銀色の悪魔…7th Stage   作:SilviaSilvermoon

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何故掻き入れ時の筈の土曜に”伝説のキャバ嬢3人衆”が揃いも揃って群馬に居るのか…疑問に思って聞いてみれば、お店の耐震補強工事で1週間ほど時間が出来たらしい。
ものすごい絶妙なタイミングに驚きつつ、美奈子は新作のリサーチを行なってメモを取っている。


ミラクルって起きるんだね…^^;;;(冒頭…)

そこに沙雪がカットインして明日以降の予定も聞き出している。

ちなみに…今回は2泊3日で取り敢えず宿を押えていると言う。

用意周到って言うか何と言うか…

 

 

ここから更なる物語が始まる…

 

 

例のイタリアンのお店やSweetsのお店などを紹介すると意気込んでいる沙雪と

それを見て”やれやれ…”と言った感じで苦笑してる美奈子と真子ちゃん…。

まあ…この中で1番案内とか”動ける”のって沙雪ぐらいだしね^^;;;

ま、良いのかぁ…

 

 

沙雪「…で、隣町の高崎の駅からすぐの所に

おいしいSweetsのお店があるんですけどね、ここの味を参考にして

開発を進めてたりするのもあるんですけどね。」

 

雅「ふむふむ。確かに、参考にさせてもらうって言うのはあるかもね。

じゃ、明日でも、この4人で行ってみる?

美奈子と真子ちゃんも参加できればいいんだけど…明日は日曜だしねえ?」

 

美奈子「そうなんですよ^^;;;明日はここのカフェにサテライトスタジオから

公開生放送が入ってて多分人が多いんだと思うんですよね。

こっちのパートさんが産休に入っちゃってるし…」

 

真子「ウチの方はお店自体が道路工事の関係で臨時休業なんですけど、

こっちのお手伝いが入ったんであたし達もここに居ます^^;;;」

 

なぎさ「何かせっかく明日も晴れそうだからもったいない気もするけどね…

仕事じゃ仕方ないもんね^^;;;」

 

優子「定休日とかは?そこまで予定が延ばせるならそこまで居ても良いだろうし…

土曜まで横浜の店はオープンしないんだし。」

 

雅「ま、こっちは日程的な融通は利くから…ちょっと2人も考えておいてよ^^

スタンド組の予定が合えば真子ちゃんの彼氏もお兄さんも参加すれば良いんだし。

(←ヲイヲイ、さりげなく腕を取ってアピールするんじゃない…^^;;;

これってキャバ嬢の常套テクだろ…Byさつき)」

 

 

 

翌日…朝から沙雪はお姉様3人の案内という事もあって

一緒にBlue-Moonに来ても落ち着きの無い感じでソワソワ…

 

さつきはサテライトスタジオでラジオの準備。

美奈子と真子ちゃんは店の仕込みを始めていた…。

 

 

やがてさつきのラジオが始まる…

 

さつき『おっはよございまぁ~っす!この所あっつくない?

俺だけじゃないですよねえ?っとまあ…日曜の朝7時にこのテンション…

うるさっ!っと思ってる今日初めて聞いたっておっしゃるそこのあなた!

ウチの番組はこれで平常運転ですよぉ!…

さて、タイトルコールをササッと言っちゃいますか。

 

”非常勤のパフェ職人・さつきの朝から全力で空回り!!”

 

改めましておっはよ~ございまぁ~っす!!

日曜の朝には全然に合ってないテンションでお送りしてます、

”非常勤のパフェ職人・さつきの朝から全力で空回り!!”ですけども…

結構長く続けてますけど…みんなちゃんとついて来てる?

