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オレは炎部龍斗。旧名『兵藤龍二』。....本当に、龍二だった頃は、ふざけた人生だった。
オレには兄とも呼べないような兄が一人いた。その兄のせいで、俺の人生はめちゃくちゃになってしまった。
友人は一人を除いてできないし、兄の起こした面倒ごとは全て俺に返ってくるし、女子からも侮蔑の視線を送られるのもザラにあった。
そして、遂には両親までもが俺を疑い始めた。そんな現状が嫌になって家出をしたのだが、父方の遠縁の親戚である炎部家に引き取られる事になった。
そんなある日、オレは己の中にある力の正体に気がついた。
竜の見る夢。
遥か昔、聖書の神によって
同じように夢の世界へと招かれた彼女達と共に、その神器の中に封じられた名もなき龍神と共に、夢の世界の平和を脅かしていた悪意の塊を打ち倒した事でオレはこの神器の本当の力と出会った。
異世界でオレ達が戦って倒した魔神を異世界から取り出す力。それがオレの宿していた神器の力。
正確には元々は夢の世界に干渉する力だった様子だが、魔神を取り出すことができるのは、名もなき龍神の力によるものなのかは分からない。
それが原因となって中学に入った頃には日本神話にスカウトされてしまったのには頭を抱えたくなったが。
なお、本来はオレだけしか鑑賞できない夢幻創界山に呼ばれた仲間の少女達が呼ばれたのは、仲間の魔神達に選ばれた事が理由らしい。
そして、オレと共に戦った魔神、名もなき龍神の夢の世界での姿である龍神丸はその世界の要で、今の状況では呼べず、神器の成長が必要らしい。
そんな訳で、高校入学の際には日本神話に過去に倒した魔神を販売しつつ、その戦力を認められ日本神話の監視役として、租借地となった街で魔王の妹とその眷属を監視する事となった訳だが……
「なんでオレはあの愚兄のデートを覗かにゃならないんだよ」
何故か入学の倍率が高いはずの学園で元兄と再開する羽目になり、以前と変わらず、同じ思考の友人二人と共に問題行為を起こしている兄の兵藤一誠に告白したのが、許可なくこの街に入り込んだ堕天使なので彼のデートの監視をする羽目になったのだ。
(それにしても……はぐれ悪魔は入り込むわ、堕天使が入り込むわ、普通に舐められてるのか、
後者を舐めるのは別に良いが、自分が所属する勢力が舐められているのは普通に頭にくる。
まあ、億に一つの可能性で本気であの堕天使が一誠に恋した可能性もあるので手出しはしていないが。
そして、公園に差し掛かるといつの間にか公園に結界が貼られていた。
(人払い。黒決定だな、あの女)
そして、一誠の目の前で女はボンテージのような服装に変わり、光の槍を作り出した。
「拙いっ!」
別に見捨てたところで心は痛まない相手だが、それでも立場上は堕天使に殺させるわけには行かない。
龍斗の手の中に現れるのは六色の勾玉の装飾が施された剣。ゆっくりとその剣の青い勾玉に触れると、
「来い、龍蒼丸!」
剣から天へと昇るのは青い光の龍。そして、天からは青いロボットのような物が降りてくる。青いロボット『龍蒼丸』の頭に龍斗が吸い込まれると龍蒼丸の瞳に光が灯り、両肩から爪が現れ龍を象ったエンブレムが浮かび上がる。
光の槍を作り出し、一誠に突き刺そうとしたそれを、一瞬で近づいた龍蒼丸のパンチが光の槍を砕いた。
「何!?」
「ウェ!? ロボット!?」
突然の出来事に驚愕する堕天使の女と、突然のロボットの乱入に驚愕する一誠。
既に一誠は何が起こっているのか分からず、内心では錯乱していた。
無理もないだろう。初めて出来た彼女とデートしていれば、突然彼女の背中に羽が生えて殺されそうになったと思ったら、次はロボットが乱入してきて助けられたのだから。
最早、当人にもどこまでが現実でどこまでが夢なのかは分かっていない。
「新種の神器!?」
「何が目的かは分からないが、この地でお前達の好きにはさせない!」
龍蒼丸を新種の神器か何かと考えている堕天使の女(実際その通りだが)を龍蒼丸を通して指差しながら、龍斗はそう宣言する。
夢幻創界山は無印から2、超の二十一の世界から成り立っていたりします。
なお、龍斗が取り出せるのは敵魔神で丸魔神は自分が選んだ共に戦った者のところに、龍神丸は禁手としてでしか出せず、七魂の龍魔神がその代わりです。