ネタ短編集   作:龍牙

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ハイスクールD×D クロス 魔神英雄伝ワタル 幕間

自称至高の堕天使レイナーレとその一派の一件が解決した後に龍斗は駒王町を去って行った。

 

名目上は転校であるが、日本神話としても自分達の組織に魔神を供給出来る重要人物である龍斗を何時迄も悪魔の勢力下には置いておきたくないと言う事だろう。

 

しかも、龍斗が去って行ったのはフェニックス家との婚約解消を賭けたレーディングゲームの前。是非とも彼に協力を仰ぎたかったリアスの思惑はハズレ、見事に敗北を喫してしまった。

 

だが、片腕を代償とした禁手と肩腕がドラゴンになった事を利用した十字架や聖水等の必死の策を用いたイッセーがライザーとの一騎打ちに勝利した事により、リアスの婚約は解消され、リアスはイッセー達の元に戻ってきたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処で終わればめでたし、めでたしで終わっていただろう。

だが、魔神の供給者がイッセーの実の弟である事を知った、今回のイッセーの行動により面子を潰された貴族達が声をあげたのだった。

 

「そ、そんな……」

 

「ど、どうしたんですか、部長?」

 

手元にある通達の書かれた書類を見たリアスの顔に暗い物が浮かぶ。

書かれていたのは今回のイッセー達の行動に対する悪魔の上層部からの処分だった。それをイッセー達に見せるとまだ悪魔になってから日が浅いイッセーとアーシア以外の全員の表情に浮かぶのは驚愕の感情だ。

 

書かれていたのは要約すればイッセーの行動やそれを幇助した他のリアスの眷属達、及び眷属を監督すべき立場のリアスの上級悪魔としての指導力不足としての処分が上層部より下されてしまったのだ。

 

サーゼクスもこれには反発したが、老害達の思惑や軍事担当の魔王の思惑もあり、これが通ってしまったのだ。

 

 

 

 

リアス・グレモリー

無期限のレーディングゲーム公式戦出場資格の凍結

赤龍帝 兵藤一誠及びリアス・グレモリー眷属

昇級資格の無期限の凍結

 

 

 

今後、リアスはレーディングゲームへの出場資格を奪われ、イッセーを始めとする眷属達は昇級する資格を奪われたと言う事だ。

 

当然、レーディングゲームのチャンピオンを夢見ていた少女の夢は、ハーレム王を夢見ていた少年の夢は終わりを告げてしまったと言う訳だ。

 

だが、

 

「あの、此れには凍結とだけあって、剥奪された訳じゃない様です」

 

通達を見ていた木場がイッセーとリアスにそう声をかける。

 

慌てて通達書の二枚目を読むリアス。

 

 

 

『なお、今回の行動は問題だったが、反省を促す事、及び若者達の将来を鑑み、資格の剥奪ではなく凍結とし、以下の罰則を終えた後に資格の凍結を解除する物とする』

 

 

 

そう綴られた一文に安堵の表情を浮かべるリアス達。どんな重い罰則でも力を合わせて乗り越えようと考えた矢先の事だった。

 

 

・赤龍帝 兵藤一誠の弟の魔神創造者 兵藤龍二の悪魔勢力の所属または魔神の悪魔勢力への独占販売の交渉を成功させる事

 

 

 

強大な敵を打ち倒す事でもなく、単なる交渉を纏めるだけで済むことに安堵する矢先に実は無理難題だったと言うオチだ。

 

悪魔側の上層部としては、赤龍帝の弟なら悪魔勢力に換算するべきと考えていた為の思惑だったのだ。

 

同時に悪魔側からの魔神の購入価格も日本神話に販売している価格よりも遥かに安いが、一介のの高校生や公爵家の令嬢とは言え高校生であるリアスとしては破格の大金だった。

 

現状魔神の購入は龍斗から日本神話、日本神話から友好関係を結んでいる他の神話勢力という流れで繋がっている為に、実は三大勢力が購入出来るのは使い古した量産品を横流し品で、日本神話ならばボス魔神が複数買える価格で量産品しか買えないと言う状況だった。

それを、全ての魔神を一括の価格での購入と言うのが交渉の内容でもある。

 

これなら龍斗も受けてくれると思ったイッセーは絶対に纏めて見せると意気込みを見せる。

 

こうしてリアス以下グレモリー眷属は、休日を利用して、己の未来と夢を賭けた交渉の為に、龍斗の住む町へ向かったのだった。

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