おっ、twitt〇rの方にリスナーも平常運転で~すって書いてくれてるなぁ。

渋川市の由美子ちゃん、ありがと~!お、伊香保町のハニートーストさんからは…

今日さつきさんのテンションがいつもより高く感じるぅ~っと頂いてますね。

実は横浜に住んでる知り合いがですねえ…この週末に遊びに来てましてですねえ…

多分宿泊先で聞いてくれてるんじゃないかと思うんですけどねぇ。…』

 

 

と、毎度の様にトークと音楽を組み合わせて進行。とトークはそろそろ締めの様子。

 

 

さつき『お、Blue-Moonからクリームソーダ―の差し入れ貰いましたぁ。

あ、店長~!何か告知ある?』

 

美奈子「本日はここのサテライトスタジオで公開生放送があるんで

若干混み合うかもしれませ~ん!先に謝っておきます^^;;;」

 

さつき『あ、そっか、今日はここのスタジオで生放送があるんでしたっけ。

久々に俺もパフェ職人しますのでよかったら…って事で今日はここまで!Bye-Bye!!』

 

 

 

放送が終了し仕込みは最高潮の忙しさ。

そこにこんちゃんと茂木ちゃん到着。開店準備を終えて…OPEN♪

 

 

 

真っ先に現れたのは沙雪と待ち合わせをしてた3人のお姉様…

その次が今日は遅番なので、真子ちゃんの顔を見に来た池谷君。

さっそく沙雪に連れられお姉様に紹介されてる。

 

雅「あ、スタンドでお会計してくれてたよね?あ、そうなんだぁ。

全然知らなかったわ^^;;;」

 

とか、

 

なぎさ「い~なぁ。ここら辺イケメン多いの?あたしもこっちに住んじゃおうかしら?」

やら、

 

優子「こっちに別荘買っちゃおうかな…」だと。

 

 

ヲイヲイ、どこまで本気なんだ?この人達は…

 

お姉様達は沙雪と一緒に本気とも冗談ともつかない言葉を残してSweets巡りに出発。

Cafe組は仕込みを大体終えてミーティング。

池谷君は気を利かせて表の水撒きとラジオ局関係者の駐車スペースに

カラーコーンを置きに行ってくれた。

 

ラジオ局の人やDJ、ゲストが到着し、スタジオでもミーティングが開始された。

Cafeの方は”準備中”から”営業中”に表の札を替えて営業開始。

それとほぼ同時にちらほら公開生放送を見に来たお客さん達で席が埋まっていき…

飲み物や軽食等…どんどんオーダーが入り始める。

パフェもパンケーキも序盤からハイペース。

もしかしたらこんちゃん、茂木ちゃんを休憩に入れたらこっちの昼休憩無いかもな…

などと思い始める。ま、仕方の無い事なんだけどね^^;;;

生放送は13時まで。その後にゲストのミニライブがあって15時半まで…。

多分17時位までお客さんが途切れないんだろうな^^;;;

昼の分でサンドイッチとマカロニサラダを休憩室の冷蔵庫に入れておいた。

 

生放送の開始とともに忙しさもうなぎ上り。ゲストの生歌でファンは

キャ~キャ~さながらライブハウスのような光景に。

 

どんどんオーダーを取っては流していく。

終了30分前の12時半にちょっと人の波が一旦落ち着きだしたので

一気にこんちゃんと茂木ちゃんを昼休憩に入れて…

13時の放送終了時にまた人が増え始めた所で2人を戻して真子ちゃんを休憩に。

15分ずらして美奈子を休憩に行かせる。

 

そこから徐々にスタジオライブの用意が進むにつれて忙しくなってきた。

真子ちゃんと美奈子が出てきた所で整理券を配って

ラジオ局の方で対応してくれていたのだが…

駐車場は満車になり、駅近くのコインパーキングやショッピングセンターも満車。

さすがにゲストが豪華だとこういう事になるのね^^;;;

ここで駐車場の整理をしてもらおうと、電話を掛けたら暇してた健二君を召喚。

ラジオ局の人と一緒に渋滞の緩和に当たってもらう事に。

 

ちょっとした”お祭り騒ぎ”の終息には当初の予定の17時をはるかに超え、

閉店時刻の18時半を迎える。ラジオ局の人達がゲストを無事見送って撤収。

それに合わせてようやく長い1日が終わった。

 

5Stars cafeチームに残りのサンドイッチを持たせて撤収してもらい、

美奈子とさつきで後片付け中…。

 

 

