双月の少年達のサマーバケーション   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
こちらの投稿が遅れてすみません。
今回は少しオリジナルになっております。

それではどうぞ。


第6話 大切な思い出を

海の中へ倒れ込んでしまった悠里、汐里、彩、千聖、日菜。

 

「「「へっ……?」」」

 

間の抜けた声を出す彩、千聖、日菜。

 

「「……」」

 

彩と千聖は悠里に。日菜は汐里にお姫様抱っこをされていた。

だが問題はそこじゃない。

 

悠里と汐里の()()()()()()()()()していたのである。

 

「…彩、千聖。怪我、してないか?」

「あ、うん……」

「だ、大丈夫……」

「日菜も怪我はないか?」

「う、うん……」

 

しかも口調も変わっていた。

ミントグリーン色だった髪色は銀色に、薄い青紫色だった瞳も赤色に変化していた。

 

「ティア。これ、どう収集つけるんすか?」

「そうだけど……偶然って怖いわね……」

 

あちゃ~といった感じで溜息を吐く月灯。ティアに至っては軽く現実逃避をしていた。

 

イヴと麻弥が3人に怪我はないかと訊ねるが……

 

「「「……」」」

 

顔を赤くしながら、悠里と汐里の方を見つめていた。

 

「……ところで3人は、いつまでそんな情熱的な目でユーリとシオリを視姦してるのよ……惚れてるのは知ってるけど。特にチサトとヒナは見過ぎ」

「「「ち、違っ!? そ、そう言う意味じゃ……!?」」」

「はいはい。そういう事にしておくわ」

 

やれやれといった感じで、彩と千聖、日菜にツッコむティア。

それにしても3人共、顔が真っ赤だし説得力が全然ない。

 

「イヴとマヤも2人のあれについては、体質みたいなものだからあんまり気にしないであげて?」

「ジブンからもお願いするっす。デリケートな事なので」

 

一応、事情を知らないであろうイヴと麻弥に、それなりな理由で誤魔化すティア。

月灯も申し訳なさそうな表情をしながら付け足すと、イヴと麻弥は察したのか、何も言わずに納得してくれた。

 

「……(あの姿のユーリを見てもアヤとチサトがあんまり驚かないのは、ユーリから聞いた通りね。シオリに関しては、ヒナが偶然やっちゃったって感じだけど)」

 

前者は2年前に悠里から聞いていたが、後者に関しては、偶然だろうと、ティアは考えていた。

 

「悠里ー、汐里。あったっすよー?」

「「……ああ」」

 

月灯が見つけたのは、悠里と汐里が首に付けているチョーカー型ペンダントの一部分だった。

素っ気ない返事をしながらも、それを受け取る悠里と汐里。

 

「……」

「……なんだ?」

「あ、あの……えっと……」

 

彩の視線に気付いたのか、横目で彩を見ながら声をかける悠里。

 

「その、助けてくれて、ありがとう……」

「……こんなの助けた内に入らん。顔からびしょ濡れというのは、シャレにならんと思っただけだ」

「……そっか♪ でも、ありがと♪」

 

素っ気ない言い方に聞こえるが、彩は悠里が何を言いたいのか意味を理解しているのか、どこか嬉しそうだった。

 

「むっ……!!(ゆーちゃんのバカ。私と話す時は、あんな楽しそうな表情(カオ)しない癖に……)」

 

それを見て、千聖は軽く頬を膨らましながら拗ねていた。

 

「千聖」

「……何?」

 

不機嫌そうな千聖に声をかける悠里。

 

「こういう休日の時は、()()()()に楽しんでもいいと思うぞ。俺は、お前の素の笑顔が一番好きだからな」

「……っ!!!」

「ちゃんと俺はお前の事を見てるんだぞ? だから……」

 

あまり俺を心配させるなと悠里は千聖に言い残すと、パーツをチョーカー型ペンダントに戻す。

 

すると、いつもの悠里に戻っていた。

 

「……さて。俺も元に戻るとするか。? 日菜? どうした?」

「へっ!? あ、え、えっと、その……」

 

悠里が元に戻ったので、さて自分もと思った矢先、日菜の視線に気付いた汐里は彼女に声をかけるが、当の本人は汐里を見ながら、口を開いたり閉じたりする動作をしていた。

 

そんな彼女を見てなんとなく察した汐里は……

 

「日菜のペースでいいから、ちゃんともう1人の俺に想いを伝えろよ? ずっと待っててやるから……」

「え? それって……」

「……()()()は既に日菜の物って事さ。尤も、もう1人の俺は天然だからな」

 

日菜からのデートのお誘い、楽しみにしてるからな?と言い残した汐里は、悠里と同じくパーツをチョーカー型ペンダントに戻した。

 

「? 日菜ちゃんどうしたの? ぼーっとして?」

「う、ううん。何でもないよ! えへへ♪ ちゃんとあたしの気持ち、伝わってるんだ♪

 

気付けば汐里も元に戻っていた。

 

「おにーちゃん。僕、みんなでスイカ割りやりたーい!」

「あ! あたしもー♪」

「…唐突だなぁ。スイカは一応、持って来てあるけどさ……」

 

何を唐突に思ったのか、みんなでスイカ割りをやりたいと言い出した汐里と日菜。

 

「わあ♪ 私もスイカ割りやりたい。写真も撮ろうよ」

「私も皆さんとやってみたいです!」

「ジブンもやってみたいです」

 

そして便乗するかのように彩、イヴ、麻弥もやりたいと言い出した。

 

「千聖ちゃんは?」

「その、私も……一緒にいいかしら?」

「当たり前じゃん。変な遠慮とかしなくていいんだって♪」

「……うん。ありがとう、ゆーちゃん

 

さっきの事を思い出しながら、今日はみんなで楽しみたいと千聖は思ったのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回は、後日談編になります。
最後まで頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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