Fate/Transmigrater   作:Othuyeg

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こんにちは。ただの思いつきなのでほぼ確実に投稿が遅れます。(決してエタるとは言わないスタイル)
…………誰か同じネタで書いてもいいのよ?いいのよ?チラッ(´・ω三|柱|三ω・`)チラッ


プロローグ、または特異点F
世界を巡る者(ワールドトリッパー):オリジン


?」

 

 辺りを見渡して、呟く。(ワタシ)に、何が―――?

 

「―――!?」

 

 そう考えて、気付く。自分は―――一体、()()

 自分が何者なのか、思い出せない。自分は、どこから来たのか。いや―――最初からここにいた?分からない、解らない、判らない、わからない。どうして、何故―――!

 

「気がついたかい?」

 

 (こえ)。どこから――一体誰だ?

 

「僕?僕は、そうだな……神。君達()()が言うところの、神だ」

 

 にん、げん――?? あぁ……そうか、■達(アタシ)は…………人間。そうだ、人間だ。

 

「それでだが、あんた、神って言ってたな。(オレ)は喋っていないはずですが、思考でも読んだんですか?

 

 疑問を――有るかも分からないが――にする。目の前の、理解の及ばない存在に対して。

 

「そうだよ。まぁ神とは言っても、人間に『神』という概念を押し付けられた名ばかりの存在だけどねぇ」

 

 なるほど、(彼女)/彼女()は『人造の神』らしい。そういうのもいるのか。

 

「そうなのね……それで、あの、(ぼく)は一体(だれ)で、ここはどこなのですか?

 

「あぁ、此処は…………うぅん、【何処にでもあって、何処にも繋がっていない場所】……かな?沢山名前があって、僕にも何と形容するのが正しいのかは分からないけれど。

 ただ、()()が『何か』なら、ハッキリと判る」

 

 コイツでも、この場所を正しく形容する術を持たないんだ。でも、この神なる者は、(オイラ)の正体を知ってるみたい。

 

「曲がりなりにも僕は全能の神を押し付けられた者だからね。

 君達は、誕生する(生まれる)ことも無く――いや、全員が全員そうではないが――現世を去った生命。

 ――其の聚合だ。」

 

 そんな……!?ならば我々(拙ども)は、世界へと生まれ出ることも許されなかったと……!?

 

……つまり、ぼくら()水子の集合体、ということですね?」

 

(しか)りだ。現世に時折生まれる、五感のみならず第六感までもが鋭敏な者達。更に言えば、君達は、其の優れた六感に加え、人の業、人の呪い(想い)を受容する力が強く、人の負の側面に敏感だった。そういうヤツは、バランサーとして時折世界に生み出される。

だから、君達は其の身に許容量を遥かに上回る悪意を吸収し、魂を砕いて死に、此処に居る。

 まぁ、少しは現世で生きることが出来た者も居たようだけどね」

 

 まぁ、そんな事はさしたる問題じゃあない。と神は言い、話を続ける。だが、その【現世で生きることが出来た者】がいなければ、果たして我等(ウチ)は自らの存在に疑問を抱けただろうか?

 

「ふふっ、確かにそうだね。とりあえず話を続けるよ。そういうワケで、君達は人生を謳歌する事無く、その生命を喪った。世界のバランスの為とはいえ、そんなのはあんまりじゃないか。だから、君達全員に新たな人生を与えようと思うんだ」

 

 そんなことが……いや、出来るのだろう。一応は全能の神だ。 しかし、そんなことをしても大丈夫なのか?