美奈子「あ、今日…結局さつきって昼ご飯食べて無かったんじゃ…」

 

さつき『まあ…ここまで混んじゃうとなぁ…どっちにしても無理だったろうし。

仕方無いだろうなあ…店だと客が居ればやらない訳にはいかないし。』

 

 

昼休憩も取れずに思考能力の低下してたさつき…急にある事を思い出した。

 

 

さつき『あ、すっかり忘れてた…』

 

美奈子「ん?何かあったの?」

 

さつき『池谷君も健二君も空気のような存在のまま帰してしまったf(^^;;;パフェ位おごってやればよかった^^;;;』

 

美奈子「あぁ~、そう言えばそうね^^;;;あたしもすっかり忘れてたわ(←お~い!美奈子さんもかなり辛辣!!By池谷&健二)」

 

 

お皿を片付けながらそんな会話をしてロッカーで美奈子は着替え。さつきはそのままのカッコなのでNOTEの鍵を持ってエンジンを掛けて美奈子を待つ。

そんな時にさつきの携帯が鳴る。

 

 

ピリリリッリリリ…ピr ピッ

 

 

さつき『はい?もしもし…』

 

優子「あ”っ!もしもしぃ~お兄さん?あ・た・し~優子ですけどおぉ~」

 

さつき『え?優子さん?何か結構飲んじゃってる感じですか?』

 

優子「いやさぁ~、夕飯食べたんだけどね…ちょっとドンペリのゴールドをガンガン飲んだら酔っ払っちゃってねえ?イヒヒ。あっ!」

 

さつき『えっ!ちょ、優子さん?』

 

なぎさ「あはははは。もしも~し?お兄さん?なぎさですけどぉ~^^;;;もう、みんなグデングデンだから迎え来てぇ!」

 

さつき『迎えに行くのは良いんですけど、どこに居るんです?』

 

なぎさ「え~っとねえ…何てとこだっけ…あれ?やっば!思考能力低下してて解んない。ちょっとぉ~!雅ぃ~!ここって何ってとこだっけ?」

 

さつき『えっと…じゃ、なぎささん!今、目の前に何が見えます?』

 

なぎさ「えっとねえ…森って言うか山って言うか…野中の一軒家チックなお店。うわっ!ちょ、雅ぃいいい!」

 

雅「あ、お兄さん?雅ですけど、えっとねえ、イタリアンレストランの”ボーノ”って所に来て欲しいの。美奈子は知ってるらしいからさあ。」

 

さつき『あぁ…名前は俺も聞いた事あるなぁ。じゃ、美奈子と今から向かいますね?』

 

そう言って電話を切った時、美奈子が戸締りをして出てきた。

 

美奈子「お待たせ~じゃ、帰りますか…ってあれ?何かした?」

 

さつき『予定変更。美奈子!悪いけど運転して”ボーノ”まで行って。

4人共グデングデンらしいから^^;;;ジャガーは俺が運転するよ。

美奈子は沙雪ともう1人誰か載せてよ。比較的大丈夫そうだったのは雅さんで、

ヤバそうだったのは優子さんだったけど…』

 

美奈子「え?優子さんが…珍しいなぁ。そんなに酔ってる姿って見た事無いのに。」

 

それってかなりレアなの…?しかも…この酔っぱらいの集団が…

すっげぇ~タチ悪っ!!

 

 

(※――――ここからは…さつきsideで進行します。――――)

 

 

電話が来て・・・美奈子の運転で”ボーノ”に向かっているんだけれども…^^;;;

それにしても…4人とも何であんなに泥酔してるんだ?

しかも車の運転してたはずの雅さんまで…

謎を残したまま未舗装の山道を登り始める。傾斜的にはそれほどきつくないが…

ここのお店のオーナーはフェラーリ乗りだったはず…。道幅も傾斜角も…

フェラーリには向いていないのだけれど…

すると、山の中腹位に急に視界が開けてきた。

暗がりを照らすヘッドライトの先に…建物が見えてきた。ここか!?

