Fate/Transmigrater   作:Othuyeg

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ガンバッテマス。トウコウシマス。ドウゾ。
0(:3 )〜 _('、3」 ∠ )_
今回そこそこ長めです(5500字超)


衝撃、或いは真実

「俺はここで呼ばれたサーヴァントで、知っての通りキャスターだ。真名(しんめい)はまたおいおい明かさせてもらうぜ」

 

 気さくに自己紹介をするキャスター。しかし、刀こそ下ろしたものの、沖田は警戒を解かない。

 

「なんか随分警戒されてんじゃねーの? まあ当然っちゃあ当然か。知らねー土地で知らねーサーヴァントに『味方だから警戒すんな』なんて言われても『はいそうですか』って信用できるわきゃねーわな」

 

 そんな事を言いながら頭を()くキャスター。

 

「当然です。戦闘の間、ずっと見ていたのでしょう? 割って入るタイミングは幾つもあったはず。なのに貴方は今の今まで出てこようとはしなかった」

 

「言われてみりゃ確かにそうだな。弁明のしようがねーわ。こればっかりは『信じてくれ』って言うしかねーんだよな……」

 

 痛いところをつかれたような顔をするキャスター。だが沖田は追撃を止めない。

 

「加えて、もし仮に得体の知れない貴方を信用したとしてもです。私達が後ろ(だま)を喰らう可能性があるのに、真名を教えようとしない相手と協力するのは―――」

 

 ところが、沖田の口撃を止める者があった。マスターの藤丸六華である。

 

「やめてよ沖田さん。『戦うつもりはない』って言ってるんだから信用してあげようよ」

 

「しかしですね……」

 

「それに、もし裏切ったとしても、沖田さんなら対処できるし、してくれるでしょ?」

 

 痛い程純粋で強固な信頼。むず痒さでなんだか居た堪れなくなった沖田は、「……はい」と肯定するしかなかった。

 

 

 

 


 

 

115:撃槍の戦姫

凄い信頼されてるんですね!

ちょっと羨ましいです

 

116:リトルデビルシスター

これは小町的にポイント激高ですねぇー?www

 

117:IQ100億アイドル

パイにゃんは憧憬を向けられても信頼される事は少ないから羨ましいにゃ〜♪

そうですよね〜総ちゃんさん?ww

 

118:護法少女鬼救阿

こないな信頼されとるとうちもなんか妬けてまうなぁ?

なぁ沖田はん?

 

119:疾風走破の漆黒聖典

モジモジしちゃってんのーwww

嬉しいんでしょー?

うれしーんでしょー?wwwwww

 

120:病弱剣豪

嫌がらせですか?

それとも冷やかしですか?

とにかくやめてください

本当に!!

 

 

 


 

 

 

 精神内で散々に煽られ、顔を朱くした沖田。何事もなかったかのようにすました顔で咳払いをし、話を戻した。

 

「仕方ありません。マスターがそこまで言うならば信用も協力もしましょう。但し、裏切った時は地獄の業火に焼かれるよりも惨たらしく絶命して*1頂きます*2

 

「お、おう……。そのつもりはねぇから安心してくれや」

 

 あまりに酷い言われようにたじろぐキャスター。さもありなん。

 

『まあまあ……じゃあ契約をお願い、六華ちゃん』

 

 いつの間にか存在を忘れられていそうなロマニが六華にキャスターとの仮契約を促す。

 

「どうやるの?」

 

『「「え?」」』

 

「仮契約ってどうやるの?」

 

 お忘れではないだろうと思うが、彼女は数合わせの一般人。魔術については完全にズブの素人である。サーヴァントとの契約の方法など知るはずもない。

 

「……(・ー・)」

「…………じぃっ」

『……所長…………』

 

 皆が一様に所長を見詰める。それは期待のこもった目で。

 

「……え? 私?」

 

「んじゃ頼むわ。しっかり教えてやってくれ」

 

「んぬぐむぬぬぬぬぬ……。わかった、わかったわよ! やればいいんでしょう!? みっちり教えてあげるから覚悟なさい!」

 

