俺が〇〇になった経緯(仮)   作:すつぬ

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なんか気に食わないからタイトル変えたわ


デスゲームへの参加

「んっ…んんっ…?」

 

酷い頭痛がするものの、何とか頭に手を乗せて身体を起こす。目を覚ました場所は廃墟のような…廃病院のような、そんなおどろおどろしい雰囲気のある部屋で目が覚める。

 

ここはどこか…何故こんなところにいるのか…なんてのはめんどくさいので考えないことにする。重要なのは、そんなところじゃない。今後どうするか…だ。

 

「……古い…な。」

 

スーッと古びたテーブルをなぞる。手にビッシリついた黒い汚れをパッパとはたいて、添えられていた手紙を読んでいく。

 

書かれている内容をざっくり見ていく。

 

 

ー君達は選ばれた人間だー

ー君達は不幸な人間だー

ー君達は恵まれなかった人間だー

 

ーそんな君たちを、デスゲームに招待しようー

 

ールールは簡単。この島にある物資を活用して、最後の2人まで生き残るのみー

 

ー殺傷、略奪。法のありとあらゆる作法を踏みにじり、ただ生き残る為に抗いたまえー

 

ー最初の物資は、ベットの横にあるバックパックを使うといい。中には、ここ3日の食料。着替え。ライターや絆創膏。etcー

 

ー開始日は、部屋の真ん中に時計があるだろう。そこの針が12時ぴったりになった瞬間、部屋のドアが開くシステムになっているー

 

ーでは、検討を祈る。将来華をさかす戦士たちよー

 

 

 

まず一言言わせてくれ。

 

「はっ?」

 

この言葉に限る。

 

 

とりあえず、命令通りにベットの横を確認する。そこにはバックパックがあり、中には手紙通り3日は持つであろう食料、飲水などが入っていた。

 

次に、部屋の真ん中…不自然にある柱を見てみる。そこには確かに時計が飾っており、チクタクと針を動かしていた。

 

現在の時刻は『11:45』と記されていた。つまり、残り15分もしないうちに、俺は何処の馬の骨かも分からない連中と生き残りをかけた殺し合いをしなくてはならないらしい。

 

 

 

「…ふぅ…一旦状況を整理しよう。」

 

声に出して、そうハッキリと呟きながらベットに腰を下ろす。手に持っている手紙と照らし合わせながら、今の俺の現状を軽く振り返る。

 

 

まず初めに、君達と書かれている限り、俺以外にも複数人がここにいると言うこと。そして、現在俺らがいる場所が、どこかも分からない島だということ。デスゲームという名の殺し合いが始まろうとしているということ。

 

「……ラノベかな?」

 

ふと頭によぎった言葉が、そのまま声に出てしまった。

 

起きて早々、色々な情報が入り込みすぎて頭痛くなってきた。しかも、ここに連れてこられる前に俺は一度野太い声の男に頭をぶん殴られてる。

 

ただでさえ頭が回らない寝起きだと言うのに…だ。それに、特に突破口もないまま状況を整理しただけで10分もの時間が立っている。既に残り5分ちょっとしかない。

 

「さてと…どうしたものか……」スッ

 

部屋をグルグルと回りながら、残り5分間に出来ることを考える。どうやら俺のいる部屋はそこそこ家具が揃っていた。…どれもボロボロで使い道が無さそうだが、一応、付け焼き刃として持っていこう。

 

「……P〇BGかよ」

 

背中に錆びたフライパンを背負い、何故か転がっていた金属バットを手に持つ。何故かやったことも無いのに、そう突っ込んでしまった。

 

そろそろ時間だと思い、左手にバックパックを持ち、肩にかけて時間を待つ。

 

ピピピッ…ピィィィ! カチッッ

 

「…どういう原理だよ…これ。」

 

時間になった…と同時に、そう声に漏れてしまう。そのまま古びたドアに手を当て、外の世界へと飛び出す。

 

 

「っっ……眩しっ…」

 

今の今まで、薄暗い部屋に閉じ込められていたため、いきなり視界に入る太陽の眩しさに、少しやられてしまう。

 