 

屋根付きのガレージにフェラーリとジャガーXJ6が…ありゃりゃ、随分ハメ外しましたねぇ…

泥酔っぷりがハンパない。かろうじて雅さんが会話できるレベルで…

沙雪は寝てるし、なぎささんと優子さんは語彙力が家出しちゃってるし…^^;;;

 

 

クリモトさん「みなさ~ん、お迎えが来てくれましたよ^^;;;」

 

 

そう言ってるオーナーシェフのクリモトさんを見た時に思い出した。前に秋名湖の駐車場でバッテリー上がりの救援したお客さんのお連れさんだった…と。

 

 

さつき『すみませんねぇ。しかし、こんなにも全員でグデグデな状態って凄いなぁ…。』

 

クリモトさん「いえいえ、皆さんお酒強いって聞いて…嬉しくなっちゃってね^^;;;

ついつい僕のお酒のコレクション出しちゃって…みんなで騒いじゃってね。」

 

さつき『あ、そう言えばこの前…秋名湖畔の駐車場でバッテリー上がりを起こした

アルファ147は大丈夫でしたか?』

 

クリモトさん「アルファ147?…あっ!ああ。あの時の…あれからあいつは

バッテリー交換とオルタネーターのリビルト品に交換で1か月位

車が入院してましたね^^;;;帰って来てからは絶好調みたいですけどね。」

 

さつき『あ、そうでしたか。じゃあもう大丈夫そうですね^^良かった良かった。

じゃあ…4人を回収していきますね^^;;;あ、お会計の未納とかは大丈夫そうですか?』

 

クリモトさん「あ、それは大丈夫ですよ^^」

 

さつき『それならよかった。では、また…すみませんでしたね…』

 

 

 

そう言ってNOTEに雅さんと沙雪を、ジャガーに優子さんとなぎささんを乗せて

”ボーノ”を出発…。泊ってるホテルに送る最中…

 

酔っ払い2名のセクハラまがいの甘い囁き等を必死にかわしつつどうにか着いた。

 

2部屋で取ってあるらしく…優子さんとなぎささんで1部屋、

雅さんが1人でもう1部屋を使ってるとの事。部屋に送り届けるため1人ずつ

連れて行く事に^^;;;

 

1人ずつ連れて行かないと抱えられないので、

まだ意識がまともそうななぎささんから部屋に連れて行く事に。

 

…駐車場からエレベーターまで来るのに腰が抜けちゃってる感じなので

運ぶのに5分位掛かる。

最初は肩を組むようにしていたけど…首筋に回される腕とすり寄って来る顔…

 

お~い!理性がもたないって!!助けてくれよぉおおお!!

 

脇腹にこっちの腕を回そうとしたらすっぽ抜けて思わず倒れそうになる身体

(胸の辺り)をむんずと掴んでしまった…事故発生^^;;;

 

 

さつき『あっ…やべぇ!なぎささんごめんね…(思わず気まずくてさっと手をどけた。)』

 

 

そしたら艶っぽい声で耳元でこんな事を囁かれた。

 

 

なぎさ「良いのよぉ。お兄さんならもっと先まで行っても。今、愛人モード全開になっちゃいそうだわ^^他の人来ないうちに部屋でしちゃう?あたしは構わないわよ?

ウフフ(^^♪」

 

さつき『まずいですってば^^;;;何でそんな無茶振りするんですか^^;;;』

 

なぎさ「そ~でもしなきゃお兄さん手ぇ~出してこないじゃん^^;;;」

 

 

そう言ってキスしてくる。

何とかなだめるようにして15分ほどやり取りをして部屋のベッドに寝かせて

問題の優子さんを車に引き取りに行かないと^^;;;

急いで車に戻るとNOTEでは美奈子が寝ちゃって起きない沙雪を

後ろの席で位置をずらそうと悪戦苦闘中。テコズッテルネ^^;;;

 

優子さんは完全に”お子ちゃま”っぽくなっちゃって

 

「抱っこして抱っこ!」

 