 このあとめちゃくちゃ講義をうけた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 なんやかんやで契約にはしっかり成功したカルデア一行。

 

「全く……。なんで私がこんなことしないといけないのよ……」

 

「この中で一番実力のある魔術師は所長ですから……」

 

「まあまあ、それだけ頼りにされてると思って……」

 

サーヴァントも含めたらキャスターが上だけど

 

「そこ余計なこと言わない!」

 

『すみませんでした!』

 

「何やってんだアンタら……」

 

 拗ねてしまった所長を六華とマシュで宥めすかす。二人に(おだ)てられているうちに、満更でもないのか自然と口角が上がっている。まさしくチョロイン。豚もおだてりゃ木に登るとはこのことか。……約一名余計なことを言って沖田に怒られているが。

 しかし、先程からマシュに元気がない。何かを気にしている様子だ。

 

「ちょっと藤丸、見るからにキリエライトが落ち込んでるわよ。あなた、一応マスターなんでしょ? 何かケアしてあげなさいよ」

 

「何かと言われても……。あっ。マシュ、もしかして……あれ?」

 

「…………はい。私から宣言するのは情けないのですが……。私は未だに宝具が使えません。先輩の下、試運転には十分な経験を積んだはずなのに……」

 

 宝具が使えない。サーヴァントとしては重大な欠陥だ。ロマニは「一朝一夕で使えたらサーヴァントの面目が立たないのでは?」とフォローするが、キャスターはすぐさま否定した。

 

「あ? んなもんすぐに使えるに決まってるじゃねえか、英霊と宝具は同じもんなんだから。嬢ちゃんがサーヴァントとして戦えてるんならその時点で宝具は使えるんだよ。なのに使えないってコトぁ、単に魔力が詰まってるだけだ。」

 

 なんつーの? やる気? 弾け具合? とにかく、大声を出す練習をしてないみてーなもんだ。と、キャスターは言う。

 

「そうなんですか!? そーうーなーんーでーすーかー!!?」

 

「きゃあっ!? 突然大声を出さないでちょうだい! 鼓膜が破れるかと思ったわ……」

 

「すみません、大声を出せばいいと言われたので……」

 

「モノの喩えだったんだが……。まあいい、こういうのは習うより慣れろだ」

 

 そう言って所長に厄寄せのルーンを刻むキャスター。

 

「え?! ちょっと、何するのよ!」

 

「何って、特訓だよ。お嬢ちゃんが宝具を使えるようになるためのな。宝具ってのは英霊の本能だからな。なまじっか理性があると使いずれぇんだよ。だからまずお嬢ちゃんには精も根も尽き果てて貰おうって寸法よ! 冴えてるなぁ、オレ!」

 

「ねえ私は!? 私の危険は考えてくれないワケ!?」

 

「ん? アンタなら襲われても対処できるだろ」

 

 所長の必死の抵抗も、キャスターはさらりと受け流す。

 

「Grrrrrruu……!!」

「GyghalrrrrraaA!!!」

「Zuaaaaaaa!!!」

 

「そら、来たぞ」

 

「イミワカンナインデスケドー!!!?」

 

 合掌。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 キャスターの雑な荒療治の甲斐あって、宝具の展開に成功したマシュ。宝具の真名が分からないということで、所長に『ロード・カルデアス』というスペルを与えられ、マシュの宝具はめでたく『疑似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)』と相成った。

 

 そしてその後、移動した一行は、柳洞寺までやってきていた。

 

「大聖杯はこの先だ。ちぃとばかり入り組んでるんではぐれないようにな」

 

「天然の洞窟……のように見えます。これも冬木に元々あったものですか?」

 

「でしょうね。これは半分天然、半分人工よ。魔術師が長い年月をかけて拡げた地下工房です」

 

 マシュの疑問に答えたのは所長だった。曲がりなりにも実力派の魔術師。そういったことには詳しいようだ。

 

「そういえば、キャスターのサーヴァント。大切なことを確認していなかったのだけど」

 

「おお、そういや俺もそこのセイバーに聞きてえことがあったんだ」

 

 

120:アルティメット魔法少女s

そうだ!