周りを見渡す。俺がでてきた所は、俺がいた所以外はボロボロに崩壊しており、俺がいた所も、少し地震が来たら生き埋めになる可能性があるような場所だった。

 

こういうのを、絶妙なバランス感覚って言うんだろうか…すっごい嫌なんだけど。

 

とまぁ…俺がいたところ以外は右も左も真正面も森のような場所だった。少なくともここが、随分昔に使われなくなった無人島ってことだけは分かった。

 

ピッ…ピピピ

 

「…?何だこのお…と……!?」

 

後ろから聞こえる妙な音に視線を向ける。その視線の先には、いかにも『これから爆発しますよー』って激しく主張してる赤く発光してる玉からだった。

 

それを見た瞬間の俺は、慌てながら、一歩、一歩と素早く前方に走るようにして大地を噛み締め…4歩ほど踏みつけた後に…

 

ドォゴォォォォォンッッッッ!!!

 

「うぼおぉぉあぁぁぁぁっっ!!?」

 

爆風でフワリとした感覚が伝う。後ろからはとてつもない音が聞こえ、後ろの俺がさっきまで居たところが煙で見えなくなっていた…

 

「っ!…いつつつっ……証拠隠滅だろうが…もうちょっと威力を抑えろよっ…危うくしぬとこだったぞっ…。あいてて…」

 

爆風のせいで数メートル吹っ飛ばされた俺は、痛む身体を抑えながら、フラフラっと立ち上がる。

 

「くっそ…フライパンがなきゃ今頃服ごと燃えてたぞ…」

 

先の爆風から守ってくれたフライパンは、ボロボロになってしまったため、そこら辺に捨てる。ところどころヒリヒリするのは、爆風の熱で火傷したと考えた方がいいか…

 

それにしても爆弾…か。

 

「……平和な世界に生まれて気づけなかったが、そう言えやこんなものがゴロゴロしてるのがこの世だったな…。平和ボケであえなく敗退するとこだったぜ…」

 

爆発させたのは、理由があるだろうな…。

 

可能性は2つ。1つ目は、無人島という圧倒的絶望的な状況なのだ。支給品をあげるのは良いにしろ、雨風凌げる場所の提供は、ゲームマスター的にはあまり好まないものだから…ってのが、考え方1。

 

もうひとつが、俺らの指紋や体温で犯行がバレないようにカモフラージュするための方法…だが、こっちはあまり確信がない。

 

そもそも、こんな島に連れ出されてること自体おかしなことなのだ。船などを利用するにしても、絶対バレるだろうし、複数人ともなると、それこそ犯行はここですよーって言ってるようなものだ。

 

今現在が昼。俺が拉致られたのは夕方な為、既に一日…もしくはそれ以上が経過してるわけだ。日本なら、それだけの時間で犯人を割り当てられる。なのにそれすらないということは、このゲーム自体が国総出のアレだということ

 

 

 

「大体…見えてきたぞっ…これはっ…」

 

つまり、脱出というのは建前…こんな無人島で殺人サバイバルして生き残っても、主催者がそいつをのうのうと日常に返すか?いいや、もし国が主催者なら、そんな奴、間違いなく豚箱直行だ。

 

ならなんだ?無人島という大自然で、人殺しをさせる理由…そんな過酷な理由…

 

「……軍人…」

 

…可能性は少しあるな…。まぁーでも…

 

結局は分からないままだ。とりあえず、この戦いを生き残る事が第一条件であり、答えにもなる。死んだら…そんときは、そん時だ。

 

人数も…分からない…相手が何歳かも分からない…何をしていたかも分からない…。ただ分かるのは俺自身の情報と、このゲームの趣旨と、ゲームマスターの少しの思惑だけ…

 

「…なんにせよ…勝つぜ。…負け戦だけは…したくないんでね」ザッ

 

考え事のおかげで、体な痛みがだいぶ引いてきた。俺は今度こそ、正真正銘自分の意思で、前へと進む。

 

…この殺し合いゲームに、勝つために。

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