前回の続きになります。
それではどうぞ。
「日差しは強いですが、やっぱり海に入ってると気持ちいいですね~」
「はい! 冷たくて気持ちいいです♪」
海に入りながら呟く麻弥にそうですねと答えるイヴ。
「あれ、汐里と日菜ちゃん何してるんすか?」
「んー? 海に浸かるの飽きちゃったから砂で遊んでる~」
「砂でお城を作ってる~」
「私も砂でお城を作りたいです!」
月灯が汐里と日菜に訊く。
2人はそう答えるとイヴも砂でお城を作りたいと言い、2人に加わる。
「ジブン、今思ったんすけど……悠里、楽しんでるんすかね?」
「それは私も思ったわ。というか、チサトも楽しんでるのかしら?」
ふと思った月灯とティア。
そもそも、あの2人は楽しんでるだろうか?
せっかくの休日なら、みんなで楽しみたいと思ったので、何か案はないか、この場に居るみんなで考える。
「皆さんで一緒に楽しむには……うーん……あ、あそこはどうですか?」
何かを思いついたのか、麻弥が岩場を指差した。
「ああいう場所には小さな海の生き物がいたりするので、海に入らなくても楽しめると思います」
その理由を聞いた一同は納得。
なるほど。それなら確かに悠里と千聖も楽しめそうだ。
「じゃあ、みんなであそこに行ってみようよ! 私、千聖ちゃんと悠里くんに声かけてくるよ」
そう言って彩は、みんなは先に行っててと言い、自身は悠里と千聖がいる場所に向かうのであった。
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「……そういえば今日、特集を組んでもらった雑誌の発売日だったわね……」
「…へぇー、今日が発売日だったんだ?」
思い出したとばかりにスマホを取り出す千聖。
「千聖ちゃ~ん! 悠里く~ん! ……もぉ~! スマホなんて見て!」
「ふふ……でも、彩ちゃんには言われたくないわ」
「……エゴサの鬼だし」
こっちに来た彩の言葉に返す千聖と悠里。
案外、的を射てるので、彩は返す言葉もない……
「ってそうじゃなくて! あのね、あっちの岩場の方に行ってみない?」
「「岩場?」」
「うん! あそこなら日陰だし、海に入らなくても、楽しめるって麻弥ちゃんが言ってたよ」
「……」
もしかして自分達に気を遣ってくれたのだろうかと思った悠里。
「……気を遣ってくれてありがとう。悠里、行きましょうか」
「ん、そうだね」
「やったあ~!」
悠里と千聖も行く事になり、喜ぶ彩。
「……じゃあみんなの荷物、僕が持ってくよ」
「え? もしかして1人で全部持つの? 大丈夫?」
「あ、半分持つの手伝おうか?」
「ううん、大丈夫だよ。見た感じ、そんなに多くないみたいだし」
荷物を半分持つのを手伝おうとした彩と千聖に対して、やんわりと断る悠里。
よいしょと言いながらも軽々と荷物を持つ。
「ね、さっきスマホで何を見てたの?」
「え? あれは……その……前に特集を組んでくれた雑誌があったでしょ?」
「あ……そっか! 今日発売だっけ?」
彩が忘れてたよ~と言う。
「それで今、お客さんの反応を見ていたの……ごめんなさい、お休みの日に仕事の話をして」
「……職業病とまではいかないけど、大丈夫? もしアレだったら、休養という名目で、千聖ちゃん達の休みを増やすように話をつけとくけど?」
「だ、大丈夫だから! 心配してくれる気持ちだけで充分だから!」
「悠里くんの事だから、本当にやりそう……」
ただでさえ、仕事明けの休みを悠里のお陰で多くもらってるのに、これ以上は流石にまずいと思い、慌てながら大丈夫だからと悠里に言う千聖。
寧ろ彩は悠里の事だから、本当に実行しそうだなと苦笑いしながら思った……
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「皆さん、足元に気をつけてくださいね~」
「滑りやすいから気をつけるっすよー」
「「はーい!」」
麻弥と月灯の注意に返事をする汐里と日菜。
「わあ、見てくださいっ! ここに、小さなお魚がたくさんいますよ!」
「ホントだ! かわい~!」
「そうね。この辺に生息してる熱帯魚かしら?」
イヴが見つけた魚を見る日菜とティア。
「あっ、おにーちゃん達も来たよ!」
「おおー、奇跡! 千聖ちゃーん、彩ちゃーん、悠里くーん! こっちこっち~!」
「はーいっ! 今行きまーす!」
自分達を呼ぶ日菜に手を振る彩。
「彩ちゃん、転ばないようにね」
「うんっ、気をつける! あ、それか悠里くんに運んでもらったり……なんーて……」
千聖が彩に転ばないように注意しながらも、彩が悠里に冗談交じり言うと……
「……仕方ないな」
「「えっ?」」
よいしょと言いながら、2人を抱えだした悠里。
突然の浮遊感に追いつけない彩と千聖。
右手に彩を、左手で千聖をお姫様抱っこという、傍から見たら珍妙な光景。
「……それじゃあ2人とも、しっかり掴まっててよ?」
「あ、う、うん……(ど、どうしよう……今更冗談だって言えないよー……
「ゆ、悠里? べ、別にこの態勢じゃなくても……ね?(ちょっと彩ちゃん!? 言いだしっぺなのに、なんで赤くなってるの!?)」
「…別に問題ないと僕は思うけど」
それに怪我でもしたら危ないじゃんと澄まし顔で言う悠里。
「チサトは分かるけど、アヤがあんな表情するのは意外だわ」
「? そうなんすか?」
「ええ。天文的確率なくらい意外ね」
「それはまた……凄い確率っすね……」
赤くなってる彩と千聖を見て、やれやれ。自分の親友は色んな意味で愛されてるなと思った月灯とティアであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。