戦闘が始まっちゃったから言えなかったけど私も言いたいことがあったんです!

 

121:病弱剣豪

そうなんですか?

 

 

 

「あの妙な挙動はなんだ? いきなり相手の背後に回ったり、ノーモーションで身体を反転させたり、転移魔術の応用に見えないこともないが、そういうのが使えそうにはちょいと見えねぇな」

 

「なんで私の扱いはこんなにひどいのかしら!? ねえ、私の話は聞いてくれないの!?」

 

「どうどう、後で聞いてやっから。それで? どういうことなんだ?」

 

 沖田は意味深長に黙り込み、それから口を開いた。

 

「…………そうですね。丁度いいですし、全部お話しましょう」

 

 

122:撃槍の戦姫

教えちゃって良いんですか?

 

123:病弱剣豪

別に隠そうと思っていたわけじゃありませんし

知りたいと聞いてくるのなら教えてもいいかと

 

124:天魔王を堕としたお嬢

アンタがそう思うならいいんじゃない?

あたし達に決定権無いし

 

 

 

「まず、私は()()()()()()()()()()()います。それも、その(ほとん)どを()()()()()()()

 

「「「「は???」」」」

 

 四人共が全く同じ言葉を口にする。

 

「私はその存在に、膨大な数の魂を内包しています。それらは全て、一つ一つが自我を持ち、自分の人生を生きたモノ。そしてまたその殆どが、何かしらの偉業・伝説を残しています。私がそのような状態にあるのは――――――」

 

「ちょちょちょちょっと待ってよ待ちなさい! 何!? あなたが『輪廻の渡り人(トランスミグレイター)』!? しかも複数の魂を内包!? ツッコミが追いつかないのだけど!!?!??」

 

 話を遮り、頭を整理するように今までのセリフを反復する所長。(グルグル目)と後ろにつけても違和感がないほどの混乱具合だ。

 

「ええ。……輪廻の渡り人(トランスミグレイター)、それは私のような存在のこの世界での呼び名ですね?」

 

「サラッと流したわね? ……ええ、そうよ。数百年に一度、極(まれ)に現れる、前世の記憶を持った特異体質者。発覚すれば一発で封印指定直行の存在よ。有史以来今までに2人しか確認されていない、超稀少存在よ」

 

 輪廻の渡り人(トランスミグレイター)の異常性を説明する所長。

 

「まあ当然ですね。生まれつき第三魔法を内包しているような存在ですから」

 

 そう言って、沖田は話を続ける。

 

異世界周航者(ワールドトリッパー)特異生命体(シンギュラリティ)最果てより来たりし者(フォーリナー・オブ・ジ・エンド)転生者(リインカーネイター)外よりの者(ウルトラソウル)。まあ好きなようにお呼びください。それは肩書き。飽くまでも称号にすぎませんから。

 

 しかし、私がそうなったのには当然理由があります。私……否。()()の原初は、緊密かつ絶妙なバランスで融合した『生まれることを許されなかった魂』の集合体――今は聚積魂(ユング)と呼ばれるモノ――でした。

 

 そしてもう一人、私達が漂っていた場所には『人として生きることを許されなかった神霊』がいました。その場所から出たい神様と、真っ当な生命を得て生きたい私達。お互いの利害が一致し、それぞれが一つの命として様々な世界へと順次旅立ちました。

 

 そして、最後まで残っていたのが私です。我々の転生の大トリとして、しっかり『沖田総司』を生き抜いた私は、他の私と共に、晴れて英霊の座に召し上げられた、というわけです。

 

 因みに、背後に瞬間移動したのはスキルの『縮地EX』で、ノーモーション反転はその転生の副産物で宝具の応用です」

 

「「「「……!」」」」

 

