双月の少年達のサマーバケーション   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
また息抜きに書いてみました。
初のPastel*Palettes作品です。
楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


第0話 パスパレの夏休み

『……以上、Pastel*Palettes(パステルパレット)でしちゃー! みんな、また会おうねーっ!!』

 

アイドル事務所にて。

6人の少女達が番組を見返していた。

 

「あははっ、(あや)ちゃん最後押し切ったね」

「うう……」

 

氷川日菜(ひかわひな)が笑いながら、丸山彩(まるやまあや)に指摘する。

それを言われ、軽く落ち込む彩。

 

「このイベント、本当に規模が大きかったですよね。無事、お客さんに楽しんでいただけて良かったです!!」

「はい! すっごく暑かったですが、それもまた風流、ですね!」

 

大和麻弥(やまとまや)の言葉に若宮(わかみや)イヴが嬉しそうに答える。

それを聞いた麻弥が、苦笑いしながら、そうなんですかねと首を傾げる。

 

「さて! ビデオ見て反省会も終わったし……おやすみだーっ!!! 夏休みだーっ!!!」

「やった~!!!」

 

日菜と彩が喜びの声を上げる。

 

「夏のお仕事、みなさんで頑張ってよかったです!」

「まさか、こんなにたくさんまとまったお休みをもらえるとは思わなかったわね」

 

イヴの言葉に白鷺千聖(しらさぎちさと)が答える。

そう。彼女達5人、Pastel*Palettesは今日から夏休みなのである。

 

芸能事務所発のアイドルバンドなので、テレビでの仕事も多いのだ……

 

「ねえねえ、せっかくだからみんなでどっか行こーよ!」

「どこに行くのよ、ヒナ……」

 

突然の日菜の言葉に、如月(きさらぎ)ティアが半分呆れ気味に返す。

彼女は幼馴染みの頼みで彩と千聖とイヴが通う高校、花咲川女子学園(はなさきがわじょしがくえん)に通いながら、パスパレのマネージャーをしてるのである。

 

それからこの芸能事務所の管理……というか、事務所の改善をしている。

 

「行きたいっ! でも私、宿題少し残ってるんだよね……」

「そんなの、ちょいっと終わるって! だいじょーぶだよ~!」

「その発言、日菜さんらしさが詰まってますね」

「そうね。ヒナしか言えない芸当ね」

 

彩の言葉に日菜が大丈夫だと言うが、麻弥とティアは天才である日菜らしさが詰まった一言にしか聞こえなかった。

 

「私も少し宿題は残っていますが……せっかくですし、みなさんでお出かけしたいです! プライベートでみなさんと揃って出かけられる機会ってなかなかないですし……」

「確かに、みんな揃ってとなるとほとんどないですよね」

「まぁ、それは一理あるわね……」

 

イヴの言い分も一理あると思う麻弥とティア。

試しに今までのスケジュール表を確認してみたティアだが、確かにパスパレ全員が揃いつつ、且つ、みんな揃っての休みは滅多になかった。

 

「決まりっ! みんなでお出かけしよ! 千聖ちゃんもいーよね?」

「ええ、もちろんよ。せっかくなら、涼し気なところはどうかしら? 水族館とか……」

「週末の天気は……快晴か~。ね、海は?」

「う、海……?」

「ヒナ、チサトの話、聞いてた?」

 

驚いた表情をしてる千聖を見て、日菜につっこむティア。

 

「わあ、海! 行きたいっ! 私、去年はお仕事で行ったんだけど、プライベートでも行きたいなって思ってたんだ~」

「海、ね……」

「千聖ちゃんは、反対?」

 

彩は行きたいと言うが、千聖は微妙な反応。

 

「そうね……水を差すようで申し訳ないけれど、海は日焼けしやすいし、海水は肌にも髪にもよくないわ。それに一応、休み明けの仕事の事も考えておいたほうが……」

「チサト、その辺は安心していいわよ。休み明けの仕事は全員休みだから」

「えっ!? そ、そうなの?」

 

ティアがその辺は安心して良いと言い切り、それを聞いた千聖は驚く。

 