とか言ってるし…抱き上げれば足を絡めて腰を押し付けて来るし…

ヲイヲイ、勘弁してよ…沙雪が(寝てて起きないとは言え)側に居るって言うのに…

シャレにならない事はやめてください。ベッドに優子さんを寝かしつけると

2vs1の酔っぱらいとシラフのデスマッチが繰り広げられる…

う~ん…この人達の”本能”って凄すぎる…。で、ある瞬間に電池が切れたみたいに

急に寝るって言うね^^;;;

 

美奈子も沙雪と雅さんでかなり大変な目に遭ったらしく、

1時間半くらいかかってようやくジャガーもきちんとパーキングに停めて、

鍵をフロントに預けて…やっとホテルを後にする。

こんなに疲れた日ってあっただろうか…明日は臨時休業を決めて

取り敢えず真子ちゃんやこんちゃん、茂木ちゃんにメールして

店の入り口に”棚卸作業のため本日臨時休業”と大きく貼り出して帰宅したのは

もう真夜中だった…。(※この後家で沙雪を家に入れるのも、

殆ど体力の残って無い2人にはかなりしんどかったのは言うまでもない…

←マジでこの後2,3日の間、筋肉痛が凄過ぎてかったるさがMaxなんですけど^^;;;)

 

 

 

(※――――ここから美奈子side―で進行します――――)

 

 

くたくたになってあたし達が家にようやくたどり付いたのは良いけど…

あまりにも疲れすぎて夕飯とかお風呂とかすっ飛ばしてそのまま就寝…

目が覚めたけど…ん?何か体痛い…

筋肉痛!?きゃぁあああ…あたしってこんなに体力無かったんだっけ?

って言うか…沙雪に抱き着かれてるってどんな状況なのよ^^;;;

しかも…寝言でとんでもない事を聞いてしまった。

 

沙雪の寝言「お姉様達…ウチのダーリンそんなに気に入っちゃったんですか?

まあ…確かにイケメンだと思うし、大事にはしてくれるんですけど…

付き合う前に勢いでしちゃったんですけど…最近全然手を出して来る事が無くて

彼女とか妻ってそんなに魅力無くなるんですかねえ?」

 

あぁ…多分いつまた元の世界に戻ってしまうか解らないから

子供と沙雪を残していく様な事があったらその後の沙雪が困ると思ってるんだわ…

さつきの考えそうな事ではあるけども…

ただそれを伝えて良いかどうかも解んないからなぁ…

夢を見てるみたいだし、耳元で囁いて実験してみるかなぁ…

スゥ~ッと息を吸い込んで、

20数年ぶりにガッツリ雅さん口調で沙雪に向かって語り掛ける。

 

美奈子「沙雪…あたしが思うにお兄さん…もしかしたら沙雪が大事だから

もしまた自分が元の世界にトリップしてしまって子供と沙雪が取り残されたら

再婚だってできにくくなっちゃうとかって思ってるんじゃないかなあ?

実際に3人のキャバ嬢が目一杯テクを駆使しても

お兄さんって一切手を出して来ないのよ?お客さんでもそんな人見た事無いのよ。

それは3人のTOPキャバ嬢が自信失くしちゃう位に…ね。

だから、自信持っていいと思うよ。沙雪はちゃんと愛されてるよ。自信持ちなさい。

あたしが保証してあげる。」

 

 

頭をなでながらゆっくり言うと沙雪はにこやかな笑顔のまま眠っている。

効果はあったみたいね^^;;;後でさつきの耳には入れておかないといけないかもね…。

それにあの3人にも確認取っておかないと…ここできちんと”根回し”しておかないと

とんでもない事になっちゃうだろうし…

ふと時計を見ると午前4時を少し回った所…

取り敢えず3人には沙雪が寝ぼけて夫婦の危機を感じてる事を言ってたって事と、

申し訳ないけど、雅さん口調でさつきの考えてるであろう事を囁いたのと、

筋肉痛が凄いので本日は臨時休業しますって事を伝えて眠りについた…

 

夜が明けて…もう時刻は11時過ぎ…のそのそと起き出した3名それぞれに向けて

美奈子の送ったメールを読んだ師匠3人は…

 

 

(※――――ここから雅sideで進めます―――――)

 

