結局フェイトは、人形の身体に入った従者たちを投降者として麻帆良学園に預け、単身で不安定な壊れかけのゲートで、
そして千雨たちは火星に戻り、新たに第2火星基地であるマースベースβの建設を開始した。これはジャック・ラカンが確保した
マースベースβは、
小規模なゲートであっても設置を急いだ理由は、
「さて、
「現在
「うっかりこっちに持って来ちまうと、魔力に化けて霧消しちまうからなあ。あっちの物品類は」
千雨と壊斗が言っているのは、メガロメセンブリアやヘラス帝国その他の国々における権力者たちの、『
更に言えば、『
フェイトが、投降するのであればわざわざ帰る必要も無いのに、
「
「まあ、
それに、フェイトが隠匿した証拠類が全て手に入れば、ネギ君の報復とかもやり易くなる。フェイトを庇うわけじゃないが、あまり完璧を求めるのもな。だから無事に、
「うん……。そうだな。だけど麻帆良の連中の極端な善良さ、なんとかならないかね。一歩間違えれば、身を滅ぼしかねない甘さにならねえか? フェイトが証拠類の話を持ち出す前に、受け入れ決めただろ」
「だが、あの甘さ、あの善良さあっての彼等だからなあ……」
千雨たちは、色々と思い悩みながら作業ロボットたちを指揮して
目の前でガハハと豪快に笑う
「しっかし、お互い
「わざわざ旦那を付けなくてもいいんだぞ?」
「いや、一応雇い主だからな」
「その雇い主が強そうだったからって、腕試しに殴りかかるのはどうなんだ、オッサン……。壊斗も付き合う事ぁ無いだろに」
「いや、ハセガワ。TPOって物があるからな。相手の
それになあ……。デストロンとか、一部サイバトロンでも、力の信奉者ってのは多くてなあ……。そう言う奴らは、こっちが強ければ一目置くが、力を見せる事を断ったりすると、舐められたり侮られたりでなあ……」
遠い目になる壊斗であった。千雨は『色々あったんだろうなあ』と、これ以上のツッコミを
そう、千雨と壊斗は本日、
「ほおう、あっと言う間だな。キャンプは畳んだ方、いいか? っつうか、この基地に寝泊まりしていいんだろ?」
「ああ、それで構わねえよ。ただ、できれば中枢部分には立ち入り禁止にしてくれねえか、オッサンの名前で。あそこにゃ、下手に触るとマズいもんも多くあるからな」
「自爆装置とかか?」
「あるぞ?」
「あんのか……」
くわばらくわばらと肩を竦めるラカンに、『オッサンは
今、
ちなみにサウザンドレインはもう一寸速く、マッハ5.2まで出せるが。だがそれだとサイコブラストを置いていく事になるので、2人ともマッハ5で飛んでいた。
『間に合うかな、いや何とか間に合わせねえと』
『フェイトはどうでもいい……わけでもないが、さして本人の重要度は高く無いからな。何にせよフェイトもだが、奴が隠している証拠物件は今後の事もあり、何としてでも手に入れないといかん』
そう、彼らがカッ飛んでいる理由は、彼らが
『とりあえず、斬魔剣・弐の太刀は偵察ドロイドのカメラやセンサーで徹底的に解析した』
『桜咲の奴に、いい土産になるな。っと、ヤベえ。フェイトの奴が右腕を月詠に斬られた』
『降下するぞ! 降下ーッ!!』
サイコブラストが降下を開始し、サウザンドレインもそれに続く。彼等は敵2人にビームを撃ちながら、地表すれすれでロボットモードに
『無事じゃなさそうだが、生きてるか?』
「……君たちは」
「な、なんだこの鉄人形は!?」
「あーっ!? あのときウチにミサイル撃ってきた巨大ロボどすな!? 今度は負けまへんえ! ミサイルも、信管を切り落とせばいいって、機動○士ガ○ダム観て勉強しましたんや!
そう、神鳴流に飛び道具は効かしまへんのんや!」
そう騒ぐ月詠に、
「ど、どうですのん!? そないな大砲かて……。あ、れ……?」
『いや、弾頭に催眠ガス仕込んだガス弾だから。殺し用の毒ガスでなかっただけ感謝してくれ』
「そ、そんなあ……」
月詠はその場に倒れ伏す。やはり神鳴流に、飛び道具は効くのであった。
『さて、これで戦力差は逆転したわけだが。どうするね?』
「く、貴様らごときが味方したところで! ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイト!
『……』
「ぐ、はぁっ……。く、お、おのれ! 覚えておれよ!」
そしてアーウェルンクスの残った上半身は、炎に巻かれたかと思うと姿を消す。炎を媒介にした、転移魔法だった。サイコブラストは、フェイトに声をかけた。
『今のうちに斬られた腕を拾え。とりあえず安全なところまで、乗せていってやる』
「助かるよ。もしかしたら、だけど。そのロボットは無線による遠隔操縦かい? それとも、そのロボットに精神を転移させて乗り移ってる? 何にせよ、凄い技術だね。
身ごなしで分かったけど、たぶん君は壊斗氏と、こっちは確信は無いが長谷川さんだろう? 黙っていようかとも思ったけど、気付いた以上は気付いた事を言っておいた方が、いいかとも思ってね」
その言葉に、
『『何の事かな?』』
「了解。誰にも言わない。僕もこの場で忘れた事にするよ」
『『……』まあ、操縦席に乗せてやるから、下手に触るなよ?』
「わかった。お願いするよ」
そして彼らはフェイトを乗せて、飛び立った。後にはぐーすか眠り込んだ、月詠さんが残されたのである。
かくしてフェイトは、
フェイトが
千雨と壊斗は、ラカンやその右腕として働いていたカゲタロウ氏、それに肝心かなめのネギに意見を聞き、ネギの報復としてメガロメセンブリアの指導者層を追い詰める方策を考える事にしたのである。
フェイト救出です。でもって『
でもって、『
これから先、どう動くにせよ、デュナミスの未来は暗いですね。と言うか、どうにもこうにも動きようも無い。おそらくは『
そして、ゆっくりお休みください月詠さん。