「ええ。チサトがやってる女優の仕事とか、この事務所で受け持ってる事全部ね。経緯を説明すると、今までのスケジュール表を私の幼馴染みに見せたら、珍しくカンカンに怒って怒って……」

「えっと……ティアちゃん? その幼馴染みってどんな人かしら?」

「そうね……可愛い愛猫と可愛い愛犬を飼ってて、人を見る目があって優しくて、よく昼休みに私のママからのお使いで花女の校内に気まぐれに出入りしてる幼馴染みね」

悠里(ゆうり)……」

 

千聖の疑問にとぼけるように首を傾げながら答えるティア。

その正体が、ティアと千聖の幼馴染み……水無月悠里(みなづきゆうり)だと知った千聖は肩を軽く落とす。

 

溜息も吐きながら。

 

一体、彼は何をやらかしたのだろうか?

 

「そんな大したことしてないってユーリは言ってたわよ。ただ事務所の一番偉い人に直談判しただけだって、ユーリ言ってたし」

「「じ、直談判!?」」

 

ティア曰く、悠里はこの事務所の一番偉い人に直談判したとの事。

それを聞いた彩と千聖は驚きの声を上げた。

 

「そういえばツキヒもユーリと一緒に直談判に行ったって、この前会った時に言ってたわね。確か……」

「え!? 月灯(つきひ)さんもなんですか?」

 

もう1人の幼馴染みの名前を出したティアに麻弥が反応する。

 

「ええ。ツキヒもよく事務所に楽器とか機械の修理とかで出入りするから……」

「なんでジブン、月灯さんと会えないんすかね……」

「ま、麻弥ちゃん!?」

 

突然落ち込みだした麻弥。それを見て驚く彩。

 

「そんな訳で休み明けでも、みんなお休みよ。でも海に行くと言っても、人が多いんじゃないかしら?」

「それなら去年、アリサさん達と行ったところは人が少なったです! そこなら、のんびりできますよ!」

 

海は人が多いんじゃないかというティアの疑問も、イヴが去年行った場所なら大丈夫だと案外簡単に解決してしまった。

 

「ちーさーとーちゃ~~~~ん~~~~!!! おねが~~~~い!!!」

「チサトさん、ティアさん、行きましょう!」

「……分かったわ」

「……というか、私も行くのね。予定はないからいいけど」

「やったあ~~~~~!!!」

 

日菜とイヴに言われ、諦めて一緒に行く事にした千聖とティア。

それを聞いて喜ぶ彩と日菜。

 

「水着買っておいてよかったあ~! みんなで写真たくさん撮ろうね!!」

「ジブンは水着を用意するところからです」

「じゃ、あたしが一緒について行ってあげよっか?」

「ほ、ホントですか!? 助かります~!!」

「麻弥ちゃん、いざとなったら、月灯くんに写真を送って選んでもらったら~?」

「い、いやいや日菜さん!? 何言ってるんですかあ!?」

 

そういえば麻弥は月灯に恋心を抱いてるのは、みんなが知っている。

以前、エアコンや楽器を直しに事務所に来た月灯を見た麻弥の反応があからさまにおかしかったのは今でも覚えてる。

 

ちなみに事務所的に恋愛は大丈夫なのである。それ以前に年頃の女子高生だし。

 

「はあ……大丈夫かしら……」

「まあ私達でフォローできれば大丈夫でしょ……多分」

「「はあ……」」

 

本当に大丈夫か?と溜息を吐く千聖とティアであった。

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

※主人公とオリキャラの簡単なプロフィールです。


水無月悠里(みなづきゆうり)


容姿イメージ:『らき☆すた』の岩崎みなみ

誕生日:12月12日、いて座

血液型:A型

一人称:僕



片瀬月灯(かたせつきひ)

容姿イメージ:『らき☆すた』の日下部みさお

誕生日:11月15日、さそり座

血液型:A型

一人称:ジブン、稀にオレ



如月(きさらぎ)ティア

容姿イメージ:『蒼の彼方のフォーリズム』の倉科明日香

誕生日:10月10日、てんびん座

血液型:A型

一人称:私
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