んっ、う~ん…イタタタタ頭がズキズキする…あ~あ、こりゃ完全に二日酔いね^^;;;

 

結構飲んだもんなぁ…

それにしても沙雪ちゃんって普段酒は飲まないって言ってたけど…

ワイン2杯で出来上がるとは…なんちゅ~安上がりな。汗(;^ω^)

 

それにしてもお兄さん…必死に手を出さないように耐えてたなぁ…

沙雪が言う様に”女に興味が無い”訳でも、沙雪に魅力が無い訳でも無さそう…

となると…?と思っていたら、

携帯の着信を示すLEDが青く点滅していた。

取り敢えずスマホを見てみると、なつき(=美奈子)からのメールが。

あぁ…沙雪が寝言で不安に思ってる事をなつき(=美奈子)に言ったのね。

 

ふぅ~ん…なるほどね。沙雪ちゃんは自信を無くしかけてる訳ね。

かと言ってあの2人が簡単に引き下がるとは思えないし…

あたしは中立な立場で見て行くつもりだけども…

なつき(=美奈子)の思うように事が運ぶかどうかは…あたしも自信ないぞぉ~^^;;;

 

取り敢えず文章を読んで内容は理解したけど、あの2人を引き下がらせるのは

至難の業だと忠告しておいた。

(ちょっとどういう風な事になってるのか本人たちに聞き出すことが必要ね…)

シャワーを浴びながらあたしは思考を巡らしていた。

 

シャワーの後…取り敢えず隣の部屋をノックしてみた。

”は~い。どうぞ”の声。あ、良かった起きてるみたいね。

 

ガチャッ…「姉さん達おはよ(^^♪二日酔いは大丈夫?」

 

取り敢えず当初の予定の2泊3日は今日で終わり…延泊するかどうかも決めなくてはならない…。

 

なぎさ「あたしはシャワー浴びたらとりあえず収まったかな。

姉さん(=優子さん)は?」

 

優子「あたくしもまあ、へべれけになった割には…持ち直したかな^^;;;

腰が抜ける迄飲んだの何年振りだろ?」

 

雅「かなり強い酒もあったみたいね。あのオーナーシェフかなりの”やり手”かもね。」

 

 

そんな話をしつつ、延泊するかの話になり…見るものは大体見たけど…と核心に触れてみるあたし。2人の様子を窺う。

 

 

なぎさ「まあ見るモノとかグルメは堪能できたと思うのよね…」

 

優子「何かさ満たされてないって言うか…何となく言いたい事は解るんだけどね。

消化不良なんでしょ?”あの件”が。」

 

雅「まあ…その件に関してはあたしは中立で行こうと思ってるけども…

2人の意見は?どんな感じです?」

 

なぎさ「それにしてもお兄さん…必死に手を出さないように耐えてたなぁ…

沙雪が言う様に”女に興味が無い”訳でも、”沙雪に魅力が無い”って訳でも

無さそう…となると…?と思っていたらメールに気が付いたんだけど…

なつきは雅の物マネしたらしいじゃん^^;;;」

 

雅「一瞬お兄さんがやったなつきの物マネを思い出したけどね^^;;;」

 

優子「何となく想像できたのが怖いけど^^;;;」

 

なぎさ「どっちもそう言う部分で“器用”なんだと思うけどね…

ちょっと聞いてみたい気もするよね^^;;;」

 

雅「あたしとしては沙雪が異常に心配し過ぎなのも気になってるんだけども…

2人はお兄さんにどこまで求めたいの?それによって話が変わってくるじゃん?」

 

 

・ 一瞬、ホテルの部屋が重苦しい空気に包まれた。

 

 

なぎさ「どこまで…か。できればあたしのモノにしたい。でも、

無理だろうなって言うのは…正直感じてる。」

 

優子「それは同感ね。少なくとも今までお客さんで相手にしてきた連中とは全然違うわ。だから”愛人”or"おかん"でも良いよって妥協したんだけどね…。

考え方もかなり独特って言うか、先回りの度合いも…普通先回りするにしても

1,2手先を読むのが通常…でもあのお兄さんはまるで結論が先にあってそこに向かって

どうするかっていう考え方をしているように思うわ。

あの考え方なら結論の辻褄が合う様にしていく訳だから

大きく予想が外れる事は無いと思うのよね。それだけに気持ちを変えさせるのは厄介…

ホント、難攻不落ってこういう事を言うんじゃないかしら…。」

 