 唖然とする四人に、全ての種明かしをする沖田。「開いた口が塞がらない」を地で行くような表情をしていたが、真っ先に動いたのはやはり沖田限界オタクの藤丸六華だった。

 

「すっっっっ…………ごい!!!!!!! 沖田さんにそんな秘密が!! じゃあさじゃあさ、沖田さんの家に秘密の部屋があるってホントなの!? さっき魔術使ってたし、やっぱり魔術工房っていうやつ? さっき宝具の応用って言ってたけど他にはなにができるの!?」

 

 ブラフマーストラ(目からビーム)を放てそうな程に目を輝かせ、オタク特有の早口で捲し立てる六華。だが、皆流石に慣れた。またかというような顔で苦笑い。

 

「あー、えーっと……。では、こんなのはいかがでしょう」

 

125:病弱剣豪

響さん

まどかさん

ターニャさん

お願い出来ますか?

 

126:撃槍の戦姫

おkです!

 

127:アルティメット魔法少女s

いいですよ!

 

128:自称戦場(いくさば)の小悪魔

いいだろう

 

 

 相変わらずのやべーやつ加減にたじろぎつつも、しっかり要望に応えようとする沖田。手を構え、指を鳴らす。

 

我が意、我が理に応え、此処に顕現せよ、『撃槍の戦姫』『勝利の死神』『円環の理』

 

 沖田の言霊と共に、三人が召喚される。

 

ここが……。ん゛ん゛ッッ、本当に2004年とは思えnaいほど濃i魔力……。1860年代でAんなに薄かったのni……。まるで伊吹童子さんの時代Miたい……

 

「ほう、ここが……。確かに随分と豊潤な魔力を感じる」

 

「私はそういうの全然分からないんですけど……。なんか力が漲ってる感じはします!」

 

 アルティメットまどか、ターニャ、響が周囲に三者三様の反応を見せる。

 

「え……? これ……もしかして……!?」

 

「はい。()()()です。まだほんの一部の方ですけど」

 

 流石の六華も、これほどポン☆と英霊を召喚されては言葉が出ないようだ。

 そして、他の面々もその異常な力に驚愕し、興奮と関心を露わにしている。

 

『なんてこった……。沖田総司にそんな力が……』

 

「そりゃ公表するワケありませんから。知ってる方がおかしいですよ」

 

「すげぇなお前さん! こんな状況じゃなきゃ、すぐにでも()りたいとこだぜ!」

 

「ありがとうございます。それはまた別の機会に」

 

「…………もうあなただけでいいんじゃないかしら。驚くのも疲れたわ……」

 

「それは……まあ、なんかすみません……」

 

 そうして和気藹々(わきあいあい)(?)としていると、アルティメットまどかは何か言いたそうに所長に近づき口を開いた。

 

あの……少々よろしiでしょうか?

 

「ええ、いいけれど? えー……」

 

あっ、そっか。えーっと、まどかと呼んでくだSAい。他にも名前はaりますけど、それが一番慣れてます

 

「そう。それで、なんの用かしら」

 

あの……大変申し上げにくいのですが…………あなたは、その……

 

「何? 早く言いなさい」

 

……いいNnですね? わかりました。聞いても動揺したり錯乱したりしnAIで頂きたいのですが……

 

 言い淀むアルティメットまどかの口から語られたのは――――

 

 

 

 

 

 

あなたは、()()()()()()()()()()()います

 

「―――は?」

 

 到底受け入れられようもない真実だった。

*1
???「地獄の業火に焼かれてもらうぜ」???「惨たらしく絶命しろ!!!

*2
※⚠非常に動転しています。




前回の沖田さんが若干ヤなムーブをしてたのは、「興味無い事は徹底的に興味無い」性質と、パインのメスガキ的気質が合わさった上に、ひどいナーフを食らっており調整の必要があったためです。

 因みに書ける話の中で最も難しく、重要度もそこそこ高いのがまどかの世界の話です。書ける気がしねぇマヂ死にそう_(´ཫ`* _)⌒)_



8/10執筆再開。今度は序章だよ。
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