なので違うところがあっても、こういう世界戦の人達だと思ってください。
あの子が付いて来た。あの子が変身した。その事に頭がどうにかなりそうだった。
それを振り払い、ノイズをひたすら倒す。最後の一体を必殺技で撃破し、
あの子の前で変身を解く。向こうも私が変身してたことに驚いてる。
‥‥なんて声をかければいいのか、分からない。
「‥‥‥‥ッ!」
突然、オーロラの様な壁が私達を遮る。
しかも驚くべきことに、薄らっと見える向こう側の景色は先程までとは違う場所だった。
「いったい‥‥何が?」
「ディケイドを排除する為さ。」
戸惑う私にチューリップハットにコート、眼鏡をかけた中年風の男性が後ろから声をかけてきた。
……いつの間に。そもそもどうやってここまで?
「ディケイドは全てを破壊する悪魔だ。記憶を失っている今のうちに排除しなければ!」
警戒する私をよそに、叔父さんは恨みの籠った言葉を綴る。
あの子が悪魔?数時間しか関わって無いけど私の記憶にあるあの子は、
死んだように眠っているか、不安を必死に隠そうとしてる姿の二つ。
「奴の居場所が分かったのは君のおかげだ。お礼にこのベルトを渡そう。」
一方的に話しかけてくる叔父さんは、黒を中心に黄色や赤と言った刺し色の入ったベルトと
プログライズキーに衛星アークに似たパーツが横についてる色の無い道具を渡してくる。
「そのベルト『ゼロワンドライバー』と、色を失ったキーは君の力となってくれる。」
「‥‥‥………」
受け取るかどうか悩む。ノイズやヒューマギアを壊せる力。それは魅力的だけど‥‥
視界の端に映るのは壁の向こう側で必死に戦ってるあの子。
そんな事になってるのはこの叔父さんのせいで…‥‥
力は欲しい。でもいつかの私の様におびえてるあの子を放っておけない。
「‥………」
悩んだ末、ベルトとキーを受けとる。
◆◆◆◆
『Needle Loading』
「!」『ATTACK RIDE BARRIER』
青色がメインで全身に血管様の赤いラインが走っており、
一部銀色の金属質の装甲で覆われている仮面ライダーがベルトを操作する。
その動きを見た瞬間、とっさに一枚のカードを使う。
形成された銃から針が発射されるのと同時に全面にダークブルーの
攻撃を防いでいるうちに新たなカードを取り出すも、
取り出したカードは力を失っていた。と言うか、『アマゾンオメガ』を選んだろう?
疑問を持ちながらもカードをブッカーに戻し、正面を向く。
それと同時に『カラスアマゾン』がバリアを蹴り飛ばしながら近づいてた。
「っく!」
横に転がる事で、蹴り自体を喰らうことは無かったが、
休む暇も無く『仮面ライダーアマゾンネオ』が『ニードルガン』でこちらを攻撃してくる。
そんな弾丸の嵐関係なくカラスアマゾンがこちらに接近。近接戦闘を仕掛けてきた。
蹴り技を中心に攻め立てて来る。何とか対応するも、仲間の隙をフォローするアマゾンネオ。
二人のコンビネーションに中々、反撃できずにいる。いやむしろ…‥‥
防御はきちんとできている事の方が驚きだ。だが、状況を変えることは出来なくて‥‥
『Claw Loading』
変わるって事は向こうが大きな行動に出るということ。
カラスアマゾンの一撃を受け、大きく後方に吹き飛ばされたボクはワイヤーで拘束された。
いくらもがいても拘束は解ける事無く、眼前にはカラスアマゾンの一撃が迫る。
「きゃ!」
「イユ!」
目を瞑ったボクの耳に聞こえるのは、カラスアマゾンの悲鳴とアマゾンネオの叫び声。
目を開け、最初に視界に入って来たのは複眼を赤く光らせた仮面ライダーだった。
◆◆◆◆
「お前は!」
カラスアマゾンを抱えるアマゾンネオが突然の乱入者に問いかける。
その言葉を聞き、蛍光イエローのアーマーを持つ戦士は質問に名乗りで答えた。
「ゼロワン‥…それが、この姿の名前らしい‥…」
不愛想ながらもしっかりと闘志がこもった声を発する。
「どうして、ディケイドを庇う?」
「別に……ただ。そこに居るだけで罪っていうのがかわいそうと思っただけ。」
「「!?」」
響の発言に思う事が有るのか、顔を下に向ける二人のアマゾン。
「響さん‥‥…」
「この子を救えるのはただ一人、私だ‥‥…なんてね。」
戦いを止めたのが響なら、戦いを再開させたのも響だった。
足に力を込め、地面を踏み込む。ジャンプで一気に近づき、カラスアマゾンを蹴り飛ばす。
そのまま回し蹴りでアマゾンネオをダウンさせ、カラスアマゾンを追う。
「ユイ!‥…っく!」
響を追おうとしたアマゾンネオだったが、起き上がったダークディケイドを見て戦闘態勢に入る。
一方的、ダークディケイドの手には、メインカラーが黒やオレンジの戦士‥…
いや、剣士が描かれたカードを手にしていた。
「なぜだろ。君相手にはこれが良い気がする。」
一言呟き、ベルトに装填。姿を変える!
『KAMEN RIDE FALCHION』『エターナルフェニックス! 虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』
左の方から炎の鳥が現れダークディケイドを包む。炎が晴れるとそこには、
カードに描かれていたのと同じ仮面ライダーが立っていた。
その手にはオレンジと黒の剣が握られている。
「‥‥‥‥‥」『Blade Loading』
ベルトにある注射器みたいな物を押し込み、無言で『アマゾンネオブレード』を手頸から生やす。
「「‥‥‥‥‥」」
互いに無言で睨み合い。風によって空き缶が転がる音を皮切りに、必殺の一撃を入れる!!
『FINAL ATTACK RIDE FA FA FA FALCHION!』 『アマゾンブレイク』
「「ハァ!」」
両者の剣がまじりあい、爆発を起こす。爆風に飛ばされ、
ディケイドが持っていた剣と、アマゾンネオの剣先がクロスするように地面に刺さる。
草原の上を転がるカラスアマゾンと着地するゼロワン。
「フォースライザーと勝手が違う……ここは一気に!」
使用の違いに苦言をこぼす響。長期戦は不利だと感じアタッシュカリバーを取り出す。
『インフェルノウィング!』『"Progrise key confirmed. Ready to utilize."』『バーニングファルコンズアビリティ!』
「!」
前面がクリアレッドのプログライズキーを起動して、アタッシュカリバーにセット。
それに気づいたカラスアマゾンが立ち上がり、駆け始める。
『バーニングカバンストラッシュ!』
ゼロワンとカラスアマゾンが交差し、爆発を起こす。周囲には黒の羽と赤色の羽が舞う。
◆◆◆◆
数日後‥………
「あの二人大丈夫かな?」
ふれあい動物パーク内にある、倉庫。そこに描かれた6枚の羽がある天使の絵画の前で、
二人の男女が会話していた。二人の左腕には鳥のような見た目の赤い腕輪がされていた。
「彼女達なら大丈夫。だから俺達も、今を生きよう。」
「うん。」
一通りの会話を終え、二人は倉庫の前に置いてあったバイクにまたがり、この場を去っていった。
何故響が、プロぐライズキーとフォースライザーを持っていたかについては次回で!