今回は日菜ちゃんの☆3エピソードを書いてみました。
少しオリジナル要素が入ってます。
楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
「うーん、この辺じゃあんまりだし、やっぱりもっと向こうの方かなぁ……」
「日菜ちゃんどうしたの? 何か探し物?」
何かを探してる日菜に彩が声をかける。
もしかして、彼女の持ち物が流されてしまったのかと思ってしまったが……
「違うよー。何か面白いものが落ちてないかなー、と思って探してるんだ!」
「面白いもの……?」
首を傾げる彩。
どうやら違ったようだ。
「なんでもいいんだ! 拾ってみて、これはなんだろう? って思えるものなら」
日菜の言葉を聞いて、よくわかんないんだけど……と答える彩。
「例えばねー……あ! あそこに大きな流木があるでしょ?」
流木を指差して、あれとか凄くいい感じと言う日菜。
しかし、そう言われてもどの辺がいいのか、よく分からない……
「どの辺がいい感じなの?」
「だって、周りにあんな大きな木は生えてないでしょ? という事は、どこかから流されて来たんだよ。じゃあどこから流されて来たのかな?」
「それは……言われてみれば、どこからなんだろ?」
少なくとも、見える範囲に流木と同じ木はないもんねと言う彩。
「あとは、ボトルメールとかも最高にるんっ♪ ってなるよね!」
「あっ、それは分かるかも! 誰かに届きますようにって、お手紙を書いて、海に流すんだよね!」
映画だとよく見るが、実際にボトルメールを見た事はない。
「そーそー、そういう想像が膨らむような何かが落ちてないかなーって探してるんだ。彩ちゃんも一緒に探そうよ」
それはいいけど……と彩が言った時だった。
「るるーん♪ 日菜ちゃん達、何してるのー?」
「「わあっ!?」」
どこからか、汐里がひょっこりと現れた。
突然の事に驚く日菜と彩。
「もー、汐里くん、びっくりさせないでよ!」
「にゃはは……ゴメンね☆」
「あ、ううん……あたし全然気にしてないよ♪ はぁー……その仕草も好き……」
「……(うわっ……日菜ちゃん、顔が崩れるくらいデレデレしてるよ……)」
汐里に対して、でれぇとした表情をしてる日菜を見て、ドン引きする彩。
「あれ? 汐里くん、その網袋、何が入ってるの?」
彼が持ってる網袋を見て、何が入っているのかを訊ねる彩。
「これー? さっきまでその辺で見つけたあさりと家から持って来たシシャモだよー♪」
じゃーんと言いながら、網袋の中身を日菜と彩に見せる汐里。
中身は、汐里が砂浜で見つけたあさりが20個、シシャモが20匹入っていた。
「えっと……これをどうするの?」
「どうって、るんっ♪ でピピピー♪ な事に使うんだよー」
「わあ♪ あたし早く見たいー♪」
「そ、そうなんだ……(だ、ダメだ。日菜ちゃん以上に言ってる意味が全然分かんないよ……)」
何に使うか汐里に訊く彩だが、日菜以上に擬音を使う為、意味が全く分からなかった。
……日菜は彼の言ってる意味が解ってるようだが。
「えっと、風の流れはー……うん♪ オッケーオッケー♪」
そう呟いた汐里はポケットから草笛を取り出し、軽く息を吸って草笛を吹いた。
8人しかいない海に響き渡る草笛の音色。
「きゅいー」
すると海面に1頭のシロイルカが顔を出した。
「久しぶりー♪ 元気だったー?」
「きゅきゅーい♪」
そう言うと、シロイルカは汐里に擦り寄って来た。
よしよしと言いながら汐里は撫でる。
「すっごーい♪ 野生のシロイルカだー♪」
「(これって、悠里くんみたいに特定の動物を呼んだって事だよね……?)」
はしゃいでる日菜に対して、落ち着いた表情をする彩。
実は彼女、2年前に似たような光景を実際に見た事があるので、そこまで驚かなかった。
「彩ちゃーん! 見て見てー♪」
「? えっ!? 汐里くん!? 日菜ちゃん!?」
彩が驚きの表情になる。
それもその筈。何故なら、シロイルカに乗った汐里と日菜が彩に向かって手を振っていたのだから。
「イ、イルカに乗ってる人……初めて見た……あ、よく見たら日菜ちゃん、顔が真っ赤だ……」
よく見ると、日菜が頬を赤らめていた。
多分、汐里と密着したせいだろう……
「……(せっかくだから、写真を撮ってあげよっと♪ 日菜ちゃん、どんな反応するかなー♪)」
そう思いながら、彩はスマホを構えるのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。