422 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:50:05 ID:△△△
なんも起きねえじゃん。
423 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:51:23 ID:△△△
平和すぎて草
424 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:51:50 ID:△△△
さすリーダーw 舞元くどいな。
425 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:53:36 ID:△△△
≫422
まだ時間じゃねえし。八時半やろ。
426 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:57:01 ID:△△△
どうせなんも起きんやろ。力一の再生工作乙。
ホロの歌枠行って来るわ。
427 名前:○○○○ 2021/10/1(金)19:58:11 ID:△△△
Twitterで真似して叶に殺人予告出してた偽アカウントが
凍結くらってて草
428 名前:○○○○ 2021/10/1(金)20:01:00 ID:△△△
≫426
はい。歴史的瞬間見逃し確定。
後でアーカイブ見て後悔しても知らんよ。
既に嬉しそうにドーナツを頬張っているリオンを引き連れて、
尊は力一と打ち合わせへと向かっていった。
尊も手土産を持参しており、机の上には新たな箱が置かれていた。
中身はフルーツゼリーの詰め合わせだった。
机の上にはドーナツが残っており、まだ美味しそうに食べられてる途中だったので、
凛月は傷まないようにゼリーの入った箱を冷蔵庫にしまった。
すべての打ち合わせは滞りなく進んでいき、配信開始時間の七時三十分まで
あと十数分となっていた。
力一は勿論のことだったが、すぐに出番がある舞元、チャイカ、椎名の三人も
スタンバイを終えていた。
残りの五名はリオンと尊、天宮と葉山と凛月で分かれ、二つの机に座っていた。
力一からの提案でチャイカの持ってきたケーキも、みんなで食べることになった。
五人は各々が選んだケーキやタルトを嬉しそうに頬張っていた。
スタジオ内の時計の長針が静かに、まっすぐと地面を指した。
配信が始まった。動画内で待機画面が表示されていた。
例のツイッターの宣伝効果なのか、誕生日配信だからだろうか、
既に力一の通常配信時の平均を大きく上回る同時接続数となっていた。
「Hi! ジョー児! ジョー・力一でございます。お待たせしてしまって申し訳ございません。
まず皆様に一つ。私はまだ生きております! と言うより今日生まれたんですけどねー。」
待機スペースからは音が入らないように気遣われた小さい拍手と笑い声が漏れていた。
力一お得意の軽快なトークが進むのと同時にコメントも加速していく。
誕生日を祝うコメント、ツイートをネタにするコメント、力一のトークに対するコメント。
コメントの流れる速度もトークが進むにつれて増していった。
舞元が加わり、息の合った掛け合いで場を盛り上げていった。
トークが落ち着くと、椎名とチャイカの登場だ。
四人のショートコントが始まった頃には、もうツイートの事を気にするようなコメントは
無くなっていた。それは演者側も同じだった。
誰の頭からも、それは消えかけていた。ほんの一握りの人物の頭の中を除いて。
チャイカと椎名の出番が終わり、交代するように尊とリオンがスタンバイへと入った。
もうすぐ二人の出番である歌枠の時間が迫っていた。
その時だった。待機スペース側の扉が開いた。
音をたてないように慎重にスタジオに入ってきたのは、
二人も別収録を終えて駆けつけてくれたのだった。
正確に言えば、椎名へのお礼と力一に対する出れずに申し訳ないという気持ちから
駆けつけた社の後を興味津々で追いかけて来た笹木という構図だった。
社と笹木は無言で力一に手を振ると、力一も目で返事をした。
開始から間もなく一時間が経とうとしていた。
そう。問題の八時三時十分が近づいていた。
力一は撮影スペースで一人トークを続けていた。
カメラに映りこまぬように東側の壁際では出番を待つ尊とリオンが立っていた。
待機スペースに用意された二つの机には舞元、チャイカ、社、椎名が一つの机を囲み、
もう一方の入口に近い方の机には、天宮、葉山、凛月が座っていた。
「咲くちゃんせんぱーい。」
小さく声を出した天宮が笹木に向かって手招きをしていた。
天宮たちの机の空きスペースに誘っているようだ。
笹木も嬉しそうにケーキが乗っている机へと近づいて行った。
「あ。」
笹木が小さく声を上げると突然、その場で屈みこんでしまった。
天宮たちが覗き込もうとした時だった。
再び待機スペース側の扉が開いた。
天宮たち三人が扉の方を見ると、ぽつんと立っていたのはシェリン・バーガンディだった。
意外な訪問者に皆が目を丸くしている時だった。
突然スタジオの照明が落ちた。瞬く間にスタジオ内が闇に包まれた。
それは紛れもなく午後八時三十分の出来事であった。
スタジオ内の照明が落ちたと同時に撮影スペース側にある扉が開いた。
微かに廊下の照明がスタジオに入り込み、そこに立つ人影が見えた。
その正体を見定めようと、皆が目を凝らし集中した時だった。
強力な光線が待機スペースに向けて放たれた。
その人物が懐中電灯を持っていたのであった。
光は強烈で、光の矛先にいる人間は目が眩み何も見えなくなっていた。
その人物は光線を待機スペースの中を満遍なく左右に一往復させた。
「手を上げて!」
目が眩み何も見えなくなっている中、光源の方からは聞きなれた女性の声が聞こえた。
『パンッ! パンッ!』
皆が声の主を思い出そうとする間を与えぬが如く、
誰とも分からぬ小さな悲鳴が待機スペース側から聞こえてきた。
生き生きと動き回っていた光は魔法が切れてしまったかのように力なく床に落ちていった。
床に落ちた光源は一本の光の道を作ったが、その先には誰もいなかった。
『パンッ!』
光に気を取られて不意をつかれたのか、先ほどよりも大きな悲鳴が聞こえた。
次の瞬間だった。スタジオに光が戻った。誰かが復旧させてくれたようだ。
復旧された光は、今起こった現実をはっきりと照らし出した。
それを目の当たりにしたメンバーの脳裏では、ある文面がリピート再生されていた。
殺人お知らせ申し上げます、
悪戯なんかではなかったのだ。
十月一日金曜日、午後八時三十分より、
撮影スペースでは力一が左腕を押さえながら蹲っていた。その表情は苦痛に歪んでいた。
腕からは赤い血が流れており、ぽたぽたと白い床の上に滴り、赤と白の斑模様を描いていた。
ジョー・力一の誕生日配信内にて、
そして、もう一人。
頭から血を流し、うつ伏せで倒れている女性がいた。
その右手には拳銃が握られており、近くには大きな懐中電灯が転がっていた。
お仲間やメンバーシップの方のお越しをお待ちします。
それは紛れも無く、ルイス・キャミーであった。
十月一日 午後八時三十分 収録スタジオ内
◎撮影スペース側
ジョー・力一 スペース中央で左腕を撃たれて蹲っていた。
ルイス・キャミー 撮影スペース側の扉の近くでうつ伏せで倒れていた。
頭を撃たれている。右手には拳銃が握られていた。
竜胆尊 撮影スペース東側の壁際に立っていた。(次のコーナー出演のため)
鷹宮リオン 撮影スペース東側の壁際に立っていた。(次のコーナー出演のため)
◎待機スペース側
・机①(出入口から遠い方)
舞元啓介
花畑チャイカ
社築
椎名唯華
・机②(出入口の傍)
天宮こころ
葉山舞鈴
桜凛月
笹木咲
・出入口の扉の前
シェリン・バーガンディ
(机、入り口前にいた者は立ち尽くしており、事件発生前後で大きく場所を
移動していた者はいなかった。)