雅「でもその、難攻不落と思われるお兄さんを前にしても…

ハナから投げ出す気も無いんでしょう?そこがまず凄いと思うわ。

ある意味チャレンジャーだよね^^;;;(半ば呆れ気味に白目を剥いて言ってる。)」

 

なぎさ「とりあえずあと2泊くらいしてまずはガードを下げさせたいのよね…

そこからがホントの勝負になるんじゃないかしら。」

 

優子「そうね。まずは共同戦線を仕掛けてガードを下げさせるって言うか

”心に隙間を作る”事をしないとね。」

 

共通のスタートラインに立つためにまずは共同戦線を張る様ですけども…

それってうまく行くのだろうか…ちょっとした不安が次第に大きくなってきていた。

一応この見聞きしたことはなつき(=美奈子)に一応伝えておいた。

 

 

 

一方その頃小長井家では沙雪が美奈子にまるで介護でもされるかの様に青い顔をして吐き気止めを兼ねての胃薬を飲んでいた。

 

 

(※――――ここからNoside(=作者ナレーション)で進行します――――)

 

 

その頃小長井家で沙雪が2日酔いと格闘中…

 

沙雪「ヴォェエエエエエエエ…すっごい気持ち悪い…よく皆気持ち悪くならないよね。」

 

美奈子「ああ言う人は自分の限界値を知ってるから…そこまで気持ち悪くならない程度で止めちゃうのよ^^;;;その割には腰が抜けてたから…優子さんとかなぎささん辺りは2日酔い出てるかもね。本職の人があそこまで酔うってなかなか無いんだけどね。」

 

沙雪「あんなに開けっ広げに何でも話してくれると…かなりびっくりしたけどね。」

 

美奈子「まあ…大概の事は相談しても答えを導き出してくれるとは思うけど…あんまり自分の奥底まで見せてしまうと利用されないとも限らないからね…結局は仲良くなっても”家族”では無いんだから。そこは大人としてと言うか人間として弁えて付き合う分には良いんじゃないかとは思うけどね。」

 

沙雪「そう言った意味では美奈子はあたしを利用したいとか思ったりした?」

 

美奈子「あたしは…前にも言ったけど、仲良くなってもさつきが付き合い出しても結婚しても沙雪に対してそんな事をするつもりは1回も無いけどね。(ただここが漫画で読んでた世界です…とは正直な話、今でも言えてないけどね^^;;;あたしのリアルな内容も混ざって来ちゃってるし。)」

 

沙雪「そっか…。じゃあ、お姉様達にダーリンの事とか相談しすぎるのも良くないかも…って事ね?」

 

美奈子「まあ…一応雅さんは中立って感じだけど…優子さんとかなぎささんの”愛人でも良い”って発言とか”おかん”のポジションでも良いって…あれを聞いた時に”あれ?この人達…もしかして沙雪からさつきを取り上げて行く気じゃないだろうな…ってイヤな予感がしたからね。

仲はあたし自身決して悪くはないんだけど、気になるから”家族”の沙雪には言っておかなくちゃいけないなって思うのよ。そこがあたしから見て家族となっている沙雪に向いてる角度と師匠達に向いてる角度の違い…かな。」

 

沙雪「解った。何かあったら美奈子に相談するわ…」

 

そう言って何か考えている様子の沙雪。

まだ当分の間、警戒モードで行くんだろうな^^;;;と思いつつ、胃薬などが効いてきたようで

体調を持ち直してきた沙雪。

 

美奈子「でもさ、何でそんなに酔っちゃうほど飲んだの?沙雪って元々あんまり酒を飲むタイプじゃなかったよねえ?」

 

疑問に思った事を聞いてみる。

 

沙雪的には…”これが飲まずにやってられるかっ!!”って感じだったらしい…

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