 

「声出てるよ。結論から言うと、可能だし問題も無い。この『2.633次元と4.188次元のフラクタル境界』は実在する空間では無く、また、(あら)ゆる生命の通り道でもある。

 (しか)(なが)ら、輪廻を運営したり、英霊の座が存在したり、真理が詰まってたりするワケではない。つまり僕の独壇場。――まー、ハッキリ言ってさ、こんななーんも無い世界でグータラしてるのも飽きたんだよ。何か仕事がある訳でもなし。

 ……其処に緊密且つ絶妙に融合した名も無き魂達(君達)が迷い込んできた。こんな絶好のチャンス、逃す筈無いだろう?」

 

 あぁ、(彼女)/彼女()は、ここから出ようとしているのか。確かに、こんなところで何をするでもなく永劫に存在し続けるなんて、僕等(おれ)なら狂ってしまう。

 

「おや、人格がハッキリしてきたみたいだね。まあそういう事だよ。君達の魂はさっきも言った通り緊密且つ絶妙に融合しているから、切り離してそれぞれを転生させるのは不可能だ。だが、僕にとっては其の方が都合が良い」

 

「……『都合が良い』?それはどういう……」

 

「文字……(いや)、言葉通りの意味さ。君達は其のままじゃ転生させられない。かといって完全に切り離してやる事も出来ない。

 だから、『それぞれの魂が状態・情報を共有できる結界』を作り、其の結界を介して君達全員が繋がる。即ち、『個にして群、全にして一』の状態で転生させるんだ。

 そしてそれは、僕の存在を丸ごと使えば可能。これなら、僕は其の結界の管理人としてこの世界から脱出出来る。どうだい?win-winだろう?」

 

 なるほど、自分を俺たち(われ)の内部に詰めて転生させることで脱出するのか。

 

わかりました。新たな生命を与えてくれるというなら是非もありません。お願いします。

 

「そう言ってくれると信じてたよ。――元々君達はこのフラクタル境界に迷い込んだ時点で膨大な数の世界を無秩序、無作為に飛び回り続ける異世界漂流者(ワールドキャスタウェイ)と化していた。其れを利用して、『魂一つ分につき其の世界で一回の人生』を与える。」

 

 そう言う間にも、意識が薄れてゆく。あぁこれが―――。

 

「準備はいいね?いくよ―――。

 君達の人生に、幸多からんことを。さぁ、()きなさい!僕は何時でも()を見守って居る!」

 

 その言葉を最後に、私の意識は途切れた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 そして、彼等……否、()()()は様々な世界を巡った。

 天才でアイドルなボンバーガールになった。バナナ好きのアホの子になった。腐り目の兄を持つブラコン妹として生きた。特機装束を纏い特異災害と戦い抜いた。『蛙』の個性を操りヒーローとなった。念動力を操るS級ヒーローとなり、怪人と戦った。重桜の艦船としてセイレーンと戦った。巨人族の女王となり、七大罪の騎士団員としてその世界を団長と共に守りきった。一番の親友と共に、世界中の魔女を生まれる前に消し去った。

 

 生きた。生きた。生きた。生きた。生きた。美しいものを見た。醜いものを見た。地獄を見た。強い、強い意志を見た。絶望から立ち上がる、折れない心を見た。逆境にこそ燃える、烈火の如き闘志を見た。恐ろしき敵にも立ち向かう、気高き魂を見た。

 楽しかった。沢山の友と競い合い、切磋琢磨することが。

 嬉しかった。こんなにも豊かな人生を送れたことが。

 悲しかった。どんな世界にも、醜い心を持つ者がいることが。

 淋しかった。一度過ごした世界には、もう戻ってこられない――即ち、その世界の友とは二度と会えない――ことが。

 だけど、こんなにも沢山の人生を謳歌することが出来た。最早未練は無いだろう。

 

 そして。数多の世界を生き抜いた彼女達の最後の世界。流れ着いた最期の世界で、彼女達は―――――

 

「サーヴァント、セイバー。或いはフォーリナー。その真名(まな)の一つを()()()()。貴女が、私達のマスターですか?」

 

―――二度目の生と、世界を救う使命を与えられた。




もしかして:趣味の全部乗せ
投稿直後に気づいた。フォント機能が機能してねぇ……。
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