矢留です。
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うれしすぎます。
感謝です。
こんにちは。
ハルカです!
私は今、ポケモン博士であるお父さんの手伝いで、フィールドワークに来ています。
なんでも、トウカの森にめずらしい野生のポケモンが現れたんだとか。
お父さんはちょうど学会で別の地方に行っていて、すぐには帰ってこれないみたい。
「一刻も早く調査してくれ!私がいないうちにどこかに行ってしまうかもしれない!」ってお父さんは言ってた。
うん。さすがは研究者だよね。そういうガッツがないとポケモン博士は務まらないのかも。
それでお土産のミアレガレットと引き換えに調査に行ってあげることにしたのです。
なんて親孝行!!
神様に褒められて色違いのポケモンに会えちゃうかも!!
トウカの森は虫ポケモンが多く暮らしている自然豊かな場所で、森林浴に来る人たちもいれば、虫採りに興じる熱心なトレーナーもいる。みんなそれぞれに自然を満喫しているみたい。もしかしたら私と同じ目的の人もいるのかも。
「きゅるりっ!!」
「ミズゴロウ、どうしたの?」
パートナーのミズゴロウが何かに反応したみたい。
しきりに草むらの中を気にしている。
「あの草むらが気になるの?」
「きゅるり!」
はやくはやく!と催促するミズゴロウ。
忍び足で近づいてみると…
「あっ!モンメン!」
「ふわっぷ!!」
緑色のもこもこしたポケモンが、にこにことこちらを見ていた。
かわいい!!
けれど、モンメンはホウエン地方ではあまり見かけないポケモンなはず。お父さんが言ってた珍しいポケモンって、モンメンのことなのかな。
「うん、とりあえずゲットかな。図鑑にも登録したいし。」
モンメンに向かってモンスターボールを投げる。
赤い光が辺りを包み込んで、ボールが三回揺れた。
「モンメンゲット!早速お父さんに報告しなきゃ!」
「きゅるり!!」
ホロキャスターを起動して、お父さんにモンメンを捕まえたことを報告する。
お父さんが言ってた『めずらしいポケモン』は、やっぱりモンメンのことだった。
だけど、『めずらしいポケモン』はこの森の中にはほかにもいるみたいで…
「あと二種類だって、ミズゴロウ。」
「きゅるり…」
もう!早く帰りたいなあ。
探し方もわからないし…
おなか、すいたなあ…
「ねえねえ、そこのトレーナーさん!」
向こうの茂みから、声が聞こえた。
見ると、研究員の服を着たおじさんが私の方に近づいてくるのが見える。
「はい!どうしたんですか!?」
「あのね。君、キノココ持ってない?おじさんあのポケモン好きなのよね。」
「キノココですか…あいにく進化したキノガッサしかいないです。」
「そう…」
おじさんはシュンとした様子で肩を落とす。
なんか悪いことしちゃったかも…
今から捕まえに行ってこようかな?
そう思って口を開きかけた時だった。
「やい!デボンの研究員!!その荷物を渡しやがれ!!」
「ひゃうっ!!」
突然、赤い戦闘服のようなものを着た男の人が現れた。
研究員のおじさんは私の後ろに隠れる。
え!?
わたしそんなに強くないんだけど!!
盾にしないでよ!!もう!!
「君、トレーナーでしょ?おじさんただの研究員なのよね。トレーナーじゃないのよね。」
「じゃあなんでキノココ欲しがってたんですか…」
ジト目でおじさんを見返してやると、『だってかわいいじゃん。ほしいじゃん。』と、とぼけた顔で言ってきた。
もう!ほんとに!
たしかにかわいいからわからなくもないけど!
「わかりました!戦いますよ!ほらそこの変な人!!早くポケモン出してください!」
「へっ、ガキンチョが調子乗りやがって…!いけっ!ダーテング!」
へ?
ダーテング!?
「そんな…」
「口ほどにもないガキだったな。帰ってママのドーナツでも食べてな。」
「あわわわわわわ…」
大敗だった。
私のポケモンはダーテングにかすり傷ひとつ与えることはできず、返り討ちにされた。
レベルが違いすぎる!!
「そんじゃ、さっさと荷物を渡してもらおうか!!」
「やだやだ!このバッグには大事な大事な書類が!!」
おじさんのバッグに手が届くその瞬間。
「おい、ひとのシマでなにやってくれてんだコラ。」
茂みから、スーツのお兄さんが現れた。
その横には、アブのようなかわいらしいポケモン。
「あん?誰だお前。」
森を渡る風が、ブナの葉を鳴らした。
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ヒイラギは、か弱い女の子のパーティーを下賤なあくポケモンで非情にも6タテした『そいつ』と真っ向から対峙していた。
おいおーい、何してくれちゃってんの。
君、組長が言ってたマグマ団の人でしょ。
早速犯行現場を目撃しちゃうとはねえ。
「見てたぜ。さっきの試合。タイプ相性関係なしにリーフブレード連打とかなめ腐った真似しやがって。」
雑魚だし余裕だろwとか思ったんだろうなあ。
舐めプされることほど屈辱なことってないんだよ?
