目の前の少女が起きた。

さて、なんて声をかけようか?まずこの子は家族なのか?友人なのか?親戚なのか?

目の前の少女との距離感を掴めず困惑する自身とは反対に、少女は静かにこちらを見つめている。

 

「「‥………………」」

 

何とも言えない空気の中、雨が降り注ぐ音と互いの呼吸音が響き渡る。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

何とか気まずい状況を切り抜け、ベットに腰を掛ける。ただし互いに無言。

 

「‥‥名前は?」

 

話を切り出したのは、オレンジ髪の少女(身長的に年上)だった。

質問の内容的に、彼女とは初対面なのかな?それにしても名前か‥‥

 

「‥‥‥分からない。」

 

「はっ!?」

 

素直に答えると彼女は、目を見開き驚きの声をこぼす。

まぁ、普通の反応だろう。実際に反対の立場だと自身も同じ反応をすると思う。

 

「それより!アンタの名前は?」

 

今度はこっちから質問してみる。(話題変換)

 

「‥‥‥響。」

 

響さんの名前を聞いて立ち上がり、床頭台に置かれてたボクのコートを羽織る。

サイズ的に、萌え袖になってしまうのは記憶があった時のボクの趣味なのかな。

床頭台には同じく自身の持ち物(と思う)のカメラとバックルが置かれている。

 

少し古臭く感じながらもしっくりくるピンク……‥‥

いや、マゼンタ色でレンズが二つあるカメラには首にかける用のストラップがついて居る。

黒と銀のバックルの中央には円状のクリアパーツがあり、

左右にはそれぞれ3つの宝石?が埋め込まれている。

カメラと言われたらそうとも思えるデザインだが、何故かボクはベルトと認識している。

 

「‥‥‥何か思い出せそう?」

 

道具を見つめていたら響さんが、不愛想に。しかし心配しながら問いかけてきた。

その言葉にボクは力なく首を左右に振る事しかできない。

 

「そう‥………」

 

さて、これからどうしようか?今後の事を考えていた時だった。

けたたましい警報が鳴り響いたのは・・・

 

「アンタはここに居て!」

 

その声に疑問を浮かべていると乱暴に扉を開く音が聞こえる。

扉の方を見ると扉の向こう側で灰色のパーカーが見えた。

 

「響さん?………うん。」

 

カメラを首にかけ、黒のバックルを腰に当てる。バックルから銀色の帯が伸び腰の固定。

その感覚に懐かしさと安心を覚えながら、響さんを追いかける為にボクも部屋を出た。




GW中にはIF編のプロローグが終わる予定。(何故かIF編の話がどんどん浮かび上がる。)

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