わかってる?
「ポケモン出せよ。勝負しようぜ。賞金は所持金全額な。」
「こいつ…なめやがって…!」
マグマ団は先ほどと同じく、ダーテングを繰り出してくる。
よっぽど自分の相棒に自信があるのだろう。
でもねえ…
なめてるの、どっちだい?
「アブリボンちゃん!さざめけ…っ!」
「ぴゅい!!!」
全身をふるわせた振動が大気をふるわせ、虫たちのさざめきとなって森を揺るがす。
すまんが『しばいてこい』と上から言われてるもんでね。
手加減なしで行かせてもらうよ。
「なんだ…これ…!っ!ダーテング!?」
気付けばダーテングは目を回して地を拝んでいた。
4倍弱点はさぞ苦しかろう。
驕った報いだぞ。弱点をケアしておくんだったな!
「くそ野郎が…覚えておけよ!!」
マグマ団の下っ端は小物感満載のセリフを吐き、財布を丸ごと置いて逃げていった。
度胸のないヤツ。
ほんとに、こんなろくでなしばかり集めてマグマ団は何がしたいんだろう。
「あの、ありがとうございました。危ないところを助けていただいたみたいで。」
「いやいや、こっちも仕事みたいなもんだからさ。これ使ってポケモンちゃんたちを元気にしてあげなよ。特にモンメンちゃんをね。特に。」
そう言って、デカリボン少女にすごいキズ薬を手渡す。
いいんですかこんなに!と目を輝かせてこっちを見てきた。かわいい。
「ありがとうございます。何から何まで…。あ、私、ハルカって言います!あなたは?」
「ハルカか。いい名前だね。僕はヒイラギ。困ったことがあったらまた言ってね。」
「はい!ではさっそくいいですか?」
「ん?いきなりか。なんだい?」
「私たち、ジュンサーさんに囲まれてるっぽいんですけど、どうしましょう?」
わーお。
ほんとだ。
どうしましょう??
「ヒイラギくんね。署まで同行願えるかしら。」
ちょっとちょっと!
サツとかポリとかマッポとかいう人たちじゃないですか!!
リアルにあるんだこういう状況。
「人違いじゃないですかねえ。僕が何をしたって言うんですか。」
「先日カナズミシティで起こった恐喝事件の容疑者としてあなたの名前が捜査線上に上がっているわ。ヒイラギくん。ちなみに証拠も挙がってるわよ。」
カナズミシティ?恐喝事件?
あっ…
ダイゴの一件じゃん!!!
「いやです!任意同行ですよね?拒否します!その権利が僕にはあるはずだ!」
確かに僕は善良な市民じゃないけど…
前科持ちになるのはごめんだね!
母さんとマツリカさんに顔向けできなくなるんじゃ…
「ふーん。そういうことなら、こっちも実力行使よ!おいで!ルカリオ!!」
「くわんぬ!!」
ジュンサーさんが放ったゴージャスボールから飛び出してくるのは、はがね/かくとうタイプの波動ポケモン、ルカリオだ。
その正義に燃える雄姿は、まさにヒーロー。
だけどね…
うちのアブリボンちゃんの前では所詮マッポの犬なんじゃい!!
「アブリボンちゃん!!メロメロだ!!」
「ぴゅい!!」
アブリボンちゃんのメロメロこうげき。
それはアブリボンちゃんの
いいのかい?公務員が女の子にうつつを抜かして…
「くっ…小癪な!!ルカリオ!!」
「くわ…♡」
ルカリオはアブリボンちゃんの可愛さに脳を破壊されたようだ。
フハハ!!どうだいマッポの犬よ。
みだらなに悶える様を世間に晒して引責辞任するんだな。
さあ今のうちだ。ルカリオがバグっている隙をつかせてもらいますよ。
「アブリボンちゃん!ちょうのまいだ!舞えるだけ舞うぞ!!」
「ぴゅいぴゅい!!」
小さな羽が、新緑の木々の下で優雅にはためく。
その舞はまさに奥義。
アブリボンちゃんに、森のパワーがあふれ出す。
そう。うちのアブリボンちゃんはメロメロ蝶舞ガン積み型!!
これがヤ〇ザの戦い方じゃ!!
「いっけえええ!ムーンフォース!!!」
「ぴゅい!!!」
さあマッポの犬よ!!尻尾巻いて小屋にもどりやがれ!!!
ハウス!ハウス!!
「13時34分。公務執行妨害の容疑で現行犯逮捕ね。」
ガチャリ。
え?
ジュンサーさんが僕の手首に、冷たい金属の輪っかをかけていた。
え?勝負仕掛けてきたの、そっちですよね???
…やられた!!
転び公妨(*)だ!!
*転び公妨:警察官が容疑者の前でわざと転び、公務執行妨害とみなして当人を無理
やり連行すること。明らかに犯人なのに罪を認めようとしない者に対し
て効果バツグン。
ORASのデカリボンハルカちゃんすこ
アブリボンといえば粘度持ちのねばねばねっと両壁起点作成型も強いよね。